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【第6話】恩典の対価(♥︎)

 激しい交わりでゼフィラに搾り取られた翌日、竜郷ドラカ=ヴェルグの全土がキサラギの供物として捧げられた。  ――第四条[持分]死は捧げられた供物を所有する。  キサラギは竜人族の郷土を手...

【270話】皇帝公務〈謁見式〉

 ここ最近、メガラニカ皇帝の公務は激減している。  ベルゼフリートが怠けているわけではない。公務の縮小は身辺警護の強化に伴うものだ。  その発端となった出来事は、記憶に新しい大妖女レヴェ...

【269話】淫鬱なる寝覚め

 べちょべちょに濡れたシーツの不快感でイシュチェルは目覚めた。  浅く深呼吸をする。嗅ぎ慣れてしまった淫臭が室内に充満している。精液と膣汁が混じった性交の残り香。陰毛を綺麗に剃られた自分の女陰...

【268話】三皇后の密談、厄種の萌芽〈後編〉

「国境の防備は固めておくべきじゃな。儂は戦争反対しておる。だが、西アルテナ王国の北部が脅威に晒されるなら、自衛は当然の行為じゃ。それに先ほど名前が出たフォレスター辺境伯は⋯⋯ロレンシアの父親じゃろ?...

【267話】三皇后の密談、厄種の萌芽〈前編〉

 皇帝不在の帝城ペンタグラムに派閥筆頭の三皇后が集結していた。  一堂に会した三者は円卓を囲み、バルカサロ王国の情勢について議論を重ねる。書記を務めるのは女官総長ヴァネッサである。他に参加者は...

【第5話】竜女の搾精(♥︎)

(まずい……。これ……やばい……。どうやっても逃げられない……。俺を犯ヤる気だ)  人差し指の爪先が胸倉むなぐらに伸びてくる。キサラギが着ている上衣のボタンを外し、脚絆ズボンの腰部分を絞ってい...

【第4話】一族復興の贖い

 死の化身は契約ルールを作った。この世ならざる者は異世界の理ことわりを理解し、尊重せねばならない。 「……ふぅんぬっ!」  キサラギは木炭を掴む。空間に張り付いた木炭はちっとも動かない。...

【第3話】竜郷ドラカ=ヴェルグの惨劇

 魔軍に蹂躙された竜郷ドラカ=ヴェルグは、目を覆いたくなる惨状だった。  魔獣の姿は既になく、死体の山が無造作に積み重ねられていた。炎に蝕まれ、骨すら残らず、灰になっている遺骸が数多くあった。...

【第2話】永生の契約

 押し寄せてきた魔獣達は、驚愕の光景を目撃する。  獲物は死に体はずだった。半死半生の死に損ない。同胞を守りきれず、幽世の森に逃げ込んだ敗走者。しかし、魔獣を待ち構える女戦士の傷は癒えていた。...

【第1話】転移

 「――腫瘍細胞の全身転移が判明した。医学的にはステージⅣフォーに分類される」  医師は十二歳の少年に告知した。  ステージ四は病巣が全身に広がった最終段階を意味する。 残酷な診断結果を...

【第0話】前日譚『異界の竜巫女』

 ――世界が憎い。  ――死に際の少年は世を呪う。  ――幸せな人間が妬ましかった。  小学校で隣の席になった男の子と友達になった。いや、女の子だっただろうか? 名前は思い出せない...

【266話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈後編〉 

 黄葉離宮に帰着するなり、マリエールはロレンシアに相談喫茶コンシェルで見聞きした出来事を包み隠さず報告する。頼まれたお使いは完璧にこなしている。叱責されることはなかった。 「――という次第です...

【265話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈中編〉

 マリエールはチェンバーと名乗った美女の腹部を観察する。 (皇帝陛下と肉体関係がある女仙⋯⋯。妃ではなさそうです。私と同じ側女に見えます)  まだ妊娠初期の段階だ。外見からはまだ分からな...

【264話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈前編〉

 ある日の昼下がり、マリエールは一人で帝城ペンタグラムの城下区画を訪れていた。  帝城市場での買い出し。つまり、お使い仕事だ。黄葉離宮で働いている側女は産休が相次ぎ、たったの三人しかいない。 ...

【263話】暗中模索

 七面倒な工作をいくつも講じた末、マリエールはベルゼフリートとの会話に辿り着けた。ここまでは目論見通りの成功。けれど、その先へは進ませてもらえない。結局のところ、マリエールの本懐は果たされなかった。...

【262話】マリエールの悩み事

 黄葉離宮で働く側女の数は三人にまで減った。出産のためにララノア達が胎孕廟堂たいようびょうどうへ出立し、残された側女はロレンシアと新参者のイシュチェルとマリエールだけになった。  大国の王妃で...

【31話】首無しのハーレム帝国

 帝都で名を馳せた女冒険者カレンティアの失踪事件は、大きな騒動となった。  母方の血筋が伯爵家であり、ちょうど後継問題で揉めていることも火に油を注いだ。四年前に母のベロニカ、そして娘のカレンテ...

【30話】原生樹の分娩台、三人目の娘 

 黒森に隠された原生樹は異神の化身である。  レーヴェ家の荘園で育てられた果樹は、リリトゥナ=キスキルによって齎された恵みだ。  無貌の異形者は頭部を欲する。この地で暮らす人々は死後に頭...

【29話】着床 

「いけませんわ。ベロニカ様……! たとえヴォルフ坊ちゃんの望みであろうとも……。やはりカレンティアは帝都に帰せませんよ」  現れたもう一人のメイドは剣を握っていた。  叙勲を受けた騎士の...

【28話】接がれた母親の貌

 翌日の早朝、カレンティアは奪われた聖剣を探していた。ヴォルフガングから過去の真相を聞き出し、リリトゥナが黒森に棲みつく異形の存在であると理解した。  女神、精霊、悪霊、魔物。リリトゥナ=キス...

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