「——はぁ、足りない」
オロバスは勃起が静まらない己の一物を見下ろす。
副官ビアンキと戦士長テアリラは、寝室前の廊下で跪いていた。
「呼びつけたのは性奉仕婦の件。ルミターニャの代わりなんだけどさ⋯⋯」
正妻候補の筆頭者。オロバスの伴侶を競う2人は主人の寝室に入れない。婚前交渉で処女を失えば、正妻となる資格を失う。
「まったく物足りない。見ろよ。これ。朝からずっと収まらない。もっと良い性奉仕婦を用意してくれない?」
ベッドに腰掛ける全裸のオロバス。頭を垂れる重臣の2人を見下ろす。
男根は血で染まっていた。
「処女だとしてもさ、奉仕相手の僕よりも先にダウンってのはどうなの? この体たらく⋯⋯」
寝室には5人の性奉仕婦が倒れていた。そのうち、2人はビアンキとテアリラが推薦した娘だった。
「根性はあったよ。ビアンキの部下。文官は座学ばっかりのイメージだったけど、存外に体力もある。でも、9回くらいイった後はダメだね。口のほうもこれから教え込まないと」
ビアンキは己の懐刀を差し出した。ビアンキが知るもっとも理知に富む馬頭鬼の雌。獣魔であるが、幼いころからともに学問に励んだ旧友だ。
何ごとにも動じず、常に冷静沈着な淑女。だが、ベッドに横たわるのは、知性の欠片も感じさせない痴態を晒す淫女だった。
「⋯⋯ご期待に添えず、申し訳ございません」
100年以上の付き合いがある親友の下品な嬌態。ビアンキの親友は不様に失禁し、白目を剥いている。
(ベルティラ⋯⋯。こんな貴方を見る日が来ようとは⋯⋯)
開きっぱなしの口からは濁った唾液。大量の白濁液を飲まされていた。精液が食道を逆流し、鼻腔から垂れている。
「純白の毛並みは好み。色鮮やかに処女を奪えた」
美しい純白の恥毛は赤く染まっていた。処女を捧げた証。だが、オロバスを満足させられなかった。
「そうそう。テアリラが推薦した雌だけどさ。戦士出身なら、もっと持久力がほしかった。こっちの穴が弱いのかな? 鍛えてるだけあって、締まり具合はよかったよ。でも、文官出身者より先に気絶はたるんでない?」
テアリラが推薦したのは戦士隊の重鎮だった。新兵を鍛え上げてきた熟練の教導官。若かりしころのテアリラに戦いの基礎を教えた師匠だった。
処女膜を破られた後、徹底的にアナルを犯されていた。
「いっそアナル専用の性奉仕婦にしちゃおうかな〜」
通常のセックスばかりを想定していた師匠は、肛門を巨根で滅茶苦茶にされた。
(こんなアイラ殿は見たことがない⋯⋯。オロバス様へのご奉仕はそれほどに⋯⋯)
鍛え上げられた尻をオロバスは叩く。何ら反応はない。失神していた。
「とりあえず頭数かな。性奉仕婦を増員する。床に転がってるのも種付けしちゃった。だから、この召使いも性奉仕婦に転属でよろしく」
寝室の床に転がる2人の女中。大屋敷で働く使用人だった者達だ。
「この女中達は床にぶちまけた粗相を片付けにきたんだ。呼びつけたときは、ヤるつもりはなかったんだけさ。掃除が終わった帰りがけ、ムラムラしちゃった。前はそこまで気にしてなかったのに⋯⋯」
アナルセックスで括約筋が緩んだ師匠は不様を晒してしまった。
その後始末に呼んだ2匹の女中。発情を抑えきれないオロバスは帰りがけの女中を捕まえ犯した。
ビアンキとテアリラが推薦した性奉仕婦2匹では、オロバスの性欲を受け止めきれなかった。
4匹の処女膜を散らしたオロバス。昼過ぎとなっても朝勃ちは静まらない。5匹目の奉仕婦が必要だった。
「——それと室務女中長のキュアイは性奉仕婦の兼職ね。昔は小言を沢山言われて、泣かされたこともあった。すごくいい気分だ」
オロバスに抱かれた5人目。室務女中長は大屋敷の部屋や家具を管理する上級使用人だ。
キュアイはビアンキやテアリラと同じ正妻候補だった。
悪さをして窓ガラスを割ったオロバスを叱りつけたこともある。主従関係はあれども、峻厳な気風の魔族。年齢はビアンキやテアリラよりも一世代上だった。
「正妻候補なのに寝室に入ってくるのは迂闊すぎ。隙だらけだよなぁ。キュアイが抜けても大丈夫なら、性奉仕婦の専任にしてよ。膣内にたくさん濃いのを出したから孕んでるかなぁ? 決めた。しばらくはキュアイを孕ませよう」
呼びつけられた女中が帰ってこないのを心配して、オロバスの寝室に足を踏み入れてしまったのが運の尽きだ。
正妻候補は寝室に近付いてはならない。もし寝室に入ってしまったら、性奉仕の意思があるということ。
婚前交渉で処女を失えば、正妻候補の資格はなくなる。
「んぁ⋯⋯♡ オロバス坊ちゃん⋯⋯ぁ⋯⋯♡」
「違う。キュアイ。僕はもう『坊ちゃん』じゃないよ。出来の悪い性奉仕婦はお仕置きだぞ。オマンコを虐めてやる」
オロバスはキュアイの両足首を掴み、強引に股を開かせた。破瓜の鮮血で染まる膣口にオチンポを再挿入する。
「あぁ♡ んぁ♡ だめれすぅ♡ あぁ♡ んんぁああぁーー♡」
膣道に残っていた精液をかきわけ、襞をゴリゴリと押し退けながら、子宮口まで突き挿した。
「キュアイ。尾を絡ませよう。セックスを教えてあげる」
真紅の馬尾は青毛の馬尾を絡め取る。正常位の体位でキュアイを犯す。その様子をビアンキとテアリラは押し黙って見ているしかなかった。
「⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯」
寝室の外にいる限りは安全だ。ビアンキとテアリラはお互いに視線を交わす。昨日まで正妻の座を争っていたライバルが性奉仕婦に堕ちている。
オロバスを侮り、軽率にも寝室に入り込んだ。それがキュアイの敗因。だが、正妻にはなれないとしても、寵姫の座は約束された。
今後、オロバスが成人するまで、キュアイは性奉仕婦として働ける。悪いことばかりではない。正妻との婚姻後だろうと、族長が望めば性奉仕婦は従来通りに地位を約束される。
先代の族長アスバシールは正妻を深く愛していたため、婚前に囲っていた性奉仕婦と距離を置いた。だが、それはレアケースだ。
正妻を尊重していれば、性奉仕婦を抱くのは族長の自由だった。
「んあぁっ♡ あぁ⋯⋯あんぁ♡ 坊ちゃん⋯⋯おやめ⋯⋯あぁ⋯⋯♡」
「やめない。キュアイは今日から性奉仕婦だ。僕の性欲管理をちゃんとやってよ。それが仕事だ。ご褒美に子どもを沢山産ませてやる!」
「あんぁ♡ んっ♡ んひぎぃ⋯⋯♡ 坊ちゃんぅうう♡」
「だーかーら! 僕はもう族長! 当主様だってば! 射精の感覚も覚えてよ。オチンポが膣道でビクンビクンしてるのが分かる? キュアイのオマンコに子胤を送り込んでるんだよ」
「は、はいぃ〜っ♡ んぁあぁあ〜♡」
「そうやって下腹をギュッて締めて。オマンコでの奉仕。絶対に孕んでよ。それでさ、子どもを産んだ後は、ルミターニャみたいにミルクも出して。たくさん飲みたい」
「は、はぃい♡」
オロバスはキュアイの乳首を甘噛みする。母乳の出ない乳房に歯形を付けていく。
「朝勃ちはキュアイのオマンコで鎮める。だけど、夜の相手も必要だ。ビアンキ、テアリラ、ちゃんと用意できるよね?」
「もちろんでございます。オロバス様」
「仰せのままに。オロバス様」
「この5人が復活してなければ、新しくきた性奉仕婦を抱く。用意できなければ、ビアンキとテアリラが夜伽をしてくれるのかな?」
ルミターニャがいなくなってから、オロバスの性欲は度を超えて増していた。
ヴァリエンテの女を抱き、その母乳を飲んだオロバスは覚醒状態にあった。ある意味では勇者の力を得た。魔族を圧倒する魔族。成長すれば歴代最強の馬頭鬼の族長となるだろう。
正妻の座を狙うビアンキとテアリラ。まだ抱かれるわけにはいかない。
性奉仕婦は従者。しかし、正妻に選ばれれば族長と対等の伴侶。しかも、産んだ子どもは世継ぎだ。
普段は対立関係にあるビアンキとテアリラだったが、この日から暗黙の共闘関係を結び、盛りの付いたオロバスに一計を案じた。
◇ ◇ ◇
4年間、ルミターニャとセックスしたことで、オロバスは雄の強さを自覚した。雌を負かす方法を身に付け、調子に乗っている。
昔はちょっと怖くて、苦手としていた室務女中長。いつも自分を坊ちゃんと子ども扱いしていた成年の上級魔族。
そんな年上の同族をセックスで完全屈服させ、オロバスの自信は増長していった。
その夜、オロバスは寝室に処女を食い散らかしたばかりの性奉仕婦5匹を呼びつけた。
——ビアンキの旧友ベルティラ。
——テアリラの師匠アイラ。
——室務女中長キュアイ。
——寝室付き女中2匹。
これまで着ていた衣服は、全て捨てさせた。
彼女達は性奉仕婦の服しか着用できない。乳房と女陰を丸出しにした淫らな服の5匹に、服従の姿勢を取らせる。
「尻尾は真っ直ぐ。お尻もオマンコとアナルが見えるように頭より上に。人間だったルミターニャよりも不格好なのは一族の恥だぞ」
頭と手足を床に付けて、尻を突き上げる。馬尾を直線に立たせ、性奉仕婦の忠愛を示させる。
「遅いな。ビアンキとテアリラが連れてくる新しい性奉仕婦。どんな雌だろ? どうせだから全員で乱交するのもいいかな。今の僕ならできる気がする」
4年間はルミターニャだけでオロバスの性欲を処理していた。5匹の馬頭鬼ですら受け止めきれない肉欲。叩頭する5匹の馬頭鬼は、去ってしまったルミターニャの評価を改めた。
「お! きたきた! はい、はい。入っていいぞ。待ちくたびれたよ。早くセックスを始め⋯⋯」
「オロバスちゃん♡ 今日はたっぷり楽しみましょう♡」
寝室の扉を開けたのは淫魔族の族長キスキルだった。満面の笑みで手を振る。
「⋯⋯キスキルさん⋯⋯」
「はーい♡ キスキルです♡」
「呼んでない! チェンジ!! チェンジ!!!」
扉を全力で閉めようとする。だが、キスキルの動きは早かった。するりと寝室に侵入した。
「あら? 呼ばれたわよ? ビアンキとテアリラの2人にね。オロバスちゃんが性欲を持て余して大変って聞いたわ。セックスで淫魔族に勝る者はいない。しかも、私は族長よ? すっきりさせて、あ♡ げ♡ る♡」
寝室に侵入する淫魔族の君主キスキル。その胎には子が宿っている。
「やだよ⋯⋯。だって、キスキルさんのお腹にいるのは⋯⋯」
「ええ。オロバスちゃんの孫娘よ♡」
「⋯⋯⋯⋯」
「どうせなら乱交しちゃう? 私を孕ませたストームちゃんは、さっき鍛錬場にいたわ。呼んで来ちゃいましょうか? 父と息子の親子丼セックス♡ 一度でいいから味わってみかったのよねぇ♡」
「お願いだからもう帰ってください⋯⋯。僕が悪かったです」
「それは冗談よ。でも、せっかく来たんだからセックスはしましょう」
「えぇ⋯⋯」
「性奉仕婦の皆は帰っていいわよ。私一人で大丈夫だから♡ あぁ、そうだ♡ どうせなら見学していく? 勉強になるわよ。魔族君主同士のセックスは♡」
「あ、はわぁあ! まってキスキルさん! まだ! まだ準備できてない!!」
キスキルはオロバスのオチンポに飛び付き、しゃぶり付く。
いくら自信を付けたとはいえ、箱入り娘の処女を相手に無双していた中級者。セックスの熟練者に敵うはずがなかった。
◇ ◇ ◇
翌日、目覚めたオロバスはキスキルの母乳を飲んでいた。徹底的に搾り取られた精子の分、栄養を吸い出す意気込みで食す。
「旺盛な食欲。ミュルキルよりも飲んでるわよ?」
「キスキルさん。⋯⋯あいつ、うちの屋敷を歩き回ってる。しかも、スカート履いてるんだけど⋯⋯。早くやめさせてほしい」
「なぜ? オロバスちゃんの息子よ。女装がいけないことかしら? それに、ここは馬頭鬼族の御屋敷のはずだわ。ミュルキルは馬頭鬼の族長を父に持つ上位者の魔族。許されていいでしょ?」
「俺の息子ってのは認める。でも、半分は淫魔だ」
「ええ。私が腹を痛めた我が子ですもの。立派なオチンポを持つインキュバスに成長するわ。将来が楽しみね♡ パパ♡」
「ていうか、魔族君主同士が子作りしていいわけ? もうやっちゃってるけど」
「禁じてる法律はないわ。だって、私は未婚の淫魔よ。それでオロバスちゃんだって独身。私たちの愛を阻む障害はないわぁ♡」
「セックスだけ。愛はいい。キスキルさんとは身体だけの付き合い」
「もうぅ♡ 酷いわ。そんなに両足が蹄じゃないと駄目なの?」
「⋯⋯だって、きもいもん」
「傷つくわね」
「キスキルには悪いけど、こんな醜い脚の雌を抱けるのは変態だけだ」
「そのうち慣れるわ。それに魔王様だって五本指よ?」
「魔王様は別! ほかのところが素敵だから!」
「ええ、私もそう思うわ。早く帰ってきてほしい」
停戦協定を結ぶため、魔王は人類領に旅立った。少数精鋭の親衛隊を同伴させている。
そしてもう一人。新しい身体と記憶を持つルミターニャだ。人間に戻ったルミターニャは、オロバスを忘れている。
「ルミターニャの身体だけど⋯⋯」
「オリジナルのほう? ちゃんと保管してほしいわ。魂を乗り換えても本物は大事。ルミターニャが寿命で死ぬまで、ずっと保存し続けるのよ」
「そうじゃなくて⋯⋯あれって、オッパイ吸える? この前、地下で見たら母乳が出てたんだ」
「あらあら。もぅ。私の母乳だけでは足りないと? もう♡ 好きなのね。おっぱいミルク♡ でも、やめておきなさい。私ので満足して。オリジナルの肉体を刺激したら、何か起こってしまうかもしれないわ」
「そっか。なら、いい。代用品を見つける」
「母乳性奉仕婦? 私が引き受けてもいいのよ?」
キスキルはオロバスの性奉仕婦となって、遊ぶのも悪くないと思っていた。馬頭鬼族にもメリットがある。性処理をしていれば、オロバスが見境なく異性を襲う心配はない。
「どうかしら?」
オロバスは性欲を処理し、キスキルはもう1匹、オロバスの子を孕めるかもしれない。
「キスキルさんとのセックスは気持ち良いよ。手玉に取られてる感じがするから雄としては敗北感ある⋯⋯」
「少しずつ学んでいけばいいわ。童貞を捨てたのがたったの4年前でしょう?」
「うん。ルミターニャを犯したのが最初だよ」
「焦る必要はないわ。きっとアスバシール殿のように立派な戦士に——」
いい雰囲気だとキスキルは微笑む。欲求不満の今なら誘惑も通じやすい。オロバスがキスキルの乳房に唇を付けようとした瞬間、寝室の扉が乱暴に開かれた。
「パパ! ママ!! 大変! 大変だよ!! ルミターニャが戻ってきちゃったの!!」
ミュルキルであった。オロバスを父と呼び、キスキルを母と呼ぶのはミュルキルしかいない。
「母親に似て礼儀知らずだ⋯⋯。族長の寝室だぞ」
「あら? 父親に似て元気いっぱいなのよ? それよりもはルミターニャが戻ってきたと言ったわね。ミュルキル? どういうことなの? ちゃんと説明しなさい」
ルミターニャの魂がオリジナルの肉体に帰還し、停戦協定での騙し討ちが明らかとなる。
複製体での死を経験したルミターニャは疲弊していたが、自分が見聞きした情報を全て魔王軍に伝えた。
宰相ダンタリオンは魔王を救出するため、戦場から帰還したばかりの軍勢を再編成。王都ミットラスへの侵攻を命じた。
◇ ◇ ◇
——ルミターニャは跪く。
戦士装束のオロバスは馬頭鬼の戦士を率いて出陣しようとしていた。
「——偉大なる馬頭鬼の大君主オロバス様。忠実なる性奉仕婦ルミターニャにご下命賜りますようお願い申し上げます」
性奉仕婦の美しい服従姿勢。地面に頭を擦りつけ、尻を高く上げて馬尾を直立させる。
「僕の性奉仕婦であり続けたいの?」
帰ってきたルミターニャの身柄はオロバスが預かっている。
「はい。私はオロバス様に忠愛を誓う性奉仕婦となります。かつての夫マルセムや息子エニスクを捨てます。1匹の馬頭鬼として、魔族君主にお仕えいたします」
「お前が馬頭鬼だというのなら、人間を殺せるな?」
「はい」
迷うことなくルミターニャは断言した。
「それが勇者エニスクでも殺せる? 自分の子どもでも?」
「はい。私の子どもはオロバス様との間に産まれた馬頭鬼の戦士だけ。私はオロバス様の性奉仕婦なのですから」
「何を望む?」
「——子宝を♡ オロバス様の貴き御子を授けてください♡」
「分かった。ルミターニャは情報を持ち帰った功労者だ。魔王軍は信賞必罰。褒美をやる。尻を向けろ。僕の子胤で孕ませてやる」
「ありがとうございます♡ オロバスさまぁ♡ 私の淫乱オマンコにぶち込んでくださいっ♡」
ルミターニャはオロバスを抱擁する。両脚をガニ股に折り曲げ、女陰の高さを男根に合わせる。
オロバスは4年間抱き続けた雌を同胞として受け入れた。
優しい腰使いで子宮を小突く。愛し合う2匹の獣は馬尾を絡ませた。
「んぁ♡ オロバスさまぁ♡ 私のオマンコにぃ♡ 強い馬頭鬼戦士の子胤をくだしゃいぃい♡ んほぉおぉぉぉおおおおぉぉお〜〜〜〜♡」
完全な馬頭鬼と化したルミターニャの両目から涙が溢れる。身も心も魔に差し出した瞬間だった。
我が身を主君に委ねる。膣襞が男根に纏わり付く。子宮口は射精中の亀頭と接合した。
爆乳を鷲掴みにした魔族君主は宣言する。
「ルミターニャ! お前は僕の妻だっ!!」
——馬頭鬼の幼君オロバスは勇者の実母ルミターニャを寝取った。
「愛しております♡ オロバス様だけを愛しております⋯⋯♡ 私はオロバス様の妻となります♡」
今のルミターニャは愛していた息子エニスクを殺せる。人間の母ではなく、魔族の雌なのだ。
「人間領に攻め込む。勇者を殺し、魔王様をお救いするぞ? 僕に協力できるな。ルミターニャ?」
「オロバスのお望み通りに♡」
馬頭鬼族の君主オロバスに仕える性奉仕婦として己の一生を捧げる。
膣道で男根が力強く脈動する。オロバスは歯を食いしばり、己の遺伝子をルミターニャの子壺に刻み込む。爆乳の谷間に顔を埋め、鼻息を荒くしている。
(孕む⋯⋯♡ オロバス様の強い胤が⋯⋯♡ 私の卵に群がってる⋯⋯♡)
——子宮に新たな生命が宿った。
魔界の歴史にオロバスとルミターニャは名を残す。
人間の勇者を倒す魔族の勇者。魔勇者の血統、人類に仇なす最凶の夫婦が誕生した瞬間であった。
「王都ミットラスに進軍する! 馬頭鬼の戦士達よ! 勇者エニスクを倒し! 魔王様をお救いするのだ!!」
オロバスは馬頭鬼の同胞を鼓舞する。勇者エニスクの実母ルミターニャを従え、魔王軍の反撃が始まった。
ノクターンノベルズ連載
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