「え? その格好⋯⋯? っていうか姿? どうしちゃったの?」
ベルゼフリートは困惑の表情を浮かべる。
主寝室にセラフィーナとキャルルの二人がやっと現れた。扉の前に並んだ二人は年齢が一世代ほど違う。熟しきったセラフィーナは美母と呼ばれるにふさわしい。その一方で小柄で若々しいキャルルは成長途上の美少女だ。
「その身体、獣人族よりも獣っぽい。何かの術式を使った?」
夜伽役の遅い登場に対して、ベルゼフリートはたっぷりと文句を言うつもりだった。しかし、奇抜な艷姿で登場したセラフィーナとキャルルを見て、目が点になってしまう。
「それとも強力な変身薬でも飲んだ?」
牝牛の角と耳、尻尾を生やしたセラフィーナは恥ずかしそうに顔を赤らめる。足先が蹄に変化し、四肢は白黒模様の獣皮に覆われていた。
(獣人族のケモ度は個人差があるけど、ここまでのはお目にかかったことがないや)
膨らみが目立ち始めた孕み腹も相まって、乳搾り用の放牧牛が美女に化けたようである。
「これは⋯⋯お風呂上がりにキャルルさんが精霊術を使うと言い出して⋯⋯!」
「精霊術でそんな姿になったの?」
ベルゼフリートの視線は、セラフィーナの隣でニヤついてるキャルルに向けられた。
「そうです! キャルルさんが召喚した獣霊のせいで、こんな身体になってしまったのですわ⋯⋯!」
焦った様子のセラフィーナは、早口で事情を説明する。
(へえ。なるほどね。キャルルが精霊を喚んで、セラフィーナの身体をケモケモしく変えちゃったわけか。セラフィーナの手足は完全に牝牛⋯⋯。牧場で乳を搾られてる畜牛そのものじゃん)
ベルゼフリートは数年前、帝国南部の御料牧場で放牧されている乳牛を見たことがある。
セラフィーナの獣姿を今一度よく視姦する。
美女と牝牛の混ぜ合わせ。あえて言葉で表現するなら半獣と呼ぶべきだろう。
「そっか⋯⋯。セラフィーナは乳牛になっちゃったんだ。それで、ずっと乳首を押さえてるの? 母乳のせい?」
精霊術による一時的な獣化と考えれば、恥ずかしがる必要はない。だが、牝牛の獣霊が憑いたセラフィーナの身体は母乳が止めどなく分泌され続ける。
「⋯⋯っ♥ これは⋯⋯! 止まらないのです⋯⋯!」
「うわっ! すごい量の母乳。いつもの数倍は出てるね」
セラフィーナは両手で必死に乳輪を押さえつけるが、床の絨毯に乳汁がこぼれ垂れる。掌で受け止められる乳量ではなかった。
キャルルはお構いなしに、セラフィーナの爆乳を揺らした。
「牛さんになって可愛いでしょ。ねぇ♥ 母乳でシャワーができちゃう。ほら、ほらぁ♥ 皇帝陛下にもちゃーんとお見せしないと♥」
「キャルルさん⋯⋯! おやめっ⋯⋯んぁっ⋯⋯♥」
「ほぉらぁ♥ すごいでしょう♥ セラフィーナってば母乳を撒き散らしたくないと我儘を言うもんです。そのせいで遅れてしまいました」
「わっ、我儘だなんて!」
「どうせ自分の離宮なんだから、母乳塗れになってもいいでしょう。私みたいにレオンハルトお姉ちゃんの后宮に居候ってわけでもないんだからさ」
背後から飛び付いたキャルルは、セラフィーナの乳房を揉み上げる。薄桃色の乳輪から、勢い激しく乳汁が噴出する。
「すごいのはセラフィーナのデカパイなのか、それともキャルルが施した精霊術なのか⋯⋯。判断に迷うところだ」
「も、もうっ! キャルルさんっ! 胸を揉まないでくださいっ! そっ、それより! この精霊術は本当に安全なのですか? 一夜が明ければ憑霊状態は解除されるのですよね!? お腹の御子に副作用が出たりは⋯⋯」
セラフィーナは不安げにお腹を擦る。念願の男子かもしれない大切な胎児だ。
「大丈夫。何度も説明したでしょ。私の操る獣霊憑依の効果は一時的なもの。眠って起きたら、すっかり元通りになるわ」
「⋯⋯本当に? 本当に、本当ですか?」
「赤ちゃんに角が生えたりもしないって」
噴乳の飛沫がベルゼフリートの顔面を濡らす。セラフィーナの乳腺は顕著に発達していた。
(セラフィーナの母乳がこっちまで飛んできた。すごい飛距離だ。味も甘いかも? いつも以上にまろやか。これはこれでいいね♪)
精霊術に秀でているキャルルは、憑霊の効果で自身や他人を強化できる。
戦闘用の業であるが、お遊びで使われることも多かった。牛獣の憑霊効果で、セラフィーナは泌乳量が強化されてしまった。
「特別なプレイで愉しませてくれるとは聞いてたけどさ。まさか獣霊憑依でケモケモしい姿になるなんて」
困惑気味のベルゼフリートは、半獣化したセラフィーナとキャルルを見比べる。
「申し訳ございません、皇帝陛下。 遅れたのはセラフィーナの母乳がすごかったせいです。風呂場でたっぷり絞ったんのですが、まったく収まらないから、廊下を濡らしながら馳せ参じちゃいました♥」
「掃除は後で女官にさせておくよ。で、キャルルは⋯⋯」
「私はアレキサンダー公爵家のシンボルである獅子です♥」
(え? 獅子⋯⋯? 獅子なのかな? っていうか、アレキサンダー公爵家のシンボルって獅子だっけ?)
「見て、見てぇ♥ 可愛くありませんか? 皇帝陛下♥ この耳と尻尾♥ そして肉球♥ とってもフニフニですよぉ♥」
キャルルは触り心地が良さそうな肉球を見せる。可愛らしさには同意する。しかし、ベルゼフリートは率直な感想をぶちまける。
「可愛いね。でも、大きな猫にしか見えないや」
「⋯⋯⋯⋯」
「本当は三毛猫じゃない?」
しばらくの沈黙、その後、獅子を自称する猫少女は笑い飛ばす。
「獅子は大きな猫だから♥ にゃん♥ にゃん♥」
キャルルは愛嬌たっぷりに踊った。艶美な細身を見せびらかし、片足を高く釣り上げて一直線に開脚する。
一糸まとわぬ柔軟な美体は、愛液で濡れたオマンコを惜しげもなく披露した。
「まあ、可愛いから細かいことはいいか」
「そうだにゃんっ♥」
「今夜のお相手は妊娠した牝牛と盛りたった雌獅子ね。りょーかい。ちなみに僕も獣っぽく変身できる? 獣霊憑依だっけ? 身体を大きくできるなら、やってみたいかも」
「ん~。それは無理にゃん。色々な意味で皇帝陛下に獣霊を憑かないにゃ」
「どういうこと? 色々って?」
「皇帝陛下に精霊術を使おうとしたら、そこでオチンポをしゃぶってる警務女官長や、部屋の隅っこにいる闇深そうな女官が止めようとするにゃ」
フェラチオ中のハスキーは舌の動きを止めていた。ユリアナも威嚇するように影を具現化させている。
「憑霊は攻撃と見なされるにゃ。私に悪意がなくとも、皇帝陛下に対する精霊術の行使はルール違反ってこと♪」
「あー、たしかに⋯⋯。諸法度の禁止事項にあったね。僕に術式をかけられるのは、医務女官と大神殿の神官だけ⋯⋯だったかな?」
皇帝の健康管理は医務女官と大神殿の神官が所管する。
ベルゼフリートの定期健康診断は、医務女官長アデライドと神官長カティアが担当している。皇帝に関する規則は厳格だ。様々なことが事細かく定められている。採血や散髪など、侵襲を伴う医療行為は、医務女官と神官だけに許された特権である。
「まあ、そもそも♥ 皇帝陛下の御身に宿る破壊者の荒魂は強大無比♥ 私の獣霊ごときで、干渉できるとは思えないにゃん♥」
キャルルは肉球の手でハスキーの頭を小突く。「ご苦労さま。前戯はもう終わりでいいわ」と表情が語っている。
「ほらほら、お役御免の警務女官長はご退場にゃん♥」
男根を咥えたメイドは不満そうだったが、決め事は守らねばならない。名残惜しみながら口を離した。
「けふっ⋯⋯んっ⋯⋯! んぢゅゅぃんっ⋯⋯! ふぅっ。キャルルさん。避妊薬は服用されておりますか? 妊娠許可は出ておりません」
ハスキーは口内に残った精液を飲み干し、真面目な口調で確認する。
「はぁ⋯⋯。軍務省から超強力な避妊薬を飲まされたわよ。しかも、ルアシュタインお姉ちゃんとレギンフォードお姉ちゃんに監視されながらね⋯⋯。しっ! しっ! さっさと退いてくれる?」
語尾に「にゃん」を付けるのも忘れて、キャルルは苦虫を噛み潰したような顔で答えた。
アレキサンダー公爵家の七姉妹は帝国軍の最高戦力である。そのため、妊娠する際は必ず軍務省の許可が必要だった。
「そんな怒らないであげてよ。軍務省から提示された条件だもん。守ってね。破ったらハスキーだけじゃなくて、僕も叱られちゃうし、キャルルだって困っちゃうでしょ?」
ベルゼフリートは三皇后から妊娠させてはいけない女仙が名指しされている。
その理由は様々である。
アレキサンダー公爵家の七姉妹は「妊娠出産の休職で、帝国軍の戦力が著しく低下してしまうから」という分かりやすい理由だ。そのことは当人達に知らされている。
政治的な事情もある。
過去の話であるが、新興貴族を抑え込むために、宰相派の王妃ラヴァンドラを妊娠させるなと命じられていた。こちらは当人の預かり知らぬところで、帝国宰相ウィルヘルミナが命じていた。
こうした避妊命令は三皇后の正妻特権に基づいて発せられている。逆に言えば、三皇后は特定の女仙を無理矢理にでも孕ませろと皇帝に命じることができた。
「お薬をちゃんと飲んでるならキャルルのオマンコも使えるね。騎乗位でやってよ。今夜の僕はあんまり動きたくない気分なんだ」
「久しぶりの外出で皇帝陛下はお疲れにゃん?」
「んー。まあ、ぶっちゃけると、キャルルと体力勝負なんかしても勝てっこない。僕が勝てる相手は、セックス弱々のユイファンくらい」
ベルゼフリートは旺盛な精力を誇り、一夜に十数回の射精を行える。だが、後宮の女仙達は性豪揃いだ。特に軍閥派の女仙は将校を兼ねており、スタミナが抜きん出ている。
非軍属であり、後宮に入れられた当初は初々しかったセラフィーナも、最近は伽役の経験値が貯まり、情婦の技量を完璧に身に着けてしまった。
「セラフィーナの母乳を飲んであげる。オッパイをちょーだい。それにしても、どんどん溢れてくるね。僕の胃袋で飲み尽くせるかな? 牛の乳搾りをしてる感じだ」
「後遺症が残らないかとても不安ですわ。怖いくらいの勢いで母乳が⋯⋯」
「収まらなかったら、ロレンシアから母乳止めのピアスを借りるしかないね」
ベッドに上がったセラフィーナは、自分の尻尾を踏みかける。思った以上に牝牛の尻尾は長かった。
「おっとと⋯⋯。ふぅ⋯⋯」
「いつも以上にデカパイが重たそうだ。セラフィーナって重心が偏ってるから。その尻尾、自分で踏みつけないようにね」
「動きが鈍重になっていますわ。三つ子を妊娠してたときに比べればマシですけれど⋯⋯。獣化するならキャルルさんみたいに雌獅子が良かったですわ」
「ベッドの上は四つん這いで進めば? そっちのほうがいいよ」
すっ転んでひっくり返るような醜態は晒したくなかった。二足歩行を諦めたセラフィーナは、四つん這いでベッドを進むことにした。重力で垂れた爆乳が左右に揺れ、媚肉がパンパンに詰まった巨尻が弾む。
(ああぁ⋯⋯♥ 母乳が漏れてしまうわ♥)
愛する少年に性奉仕する悦びは何ものにも代え難い。女陰の裂け目は愛液で濡れていた。
淫母の性愛がセラフィーナを絶頂の幸福に導いてくれる。乳汁で膨れ上がったデカパイをベルゼフリートの唇に近づけた。
「前回は三つ子で出産が大変だったね。次の子は一人っ子かな?」
「心音は一つですわ。男の子だと嬉しいのですけれど♥ んぁっ♥」
セラフィーナの爆乳をベルゼフリートが掴み取る。
「それは産まれてからのお楽しみでしょ。はぷっ!」
「あんぅっ♥ あふぅ♥ あぁっ♥ はい♥ 本当に楽しみですわ♥ 二回目の出産⋯⋯♥ ベルゼフリート陛下の御子を産む悦びを再び味わう瞬間が待ち遠しい⋯⋯♥」
セラフィーナはベルゼフリートの頭部を抱きかかえる。見事な飲みっぷりで乳首を甘噛してくる。
(心臓の鼓動が高鳴りますわ♥ 私の乳房はベルゼフリート陛下にッ♥ 愛するベルゼに捧げるための存在♥)
我が子達の世話は乳母に任せて、母乳は一滴も与えてこなかった。セラフィーナ自身も実母の母乳を吸った記憶はない。王家の女は子育てをしない。それが当然の常識だった。
メガラニカ皇帝に仕える女仙も同じである。皇帝に奉仕する女仙も穢れた瘴気のせいで、実子とも触れ合えない。全ての愛情は唯一無二の主君に捧げる。
(くふふふっ♥ 乳飲み子が母に懐くのも当然ですわね。私の乳汁をベルゼフリート陛下が飲んでる♥ あぁ⋯⋯♥ 可愛い♥ 可愛いですわぁ♥ キャルルさんの番が終わったら、私の妊娠オマンコで御奉仕いたします♥ あぁ♥ 愛母の情念が止めどなく溢れてくるっ♥)
まるで仔牛を愛でる母牛の気持ちだった。風呂場でどんなに搾っても軽くならなかった乳房の重みが抜けていく。豊満な双乳への吸い付きを交互に繰り返し、乳房に溜まったミルクを搾り出した。
母乳で食欲を満たすうちに、巨根の力が漲る。我慢汁で濡れた亀頭が屹立した。
うっとりとした見惚れた表情のキャルルは、敬愛する主君の男根を眺める。
「いつ見ても皇帝陛下の極太オチンポはすごいにゃん♥ 惚れ惚れするにゃぁ~♥ 激強の雄臭さがアマゾネス族の血を疼かせるにゃ♥ はぁっはぁ⋯⋯♥ 孕みたいっ♥ 産みたいっ♥ 皇帝陛下の精子で可愛い娘を作りたいにゃ♥ 避妊薬は飲んでるけどぉ♥ あぁ♥ 妊娠したいにゃぁっ♥ 子供が一人だけにゃんて耐えられないぃにゃぁあっ⋯⋯♥」
獣尾を勃たせた雌獅子は、睾丸に接吻を施し、反り立った巨根に頬擦りする。ハスキーが残した唾液を一滴残らず拭い取り、力強く勃ったオチンポに跨った。
「これでメイドの匂いは消えたにゃん♥ 私のオチンポ♥ あぁ♥ 皇帝陛下♥ 誠心誠意♥ 全身全霊で御奉仕いたしますにゃんっ♥」
姿勢を屈めて準備万端の女陰を降ろしていく。キャルルの桃尻がベルゼフリートの男根を覆った。授乳中のセラフィーナは、交合の瞬間を見届ける。狭苦しく見えたオマンコの小さな入口は、ベルゼフリートの極太オチンポを一気飲みした。
「ふにゃぁっ♥ あんっ♥」
キャルルの巨尻から生えた猫の獣尾がまっすぐに勃つ。
小柄であっても屈強なアマゾネス族。外見的な可愛さを追求しているが、頑丈な肉体は生来の気質である。
「ふにゃぁにゃぁあ~ん♥」
可愛らしく、弱々しい少女らしく喘いでいる。しかし、キャルルが本気になれば飢えた獅子を素手で絞め殺すことくらい造作もない。
「どうですにゃぁ♥」
キャルルは肉球をベルゼフリートの胸板に置いた。喉を鳴らしながら、前足の肉球でマッサージをしようとした矢先、膣道に収まったオチンポが激しく脈動し始める。
「ん⋯⋯? んにゃぁ⋯⋯? ふにゃにゃ?」
「んっ⋯⋯! あ⋯⋯くぅ⋯⋯!」
ベルゼフリートは身体を強張らせて、押し留めようとした。だが、膨れ上がった興奮は破裂してしまう。挿入してほんの数秒、キャルルの名器は精子を吸い上げる。
「もう出しちゃってるにゃん♥ お悦びいただけて大満足にゃん♥ でも、夜はまだまだ長いにゃ~♥ この調子でどんどん精子をいただくにゃ♥ 皇帝陛下を寝かせる気はにゃいから♥」
暴発で速射してしまったベルゼフリートは恥ずかしくなった。絡んでくるキャルルから逃れようとして、セラフィーナの爆乳に顔を埋もれさせた。
(うぅ⋯⋯。ちょい恥ずかしい⋯⋯。我慢できなかった。ハスキーのフェラで寸止めしたのを出しちゃった⋯⋯。キャルルの腰使いって、めっちゃ上手いんだよね⋯⋯)
(恥ずかしがってる陛下♥ 超可愛い⋯⋯! セラフィーナのオッパイで赤らめた顔を隠そうとしてる。もったいない♥ ちゃんと見せてっ♥ もっとよく見せてぇ♥ ふっふふふ♥ 獣霊憑依したのは大正解! 獅子と兎で迷ったけれど、ネルティと被るから兎は避けて良かったわ! さぁてさて♥ ここからが本番♥)
キャルルは官能的な腰使いで媚尻を踊らせる。
(もう、セラフィーナってば⋯⋯。そんな妬ましそうに見つめないでほしいわ。ちゃんと交代はしてあげるわよ?)
射精中の男根に適度な快楽刺激を与え、さらなる絶頂へと誘った。





