2024年 9月20日 金曜日

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【最終話】振り出しに戻る

NOVEL勇者母の魔物堕ち【最終話】振り出しに戻る

 人類軍の本拠地だった王都ミットラスは、魔王軍の支配下に置かれた。

 勇者エニスクは、聖剣に魔王を封じ込めた。しかし、魂のみで帰還したルミターニャから魔王軍はその情報を入手し、即座に反攻作戦および魔王救出を実行した。

 宰相ダンタリオンが指揮する魔王軍による急襲。尖兵となったのは馬頭鬼族の獣魔戦士隊。獅子奮迅の活躍を見せて獣魔兵は、王都ミットラスを電撃戦で陥落させた。

 馬頭鬼の獣魔戦士隊は、ルミターニャが産み落とした混血児達で構成される。勇者の力を持つがゆえに、大魔法使いヴァリエンテが構築した王都の大防壁を突破できたのだ。

 難攻不落であった王都ミットラスは、魔王軍の手に落ちた。

 ——それから4年の時間が流れた。

 魔族と人類の戦いは今も続いている。

 王都を失った人類軍は遷都し、勇者を次代国王に擁立。王都奪還を掲げ、残存勢力の結集を図った。

 一方、人類の中心地である王都ミットラスを支配下に収めた魔王軍は、魔王救出のため勇者エニスクを殺す機会を求めていた。

「やっと勇者が餌にかかった」

 かつて人間の王が腰掛けていた煌びやかな王座。支配者のみに許された椅子で、ふんぞり返る馬顔の怪物がいる。

「ついに宿願が叶う。敵の王都を制圧しておきながら4年もかかるとはな⋯⋯」

 

 馬頭鬼の族長オロバスは、この4年で成長し、精悍な青年の姿となっていた。

 魔族の発育は人間と比べて遅い。だが、ルミターニャの特殊な母乳を飲み続けたオロバスは、より屈強な体格の魔族へと進化を遂げた。

「勇者を殺し、魔王様をお救いする。こんなに時間がかかったことを魔王様にお詫びしないと⋯⋯」

 父アスバシールを殺し、魔王を騙し討った勇者エニスクへの憎悪を滾らせる。

「ルミターニャの思惑通りだ。人質作戦は有効だったな。誰を救いたいのかは分からないけどさ。それとも全員か? まあどうでもいいや。さてと、副官ビアンキ、戦士長テアリラ。計画通り? 順調に進んでる?」

 謁見の間で跪く2匹の馬頭鬼は報告を上げる。

「勇者エニスクは単身で王城に侵入しています。こちらの密偵が得た情報の通りです。問題は起こっておりません」

 副官ビアンキは恐怖で支配した人間達から情報を集め、敵陣営の動きを正確に把握した。

 

「獣魔戦士隊の配置は済ませてあります。勇者エニスクを確実に殺せる布陣です。万が一に備え、大斧のストームを控えさせております」

 戦士長テアリラの言葉には、絶対の自信が込められていた。

「ストームね⋯⋯。あいつ、淫魔族の部屋によく呼び出されてるけど⋯⋯、いや、いいや。関わりたくない。戦士としての実力があれば十分だ」

「ストームは勇猛な獣魔戦士です。私生活では淫魔に弄ばれていますが、戦場での強さはずば抜けています」

 勇者に対抗できるルミターニャの息子達で構成された獣魔戦士隊。同じ母から産まれた弟達によって、勇者エニスクは殺されようとしていた。

「期待してるぞ。勇者の首を持ってこい。そうすればビアンキかテアリラ。僕の正妻はどちらかに決定するだろうね。期待しているよ」

 オロバスは筆頭性奉仕婦の乳房を掴む。母乳止めの乳首ピアスを舌先で外す。

「——オロバス様。空腹を満たすついでに、勇者の死体が運ばれてくるまでご奉仕いたしましょうか?」

 孕み腹の馬頭鬼は、王座に腰掛けるオロバスを誘惑する。

 美しい漆黒の毛並み。実りすぎた超乳。肩幅を超える尻肉。獣皮で覆われた優美な馬脚。すらりと伸びた尻尾をオロバスにそわせる。

「許す。褒美の前渡しだ。跨がれ。ルミターニャ」

 勇者エニスクの母だった女。今は馬頭鬼の性奉仕婦ルミターニャ。対面座位で局部を合わせ、涎を垂らしたオマンコを近づける。

「あぁ〜ん♡ オロバスさまぁ♡ その逞しいオチンポで私の子壺を貫きください♡」

 乳房を掴んでいたオロバスの手が巨尻デカケツに移る。交合を遂げようと腰を降ろそうとしていたルミターニャの動きを止めた。

「オロバス様⋯⋯?」

 濡れた恥毛が亀頭に触れる。膣口は男根を求める。

「熟れたな。人の肉を食えるようになってから、ますます良くなった。性奉仕婦の長に相応しい淫猥な身体だ」

 柔らかな艶尻を撫で回し、両手で乱暴に揉みしだく。指の間から媚肉が溢れ出る。その柔らかさは円熟著しい果実を思わせる。

「元気な赤ちゃんを産むために励みました。私は偉大な馬頭鬼族の大戦士にお仕えする性奉仕婦。ご満足いただけるように若い娘の精肉を食しております」

 発情状態のルミターニャは頬を赤らめる。オロバスの上着をはだけ、大胸筋に掌を添えた。

 初めて会ったときのオロバスは少年だった。魔族の成長は遅いが、23歳のオロバスは青年に近い姿だ。体つきはより筋肉質に、身長はルミターニャを超えた。

 あと数十年もすれば偉大な父親、アスバシールの息子に相応しい屈強な肉体へと成長するだろう。

「——挿れるぞ」

 王都ミットラスでもっとも高貴な場所。謁見の間にある玉座でオロバスとルミターニャは交わる。

「エニスクを殺す。この日を待ちわびた。殺して首だけを持ってくるように命じたがやめだ。生かして連れてこい。勇者に母親の姿を見せつけてやる! ルミターニャ! お前も嬉しいだろう? やっと息子に会えるんだからな!」

「違います♡ あんぅ♡ 私の息子は愛するオロバス様との子どもだけ♡ あの子はもう私の息子なんかじゃありませんっ♡」

 ルミターニャはボテ腹を押し付け、赤子の胎動をオロバスに伝える。

 子宮で育つ愛の結晶。激しく粗暴な馬頭鬼の交尾セックスで授かった愛する我が子達。膨れたお腹をルミターニャは誇らしげにさする。

「幸せなメスです。オロバス様に孕ませていただけているのですから♡ 強く優秀なオスの精子で孕みたいと願うのは、メスとして当然♡ なのにぃ♡ 私は貧弱で劣等な人間との間に子を産んでしまった。勇者エニスクは私の恥ずべき汚点ですっ♡」

 妊娠オマンコをオチンポに強く押し付け、下半身を淫らによがらせる。

 人間の王座を簒奪した馬頭鬼の君主に全身全霊で媚びる。

 

「必ず殺してください。勇者エニスクがこの世から消えたとき、私はオロバス様だけのメスとなれます♡」

「分かった。いいよ。ルミターニャの汚点を消してやる!」

「んぁ♡ あんぅ♡ あっ♡ あぅうぁあああ〜♡ あふぅうんっ♡ すごいです♡ あんっ♡ 昂ぶっておられるのですねっ♡ 他の者も呼びしましょう♡ 性奉仕婦一同で、オロバス様の昂ぶりをお鎮めいたしますぅ♡」

「そうだな。エニスクに見せるのはルミターニャだけじゃ復讐には物足りない。ビアンキ! テアリラ! もう下がっていいよ。新入りも含めて性奉仕婦を全員、謁見の間に集める。呼んでこい!」

「『御意。仰せのままに⋯⋯!』」

 正妻候補のビアンキとテアリラは退室する。2匹の股は湿っていた。股間は愛液の染みが浮き出ている。

 互いに醜態は指摘しなかった。ルミターニャとのセックスを間近で見ていたのだ。興奮と発情は、馬頭鬼のメスとしては真っ当な生理反応である。

 ◇ ◇ ◇

 

「『——偉大なる馬頭鬼の大君主オロバス様♡ 忠実なる性奉仕婦一同にご下命賜りますようお願い申し上げます♡』」

 謁見の間に集合したオロバスの性奉仕婦達は服従の姿勢で叩頭した。王座に座る主人は、性奉仕婦ルミターニャに膣内射精を行っている。

「おぉっ♡ おぅふぅぅ〜♡ んぉほぉ〜♡」

 アヘ顔でアクメを決めるルミターニャは潮を吹き散らす。乳首ピアスが外れた爆乳からは、止めどなく母乳が流れ出ていた。

「お前達も褒美がほしいか? ルミターニャに3回射精した。我が父アスバシールの仇を討てると思うと昂ぶりが収まらない。次は誰に相手をしてもらおうかな?」

 性奉仕婦ベルティラ——副官ビアンキの旧友。

 純白の毛並みを持ち、元文官の理知的なメス。口淫を徹底的に仕込まれ、毎夜オロバスの子胤を食す精液中毒奴隷。

 性奉仕婦アイラ——戦士隊の教導官であり、戦士長テアリラの恩師。

 熟達の戦闘技術を持ち、戦士達の尊敬を集めるメス。アナルセックスの虜となり、妊娠してからは肛門性交だけを求める肉奴隷。

 性奉仕婦キュアイ——元正妻候補者の元室務女中長。

 処女を奪われ、セックスワーカーに堕ちた高貴なメス。膨乳手術を施され、母乳を過剰生成する搾乳奴隷。

 オッパイとオマンコを丸出しにした性奉仕婦の衣装を身に着けた3匹は妊娠している。オロバスは絶え間なく、性奉仕婦達に子を仕込んだ。

 出産した翌月には新しい胎児を子宮に宿す。妊娠を強いられる生活を不幸とは思わない。同族の魔族君主に仕えるのは最上の名誉だった。

 幸運にも性奉仕婦に召し上げられた2匹の元女中はセックスアピールを始めた。尻を突き上げ、馬尾をそそり立たせる。

 褒美を欲し、2匹は主人に媚びる。陰唇が何度もヒクつき膣穴が開口する。だが、懸命な訴えは功を奏さず、オロバスの視線は素通りした。

 

「——見習い達は服従の姿勢がなってないな」

 3人の妊婦は跪いているが叩頭はしていない。オロバスに忠愛を誓う性奉仕婦はルミターニャを筆頭として6匹いる。

 新顔の性奉仕婦見習いは王都ミットラス陥落の4年前、運良く捕虜とした王家の人間だった。辱めを恐れて自殺を図ったが、キスキルの治癒魔法で命を取り留めた。

「いつの日か⋯⋯。勇者様が必ず貴方を討ち滅ぼしますわ⋯⋯」

 王女メルネイトは震えた声で言い返す。王家唯一の生き残りであり、勇者エニスクとの婚約が水面下で進められていた貴女。その胎は穢されていた。

「お前は相変わらずだな。猫被りめ。ルミターニャを見習え」

「んぁっ♡ んっぅう〜ん♡ オロバスさまぁ♡ あぁぅ〜んゅぅ〜〜〜♡」

「⋯⋯⋯⋯っ!」

 メルネイトは顔を背ける。

「絶頂する度に膣が引き締まる。さすがはヴァリエンテのメス。極上の奉仕オマンコだ」

 膣口から愛液と精子を垂れ流すルミターニャの痴態。直視できる光景ではなかった。

 勇者の母親がおぞましい馬頭鬼の淫母に変わり果てた事実。恐怖を抱く者はこの場にまだいる。

「手っ取り早く精神洗脳してしまっても良かった。でも、ルミターニャという成功例がある。メルネイトは4年。リリーシャとナナリーは1年か⋯⋯。人間の精神力は個人差が大きいな」

 勇者エニスクと共に魔王軍と戦っていた幼馴染みの美人姉妹、リリーシャとナナリーは1年前に捕まった。

 1年前の王都奪還作戦に失敗したとき、魔王軍はデラーシュ家の双子姉妹を捕虜とした。その処遇はオロバスに一任された。

「リリーシャとナナリーは初産からそろそろ2カ月だ。次の子は来月に産めるか? 不妊魔法を解くのに時間がかかった。その分を取り戻さないとな」

 オロバスはルミターニャの膣から男根を引き抜いた。

 放心状態のルミターニャは床に倒れ伏す。開口状態の陰唇から、泡だった精液が流れ出る。

「メルネイト、リリーシャ、ナナリー。こっちに来い。僕の子胤をくれてやる」

 服従の魔法がかけられてる3人の性奉仕婦見習いは命令に逆らえない。

「後ろを向け。尻を出せ」

 股間を露わにしている破廉恥な服装の3人は、無防備な尻を突き出す。

 オロバスは並んだ尻を順番に撫でる。勇者エニスクを愛していた美女達。今や全員がオロバスの孕み袋だった。巨根で貫かれたオマンコは、陵辱と出産で黒ずんでいた。

「あんっ! んぅ! あんぅ!! いっ! あぅうゅんっ!!」

 嬌声を上げ始めたのは、真ん中に立っていた王女メルネイトだ。「パァンッ! パァンッ!! パンァンッ!!」と尻がヒッパ叩かれているような媚肉の打音がなった。

「や、やめてっ⋯⋯! ゆっくりっ⋯⋯! 子宮の赤ちゃんが⋯⋯怖がってる⋯⋯!!」

 肉体改造手術を受けたメルネイトの子宮は、激しい巨根のピストンに耐えている。

 普通の人間なら内臓破裂は免れない苛烈な交尾。身重はかつてのルミターニャがそうであったように、胎に宿った異形の我が子を守ろうとする。

「お前の胎にいるのは僕の子だ。戦士はこの程度で怖がりはしない」

「あぁ♡ んぁ⋯⋯♡」

 メルネイトはメスの貌で艶声を漏らす。太々しい男根の突き上げで下腹が盛り上がる。膣道の筋肉がメキメキと音をあげて広がった。

「本心を言え。僕とセックスできて嬉しいくせに。寝室で誰も見ていないときみたいに喘いでみろ」

「⋯⋯⋯⋯あぁっ♡ オロバスさまぁ♡」

 両脇で立つリリーシャとナナリーは、メルネイトの本性を見てしまった。

 両目から涙を流す王女は悲しんでいない。歓喜で絶頂した。

「最高ですわ♡ オロバス様の大きなオチンポ♡」

 馬尾をするりと逸らし、メルネイトはオロバスの馬尾と結びついた。

 絡み合う2匹の尻尾。オロバスは後ろから手を伸ばし、メルネイトの乳房を揉み始めた。乳首から大量の母乳は噴き出る。

「演技はもういいのか?」

「はい⋯⋯♡ もう人間の王女には戻れませんわっ! わたしぃッ♡ オロバス様のオチンポを知ってしまいましたのぉ♡ 人間のお肉だって食べちゃいましたッ♡ オロバス様♡ 私を正式な性奉仕婦に召し上げてくださいっ♡」

 メルネイトは欲望に従って尻を振り始めた。

 

「来るっ♡ オチンポ来るっ! 来ちゃいますぅのぉぉ♡んあぁ♡ あんぅうぅうっ♡ あんあぁあああぁあああああぁぅうううううぅ〜♡」

 オロバスの射精と同時にメルネイトは絶頂に昇った。

 ドクンドクンッ!と脈動する男根が、濃厚な精液を子宮に送り込む。

 捕まえられてからの4年間、ずっとそうしていたように。

 恍惚のアヘ顔でメルネイトはセックスの悦楽を堪能する。

「王女殿下! 正気に、正気に戻って! 必ずエニスクが助けに来てくれる! そんな奴の言いなりになっちゃダメ!!」

 

 リリーシャはメルネイトに訴えかける。だが、口から唾液を滴らせる王女は、薬物中毒者のような笑みを返すだけだ。

 オロバスに4年間調教された結果、セックスの快楽に抗えない身体となってしまった。王家最後の生き残りである王女は、面目をかなぐり捨てた。

「お前らの前では偽っていたが、メルネイトは屈服済みのメスだ。子を何度も産ませて分からせた。僕しかいないときは本性を顕していたぞ」

 男根を抜かれ、支えを失ったメルネイトは倒れ伏した。尻には痣がある。蹄鉄の形だ。

「性奉仕婦メルネイト。お前の飼い主は誰だ?」

「オロバスさまです⋯⋯♡ あひぃぃんん〜〜♡」

 オロバスは尻を蹴りつけ、蹄で踏み付ける。性感が高まっているメルネイトは、ビクンッ!ビクンッ!とよがり喘ぐ。

 リリーシャは醜態を直視できなかった。

 王女メルネイトは勇者エニスクを狙っていた生意気な恋敵だった。

 勇者の幼馴染みで、従者だったリリーシャとナナリーに敵意を向けてくることさえあった。メルネイトは王家の娘だ。高貴な血を引く王族が、家畜のような不様を晒していた。

 ——だが、リリーシャはもっと衝撃的な光景を見せつけられる。

 

「なんで驚くんだ? お前の妹も同じだよ?」

 メルネイトの尻を虐め終わったオロバスは、ナナリーに近付いた。

 姉は双子の妹を誰よりも知っているつもりだった。同じ男を愛し、同じ目的で戦っていた仲間。一緒に勇者エニスクを支えると誓い合った妹の女陰は、びしょびしょに濡れていた。

「ナナリーちゃん⋯⋯?」

 滝の如く股から滴る愛液。レイプで妊娠したはずのお腹を両手で抱え込んでいる。

 

「次はお前だ。ナナリー」

「⋯⋯はい」

 ナナリーはオマンコを差し出した。命令ではない。

 己の自由意思で、股間をオロバスの肉棒に擦り付けた。上下左右に尻肉を揺らし、男性器の挿入を求める。

「欲しいか?」

「⋯⋯⋯⋯」

「姉の前で宣言しろ。これが欲しいだろ?」

「欲しいです⋯⋯! 私のオマンコに極太の魔族オチンポくださいッ!!」

「ふん! しっかり僕のオチンポを味わえ!!」

「あひぃんんうぅう〜〜っ♡」

 合体するオロバスとナナリー。愕然としている姉の前でナナリーは激しく尻を振り、不様な嬌態を晒す。

「ナナリーちゃん! どうして⋯⋯?」

「お姉ちゃん⋯⋯♡ しょうがないよ♡ だって、オロバス様のセックス⋯⋯♡ 気持ち良いんだもん♡ 魔族の交尾を知ったらもう人間なんかに戻れないっ♡」

 

 立ちバックで犯されるナナリーは、姉の孕み腹に抱きつく。避妊魔法を解除された姉妹は2カ月前にオロバスの赤子を出産し、再び孕まされた。

 お互いに腹を重たくした妊婦。そして、獣魔の子を産んだ母親だった。

「うぅ♡ うっ♡ んぁ♡ 諦めよう。お姉ちゃん。私達は孕み袋♡ オロバス様の性奉仕婦にしかなれないメスなんだから♡」

 オロバスに従属する妹の姿を見て、リリーシャは絶望した。

「ほらぁ♡ お姉ちゃんのオマンコ⋯⋯。こんなにドロドロの涎が垂れてるよ♡」

 ヒクついた陰唇から流れ落ちる大量の愛液。穴の空いた皮袋から水が漏れるように内股に滴る。

「見て♡ お姉ちゃん。私のオマンコに挿入されてるオロバス様のオチンポ♡ すごく強いの♡ 最初は怖かったけど受け入れたら、とっても気持ち良い♡ 子宮の絶対支配者♡ 性奴隷の私達は、魔族君主の偉大なオチンポに逆らっちゃいなけいのぉ♡」

 大股開きで結合部を見せつける。太々しい馬頭鬼の生殖器が、ナナリーの小さな膣口を貫いていた。

「お姉ちゃんだって負けたんでしょ? でも、しょうがないよ⋯⋯♡ だってぇ♡ エニスクの粗チンなんか忘れちゃうくらい凄いんだからっ♡」

 オロバスは射精する。絶頂に達したナナリーは潮を撒き散らした。

 陰茎の竿は収縮と拡張を繰り返す。海綿体が心臓のように拍動し、濃密な精液をオマンコに送り込む。

「さあ、お前はどうするんだ。リリーシャ?」

 聡明な妹を完全屈服させた馬頭鬼の族長は、気丈な精神を持つ姉に問う。

「わ、わたしは⋯⋯従います。⋯⋯オロバス様にご奉仕します」

「そうか。お前は勇者の従者ではない。僕の性奉仕婦だ。だったら、忠愛を行動で示せ。何をすべきかは分かってるだろ?」

 観念したリリーシャは跪いた。

 オロバスとナナリーの生殖器が交わる股間の恥部に唇を近づけ、精巣に接吻する。

 リリーシャとナナリーは永遠の従属を誓った。

「——性奉仕婦達よ。全員で僕に奉仕しろ」

「『はい♡ お望みのままに⋯⋯♡』」

 性奉仕婦達がオロバスを囲む。

 勇者の女達を寝取り、馬頭鬼の美女達を従えたオロバス。ハーレムを築いた族長は笑みを浮かべる。

 自分から偉大な父親を奪った勇者から何もかも奪い取る。愛していた母親、幼馴染みの双子姉妹、婚約者の王女、そして祖国。何もかも簒奪する。

 ——オロバスの復讐は完遂されようとしていた。

 

 ◇ ◇ ◇

 全ての性奉仕婦を抱いたオロバスは、王城に忍び込んだ勇者エニスクが引きずられてくるのを待つ。

 勇者エニスクの女達は孕ませた。生みの母、幼馴染みの双子姉妹、婚約者の王女。膨らんだ腹には馬頭鬼の子が宿っている。

「近付いてくる。誰かが来た⋯⋯。ついに勇者を捕らえたか?」

 オロバスの股間に顔面を沈める3匹の性奉仕婦。王女メルネイトは正面から亀頭をフェラチオしている。

 その両脇に座るリリーシャとナナリーは、仲良く左右の陰嚢を咥えていた。握り拳サイズの睾丸を口内に押し込み、頬を大きくしている。

 

 種付けを終えたオロバスの生殖器を舌使いで癒やす。

 

 メルネイト、リリーシャ、ナナリーは己の手でオマンコを激しく弄くっている。オナニーで自分を慰めながら口淫奉仕を続けた。

 謁見の間に何者かが足を踏み入れる。だが、オロバスのオチンポに夢中の性奉仕婦3匹は、気に止める様子もなく、淫行を続行していた。

 

「え? うそ?」

 

 オロバスから驚きの声があがる。

「魔王様⋯⋯! まおーさまっ!?」

 魔族君主のオロバスが見間違えたりはしない。4年前、騙し討ちで勇者の聖剣に封じられた魔王がそこにはいた。

「オロバスか? しばらく見ない間に身長が伸びたな。あと数年もすれば私を追い越してしまうな」

「魔王様! 魔王さまぁ!! 無事だったんですね!」

 オロバスは股間に吸い付いている性奉仕婦3匹を突き飛ばし、魔王のもとに駆け出した。

「心配をかけたな」

 

「僕⋯⋯! 魔王様のために凄く頑張ったんです! あの日、魔王様が帰ってこなくて! 勇者に封印されて⋯⋯! だから僕! キスキルさんやダンタリオンさんと一緒に戦って! うぅぅ! 騙し討ちした人間ども八つ裂きにするために⋯⋯!!」

 

「ありがとう。オロバス。私は良い臣下を持った。しかし、勇敢な戦士が泣き顔を見せてはならんだろう? 涙を拭くのだ」

 魔王は泣きじゃくるオロバスの頭を撫でる。

「勇者のエニスクは死んだんですね⋯⋯! うぐっ! 良かった。魔王様が無事で! 本当に良かった!」

「死んでないぞ。勇者エニスクだが王城には来ていない。私だけだ」

「え?」

 間抜けな声をあげて首を傾げる。

 オロバスは状況が飲み込めなかった。

 それならどうして魔王は自分の前にいるのだろうか。

「ところで⋯⋯」

「魔王様? 何か気になることが?」

「あの女達⋯⋯。それに双子、もしや⋯⋯」

「ああ。えーと! あれは僕の性奉仕婦達です! さっきまで相手をさせてたんです。不快なら下がらせましょうか?」

「そうではなくてな。あの中にメルネイト王女やデラーシュ姉妹はいるか?」

「いますよ。右端の双子がそうです。その隣にいるのがメルネイトですけど、それがどうしたんです?」

「3人とも馬頭鬼族のような姿で⋯⋯孕んでいるが⋯⋯。オロバスよ、勇者の母親にしたのと同じことをあの者達に⋯⋯?」

「はい! 王都ミットラスは僕の獣魔戦士隊で制圧しました。僕ら馬頭鬼が支配してるんです! 住民は餌としても利用してます! あの3人は勇者の縁者だったから、ルミターニャのように肉体改造して、僕の性奉仕婦としました!」

「⋯⋯⋯⋯孕ませたのか?」

「お腹にいるのは僕の子です。王女メルネイトは4年前、リリーシャとナナリーの姉妹は1年前に捕らえました。既に何匹か子どもを産ませています。ただ⋯⋯ルミターニャの産んだ子どものように優秀ではありませんが⋯⋯。ヴァリエンテの血は特別みたいです」

「困ったことになった⋯⋯。すごく⋯⋯不味いな⋯⋯」

「どうしたっていうんですか?」

「元通りに直せるか? あいつら全員」

「え⋯⋯?」

「⋯⋯元通りにできるか?」

「⋯⋯なんで? 魔王様⋯⋯? どうしてそんなことを聞くんですか⋯⋯?  え? えぇ!?」

「私は勇者と取引したのだ」

「取引⋯⋯?」

「封印を解いてもらう代わりに、本当の和平協定を結んだ。4年間、暇だったからな。いろいろと話した。勇者エニスクは会話が通じる男だった。敵ではあるがな」

「じゃあ、王城に勇者エニスクが来なかった理由って⋯⋯!? 魔王様と取引をしたから!?」

「うむ。私だけだ。正門から入ってきた。王都の管理はオロバスがやっているそうだな。それと捕虜のことも⋯⋯。囚われの王女メルネイト、幼馴染みの双子姉妹リリーシャとナナリー。彼女らを解放することも約束してしまった」

「⋯⋯⋯⋯」

「⋯⋯⋯⋯」

 オロバスと魔王は無言だった。

 視線の先にいるのはボテ腹の変わり果てた性奉仕婦3匹。勇者エニスクを慕っていた王女と幼馴染みの双子姉妹は、オマンコから精液を垂れ流す孕女に堕ちた。

「よし! そうだ! その約束は反故にしましょう。そうしようよ、魔王様!」

「私に約束を破れと?」

「はい! 前の停戦協定だって人間側が裏切ったんだ。今度は僕らが出し抜きましょう!」

「魔法契約は破れぬ誓いだ。あの3人、解放せねばならん」

「⋯⋯あいつらを返すのはいいですけど⋯⋯。元に戻すには⋯⋯」

 オロバスは3人の性奉仕婦見習いをもう一度見る。

 有蹄類の両脚、肥大化した乳房、馬頭鬼の巨根が挿入できるよう改造されたオマンコ。馬頭鬼との異種交配ができる魔子宮。

 

 勇者の婚約者だったメルネイト王女、幼馴染みだったリリーシャとナナリーの双子姉妹。

 3人とも腹を大きく膨らませた立派な妊婦だ。初産を済ませた母親達でもある。

 

「何とかしろ。魔法契約を破ると私は勇者エニスクの奴隷となってしまうのだ」

 魔王の無慈悲な命令が下った。

「はい⋯⋯。頑張ります。魔王様⋯⋯」

 オロバスはがっくりと肩を落とす。魔王の命令には従わなければならない。しかし、今すぐ性奉仕婦となった3人を元通りに戻す方法があるだろうか。

 少なくともオロバスには思い付かなかった。

「大丈夫です。一緒に謝ってあげます。ご安心ください。私はエニスクの母親です。騙しきってみせます」

 ルミターニャは落ち込むオロバスの頭を優しく撫でた。

 こうしてオロバスの窮地を救った1匹の性奉仕婦は、生涯をオロバスに捧げ、幸せなメスの一生を送った。


ノクターンノベルズ連載

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