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第3回「オトナの小説大賞」開催 作品応募スタート、ノクターンノベルズ×集英社ダッシュエックス文庫

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 集英社と官能小説投稿サイト「ノクターンノベルズ」のタイアップ企画コンテスト、第3回「ダッシュエックス文庫オトナの小説大賞」が始まった。作品応募の受付期間は2025年11月4日~2026年1月31日まで。審査員は例年通りダッシュエックス文庫編集長が務める。賞金は大賞30万、金賞20万、銀賞10万、奨励賞5万円。結果発表は3月を予定。受賞作は編集担当がつき、ダッシュエックス文庫で書籍化する。

 応募条件は「ノクターンノベルズ」に登録し、小説小説を投稿している作家。プロ、アマチュアを問わず誰でも参加可能。他社応募中の作品でも、同時に応募可能。ジャンル不問、字数は8万字以上。複数作品の応募も認めている。なお、内容はオリジナル作品に限り、二次創作作品は選考から除外される。


第1回「オトナの小説大賞 」

金賞

異世界ラクラク無人島ライフ
~クラス転移でクラフト能力を選んだ俺だけが、美少女たちとスローライフを送れるっぽい~

作者:神津穂民

 高校二年生の工野創助は妙な夢を見た。真っ白な空間にクラスメイトが集められ、宙に浮く黒板には『無人島に何か一つ持っていくなら?』と書かれているのだ。他の生徒がナイフやスマホなどと回答する中、創助は「クラフト能力」と口にする。そして夢は覚め、幼馴染と共に異世界無人島に転移していた。しかも、回答したものを与えられた状態で。当たり能力を手にした少年は、巨乳美女ハーレムを築き、スローライフを送ることに…!?


彼女がハーレムを薦めてくる。

作者:愛上クレ

 俺は駒田大樹。体力お化けで…アレのサイズも良いが、顔面偏差値は中。顔面普通な俺には誰もがうらやむ美人の彼女がいる。そんな彼女との事後に、「大樹のセックスは気持ちよすぎる。だけどね。腰が痛いし、頭がバカになるの。二日間はダメになる訳よ? 私、生活出来なくなっちゃう」彼女は不敵な笑みを浮かべ、「だから、セフレを作る気ない?」その会話を切っ掛けに美人で個性のある女性たちとのハーレム生活が始めるとは…。


銀賞

小柳さんと。

作者:反響体X

 社内恋愛で3年付き合った年上の彼女に素気なくフラれ、傷心独り身となった幸大。愚痴に付き合ってくれる同僚にも見放され、ふらふらと入ったのは行ったこともないバーだった。「辛気臭い顔してからに。なぁ、うちと一緒に飲もうや」そんな幸大に声を掛けてきたのは長身の自分より遥かに小さくて、元気いっぱいな小柳さんで……。聞けば彼女は浮気された挙げ句、フラれたのだと言う。フラれんぼ同士、すっかり意気投合した2人は一夜の関係を持つが――。


第2回「オトナの小説大賞」

金賞

魔道具屋「ハーベスト」の裏商売
―異世界転移して媚薬やアダルトグッズ作って売って奴隷とかお客さんと××する話―

作者:ハンコロ

 異世界転移した主人公ケントは、生活のため魔道具屋「ハーベスト」を開くも客は少なくテコ入れで女性用アダルトグッズ制作に手を出した。そして奴隷のリリィと商売に励み、やがて冒険者エルフや獣人娘、シスターなどが常連になるも、異端審問にかけられたり、国の混乱に巻き込まれたりしてしまう。しかしそんなことは関係ない!ケントは今日も魔道具を作り、顔を真っ赤にしながら買い物にやってくる客にセクハラをしまくるのだ!


俺のスキルはラブホテル

作者:迷田走助

 アラサーの主人公はある日、高校生たちの異世界召喚に巻き込まれる。召喚時に彼が得たスキルはなんと『ラブホテル』下品なスキルだとして追放されてしまうが、その能力は異空間にラブホテルの部屋を作り出すというものだった。安全な部屋、美味しい食事、温かいお風呂。過酷なダンジョンの中でも、快適で充実した生活を満喫できる。もちろん女の子とHを楽しむことも可能!そんなスキルを駆使して、彼は異世界を生きていく。


銀賞

転生したら糞ゲーの悪役令嬢の義兄でした。
没落に巻き込まれて死ぬのはゴメンなのでシナリオを壊していきます!

作者:EMO

 俺の名はホープ・グリュンワルト。父が侯爵家の未亡人に婿入りし、侯爵家の嫡男になった。義母が正式な跡取りを産むまでの繋ぎだ。だが、父は病床につき義母との間に跡取りが見込めない。そんな俺には十五歳の義妹がいる。義妹は来年、俺が通う学院に入学と同時にヤンデレ化し、婚約者である第三王子から婚約破棄される予定だ。そして俺は傭兵となり瀕死の重傷を負う…。俺は未来を知っている。前世でやっていた乙女ゲームのストーリーだからだ。平和な暮らしを手にする為にゲーム世界のシナリオをぶっ壊してやる!まずは義母を説得して……違うな、調教してしまおう…。

 

第35回「フランス書院文庫 官能大賞」 新人賞に『ヒトヅマンション』 大賞は該当作品なし

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 フランス書院は11月4日、第35回「フランス書院文庫官能大賞」の結果を発表した。新人賞に『ヒトヅマンション』が選ばれた。大賞、特別賞、ノンフィクション部門は該当作品なし。

 eブックス賞は『エロゲーのライバルポジに転生したけど、モブキャラ好きな俺はメインヒロインを避けてゲームの背景女子たちを攻略していこうと思う。』、女性向けのe-ノワール賞は『エスター公爵家の男たち』が受賞した。


受賞作講評

新人賞

『ヒトヅマンション』(Rさん)

 多様な人妻たちの欲望と秘密を、七瀬という純朴な青年を軸に描き切った、高い完成度を誇っている。そして、ヒロインの魅力と性描写が見事に相乗効果を生んでいる。特に、人妻一人一人が持つ複雑な事情(セックスレス、コンプレックスなど)と、それに呼応する七瀬の「正直な性欲」とのコントラストが、物語に深い感情的な奥行きを与えていた。

 「トルネードフェラチオ」「乳搾りパイズリ」など、バラエティに富んだシチュエーションと、五感を刺激する緻密な描写のクオリティは、新人としては秀逸で、濃密な快楽の応酬が持続する構成力も特筆に値する。

 人妻たちの人間的な魅力と、それを際立たせる巧みな濡れ場の描写が融合した、完成度の高い傑作として、新人賞に値すると判断した。

eブックス賞

『エロゲーのライバルポジに転生したけど、モブキャラ好きな俺はメインヒロインを避けてゲームの背景女子たちを攻略していこうと思う。』(Tさん)

 前世でやりこんだエロゲーの世界にライバルポジとして転生した主人公がゲーム中のモブキャラを「攻略」していく話。

 ユニークかつ斬新な設定に惹かれて読み始めたが、テンポの良さやエッチシーンの素晴らしさに魅了され、いつしか世界観の虜になってしまった。

 主人公・陽介が「背景女子」たちに向け続ける一途で、どこまでも一直線な情熱と行動力は、地味めなヒロインに魅力を感じる読者はもちろん、すべての読者の心を掴むに違いないだろう。

 選考の結果、本作にeブックス賞を授与し刊行を決定するものとする。

e-ノワール賞

『エスター公爵家の男たち』(柴田)

 不遇ヒロインが人外のヒーローたちに見初められ、愛されていくという、大変魅力的な作品でした。

 竜の血筋や義兄・義弟の生い立ち設定が、「親子もの」という女性向けでは珍しいテーマを受け入れやすくさせていると感じます。片方が人外キャラクターである場合に必ずといっていいほど付随する寿命問題についても言及されており、単なる溺愛や執着を感じさせるストーリーに留まらず、切なさも伴う結末に胸を打たれました。

 一方で、物語の中心が公爵様(ヒロインとは番の関係)に集中していたため、義兄弟との甘い描写が薄めに感じました。せっかくのバリエーション豊かな家族設定ですので、書籍化の際にはハーレム作品としての魅力をさらに高めていただきたいと考えています。


受賞を逃した作品の講評

『風逢楼 女将さんの柔肌に触れて』(M.Mさん)

 疲れた青年が癒やしを求めて訪れた旅館「風逢楼」。そこが一種の娼館であったという設定が、まず読者の心を掴む。

 テンポよく濡れ場へと移行し、読者を待たせない構成が素晴らしい。特筆すべきは、主人公が指名するヒロインの女将の「柔らかいセリフ」と、疲れた心に寄り添う「癒やしのホスピタリティ」だ。その卓越した表現力は、「パイズリだけでこれだけ読ませる」という、新人離れした圧倒的な筆力にも表れている。

 分量的にやや少なく、完成度を考慮したため受賞は見送りにしたが、部内では「もっと著者のセンスと才能を見たい」という声が続出した。魅力的なヒロイン側の視点、高評価の「セリフ」などを盛り込めれば、さらにアップデートした作品が見られたに違いない。

『人妻性奴隷【セックスレス人妻の軟禁調教】』(K.Kさん)

 専業主婦のヒロインが夫と共に拉致され、夫の眼前で「汚される」という王道の設定。土台となる夫婦の関係性が序盤にしっかり描かれているので、その後の濡れ場がより際立つ構成となっていた。

 「監禁」という密閉されたワンシチュエーションの中で、SM的な支配=被支配の構図を導入し、長尺の物語を読ませようとした野心は高く評価された。昨今、硬質な凌辱小説の書き手が減っている中、その才能は貴重な存在と言える。

 惜しむらくは、ヒロインが「落ちる」のが早く、初期段階から快感を覚えてしまったことだ。15万字という長さを活かし、人妻には序盤は抵抗してほしかった気もする。またところどころに良い濡れ場はあるのだが、平均するとキャラたちのセリフがやや弱かった。さらにキレのある凌辱者のセリフ、官能的なヒロインの心情やセリフを作れると、受賞に近づくだろう。

『ぼくの大好きなお義姉ちゃん』(Rさん)

 父親の再婚相手の連れ子である晴子に一目惚れした昇太朗。それと同時に、義姉となった晴子も弟に一線を越えたレベルの愛情を抱いてしまい……という物語。

 作者の力量は確かで、キャラクターへの深い愛情を感じられる素晴らしい作品であることは間違いない。

 だが、本作の核となるテーマ──いわゆる「おねショタ」要素を含んだ作品は、熱狂的な支持層を持つ一方、現在の市場の環境において最大限に作品の魅力を届けられる「売り場」が限られてしまっている現状がある。

 eブックス賞受賞は見送ることとなったが、なんとか読者の皆様に本作をお届けすることができないか、編集部として検討していきたい。

『意外と優しい隣の席の色白巨乳ギャルは、オタクな俺の言いなり性奴隷になりたいスケベなM女だった』(M.Hさん)

 クラスの陽キャギャルにエロ漫画の趣味がバレてしまい絶望──と思ったら、「エロ漫画みたいに、あたしのことえっちな玩具にして、いじめてくれない?」と性癖を告白されて……という話。

 お馴染みのギャルモノではあるが、全体的に丁寧で質の高い作品だった。台詞や地の文の力で、眩しくも優しいギャルの言動が鮮やかに描き出されている。近くで見ていて飽きないだろうなと思わせるくらい感情豊かで反応がよく、大変魅力的なヒロインとなっていた。

 彼女の性奴隷宣言からはライトMなプレイが始まるが、意外とリード自体はギャルがしており、マゾの誘い受けといった雰囲気。淫らな放課後を通して徐々に気持ちも繋がりあい、絶頂した後に彼女が笑顔を見せるシーンは素晴らしかった。

 ただ、もっと引きのある設定などが欲しかった。タイトルもテンプレにカウンターしきれていない印象。冒頭のワンシーンか設定、タイトル、キーフレーズなどで、さらに惹きつけられる何かを探したい。主人公を引き立てる優しさは感じられるヒロイン像だったので、これを描ける作家性は大事にしつつ、さらなるアイデアを期待したい。

【R18作家インタビュー】げっすーさん 創作はありのままを、自分自身に刺さっていれば勝ち

 “黒ギャルビッチ化”の第一人者といえばこのお方、げっすーさん。商業作品シナリオの執筆50作品を目指し、現在はエロゲや音声作品を中心に活動中。ハードコア作品が多い印象だが、実は別名義でいちゃラブ系も書いてしまうオールラウンダー。十年以上にわたってエロを書き続けた18禁シナリオライターから創作への想いを聞いた。

【取材:三紋昨夏】
読み上げ音声:「VOICEVOX:ずんだもん」「VOICEVOX:四国めたん」「VOICEVOX:小夜/SAYO」


ゲスい作品をキャッチーに

――創作活動を始めた「きっかけ」について教えてください

 日々研ぎ澄まされていく性癖によって刺さる作品が減っていく中、「だったらもう、自分で作るしかない……!!」と思い立ち、小説を書き始めました。

――ご自身のペンネームに由来はありますか。

 ゲスい作品を、なるべくキャッチーに伝えたいという想いから「げっすー」としました。

 個人的に、とても気に入っています。

――専門の活動ジャンルは? 性癖やエロに関する「こだわり」はありますか。

 ここ最近は商業エロゲのシナリオ執筆が中心です。その他、音声作品のシナリオにも対応しております。

 ジャンルとしてはハードなシチュエーションが中心ですが、人妻やラブコメ系も好きで書く機会が多いです。特に多いのは、黒ギャルビッチ化、ゲップや放屁等のニオイ責め系、スカトロ(大)、スカルファック、人間真空パック……等々。

 ただし商業作品になると(後の方は特に)ハードルが上がるので、滅多に見られないシチュエーションです(笑)。

 一方、げっすー名義はあまりにも尖った性癖に特化しているため、それ以外の依頼が受けられない(対応はできるが、あまりにも名義と内容がかけ離れているためユーザーが困惑してしまう)という難点がありました。

 そんな問題を解決すべく、18禁でもう一つ名義を用意して活動しております(ツキカズ名義)。商業エロゲシナリオや音声シナリオがメインなのは同じですが、げっすー名義とは打って変わって、いちゃラブ系が中心となります。

 「本当に同じ人が書いているの?」と言われることがありますが、中の人は一緒です(笑)。

――「処女作」「代表作」など、思い入れのある作品を教えてください。

 『黒ギャルビッチ化計画っ!』は商業エロゲで初めてシナリオを担当した作品です。 以前からエロゲ(特に抜きゲ)を好んでプレイしており、処女作から黒ギャルビッチ化を書き続けていた身として、その性癖に特化した作品の企画・シナリオを担当でき、最高の経験となりました。

 『みがわり彼女』はノクターンノベルズにて執筆していた自作の小説が、商業エロゲとして発売されました。 黒ギャルビッチ化界のレジェンドである井上七樹様とタッグを組み、ヒロインが複数段階堕ちていく作品です。 要所の展開やエンディングは異なる内容となっているので、是非小説版とゲーム版を比べて頂けると幸いです。

 自サークルの処女作(同人音声)で、タイトル通りの内容となります。届いた音声データを聴いた時、その出来栄えに感動してその場をウロウロしてしまったのを覚えています。同人では自らの性癖を際限なく詰め込めるのでイイですよね!!!

性癖を包み隠さず曝け出す

――作品作りのコツなど、創作するにあたっての「ネタ出し」「企画」はどのように考えていますか?

 基本的に「何かを生み出そう」と考えてネタを捻出するのではなく、日々の生活を送る中、ふとしたきっかけで思いつくことが多いです。

――執筆で愛用しているツールは何ですか。また、サービスや参考資料など、創作活動で役立つオススメがあれば教えてください。

 Bluetoothのキーボードです。これがあれば、外出先かつスマホ画面でも素早く執筆ができます。

 また、通勤中の電車内ではスマホのフリック入力でシナリオを執筆しています。長く続けると指の感覚がおかしくなってきます(笑)。

――これから創作活動を始めようとしている人にアドバイスするとしたら?

 どうしても他人(世間)の評価が気になってしまいがちですが、まずは自身の好きを全面に押し出して書いてみるのが良いと思います。

 特にエロはイイぞぉ……っ!

 性癖を包み隠さず曝け出すと、仲間が集まってくるので……♪

――依頼やコミッションなどは受け付けていますか。

 ハードな内容はげっすー名義にて、それ以外はツキカズ名義にて対応しております。

 DM等でお気軽にご連絡下さい。

 得意ジャンル等の詳細は、支援サイト「ci-en」に明記しておりますのでご確認願います。

――今後の目標、目指しているものを教えてください。

 商業エロゲのシナリオ、50作品を目指しています!(現在2名義合計34本)

――最後にメッセージをお願いします。

 創作は恥ずかしがらず、ありのままを曝け出すのが吉!!

 他の誰にも刺さらなくても、自分自身に刺さっていれば勝ちなのだから!!

 勢いのまま、イクぞぉぉぉッッ!(ぶびゅびゅーーーーっ!!!)

――インタビュー取材にご協力いただきありがとうございました! ( ˘ω˘ )っ🧻

 げっすーさんのプロフィールと作品をご紹介しています。

 読者の皆様、ぜひご覧ください。


【プロフィール】げっすーさん

 どうも、げっすーです♡ ハシビロコウちゃんの亜種で、愛車はモルカーです♡ 商業エロゲの企画・シナリオ等、商業、同人、ソシャゲで多数の実績あり♡ また、同人サークル【げっすー屋さん】も始めました♪ フォロー、仕事関連、飲みの誘いはお気軽にDMどうぞ♡

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みがわり彼女 ~私、親友を守るためにビッチなギャルになりますっ!~

シナリオ:げっすー イラスト:井上七樹 声優:四ノ宮ひな

 「え、スイちゃん……彼氏ができたのっ!?」

親友の水城朱美ちゃんから、彼氏ができたという衝撃的な告白を受けた。しかもその相手は、学校で人気者かつイケメンの松井タツミである。はじめは学校で唯一の友達だったスイちゃんの交際を祝福していたものの、次第に彼女の見た目や素行が悪くなっているのを感じていた。

そんな最中、タツミがスイちゃんを罠にはめ、ビッチギャルにしようとしている事を知る。大切な親友を守る為、私はタツミに別れるよう直談判しに向かった。

「……た、単刀直入に言います。スイちゃんと……別れて下さい……っ」
「はぁ?親友奪われて独りぼっちになっちゃったから、返して欲しーってとこかww」

そしてタツミが提示した条件は親友の代わりに、私の身体を『みがわり』として差し出すことであった。

ビッチギャルが好きなタツミによって、数々の変態行為を強要され、外見をビッチに“みがわり”させられていく私。やがて私は深みへとハマっていき、その心までもを“みがわり”させられていくのだった。


たてvsほこ! ~最強の妹と無敵の幼馴染、恋の誘惑大合戦~

シナリオ:げっすー イラスト:桜ロマ子 声優 四ノ宮ひな / 響たなか

 「あ、あんた誰なのよっ! あたしのミノル君に手ぇ出さないでっ!!」

「あ、あたしのって……兄様のことですか!?そ、そんな……あり得ませんわッッ」

俺の目の前で繰り広げられる修羅場。ケンカをしているのは正反対な二人の女の子だ。

一人は、華奢で放っておけない妹“マモリ”。もう一人は、グラマラスで押しの強い世話焼き幼馴染“サキ”。

なぜか二人とも──俺のことが大好きらしい。

妹と幼馴染に同時に言い寄られるとか、どんなラブコメ漫画だよ!? ……とにかく、放っておけば俺の身が持たない。二人のアプローチを上手くかわしていかないと……いや、やっぱ無理ゲーだろ!

果たして俺と彼女たちの恋の行方は、どんな結末を迎えるのか――。

【266話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈後編〉 

 黄葉離宮に帰着するなり、マリエールはロレンシアに相談喫茶コンシェルで見聞きした出来事を包み隠さず報告する。頼まれたお使いは完璧にこなしている。叱責されることはなかった。

「――という次第です。買い出しの帰りが遅くなってしまいました」

 代理母出産のエピソードはロレンシアとも関係がある。ショゴス族の寄生卵子を植え付けられたロレンシアは、代理母の一例であった。超大に膨らんだ巨胎は他人の赤子も育てているのだ。マリエールの話を興味深げに聞いていた。

「面白い喫茶店があるのね。私もいつか行ってみたいわ」

「おすすめいたしますよ。店員のメイドさんがとても親切でした。大きな声では言えませんけれど、黄葉離宮に長期ご滞在中のやんごとなき女官様とは大違いです」

 上級女官への皮肉を交えつつ、マリエールは店員メイドの接客態度をべた褒めする。

「相席になった側女はどこの妃に仕えているのかしら?」

「お互いに偽名を名乗りました。あの喫茶店では身分を隠すのがマナーらしいです」

「そう⋯⋯。代理母で妊娠した側女⋯⋯。何だか、他人事とは思えないわ。私も他人の赤ちゃんをたくさん預かっているから」

 ロレンシアは会ったことのない側女に親近感を抱いているようだった。

「⋯⋯ロレンシアさん」

「どうしたの?」

 マリエールは少し迷ったが、隠していた真相を告げる。

「一つ、先ほどの報告を訂正させてください。私はチェンバーさんを騙しています。代理母の件は私の捏造です。騙すためにそれらしい話をでっち上げました。ロレンシアさんまで信じてもらっては困ります」

 何食わぬ顔でマリエールは告白した。

「騙した?」

「ええ。それが最善だと考えました。親切心の嘘です」

「けれど、代理母の話は辻褄が合っていたわ。整合性のある推理だったし、相談してきた側女が信じきるくらい真実味のある内容だった。あれが全て嘘だっていうの?」

「例の妃がチェンバーさんを代理母に選んだのなら、必ず説明がなされていたでしょう。チェンバーさんは主人に忠実な家臣です。打ち明ければ絶対に協力してくれます。そんな相手にわざわざ隠す意味がありますか? ――だから、私が伝えた憶測は大嘘なのです」

「それなら真実は何? ここまで話しておきながら、種明かしをしない気じゃないでしょうね?」

「私の予想では妃と側女が入れ替わっています。チェンバーさんこそが本物の娘です。大貴族の当主となり、皇帝陛下の妃になるべき人物でした」

「入れ替わりですって?」

「はい。今、妃になっている女性は偽物。本来なら側女になっていたはずの従者。分家筋の人間かもしれませんね。まあ、今さら元通りにはできません」

「どうしてそんなことが起きているわけ?」

「赤子のうちに取り換えたのでしょう。つまり、主犯は先代当主と大奥様です」

「待った。それはおかしいわ。血の繋がった娘を下僕にして、他人の娘を迎え入れたの? ありえないわ。なぜ?」

「事情があったのですよ。チェンバーさんは幼少期に事故で大怪我を負っています。両目に後遺症が残り、顔面を整形する必要があったほどの傷です。先代の当主夫妻は焦った。他の子供は息子だけ。やっと生まれた娘が死んでしまったらどうなるか⋯⋯。後宮で暮らす私達なら想像できますよね?」

「後宮に入内させる娘がどうしても必要だった。そういうこと?」

「ええ。その通りです。まだベルゼフリート陛下が現れていない時期だったとは思います。しかし、死恐帝の災禍が過ぎ去った後、新帝誕生の噂はずっと囁かれていました。当時の世情を記した書物によれば、帝国の貴族達は入内させるための美女を常に用意ストックしていたそうです。世間体もあったのでしょう」

 新帝が即位したとき、妃を輩出できなかったら悲惨だ。大貴族であれば不忠者と社交界で侮蔑される。ナイトレイ公爵家と関係が深い保守派の貴族ともなれば、なおさら問題だ。しかも、評議会の議席を得られない。帝国の評議会は皇帝の妃達で構成されている。

 領地持ちの大貴族は、何としてでも一族の女を入内させる必要があった。

「我が子が事故で死にそうだったから、健康な偽物とすり替えた。そのせいで主人と従者が逆転してしまったのね」

「ええ。赤子の入れ替えは保険だったかもしれません。新帝の誕生が遅ければ、息子夫婦の間にできた孫娘を入内させればいい。ところが、運悪く時期は重なってしまった。ベルゼフリート陛下がこの世に現れ、すり替えた偽物の娘を嫁がせなければならなくなった」

 事故で生死を彷徨さまよったチェンバーは奇跡的に回復し、重い後遺症を負ったものの生き延びた。その数年後、新帝ベルゼフリートが誕生した。この展開は先代当主の大誤算だった。

「マリエールさんの推理通りなら、妃は事情を知ったうえで動いているようね。自分が偽物の娘だってことも⋯⋯」

 ロレンシアは当時王女であったヴィクトリカの影武者を務めた経験がある。もし主従逆転の入れ替わりが元通りにならなかったら、従者はどんな思いを抱くだろうか。忠臣ならば喜びよりも恐怖が勝る。

「ベルゼフリート陛下が現れて、偽物は焦ったでしょうね。何とかして本物も入内させようと必死に動いた。どんなに美しくとも本来、顔を整形した女は入内できない。手を尽くしてナイトレイ公爵家に泣きついた。チェンバーさんの主人はおそらく宰相派の上級王妃です。そこそこ重鎮でしょう。帝国宰相の強権発動がなければ、こんなのは罷り通りませんから」

 主人の身分をチェンバーは明かさなかった。マリエールは宰相派の王妃だと予想する。実際、それは当たっている。帝国宰相ウィルヘルミナが貸しを作るに相応しいと認めた相手。名門の門閥貴族であった。

「チェンバーさんが身籠った胎児は、血の繋がった我が子です。王妃の子供ではありません。だからこそ、兄夫婦の子供とは結婚させられない」

「その妃が不妊っていうのは⋯⋯」

「偽装です。おそらく王妃は『子供を産めないから、代わりに貴方が世継ぎを産んでほしい』と吹き込んだ。何も知らないのはチェンバーさんと三人の兄達だけ。皇帝陛下あたりは、事情をご存知なのではないでしょうか? 王妃を孕ませず、たった一人の側女を孕ませる。これは共犯者が不可欠です」

 先代当主は血の繋がらない偽物の娘に家督を譲り渡した。入れ替わった偽物の娘は、皇帝の王妃になってしまった。こうなれば演じ切るしかない。自分が仕えるべき本来の主人を下僕として、こき使う。偽物の娘は深く苦悩し、今も頭を抱えている。

「難儀な王妃もいたものだわ。避妊を徹底しているのかしら」

 ロレンシアは名も知らぬ王妃に同情する。皇帝の夜伽を務めつつも、絶対に自分は妊娠してはならないのだ。女仙は不老不病である。ベルゼフリートの治世が続く間、おそらく一千年以上もの間、秘密を隠し通す破目になった。

「これがチェンバーさんを騙した理由です。ご自分の正体を知ったところで、これからも側女であり続けなければなりません。それならば何も知らないほうが幸せです。三人の兄達も王妃になった妹が赤の他人だったと知ったら、ひと騒動が起きかねない」

「上手くいっているし、本人は幸せに働いているものね⋯⋯」

「ええ。そうです。壊れていない物を直す必要はありません」

「⋯⋯⋯⋯」

 ロレンシアは考え込む。知りえた情報を何かで利用できないかと企んでいた。宰相派の上級王妃にとっては弱みである。

「今回の件、セラフィーナ様にお伝えするのは構いません。しかしながら、宮廷闘争の武器にはならないでしょう。証拠はありません。そもそも皇帝陛下と帝国宰相はこの件を知っています。下手に動けばご不興を買いますよ」

「それもそうね。ご忠告、痛み入るわ」

「とんでもない。面白い小話を持ち帰れて良かったです。買い出しで注文した日用品は、後日配達されるとのことです。本日のお仕事は終わりましたので、私室に戻っておりますね。御用があればお呼びください」

「お疲れ様。しばらくの間、買い出しをマリエールに任せるわ」

「あぁ⋯⋯それと、イシュチェルさんはどうされてますか? 皇帝陛下のお相手を?」

 マリエールとイシュチェルは同室だ。けれど、イシュチェルはベルゼフリートに呼ばれることが多く、一緒に過ごす時間は少ない。

「イシュチェルさんはセラフィーナ様とご奉仕に励まれているわ。夕食は寝室で済ませる気だと思う」

「ご盛んで大変よろしいことです」

 マリエールはある可能性を考えていた。手掛かりとなったのはチェンバーを騙したである。

(あの喫茶店で天啓をいただきました。人工授精と代理出産⋯⋯。生殖医学を修めた医術師ならば可能。メガラニカ帝国の医療水準なら容易に⋯⋯。子宮の聖印を出し抜けるかもしれない。イシュチェルさん卵子は守られています。⋯⋯第三者の受精卵を仕込んだらどうなるでしょうか?)

 教皇が施した聖印は着床を防げるだろうか。やってみなければ分からない。だが、成功すればバルカサロ王国の王妃イシュチェルが皇帝ベルゼフリートの子供を産んだ事実は作れる。遺伝的に血は繋がっておらずとも、出産を強いることができるかもしれない。

(――いや、難しい。おそらく着床は失敗する)

 マリエールは直感的に否定した。

(不妊治療の技術を使って聖印を突破できるとは思えません。教会で育った私が気付くのなら、教皇庁の考えが及ぶ範囲です。聖印の祝福に小細工は通じない。だったら、何か⋯⋯他の方法で⋯⋯。いいや、根本的にずれている気がします。そもそも聖印は血統を守るために⋯⋯。バルカサロ王家への恩寵で⋯⋯)

 廊下でマリエールは振り返る。ロレンシアの巨胎に視線が向かう。

(ショゴス族は寄生卵子を植え付ける⋯⋯。移植⋯⋯)

 赤毛の美女は歩く度にボテ腹が揺れていた。ショゴス族の寄生卵子が卵巣に植えられ、繁殖特化の母胎に改造された肉体。苗床胎のロレンシアを静かに眺める。

(移植⋯⋯。逆なら? 卵子や受精卵じゃなく、精子だけなら⋯⋯? ああ、見落としていた。疑うべきはアーロン王子の出生だ。事の発端に立ち返るべきでした。バルカサロ王国で内乱が起きたのは、イシュチェルさんの不義が疑われたからです)

 マリエールはもう一つの可能性に辿り着いた。教皇庁が聖印を授けた理由を疑うべきだった。

(老王チャドラックは本当にイシュチェルさんを孕ませたのでしょうか? たとえ人工授精であったとしても、年齢的には相当厳しい。自然妊娠の見込みは低かった。だから、第一王子ドラミホールとイシュチェルさんの不義密通が噂されて⋯⋯)

 第六王子アーロンの外見は第一王子ドラミホールと酷似していた。まるで血の繋がった父親と息子のようだったという。

 

(あの性格です。イシュチェルさんは絶対に浮気をしていない。間違いありません。けれど、無自覚の不義だった場合は? 第一王子ドラホミールの精子を密かに仕組んだとしたら?)

 不貞行為の自覚を持たせぬまま、王妃ははイシュチェルは義息むすこドラミホールの子を孕んだかもしれない。

(医術師なら精子の凍結保存と移植はできる。原始的な方法を使えば偽装はもっと簡単です。イシュチェルさんの意識を奪い、その間に性行為を済ませてしまえばいい⋯⋯。仮にアーロン王子の出生がそうだったとしたら⋯⋯)

 教皇庁の枢機卿に向けて書いた手紙を思い出す。軍務省の検閲で握り潰されているかもしれない。仮に届いても返事も検閲で内容を調べられる。問いかけに対する返答を得られるかは微妙だ。

(国王チャドラックはイシュチェルさんの産む子供に執着した⋯⋯。たとえ自分の子種でなくとも⋯⋯。理由に思い当たる節があります)

 凄惨な政争を制し、バルカサロ王国の王座に登り詰めたチャドラック。王族の処刑は禁忌とされているが、事故や病死、不審死が相次ぎ、王宮は血に塗れた。そして、修道院に守られていた孤児のイシュチェル。教会は出時不明の幼女を外界に一歩も出さなかった。

(バルカサロ王家の血統はすり替わっているかもしれない。数十年前、国王チャドラックの即位では多くの血が流れてます。前王妃のエルシェベナが扇動した大規模な粛清〈鮮血革命〉があった)

 なぜ前王妃のエルシェベナが亡くなった途端、イシュチェルが新王妃に迎えられた。その答えは明白だ。王統の誤りを正すために教会が協力したのだ。

(子宮に刻まれた聖印はためにある。やはり不味い。そうだとすれば⋯⋯誰の子種であっても⋯⋯)

 ◆ ◆ ◆

「――あぁんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ んあぁっ♥︎」

 イシュチェルは寝室のベッドで長乳を荒ぶらせていた。下品な大股開きで女陰を差し出し、オチンポの刺突を受け止める。包帯で両目を遮られ、視界は暗闇に包まれて何も見えない。目を患ったわけではなく、調教セックスの一環だ。

 指南役を仰せつかったセラフィーナは、イシュチェルを性奴隷に仕上げるため、自分が一年前に受けた辱めを再現していた。まずは徹底したセックス漬け。ベルゼフリートの巨根で熟れたオマンコを染め上げる。

「んぁっ♥︎ あぁぅうぅっ~~♥︎」

 イシュチェルは堪えきれずに絶頂した。ベルゼフリートの大き過ぎる逸物がグリグリと子宮口を抉じ開ける。

「膣内に出すからもっと両足をもっと開いて。無意識な悪癖だね。よしよし、いい子。褒めてあげるよ。これでオマンコの奥まで届く。んっ! それっ!」

「んひっ♥︎ ふぃっ♥︎ んぃぃぃっ♥︎」

 皇胤で満ち溢れた腔内に精子を大量注入する。

「目隠し状態だと激弱なんだ。こういうシチュエーションが好み? イシュチェルって縛り上げられたりすると興奮する変態さん? ニップルピアスも最初は痛がってたけど今はどう? 被虐体質だったりして? 乳首の痛みで感じちゃってる?」

 反り立つ乳首では、磨き上げられた銀製のニップルピアスが輝いている。ハートリング型の淫靡なアクセサリーが、イシュチェルの乳首をいていた。バルカサロ王国でもっとも高貴な未亡人な乳房が不可逆の疵孔きずあなで穢された。

「あぁぁっ♥︎ んぁっ♥︎ らめぇっ♥︎」

「くすくすっ! じゃあ、ご褒美ね。もっと気持ちよくなっちゃえ⋯⋯!」

 ベルゼフリートは乳首ピアスを乱暴に引っ掴み、垂れ気味のデカパイを吊り上げた。

「ひぎぃんっ!? ふぎぃっ♥︎ あぁぎゅぅうぅううっ♥︎」

「すごい。たぷたぷに伸びるねぇ。長乳は引っ張りたくなるんだ。垂れちゃったらごめんね。くすくすっ! デカパイを萎ませないためにも、妊娠しちゃえば? きっと肌に張りが戻るよ」

 鋭い痛みと激しい快感。相反する刺激に襲われたイシュチェルは淫らに雌のイキ声で啼いた。膣が引き締まり、子宮が震える。潮を噴き漏らし、盛大な嬌声を叫んだ。

「あぁんっっ♥︎ んう゛ぅ♥︎ んっ♥︎ んぁっ♥︎ あ゛ぁ♥︎ んぎゅぅ♥ んぁあぁっーーーー♥︎」

「僕がこんだけ精子を貢いでるんだからさ。そろそろ孕んでくれないかなぁ? イシュチェルは死んだことになってるし、産んでもバレないじゃん。秘密出産させてあげる。セラフィーナみたいに公開出産とかはしなくて済むはずだよ?」

 ベルゼフリートはイシュチェルの下腹部を両指で揉む。左右の卵巣を指圧し、排卵誘発のマッサージで攻め立てる。

「はぁはぁっ♥︎ はぁんっ♥︎ やぁっんぅ♥︎ やめぇぇっ♥︎ んひぃっ♥︎」

 悶え喘ぎながらも必死に首を横に振る。膣道は挿入された巨根にビッタリと絡みついているが、イシュチェルの心は屈しない。

「エルフ直伝の卵巣指圧マッサージでも堕ちないか。嫌なの? この強情者めー。精子どろぼー。セラフィーナやロレンシアはもっと素直だったのに。バルカサロ王国の王妃様は頑固過ぎ。えいっ! お仕置きだー♪」

 愉悦の混じった文句を吐きつける。卵巣を圧迫していた親指の力が少しずつ緩む。汗で濡れた白肌を滑り、腰の括れを掴んだ。爪が皮下脂肪に食い込む。

(目隠しで何も見えない⋯⋯っ! でも、分かっちゃう⋯⋯!! 子宮がはじけるっ♥︎ オマンコが壊されるっ♥︎ 腰椎ようついきしむっ♥︎ 私を孕ませようと襲い掛かってくるゆぅっ!! 耐え⋯⋯っ! 耐えないとぉっ⋯⋯っ!! 私はバルカサロ王国の王妃⋯⋯!! 醜態を⋯⋯! 犯されて無様に悦んじゃいけないっ♥︎ )

 デカ尻を引きずり寄せて、根本まで挿し込んだオチンポをさらに押し出した。

「おぉっ♥︎ んぉぉおっぉぉぉっ♥︎ お゛ぉ♥︎ んお゛ぉっ~~♥︎」

 引き千切れんばかりに伸びた膣道は痙攣を繰り返す。震えの止まらぬ肢体を押さえつけられる。耐えられるわけがなかったのだ。女陰は侵入した陰茎に媚びる。美熟女は美少年とのセックスを味わい尽くす。胎は若き子種を飲み干した。

「すごい反応。性感が高まってる証拠だ。オマンコは病みつきになってるね。こうして直に繋がってれば、アクメしてるのは丸分かりだよ。すごく汚い声で喘いじゃってさ。くすくすっ! 愉しい? 教会の修道院育ちでも、オチンポには勝てないんだ。⋯⋯って、もしもーし。あらら。意識がイっちゃってるね」

 愛児が通った産道は、幼帝の巨根によって緩々ゆるゆるのガバマンに開発された。けれど、ベルゼフリートの極太男根に性奉仕した女性器はそうなる宿命だ。

「んー。むむ? ん~? ねえ、セラフィーナ、ちょっと来て。これ、見てよ。イシュチェルの聖印が刻まれてるとこ。なんかさ⋯⋯」

「どういたしました?」

「とにかく見てよ。こっち、これ。イシュチェルの下腹部」

 新しい発見をした子供が母親を呼び寄せるような仕草で、ベルゼフリートはセラフィーナを手招きする。

「子宮を護る聖印が濃くなってますわ。どういうことでしょう?」

「やっぱり。そう見えるよね⋯⋯」

「そう見えてしまいますわ⋯⋯」

 ベルゼフリートとセラフィーナは顔を見合わせる。

「えぇ、なんで? なぜに!? 薄くなってもらわないと困るのに~!」

 さらに間近で確認してみると、以前より色の深みが増している。素人目には聖印の力が増していると思える。だが、セラフィーナはしっくりこない印象を受けた。

(教皇が授けた祝福にこれほどの守護力が⋯⋯? おかしいですわね。イシュチェルが拒絶しているとしても、ベルゼフリート陛下の御力を防ぎ続けられるものかしら⋯⋯?)

 セラフィーナは聖印の効力に疑惑を向ける。バルカサロ王家の血筋を紡ぐための祝福。ベルゼフリートの精子でイシュチェルは妊娠できず、事実上の不妊状態となる。

(この聖印⋯⋯。思い返してみれば⋯⋯。軍務省から聞かされた説明には違和感がありましたわ。マリエールが教皇庁宛てに書いた手紙にも気になる記述が⋯⋯)

 先般、セラフィーナはロレンシアと共に軍務省の呼び出しを受けて、マリエールが書いた手紙を見せられた。教皇庁宛ての手紙。その内容は当然、軍務省が検閲しており、機密が漏れないように徹底している。メガラニカ帝国がバルカサロ王国の王妃イシュチェルを確保し、後宮で囲っている情報は特秘事項である。

 検閲に引っかかる内容は、手紙に書かれていなかった。教皇庁の枢機卿に「後宮で不自由なく暮らしている」と伝える近況報告。けれど、一つだけ気になる表現があった。

 ――聖典であるように、チョウの違いは人間の決めつけです。醜ければ蛾、美しければ蝶。観測者の美的感覚でどうとでも入れ替えられる。けれど、これからの教会は、メガラニカ帝国の本質を見定めねばなりません。馬を指差して鹿と言わぬために。

(開闢教の聖典に〈蛾と蝶〉の記述はありません。そんな逸話、私は聞いたことがないですわ。⋯⋯そして結びの一文。〈を指差して鹿と言わぬために〉は古くからあることわざ。けれど、馬と鹿が逆になっていますわ)

 故事成語の〈鹿を指して馬となす〉とは、誤りや間違いを力づくで押し通すこと。メガラニカ帝国でも意味は通じることわざ。だが、ここで重要な点は鹿への言及だった。

(鹿はエルク⋯⋯。つまり、バルカサロ王国を象徴する国獣を意味していますわ)

 マリエールの真意は不明である。教皇候補に挙がっていた元聖女が聖典の内容を誤るとは考えにくい。故事成句で鹿と馬を取り違えているのも不気味だった。

「ベルゼフリート陛下、イシュチェルの聖印はどんなふうに見えておりますか?」

「この形?」

「はい。はねを広げた昆虫のように見えませんか?」

「ああ。たしかに! 言われてみれば綺麗な蝶々みたいだ!」

「⋯⋯私には醜い蛾に見えますわ」

 邪悪な笑みで両目を細めた。見解の大きな相違が生じる。

「えぇ? それってすごい偏見が入ってない? 聖なる御印なんだよ? 蛾はないでしょ。絶対に蝶々だよ」

 ベルゼフリートはセラフィーナをいぶかしんだ。

【265話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈中編〉

 マリエールはチェンバーと名乗った美女の腹部を観察する。

(皇帝陛下と肉体関係がある女仙⋯⋯。妃ではなさそうです。私と同じ側女に見えます)

 まだ妊娠初期の段階だ。外見からはまだ分からない。

 メイドが飲み物を変更させたのは、事前に妊娠中だと伝えていたからだろう。

「堕落聖女さんはお詳しいのですね。ひょっとして大神殿の神官さん⋯⋯? あっ! ごめんなさい! 詮索するつもりじゃ⋯⋯!」

「当たらずとも遠からず⋯⋯ですよ。医術の心得はあるので、そういったご相談も受けられます。しかしながら、専門の後宮には医務女官がおられる。担当医を頼られるべきでしょう」

「相談したいのは体調のことじゃありません。産まれてくる御子を誰に預けるかで⋯⋯悩んでいます」

「帝国の法制度によれば、御子の養育権は生母にあるはず。ご実家に預けるものと聞いてます」

 公文書館でメガラニカ帝国の慣習や法律を頭に叩き入れた。

「はい。そうです。親族が難しい場合は大神殿に預けられる方もいらっしゃいます」

「分かりました。事態。つまり、チェンバーさんのお悩み事は御子の取り合いなのですか?」

「私はある妃殿下にお仕えしている側女です。妃殿下とは同い年でした。入内する前から、ずっと可愛がってもらっています。皇帝陛下の御子を妊娠できたのも⋯⋯妃殿下のご厚意でした。夜伽に何度も呼んでくださったのです」

 チェンバーが抱かれた回数は多そうに思えた。言い振りからして、一度や二度ではない。清純な生娘を思わせる外見だったが、どんなセックスをしてきたのか気になってしまう。

「とても羨ましい話ですね。皇帝陛下の寵愛をいただけるなんて。後宮に住む女仙の大多数は処女なのですから⋯⋯。かくいう私も未通女です」

「すみません⋯⋯! 自慢話にみたいなってしまって⋯⋯」

「いいえ。お気になさらず。お話を続けてください」

「私の懐妊が分かったとき、妃殿下は⋯⋯。それはもう大喜びしてくださりました」

 てっきり仲の良かった妃との円満関係に亀裂が入ったのかと思った。しかし、違った。妃は側女の妊娠を我が事のように喜び、祝福してくれたという。

「妃殿下は私に『御子を本家の養子にさせてほしい』と頼み込んできました。恐れ多いことですが、妃殿下の父君である先代からもお手紙をいただいて、御家の決定事項になったのです」

「チェンバーさんは嫌なのですか? 子供を取り上げられることが」

「いいえ、とんでもない!! とても名誉なお話です!! 私の父母も賛成してくれています! 私自身も⋯⋯私の子供を養子に迎え入れてくださるご厚意に感謝しておりました。ただ⋯⋯その件で⋯⋯御家で大きな揉め事が⋯⋯」

「あぁ、なるほど。本家で引き取るのは決まっている。けれど、誰が育てるかで争いが勃発したわけですね?」

「はい。最初は妃殿下の先代、つまりご両親が引き取ることになっていました。ところがです。妃殿下の兄君達⋯⋯三人いらっしゃるのですが⋯⋯そのご兄弟がそれぞれ自分達で引き取りたいと⋯⋯。言い出されたのです。おかしなことではありませんでした」

「妃殿下のご両親は老齢であられる?」

「そうです。ご隠居されております」

「もしや三人の兄達と妃殿下は歳が離れているのでは?」

「お察しの通りです。妃殿下は末娘で、兄君達と年齢が離れています。当主の座を継ぎ、後宮に入内して立派な評議員となられ、政治の第一線で活躍されております。ただ⋯⋯。天空城アースガルズを離れられませんので、領地の実質的な統治は未だに先代が担われています」

「一族の当主は妃様だとしても、領地を治める代理人が不可欠。老齢の先代が亡くなれば領地経営は、三人いる兄の誰かに任せるわけですね。皇帝陛下の御子が育つまでは適任者がいない。これは揉めるでしょう。御子を養子にできた人間が事実上の後継者となる」

「⋯⋯⋯⋯」

 チェンバーは無言だった。どこまで内情を明かすかで悩んでいる。

「妃殿下が決められることでは? 当主が負うべき責務です。三人いる兄達の誰に領地経営を任せるのか。遅かれ早かれ、決断すべき事柄でしょう。両親が健在な今であればこそ、兄弟の諍いも後腐れがなく解決できる。きっぱりと決めてしまえばよろしい。三人の兄達も醜い争いを止める」

「いいえ、違います⋯⋯! 三人の兄君達は対立しておりません。手を取り合って⋯⋯その⋯⋯、むしろ協力しているのです」

 マリエールは数秒沈黙する。バルカサロ王国では跡目争いで兄弟が憎しみ合った。それで思い込んでしまったのだ。

「そうでしたか。これは失礼。私の早合点でしたね。しかし、協力とは? だったら、揉めているのは誰と誰ですか?」

「私がお仕えする妃殿下と兄君達です⋯⋯。妃殿下は三人の兄君に御子は渡したくないと拒絶なさいました。三人とも⋯⋯養親に相応しくないと⋯⋯」

「先代はどのような立場に? ご両親は妃殿下についているのですか?」

「はい。先代のご当主様や大奥様は妃殿下のお味方です」

 養子縁組が内定している御子を、妃と老齢の両親は三人の兄達に渡したくなかった。その理由をチェンバーは聞かされていない。

「妃殿下やご両親は、三人の兄達を信頼されてないのですか? 失礼ですが、兄達が優秀ではない? 評判や素行が悪いとか?」

「とんでもない! 一番上の兄君は先代の補佐を務め、領民から敬愛されている御方です! 二番目の兄君は帝都で官僚になり、妃殿下の補佐をなされています! 三番目の兄君は士官学校を次席で卒業し、当家の騎士団をまとめ上げる長です! 三人とも優秀な方々です!!」

「人柄も良いのですね」

 力を込めて熱弁するチェンバーを見ていれば、三人の兄弟が優秀な人物だと分かる。

「はい。人柄だって申し分ございません。使用人をいつも労わってくださり、私のような下っ端にも声をかけてくださる優しい方々です」

「⋯⋯老齢の先代当主がいつまでも引退せず、領地の実権を握り続けている。揉め事の争点はそこかもしれませんね」

「恐れ多いことですが⋯⋯。まさしくです。僭越ながらお仕えする私どもは心配しております。ご隠居の身でありますが、先代のご当主様は現在も実質的な領主であらせられる。けれど、ずっとは続けられません。誰かを後継者に指名しなければ、領地で大きな混乱が起きてしまう。私の故郷は北方にあります。⋯⋯あのバルカサロ王国とも近い」

「それは心配です。バルカサロ王国は荒れておりますから」

「帝国軍が軍縮に動いているせいで、駐留部隊が撤退した分の負担を担わなければなりません。こんな時期に御家騒動で揉めていては領民の不安は大きくなるばかりです⋯⋯。流れてきた難民の受け入れに苦慮しております。敵国の不穏分子が紛れ込んでいるかもしれないのに」

(今、目の前にいる相談相手は敵国の不穏分子なのですけれどね⋯⋯)

 ほんの一年前まで戦争をしていた敵国からの難民。メガラニカ帝国側の認識では、バルカサロ王国から仕掛けられた戦争である。打ち負かしたとはいえ、好ましくは思っていないだろう。難民の受け入れを拒否している領地は多い。

(チェンバーさんは宰相派の王妃に仕える側女で間違いありませんね。北ですか⋯⋯。皇帝陛下の郷里も帝国北方だったと記憶してます)

 マリエールはチェンバーの身元を絞り込んでいく。それと同時に自身の言動に細心の注意を払う。

 帝国北方は大きな影響力を有する二つの大貴族で二分されている。ナイトレイ公爵家とケーデンバウアー侯爵家。領地が隣接する両家は、それぞれが保守派と革新派の旗頭だ。

(チェンバーさんが仕えている家は、ほぼ間違いなく保守派筆頭のナイトレイ公爵家側です。私の立場を明かせば絶対に口を閉ざす。正体を悟られないようにしましょう)

 マリエールは柔和な微笑を浮かべた。そうとも知らず、チェンバーは相談話を続ける。

「先日、私のところに妃殿下の兄君達から手紙が届きました」

「どんな手紙だったのですか?」

「妃殿下の兄君達は、既に結論を出しておられます。手紙には長兄の養子にしてほしいと書いてありました。そして、もし産まれてくる御子が女児だったら、次兄夫婦の御子息を許嫁にと⋯⋯」

「ほう⋯⋯。考えましたね。長男夫婦の養女に迎えて、将来の結婚相手は次兄夫妻の息子とする。もしもチェンバーさんのお腹にいる御子が男児だったら、三男夫妻の御息女が許嫁となる。話し合った三人の兄達はそういう取り決めをなさった」

 長男夫妻が御子を引き取り、領主代行の地位を受け継ぐ。

 次男と三男は御子の性別次第で、自分の息子と娘を許嫁とする。これで血縁は紡がれる。

「はい。一番上の兄君にはお子様がおりません。不幸なことに、ご夫人が流産で身体を壊されてしまったのです。二番目と三番目の兄君には御子息と御嬢様がおります」

「悪くない案だと思いますよ。当人達が納得しているなら良案です」

「手紙を読んだとき、私もそう思いました。だから、妃殿下を説得しようと思ったのですが⋯⋯」

「受け入れられなかったと?」

「お怒りでした。具申を撥ね退けられてしまったんです。そんなことは許されないと⋯⋯。すごく強い口調で叱られてしまって⋯⋯」

「どんなふうに叱りつけられたのか教えてくれませんか? 私に言える範囲で構いません。教えてください」

「たしか⋯⋯。そんなことは絶対に許さない。御子の結婚相手は遠縁から選ぶと⋯⋯。兄君達の息子や娘とは結婚させない。そう仰っておりました」

「具体的な理由は? 説明されなかったのですか?」

「私は何も聞かされていません。あのような妃殿下を初めて見ました。普段はお優しい御主人様です。私には言えないような⋯⋯。とても大きな理由があるのでしょうか⋯⋯」

「皇帝陛下と妃殿下の間に世継ぎは?」

「あのっ⋯⋯すみません! その件は駄目です! ここではお話できません!! ⋯⋯私が夜伽に参加できたのは⋯⋯そのっ⋯⋯! 特別な事情があったからです! 言えるのはそれだけ⋯⋯。ご容赦ください!」

(チェンバーさんが仕えている妃殿下は子供を作れない体質なのでしょうか? それでお気に入りの側女を代理母にして⋯⋯。ん? 代理⋯⋯?)

 マリエールは推理する。もし側女の胎を借りるなら、一人である必要はない。チェンバー以外の側女も総動員するべきだ。

 実際、ベルゼフリートの性豪ぶりは知られている。黄葉離宮で働いていた側女は、ほぼ同時期に全員が孕んでしまった。

「夜伽に呼ばれた側女は他にもおられましたか? チェンバーさん以外に」

「いいえ。いつも私と妃殿下だけでした」

「⋯⋯⋯⋯。その理由は?」

「私を一番に信頼してくださっていると⋯⋯だけ⋯⋯」

 バルコニー席にかぼちゃケーキと飲み物が運ばれてきた。紅茶をマリエールの前に、果物ジュースをチェンバーの前に置いた。店員メイドが立ち去るまで、マリエールとチェンバーは湖畔を遠くを眺めていた。

 お互いが考え込む。そして、沈黙を最初に破ったのはチェンバーだった。

「困り果てています。私が忠誠を尽くす主人は妃殿下です。しかし、妃殿下の兄君達からも、私はよくしてもらってきました。今回の件に限っては、兄君達が正しいような⋯⋯。けれど、妃殿下や先代のご当主様を裏切るわけにも⋯⋯。どうしたらいいのでしょうか?」

「チェンバーさんはお仕えする妃殿下のご意向を尊重されるべきです」

「⋯⋯やっぱり⋯⋯そうですよね。私は側女です。妃殿下の意向を第一にすべき⋯⋯それが正しいと私も⋯⋯思ってました」

「チェンバーさん。これから私が話す内容は憶測です。ひょっとしたら的外れかもしれない。けれど、もしも事実なら妃殿下の判断が絶対的に正しいです」

「堕落聖女さんの憶測⋯⋯? どういう? お聞かせください」

「チェンバーさん。代理母出産をご存知ですか?」

「耳にしたことはあります。ショゴス族の同僚から⋯⋯。たしか⋯⋯自分の代わりに子供を産んでもらうこと⋯⋯ですよね?」

「はい。不妊の女性であっても卵子を採取できれば人工授精後、代理母の子宮に受精卵を移植することで子供が作れるのです。もしかするとチェンバーさんが妊娠した御子は、遺伝子的には妃殿下が母親かもしれませんよ」

「え? まさか! そんなことが⋯⋯。できるんですか!?」

「医術師なら可能です。やろうと思えば私も施術できますよ。妃殿下や先代当主が強硬な態度で大反対する理由。それは遺伝の問題です」

「遺伝の問題?」

「産みの母がチェンバーさんでも、血縁上は妃殿下の実子です。身内と結婚させたら近親婚になってしまうではありませんか。だから、遺伝の問題になります」

「まぁ! なんてこと! それは⋯⋯! そう⋯⋯ですね。だったら、許嫁の件は⋯⋯! 結婚を前提とした養子は駄目です! 絶対に許されません!!」

「あくまで可能性の一つです。私の予想が大外れで、別の理由があるのかもしれません」

「で、でも、⋯⋯ひょっとしたら⋯⋯。いいえ! たぶん⋯⋯! 合っている気がします! だから、妃殿下は夜伽のとき私だけを⋯⋯! 思い当たる節が沢山あります! そういう事情であれば、兄君達も納得していただけます!!」

「チェンバーさん⋯⋯。この憶測は説明しないほうがよろしいでしょう。タイミングを見計って最適な時期におそらく妃殿下が直接お話するはずです」

「確かに⋯⋯。御家のことですもの。使用人が出しゃばる問題じゃありませんわ。堕落聖女さんが仰る通りです」

「チェンバーさんは胎児が自分の血を引いていなかったとしても、気にされないのですね」

「はい! むしろ嬉しいです! だって、妃殿下のお役に立てている⋯⋯! 臣下として、これ以上の幸せはありません! 妃殿下があのような態度だったのも、今にして思えば⋯⋯。やっと分かりました。教えてくださっても私は気にしなかったのに!」

「⋯⋯⋯⋯」

 マリエールは意味深に口をつぐむ。

(真実は時に毒、無知は時に薬⋯⋯。この方は知らないほうが幸せですね。現状に納得されているのだから⋯⋯)

 妃は大きな秘密を抱えている。チェンバーにだけは明かせないのだ。その理由にマリエールは心当たりがあった。

「私の子宮に宿った赤ちゃんが妃殿下の御子なら、兄君達にはお渡しできません。納得がいきました」

「チェンバーさん。話は変わりますが、幼少期に大きな怪我をなさっていませんか? 両目が悪いようですね。失礼ですが⋯⋯。お顔を怪我されていたのでは? ああ、もちろん、嫌なら答えられなくても結構です」

 初対面の時に質問していたら、はぐらかされていただろう。だが、マリエールは既にチェンバーの信頼を獲得している。

「すごいです! お医者様だとやっぱり分かるんですね」

(まあ、医術師ではありますけれど⋯⋯。チェンバーさんは私を大神殿の神官と勘違いしてそうです。勘違いさせたほうがお得ですね)

「私は覚えていないのですけれど、幼少期に事故で頭部に大怪我を負いました。それはもうグチャグチャだったらしいです。私の顔は整形手術で治してもらったので、容姿が両親と全く似てません」

「視力は後遺症ですか?」

「その通りです。後遺症で色弱になり、色がほとんど見えておりません。女仙になったおかげで、視力はかなり回復しました。皇帝陛下の御力です」

「重ねて失礼な質問を許してください。整形や身体障害があっても、後宮に入内できるのですね」

「本来なら許されません。私は妃殿下のご助力で入内できました。ナイトレイ公爵家と所縁があり、ウィルヘルミナ閣下に頼み込んで、特例扱いにしていただきました。折よく軍閥派でも虚弱体質の娘が特例で入内していたので、私も認められたと聞いてます」

「将軍の娘さんがケーデンバウアー侯爵家の後押しで入内した件ですね。私も耳にしてます」

 マリエールはその人物を知っている。帝国軍の宿将ウィリバルトの孫娘リアだ。先天的に病弱であったリアは女仙化で健康体になった。側女の枠で入内させるために、ケーデンバウアー侯爵家のヘルガ王妃だけでなく、ベルゼフリート自身が動いていたという噂もあった。

「妃殿下は私を後宮に連れてきてくれた恩人です。頂戴した御恩に報いるため、私は妃殿下に一生をお捧げすると誓っています」

「だというのなら、やはりチェンバーさんは妃殿下の判断に従うべきですね」

「はい! 堕落聖女さんに相談して良かったです。迷いが晴れました! 次は私が悩みをお聞きする番ですね。どんな悩みでも仰ってください! お力になりますよ」

「――私は皇帝陛下とセックスしたいです」

 ド直球、単刀直入の相談。マリエールに臆面はない。

「え⋯⋯えっと⋯⋯。セックス?」

 チェンバーの表情は固まった。

「性行為です。皇帝陛下に抱いてもらうにはどうしたらいいのでしょう? 私はセックスしたいです。子供を産んでみたいのですよ」

「え~と⋯⋯その⋯⋯。皇帝陛下と⋯⋯セックス⋯⋯」

「なぜそんな初心うぶな反応を? チェンバーさんはご経験がありますよね?」

「は、はい、もちろん。そのー。そうです。堕落聖女さんがお仕えしている妃様にお願いしてみてはどうでしょう? 夜伽に側女を参加させる妃様は多いですよ」

「難しいですね。私は警戒されています」

「⋯⋯お仕えしている妃様と仲が悪いのですか?」

「悪くはありません。ですが、仲良しな間柄でもないです」

「そうなんですか⋯⋯」

「チェンバーさんは皇帝陛下と何度もセックスしていますよね? 詳しく内容を教えてくださりませんか? 参考にしたいです」

「えぇ!? 内容? え!? 内容を⋯⋯ですか⋯⋯?」

「皇帝陛下の気を惹きたいのですよ。それしか勝ち筋が残されていません」

「私で答えられる範囲なら」

「まずはチェンバーさんの初体験を教えてください」

 マリエールは満面の笑みを浮かべた。バルコニー席で質問攻めが始まる。

「⋯⋯初めて⋯⋯のときは⋯⋯。その⋯⋯。皇帝陛下の男根はとても大きくて⋯⋯挿入するまでに時間が⋯⋯。妃殿下が指先でほぐしてくださって⋯⋯」

 赤面状態のチェンバーから性事情を事細かく聞き出す。およそ小一時間の長話が続き、マリエールは黄葉離宮への帰りが遅くなってしまった。

【264話】相談喫茶~とある王妃の側女~〈前編〉

 ある日の昼下がり、マリエールは一人で帝城ペンタグラムの城下区画を訪れていた。

 帝城市場での買い出し。つまり、お使い仕事だ。黄葉離宮で働いている側女は産休が相次ぎ、たったの三人しかいない。

 そのうち一人は妊娠中のロレンシアであり、超乳巨胎の身体は自由が利かない。もう一人のイシュチェルは秘密裏に入内したバルカサロ王国の王妃。外出は控えるように命じられていた。

 必然的に買い出し役はマリエールが引き受けるようになった。

(お目付け役でロレンシアさんが付いてくることもありますが、あの大きなボテ腹は目立ってしまいますからね。一人だと周囲の視線が集まらなくて気楽です)

 外国の教会関係者であるため、出自は明かすなと命じられている。マリエールの正体を知っている女官はごく一部だ。上級女官や限られた警務女官だけである。

 特別なことはしなくていい。黄葉離宮の側女と名乗れば、店員は元冒険者だとか、アルテナ王国から連れてこられた異邦人と勘違いしてくれる。

(後宮のメイド達⋯⋯いえ、女官達は本当に数が多いですね。彼女達のおかげで天空城アースガルズの優雅な生活は支えられている。感謝しなければなりません)

 後宮の女官は上級と下級で職務が大きく違う。ベルゼフリートの身辺を固める側近は、上級のさらに上澄み。その一方、帝城市場で働く店員は庶務女官の下っ端だ。それぞれの店は女官達によって運営され、大きな商店街が出来上がっていた。

「ここが〈相談喫茶コンシェル〉ですか?」

 マリエールはお洒落な喫茶店を訪問する。

 黄葉離宮で贔屓にしているランジェリー専門店の職人から、相談喫茶コンシェルを教えてもらった。迷わぬようにわざわざ地図も持たせてくれた。

「はい。そうですよ」

 笑顔で出迎えてくれた喫茶店の店員は、やはり美しいメイドだった。

(とても背の高い女性ですね。細身の体にメイド服がよく似合っています)

 職務中の女官はメイド服の着用を義務付けられている。女官の正装であるからだ。皇帝直轄の特権を象徴している。後宮では女官以外がメイド服を着用すると処罰される。ただし、皇帝が女装コスプレする際は例外であると聞かされた。

「当店のご利用は初めてですか?」

「はい。普段は買い出しを済ませたら、すぐ離宮に帰っているので。今日が初めてです」

「まぁ、嬉しい! ご新規さんですわ。大歓迎いたしますよ。うちは週二日の営業許可しかもらえていないんです! 利用客が増えれば庶務女官長様から営業日を増やす許可がもらえます!! お客様は神様です!!」

 店員は飛び跳ねて大喜びしている。

「神ですか? おおげさですね」

「魔神の常連客もおりますよ」

 悪魔の親玉である魔神。教会圏の国々では恐れられる存在だが、メガラニカ帝国では種族の一つだ。

「⋯⋯それはすごい」

 マリエールは微笑みを返しておいた。

「当店の独自サービスを説明いたしますね。相談喫茶コンシェルでは相席テーブルしかありません。誰かと相席し、お互いに悩みを相談し合う場所です。相手に名乗る際は、偽名を使われるお客様が多いですね」

「どんなことでも相談していいのですか?」

「律法に抵触する事柄でなければ大丈夫です。会話内容は店員が聞いていることもあるので、たとえば軍事機密に抵触する話をしていたら、軍務省に通報しちゃいます。ご注意くださいね」

「なぜ私が軍閥派の側女だと分かるんです?」

 マリエールは取り澄ました顔で問いかける。相手を試したくなった。

「おや? 違いましたか」

 相談喫茶コンシェルのメイドは、愛嬌たっぷりに首を傾げてみせる。自信有りといった笑みを浮かべ、飄々とした態度だ。その自信は崩れそうにない。

「降参です。当たっていますね。私は軍閥派の側女です。なぜ分かったのでしょうか?」

 後ろ盾が軍閥派であることは合っている。だが、軍関係者とは違う。マリエールの主人である愛妾セラフィーナは職位無しだ。軍務省の仕事は割り当てられていない。

「雰囲気で分かっちゃいますよ。勘が八割ですけれど⋯⋯。理屈じゃないです。さあ、どうぞ。お入りくださいな。お客様、一名をご案内です」

◆ ◆ ◆

 特殊なコンセプトの喫茶店だが、繁盛している様子だ。マリエールは店内を見渡す。利用客は側女と女官が半々である。女官はメイド服を着ているので分かりやすい。

「外のお席にご案内しますね。当店のバルコニーは見晴らしが最高ですよ。湖畔が一望できます」

 一人客の席は店員が指定する。相談相手を事前に決めている二人組で入店したときは、空いているテーブルを好きに選べると教えてくれた。

(側女には側女、女官には女官を組み合わせていますね。そのほうが話も合うのでしょう。あちらのテーブルでは天使と悪魔が相席している。私の育った国では信じられない光景⋯⋯。何を相談しあっているのでしょう?)

 相席の組み合わせは店側が誇る妙技だ。どうしても相談相手と認められないときはチェンジが可能である。しかし、「そんなことは滅多にない」と店員のメイドは得意げに語った。

(面白いコンセプトの喫茶店です。とても気に入りました)

 マリエールが案内されたバルコニー席には、可愛らしい先客が座っていた。

「よろしくお願いいたします」

 緊張で声が上擦っている。儚げな麗人、深窓の令嬢という言葉がぴったり似合う。美女揃いの後宮でなければ、とても人目を引いたはずだ。

(人工的な美顔⋯⋯。笑顔がどこかぎこちない。作り笑いではありませんね。緊張によるものでしょうか? それとも表情筋が弱い? 気になりますね。精緻に整っている美形。しかし、非自然的⋯⋯。飛びぬけた美貌ではない)

 笑顔を絶やさない喫茶店の店員メイドと見比べる。

(一般的な美的感覚に照らせば、喫茶店の店員をしているメイドのほうが美しい。チャーミングな愛嬌のある美女でさえ、おそらく下級の女官。帝国の後宮は美女の層が恐ろしく厚い)

 不老不病の女仙は劣化が起きない。老化や劣化とは無縁。美貌が全盛期で維持される。若々しい姿のままでいられる。永遠の美を欲して、女仙を目指す美女も少なからずいるだろう。

「お客様、ご注文はお決まりですか?」

「えっと。じゃあ、かぼちゃのケーキと⋯⋯紅茶のセットで⋯⋯」

 影のある美女はおどおどしながら、メニュー表を指先でなぞり、細い声で注文する。

ですか? お客様には紅茶よりも果物ジュースがおすすめですよ」

 店員のメイドは注文変更を促した。

「あっ! はい。そうします。飲み物は変更してください⋯⋯!」

「かしこまりました。そちらのお客様はどういたします?」

 マリエールはメニュー表を受け取る。見慣れた共通文字で書かれており、いくつか知らない料理や飲み物がある。

(さて。私はどうしましょう。気になるメニューもありますが、ここは無難な選択をしますか)

 未知の食べ物に興味はあった。だが、確実に食べられそうな料理を注文することにした。

「私も彼女と同じものでお願いします」

「かぼちゃケーキのセットですね」

「飲み物は紅茶を希望します。私だったら構いませんよね?」

「ええ。もちろんですわ。当店の紅茶は渋みが売りです。お客様によって好き嫌いは分かれますが、ミルクや蜂蜜などを付けています。味変はお好みでどうぞ」

「このオプションというのは?」

「追加料金で氷晶シュガーなどもご用意しております」

「氷晶?」

 マリエールは聞きなれない固有名詞を復唱する。

「氷晶大根から抽出した砂糖です。帝国北方でだけ栽培されています。ナイトレイ公爵領産を取り寄せているので、そこそこお高めです」

 店員のメイドはメニュー表をめくって、指先でオプションメニューについて教えてくれる。その中に普通ではありえない調味料があった。

「ここに精液と書いてあるのですが?」

「サキュバス族のお客様用です。馬と豚のザーメンを選べますよ。ご興味があるなら試されますか?」

「いいえ、やめておきます」

「それがよろしいかと思います。ご注文は以上ですね。それでは少々お待ちください」

 メイドは見惚れる綺麗な一礼を披露し、バルコニーから店内に戻っていった。心を添える身の傾きが珍妙に見えてしまった。

(愛想がいい。親しみやすい雰囲気です。メイド服の女官が丁寧な態度だと⋯⋯。なぜでしょう。背中がゾワゾワする。私の感覚もかなり染まってきています。皇帝陛下の近くにいる女官達は慇懃無礼な方々ばかりだから⋯⋯)

 黄葉離宮を我が物顔で出入りしている上級女官は、マリエール如きに頭を下げたりはしない。

 むしろ内心では見下しているのではないだろうか。側女だけでなく、王妃や公妃に対しても、上級女官は不遜な態度を取っているに違いない。なにせ、皇帝と過ごす時間が誰よりも長いのだ。特権意識はことさら強かった。

「あ⋯⋯あの⋯⋯。お名前はどうお呼びすれば?」

「私の名前は⋯⋯そうですね。本名でも構いませんが、せっかくなので『堕落聖女』と呼んでください」

 マリエールは自嘲する。今の自分にぴったりの渾名あだなだ。

「堕落聖女さん? そのお名前で⋯⋯お呼びしていいのですか? 本当に?」

「はい。堕落するために努力中なのですよ。私は貴方を何とお呼びすれば?」

「私は『チェンバー』です。よろしくお願いします。その⋯⋯私から質問してもいいですか?」

「おや? ではなくですか? もちろん、構いません」

 お互いに偽名を名乗り、身分も明かしていない。だが、マリエールは相席になったチェンバーの悩みが分かっていた。

「ひょっとして堕落聖女さんはもう気付いてます? 身体のこと⋯⋯。だから、飲み物を注文するときに⋯⋯」

 マリエールは一秒ほど考えた。身体について気付いていることは二つある。そのどちらを言及すべきかで迷う。だが、すぐに正答を導き出した。

「店員のメイドさんが配慮していたので、分かってしまいました。お腹に皇帝陛下の御子がおられるのですね。ご懐妊おめでとうございます」

「あ、ありがとうございます」

「妊娠中は紅茶や珈琲、ハーブティーなどはオススメしません。気を付けたほうがよろしいでしょう。胎児に害があるお茶もあるのですよ。大量に摂取しなければ、まず問題にはなりませんけれどね」

【263話】暗中模索

 七面倒な工作をいくつも講じた末、マリエールはベルゼフリートとの会話に辿り着けた。ここまでは目論見通りの成功。けれど、その先へは進ませてもらえない。結局のところ、マリエールの本懐は果たされなかった。

(私の恋路は前途多難⋯⋯。障害が多い。警務女官達にこれ以上、警戒心を持たれても厄介です。近づいたり、話しかければ、強引な手段で排除されかねません。まあいいでしょう⋯⋯。この辺で自重しますか⋯⋯)

 ベルゼフリートは多少の興味をマリエールにも向けてくれた。しかしながら、それは性的な欲求と異なる。自分のハーレムに混ざった異物に対する好奇心だ。

(教会の聖職者は異性を口説く方法を習っていません。ちまたの本に書かれている恋愛学とやらも、どこまで役に立つものなのでしょう? 教会圏とメガラニカ帝国では文化や価値観が大きく異なる。後宮での生き方をもっと学ばねば⋯⋯)

 ベルゼフリートはもはやマリエールを見ていない。

 関心はベッドで仰臥ぎょうがする美女のデカ乳に移っていた。

「んあぁっ♥︎ はぅっ♥︎ あんぅっ⋯⋯♥︎」

 執拗に母乳を吸い取る。指先で乳房を丹念に揉み上げ、引っ張った乳首を頬張る。飢えた乳児のように母性を貪り、硬く勃起した巨根で子宮をつつく。

 性欲のけ口は、イシュチェルが一身に受け止めていた。ベルゼフリートはマリエールの計算高さに感心するだけで、ベッドの上に招いてはくれない。教皇候補の元聖女よりも、バルカサロ王国の未亡人王妃に夢中であった。

「あん! はぅっ♥︎ あんぁっ♥︎ んんっ~~♥︎」

 豊満なる恵体をよじり、全身を震わせる美熟女は少年に抱かれている。正常位セックスの交わりで、ベッドマッドのバネが大きく弾む。オチンポの抜き差しは力強く、抽挿の快楽に悶えるイシュチェルはシーツを掴む。

「もっと腰を上げて。股も開いてよ。今の体勢だと挿れにくい。ねえ、イシュチェル? 聞こえてる?」

 巨根は膣道の深層へと潜り進む。母から女に戻すため、皇子が通った産道を亀頭で穿ほじくり返す。ベルゼフリートは上目遣いで、イシュチェルに囁き続けた。

「はぁはぁっ⋯⋯♥︎ んっ⋯⋯♥︎ まってぇ⋯⋯! ちょっと! らめぇっ! 休憩⋯⋯っ! 疲れちゃぁっ⋯⋯♥︎ んぁっ♥︎」

「嘘付き。まだまだ大丈夫でしょ。ミルクだって搾りきれてない。マリエールに見られてるのが恥ずかしい? くすくすっ♪ あんな真面目な顔で観察されちゃうと僕もちょっと恥ずかしいや」

「あぁ……♥︎ んぁっ♥︎」

「でもさ、皇帝のセックスは誰かに見られるものだからさ。民衆の前でやる公開セックスに比べれば断然ましかな。知り合い程度ならね。こういうのは慣れだよ、慣れ」

「んぁふぁっ♥︎ んひぃぎぃっ♥︎ あぁうぅっ♥︎」

 根本まで挿入された状態で、ピタリと動きが静止した。肉音が鳴り止み、二人の乱れた吐息だけが聞こえる。

「オマンコでちゃんと奉仕できるよね。イシュチェルならもっと僕を気持ちよくできるはずだよ。こんなに馴染んでるんだもん」

「はぁっ♥︎ はあっ♥︎ はぅっ♥︎」

 高鳴る心臓の鼓動が重なる。心は通じ合っていない。だというのに、肉体的に結ばれたイシュチェルとベルゼフリートの感情は溶け合う。性悦を媒介に繋がりが太くなっていった。

 男女交合の様子をマリエールは子細に観察している。

(――そろそろ射精するのでしょうか?)

 少しでも収穫を得るために、ベルゼフリートの男根を凝視する。血管が浮き出た巨根は容赦なく未亡人のオマンコを穿うがち貫いている。子宮を支配する男性器は精悍に脈打つ。

(生殖器がとても大きい。亀頭部は一般的なサイズを凌駕し、その形状は奇形に見えます。生まれつきだとすれば、先天的な肉体変異でしょうか?)

 幼げな少年が豊満媚体の大人びた熟女を征服する淫景。マリエールは無遠慮に視姦を続けた。

(あんな大きい男性器ペニスをイシュチェルさんは受け入れているのですね。膣口が裂けそうです。⋯⋯小柄な女仙はどうしているのでしょう?)

 黄葉離宮の日常となっている性宴は、背徳的な儀式を連想させる。

(性奉仕は後宮でもっとも重要な儀礼。メガラニカ皇帝には支配地を富ませる権能がある。帝国の急速な復興がその力を物語っています。⋯⋯けれど、イシュチェルさんの労苦が報われるかは微妙ですね。バルカサロ王国の内乱は人災。現在のところ、解決策が見つからない)

 祖国で飢餓に苦しむ人々を救うため、イシュチェルは不義姦通を受け入れている。意欲的な性奉仕に臨み、ベルゼフリートを押し倒す場面もあった。バルカサロ王国に恩寵が届くことを祈り、淫らに股を開き、極太の巨根を受け挿れている。

(それはそれとして、セックスは気持ちよさそうです。あのイシュチェルさんですら、性悦を享受している。後宮では極上の娯楽なのでしょう。⋯⋯興味深い。自分の処女喪失が楽しみになってきました)

 しばらくの間、マリエールはベッド上で繰り広げられるセックスを見学していたが、警務女官達の圧が高まり続けたので、頃合いを見計らって寝室から撤退した。

 ◆ ◆ ◆

(私は諦めの悪い女です。さて、次のプランを練らなくてはなりません。皇帝陛下に有益な情報を提供したつもりでしたが⋯⋯。好感度を稼げている気がしない。むしろ恩を売るなら、三皇后や妃達にでしょうか?)

 入内後のマリエールは幾度もアプローチしている。だが、歯牙にもかけられていない。

(ハニートラップの良案が浮かばない。もしや⋯⋯私は皇帝陛下の好みに合ってない?)

 一抹の不安がよぎる。容姿には自信があった。けれど、美醜の格付けは相対的なものである。帝国全土から選りすぐりの美女が集められた後宮において、マリエールの美貌は没個性的だ。

(私を抱いてくれないのは顔が地味だから⋯⋯? いっそセラフィーナ様のように日焼けでもしてみましょうか?)

 美しく整った理想的な顔立ちは、印象が薄くなる。美女がひしめく後宮では、ありふれた美少女でしかないからだ。

(それとも、胸の大きさが原因?)

 マリエールは廊下の真ん中で立ち止まり、窓ガラスに反射した自分を眺める。

(小さくはないはず⋯⋯。けれど、もっと大きなオッパイであれば、あるいは?)

 膨らんだ乳房に両手を当てる。必要十分のバストサイズであり、平均以上の大きさだ。形状も悪くないはずである。適度な弾力を誇り、揉み心地も保証できる。

(セラフィーナ様やイシュチェルさんに遠く及ばない。ロレンシアさんは凄まじく大きい。私の乳房では貧相? どうなのでしょう⋯⋯? 皇帝陛下のお気に入りとされるネルティさんよりは大きい。バストサイズの問題ではない気がします)

 すれ違った二人組の警務女官はマリエールに怪訝な視線を向けた。棒立ちの側女が乳房を揉みながら、神妙な顔つきで悩んでいる。不審に思われるのは当然だ。

(旅立ったとき、私はもっと楽観的で自惚れていました。皇帝陛下を見くびっていたのかもしれません。股を開けば飛び込んできてくれる。そんな安直な考えを抱いていました⋯⋯)

 教会圏でメガラニカ帝国の幼帝は好色家と言われている。

 後宮で酒池肉林の淫奔に明け暮れる救いようのない暗君。他人の妻を奪い取り、孕ませる暴虐の征服者。散々な評判であるが、風評の一部は当てはまっており、その他の大半が的外れだった。

(教会が説く道徳規範からの逸脱は著しい。淫奔な御方でありますが、そのように躾けられたのでしょう。育ての親は帝国宰相ウィルヘルミナ。淫魔が教育者なら、ああもなるでしょう)

 マリエールはメガラニカの幼帝を高く評価している。アルテナ王国の女王と女騎士を篭絡した少年だ。遊び呆けていても、国を傾ける暴君とは違う。良妻賢母の心を奪い取る特殊なカリスマを備えているのだ。任された役割と期待に応えている。

(侮ってはならない。命取りになる。教会的な価値観では推し量れない御方です)

 ベルゼフリートは賢君と暗君、そのいずれにも属さない。メガラニカ帝国の皇帝は実権が与えられていないお飾りの君臨者。教会圏の基準で言うところの君主とは別物だ。政治権限が皆無なのだから、賢君とも暗君とも断じれられない。

 実質的な最高権力者は三人の皇后だ。ベルゼフリートが熱心にイシュチェルを抱いているのも三皇后の意向があるからだ。

 仮に三皇后が「マリエールを抱け」と命じてくれるのなら、マリエールの願いは即日で叶うだろう。

(三皇后は「私を抱くな」と命じている? それなら私を黄葉離宮に配置するわけがない。もっと私を遠ざける。おそらく具体的な方針は示されていない。だから、皇帝陛下は躊躇している。どうすればいいか分からないから、あちらも迷っているのでしょうね)

 ベルゼフリートは忠実な皇帝だ。三皇后の命令に逆らわない。

 メガラニカ帝国は主君と家臣の主従が逆転している。これを不可思議で滑稽と笑う者もいるだろう。しかし、歴史を紐解けばよくある現象だった。

 教皇より強大な権限を握っていた枢機卿は過去に存在した。絶対君主制を標榜しておきながら、聖職者や貴族の顔色を伺う国王は少なからずいる。

(皇帝は大帝国の民心を繋ぎとめる象徴。帝国内の共和主義者が根絶された現代において、皇帝の権威は絶対的なものとなっています)

 公文書館で長ったらしい歴史資料を読み漁った成果だ。マリエールはメガラニカ帝国の骨格を把握した。

(大帝国の統治システムは、皇帝と女仙を前提として組み立てられている。その基礎が築かれたのは栄大帝の時代⋯⋯。大陸全土を平定した絶頂期。この仕組みが再び機能すれば、敵無しの軍事大国。永遠の繁栄を享受できる理想国家となる)

 破壊帝、哀帝、死恐帝と三代連続の災禍で衰亡した大帝国は、新帝を迎えて復活した。棄て去った旧帝都が復興すれば完全に息を吹き返す。

趨勢すうせいが決する前に、教会と帝国の間で不戦条約を締結させる⋯⋯。密約でもいい。帝国軍が厭戦病に罹っている今でなければ、教会有利の平和条約は成立しない。軍閥派を率いるレオンハルト元帥は私に利用価値を見い出しているはず。この数年で何とか状況を好転させたい)

 大陸全土を平定した超大国は、再び目覚めようとしている。滅びの危機に瀕していたメガラニカ帝国は必ず復活を遂げる。

(バルカサロ王国の内乱に乗じて、メガラニカ帝国は何らかの行動を起こすかもしれない。私が三皇后の一人なら⋯⋯、帝国宰相ウィルヘルミナであったなら、どうするか? 決まっています。この好機を逃さない)

 眉間にしわを寄せたマリエールは、渋い顔で懊悩おうのうする。

(北方の危うい情勢を鑑みるに、悠長に構えている余裕はなさそうです。逆算で考えてみましょう。三皇后はイシュチェルさんを孕ませようとしている。これには必ず理由があります)

 ベルゼフリートとイシュチェルの子供。その利用価値とは何であろうか。

(イシュチェルさんの血統に意味があるのなら、メガラニカ皇帝の権能を使って何かを企んでいる。そこまでは間違いありません)

 幾度も考えた疑問。その答えをマリエールは追い求める。

(豊作豊漁を約束し、疫病を遠ざける恩寵⋯⋯。メガラニカ皇帝の権能は国土を富ませる。その地で生まれた女が子供を孕むことが発動条件? いっそ私も孕んでしまえば、手っ取り早く状況を把握できるかもしれない。そのためにも、皇帝陛下とお近づきに⋯⋯。はぁ⋯⋯。問題が堂々巡りですね。それだと肉体関係を築かなければ始まらない)

 マリエールは苦戦の真っ只中だ。手詰まり感すらある。しかし、諦めはしない。

(そういえば⋯⋯。以前、教徒から恋の悩み相談を受けたことはありましたね。しかし、他人の悩みと我が事は大違いです。我が身の悩みとなれば、とても辛い。望み薄の片想いですから⋯⋯。いっそ⋯⋯こういう時は私も誰かに恋愛相談すべきでしょうか?)

 教皇候補だった同輩が還俗してしまった出来事を思い出す。

 特に親しい間柄でもなかったが、なぜか彼女はマリエールに相談してきた。相談してきた彼女は若い商人と結婚し、幸せな家庭を築いている。両親とは絶縁状態になったが、孫娘の誕生を契機に良好な関係へ戻ったと耳にした。

 マリエールは感謝が綴られた手紙を何度も受け取っている。孫娘にはマリエールが以前使っていた名前を付けたという。

 正直なところ、マリエールは特別なことをしていない。なぜこんなにも感謝されるのか分からなかった。しかし、思い悩んでいた彼女にとって、マリエールが与えた一般論的アドバイスは人生の転機になったらしい。

(当時の私がしてあげたのは当たり障りのない助言⋯⋯。それが彼女の人生では役に立った。今回ばかりは私も他人を頼ってみますか。一人で思い悩んでいたら、独りよがりな考えばかりになる)

 時間的な猶予はない。

(――タイムリミットは迫っている。これは私の勘。けれど、外れてはいない気がします)

 マリエールの抱く危惧は、イシュチェルの子宮を守る聖印の効力だ。教皇庁が直々に授けた祝福を掻き消すのは困難である。王妃の胎はバルカサロ王家の子種しか受け付けない。

 ベルゼフリートの膣内射精は無駄撃ちに終わるはずだ。しかし、三皇后は勝算ありと考えている。

(手段、目的、どちらも分からない。けれど、遠からぬ未来、イシュチェルさんは皇帝陛下の子を孕む)

 マリエールは合理的思考に基づき判断する。

(皇帝陛下に勝算がある。イシュチェルさんの子宮は負ける。この前提で行動するべきです)

 イシュチェルの負け筋を組み込む。アルテナ王国の女王という敗北者の先例をこの目で見ていた。イメージは付きやすい。

(人の心はどうなるか分からない。はて、さて、イシュチェルさんはどちらの人間でしょうか?)

 この世には変わらない人間がいる。だが、変わってしまう人間もいるのだ。バルカサロ王国の王妃イシュチェルがどちらの人間であるかは、最後まで分からない。

「――あぁっ♥︎ あぅっ♥︎ んぅっ♥︎ もっとやさぢぃくぅっ♥︎ んはぁぁっ♥︎ んぅんううぅっ♥︎ らめぇっ♥︎ そこぐりぐりぃ押されたらぁ♥︎ んひぃ♥︎ あぁっ♥︎ はぁぅんゆぅっ♥︎ んぁっ♥︎ んいっ♥︎ んぎぃっ♥︎ いっぎゅっ♥︎ いいぃっ♥︎ くうぅっ♥︎ いぐっ♥︎ いぐっいぐぅいぐぅうぅ♥︎ んああぁああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁっ♥︎」

 淫獣の叫びが廊下に響く。警務女官が寝室の扉を開けたタイミングで、イシュチェルが絶頂したのだ。

 交代の警務女官は顔色一つ変えず、廊下で仕事の引き継ぎをしている。ベッドで母乳を噴き散らす痴女の嬌態など、気に留めることでもない。メガラニカ皇帝のハーレムでは普遍的な日常の出来事だった。

(おや、まぁ⋯⋯。すごい喘ぎ声⋯⋯。やっぱり、私が部屋で見ていたとき、イシュチェルさんは声量を我慢していたのですね。悪いことをしました)

 一度だけ振り返りはしたが、すぐさま視線を前方に戻した。

(女官に頼んで厨房を譲ってもらいましょう。お役目を終えたイシュチェルさんは体力を使い果たし、きっと疲労困憊しています。きっと夜にもお呼びが掛かるのだから、しっかり栄養を補給させてあげないと⋯⋯)

 同情心と親切心は人一倍ある。これでもマリエールは教皇候補になっていた心優しい聖女だ。

「何を作りましょうか? 帝国は食材が豊富だから料理が楽しいです」

 美味しい料理をイシュチェルに食べさせてあげたかった。幸いにして食材は使い放題だ。後宮の暮らしは清貧と無縁。奢侈しゃしで淫猥な花園。ここでの生活をマリエールは愉しんでいた。

【262話】マリエールの悩み事

 黄葉離宮で働く側女の数は三人にまで減った。出産のためにララノア達が胎孕廟堂たいようびょうどうへ出立し、残された側女はロレンシアと新参者のイシュチェルとマリエールだけになった。

 大国の王妃でありながらもイシュチェルは労働に対しての抵抗がなく、勤勉な使用人であった。修道院育ちの清貧な淑女は掃除や洗濯、雑事を難なくこなした。

 王家の女として甘やかされたセラフィーナとは、生活能力が雲泥の差である。

 さらに働き者だったのがマリエールだ。教皇候補の上り詰めた元聖女は仕事の覚えが異様に早かった。黄葉離宮を出入りする女官の顔は完璧に記憶していた。

 その優秀ぶりは女官に強い警戒心を抱かれるほどであった。

 元一級冒険者のララノア達も逸材だったが、マリエールのような速度で順応はできなかった。

 評判を耳にしたベルゼフリートは「有能ならいいじゃないの? ロレンシアだって後輩が働いてくれないと困るでしょ」と好意的に受け止めた。だが、周囲の者達は違う。

 メガラニカ帝国と教会の架け橋になりたい。そう訴えるマリエールの本心は本物だ。しかし、人心掌握に長けた諜報員スパイとも見なせる。

 平和的なアプローチで皇帝の懐柔を狙う。その意図は見え透けていたし、マリエールも本意を隠してはいない。幼帝と親善を深め、教会がメガラニカ帝国に衝突する最悪の結末を未然に防ぐ。そのためにマリエールは全力を尽くしているのだ。

 これまでの人生で己の美貌に特別な価値を感じていなかったが、後宮に入内してからは「もっと魅力的な美女であったら」と悩んでいた。

 マリエールの大きな苦悩は、夜伽に参加できないことだった。

 処女を捨てる覚悟で後宮に入ったものの、未だに清い身体のままだ。その一方で同僚のイシュチェルは、頻繁に呼び出されて性奉仕の相手をさせられていた。思わぬ形で純潔を散らされ、二度目の処女喪失を味わった未亡人に休息は与えられなかった。

 ベルゼフリートは宰相派の妃を抱いた後、必ず黄葉離宮に帰ってくる。

 表向きは寵姫の愛妾セラフィーナにベルゼフリートが入れ込んでいるから。秘された真なる目的は、バルカサロ王国の王妃を孕ませるためだ。

 ――未亡妃は非業の死を遂げた国王に懺悔する。

 不貞を拒み切れず、夫婦の誓いに背き、注がれる胤を子宮に溜める。戦禍と飢饉に苦しむバルカサロ王国の人々を救う手段は、ベルゼフリートの巨根にオマンコを振り下ろすこと。

 淫行の契りによって繋がりを深め、蔓延する農作物の疫病を恩寵で祓う。

「あっ♥︎ んっ♥︎ んぅうっ~~♥︎」

 依然として消息不明の愛息アーロン。内乱で荒れるバルカサロ王国の行く末。心を刺す棘の痛みは強まるばかり。それだというのに、イシュチェルの熟れた肉体は性的快楽で酔う。

 夜伽を熱望するマリエールからすれば、イシュチェルの立場は妬ましい。

「はぁっ♥︎ はぁはぁっ♥︎ んっ♥︎」

 指先を大きく広げた両手を床に置き、デカ尻がずり落ちないように力を込める。頭をれて平伏し、後ろに突き出したオマンコを征服者に捧げる。

 安楽椅子に腰掛けた幼帝は、ぶるぶると震える臀部を撫でてやった。

「うん、うん! いい感じだね。イシュチェルのオマンコもかなり馴染んできた。僕のオチンポって長いし、太いじゃん? これね、自慢とかじゃなくてさ⋯⋯。日常生活やセックスで悩みもあるわけ」

「んぅうっ♥︎ あぁっ♥︎ んんぅっ♥︎」

「僕とセックスをすると膣穴が拡張されちゃうんだ。巨根専用に最適化っていうかな? 何度も繰り返し根元まで挿れると、僕の形に適合しちゃう。オマンコって凄いよね」

「あぅ! まっ! それはっ⋯⋯!! らめぇっ! あぅっ♥︎ いぎぃ♥︎ んぉおぉっ⋯⋯♥︎ んぉっ⋯⋯♥︎」

「どう? ここが気持ちいいでしょ? この場所は僕じゃないともう届かない。子宮の震えが亀頭に伝わってきてるよ。マン汁の垂涎すいぜんも止まらないね。びしょびしょだ。くすくすっ♪」

 

「はぁっ♥︎ んぅっ♥︎ はぁはぁっ⋯⋯♥︎」

 後宮に入内して約二週間、当初のイシュチェルは幼げな少年に群がる大人の女達を冷ややかな目で見ていた。しかし、自分自身も軽蔑対象の同類に堕ちた事実を認めるほかない。無様に腰をヒクヒクと踊らせ、男根の逞しさに委ねてしまう。

(あぁっ⋯⋯♥︎ 今日も膣内に出されるっ⋯⋯♥︎)

 絶頂の瞬間だけは本能を抑えきれない。床に平伏したイシュチェルは、両脚を大きく開き、艶やかな桃尻を高々と掲げる。調教役のセラフィーナが指南した通りに奉仕を敢行する。

(大丈夫⋯⋯。私の胎には聖なる御印があるのだから⋯⋯。教皇猊下から授かった聖印が私を守ってくれる⋯⋯。だから、どんなに交わろうと孕みはしませんっ⋯⋯!!)

 子宮の奥底にべっとりと噴きかけられる濃厚な精液。少年の若々しい精子群は、美熟女の卵子を求めて腔内を泳ぎ回る。

(赤子はできない⋯⋯。だからぁ⋯⋯♥︎ セックスしても平気ですわぁ⋯⋯♥︎ これは祖国の民を救うため⋯⋯♥︎ アーロンがメガラニカ帝国に捕まったとき、命の保障をさせるためのぉ⋯⋯♥︎ 不本意な努力ぅ⋯⋯♥︎ 肉欲に溺れてなんかいませんわぁっ⋯⋯♥︎)

 八月二十六日の昼過ぎ、イシュチェルはベルゼフリートと逢瀬を重ねる。指導の効果は目覚ましく表れていた。全身を震わせ、甲高い嬌声を上げて絶頂に昇った。

 大窓から差し込んでいた陽射しが積雲に遮られて陰る。肌を湿らせた汗が冷えていく。けれど、肌寒さは感じない。下腹部の火照りが伝播し、淫熱の暑さは増すばかりだ。

「――失礼いたします」

 セックスの佳境で入室してきた人物は、満面の笑みを浮かべたマリエールだった。

 無論、警務女官の許しを得ている。マリエールは幸運に恵まれた。警務女官長ハスキーは帝城ペンタグラムに呼び戻されていた。

「⋯⋯⋯⋯」

 無言のユリアナが行く手を阻む。笑顔で歩み寄るマリエールが必要以上に近づくことを許さない。

「皇帝陛下にご報告があります。吉報です。黄葉離宮の側女として参ったのですが?」

「⋯⋯⋯⋯」

 ユリアナは表情を崩さない。動くつもりもなかった。

「警務女官の方々から入室のご許可もいただきました。影を使って廊下の会話をお聞きなっていたはずでは?」

「⋯⋯⋯⋯」

 神術の発動を封じられたマリエールに戦闘能力はない。見た目通りのひ弱な美少女であるが、ユリアナの眼光は鋭さを増す。

 威嚇するようにかかとを踏み鳴らした。

「蹴飛ばされるから、それ以上は近づいちゃいけない。僕に直接報告する吉報で、廊下にいた警務女官が入室を許しちゃう事柄か⋯⋯。規則上はマリエールが正しいよ。でも、規則と実務上の運用はちょっとした差異がある」

 側女と女官の喧嘩をベルゼフリートは面白おかしく笑っていた。

「マリエールは運に恵まれてるね。ハスキーがいたら難癖で摘まみ出されていた」

「皇帝陛下のお許しがいただけるのなら、ご報告を申し上げてよろしいでしょうか?」

「いいよー。言わなくても分かるけど。リアが出産したんでしょ? おめでたいね」

「はい。先ほど知らせが届きました。皇帝陛下の御子を無事にご出産なされ、母子ともに健康とのこと。初産というのもありましたが、リアさんは女仙化前に大病を患っていたため、しばらく胎孕廟堂たいようびょうどうで療養されるそうです」

「へえ。リアが病弱だった話、君も知ってんだ?」

「大神殿の使者が仰っておりましたよ。ご説明いただきました」

「質問の答えじゃないね。じゃあ、違う聞き方にしちゃおうかな。――今日が初耳だったの?」

 意地悪な顔でベルゼフリートが問いかける。マリエールは素直に答えた。

「今日が初耳ではありません。公文書館の資料から知りました。副都ドルドレイの軍部騒乱でウィリバルト将軍は大きな功績を築かれた。ご家族についての記述もいくつか。孫娘のリアさんは生まれつき病弱であったと」

「まるで探偵だ。いや、密偵かな? あの膨大な資料からよく読み解いたものだ」

「そのようなことは⋯⋯。むしろ皇帝陛下の慧眼には驚かされます」

「ネルティから聞いたよ。公文書館で色々と調べ回ってたんでしょ。知りたいことは分かった?」

「勉強です。少しでもメガラニカ帝国に馴染めるように努力しております」

「僕と違って本当に勤勉だ。あそこまでネルティに警戒されるマリエールは凄いよ」

「ネルティさんが私を警戒? 和やかに世間話をしていたつもりでした⋯⋯。私の下心がバレていたようですね」

「出会いは偶然じゃない。僕のことを知りたいから、偶然を装って接触した。それがネルティの見立て。実際は?」

「はい。ご認識に相違ありません。公文書館で一般図書を利用されているエルフィンさんから事前に話を聞いていました」

「計算高いことだね」

「皇帝陛下の特別なご友人であるがゆえに、大勢の妃や側女、女官にも疎まれていると。そんな有名人をエルフィンさんは公文書館でよく見かけておられました。だから、私も興味を持ちました。……ネルティさんと会えそうな日を狙ったのは事実です」

「おぉ。すごい。ネルティの行動パターンを読めたりする? 次はいつ行けば会える?」

 ちょっとした冗談のつもりだった。しかし、ベルゼフリートの悪ふざけをマリエールは命令と解釈した。

「四日後の午後、公文書館に行けば会えるかもしれません。ユイファン少将が借りた本の返却期限です。正確には期限が過ぎて三日目ですが」

「その予測はどうかな。ユイファンは返却期限を守らないよ? うちの参謀はだらしないんだよねぇ。 三日くらいの超過で返すかな。代わりにネルティが返しに来るって推理? 見通しが甘くない?」

「私はユイファン少将が借りた本に予約を入れました。期限日までに返却されない場合、司書の財務女官が催促状を送るはずです」

「狡猾! 仕込み済みってわけだ」

「確実性はありません。しかし、四日後にネルティさんが本を返しにくる可能性は高いです」

「うん、うん。なるほど。皆がマリエールを警戒するわけだ。ウィルヘルミナみたい」

「恐れ多いことです。私は宰相閣下のような知恵者ではございません。小細工に長けているだけです」

「じゃあ、もう一つ。セラフィーナとロレンシアが急用で呼び出された。これは偶然? 二人がいればリアの出産報告はマリエールの役目じゃなくなる」

「偶然の要素は多いです。しかし、でもあります」

「やっぱり。どうやったの。種明かししてよ」

「私は手紙を送りました。内容は検閲されているため、軍務省の知るところとなります。アルテナ王国出身者のセラフィーナ様とロレンシアさんの知識が役立つ内容を書いたつもりです。呼び出しを受けると考えました」

「リアの出産日に重なるかは運要素?」

「私は医術に優れた神術師です。妊婦の出産日を推測する程度のことはできます」

「すごい。医務女官にもなれそうだ。じゃあ、運要素はどこ?」

「警務女官長ハスキーさんの不在ですね。お休みの日でもハスキーさんは皇帝陛下のお近くにいたりしますから。あの方がいたら入室を拒まれていた気がしました」

「リアと会ったの数日でしょ。それで出産日が正確に分かるもの? ひょっとして異能?」

「私が黄葉離宮に来た初日、お腹を撫でさせてもらえました。その際、軽く触診しました。異能ではありません。技量と知識です」

「君って優秀だし、頭がいいんだね」

「お褒めいただき嬉しいです」

「そんだけ賢い人が教皇じゃなくて、僕の端女はしためになる道を選ぶんだ。今だって僕とセックスするために奮闘中⋯⋯。求められる僕は嬉しくもあるけど、教会ってそんなに切羽詰まってるの?」

「破壊者の器と敵対する選択肢はありません。歴史が証明しています。アルテナ王国とバルカサロ王国の現状を考えれば、私の見立ては正しかったとなおさら思います。⋯⋯セラフィーナ様ならともかく、イシュチェルさんの前では言いにくいことですが」

「くすくすっ! 酷い言いようだね。セラフィーナだって最初は頑張ったよ? 現状だけで評価しちゃうと売国女王なんだけどさ。似た境遇のイシュチェルは分かってきたんじゃない。マリエールも見てみる?」

 ベルゼフリートはイシュチェルに突き挿していたオチンポを引き抜いた。

 ぽっかりと開いた膣穴から白濁液が流れ出る。紳士然と手を差し伸べて、床に座り込んだイシュチェルを起き上がらせる。

「はぁはぁ⋯⋯んっ⋯⋯♥︎」

たるんじゃってるけど、柔らかくて、ドスケベな身体をしてるよね。抱き心地は好み」

 だらしなく伸びた爆乳を摘まみ上げ、紅潮したイシュチェルを下から眺める。ベルゼフリートは太腿に男根を擦り付けてニヤニヤと笑う。

「今日は終わりにする? マリエールに見られてたら恥ずかしいもんね」

「んっ⋯⋯♥︎ あぁっ⋯⋯♥︎」

「ああ、でも、僕はまだ一回しか射精してないね。イシュチェルはどうしたい? こんなにオマンコをぐぢゅぐぢゅにしちゃってさ。ねえ、本音を聞かせて」

「⋯⋯っ! ま⋯⋯や⋯⋯。⋯⋯ます」

「小さくて聞こえない。僕だけじゃなく、マリエールにも聞こえるように言ってよ」

「まだやれますわ⋯⋯。やらせてください。皇帝陛下」

「じゃあ、次はベッドでやろうよ。アクロバティックな体位は大変でしょ。イシュチェルの自由にしていいよ。僕を好きなだけ犯させてあげる」

コミックマショウ 2025年12月号(表紙:うるし原智志)

三和出版『Masyo』
(奇数月2日)

「秋の収穫祭へようこそ」はじける熟れた果実な美少女二人が表紙の《コミックマショウ12月号》は豪華作家陣で彩られる読書の秋にぴったりの特別号です。

えみーな【今日の家庭科は先生と居残りぴゅっぴゅ◇ 】
授業をお休みした家庭科の居残り授業。それは明るい家族計画★ムチムチ女教師から騎乗位で責められて、初物ザーメンをたっぷり発射★電子単行本好評配信中!作者初のおねショタ巻頭カラー4P!

戸村水仙【罪と糸】
交通事故で両親を亡くしたことから少女の地獄は始まった。叔父に引き取られると、以前から少女を性的な目で見ていた叔父から性折●を受ける。今の地獄から逃げ出すために一本のロープを吊るす少女に救いの手が!?

ジョン・K・ペー太【先生チョロすぎ◇】
授業をサボった不良生徒の主人公に夏休みの補習を受けさせる女教師は、彼の扱いに戸惑っていた。実は頭が良く模範解答を連発する主人公から「ヒマだしセックスでもしましょーよ」と誘惑される。保健体育の授業とそそのかされてマングリ返しのポーズで観察されて…!?

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ぶっくまうんten【笑いのツボ】
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凍佳玄的【臨月人妻と一夜―誤解と後悔―】
オンラインゲームのオフ会で知り合った人妻がDV被害を受け、いきなりスーツケースひとつで来訪。状況が落ち着くまで泊まっていいと告げると人妻はおもむろにボテ腹を揺らして騎乗位の体勢で手コキを始め…!?

表紙イラストうるし原智志
執筆陣うるし原智志,えみーな,戸村水仙,ジョン・K・ペー太,ジロウ,ザキザラキ,ぶっくまうんten,きぃう,鈴岡千歳,Tシャツ,あるでぃ,凍佳玄的
価格650円(税込)
発行日2025/11/02

神乳SEVEN vol.64(表紙:デイノジ)

エンジェル出版『神乳SEVEN』
(毎月1日)

神乳SEVEN vol.64

絶対ヌける! 絶対満足!
刺激的×おっぱいwebコミック誌『神乳SEVEN』!!

今を時めく実力派人気作家たちの渾身のドエロ作品を厳選してお届け!!
’実用性’に特化した刺激的な7作品!!

あなたのリビドーを熱く揺さぶる、まさに’神’な一冊!!
おっぱいを欲している人は必見です。

■実りに実ったデカ乳が遂に男の手で揉みしだかれる…!
「毎日こんなデカメロンをチラつかせやがって! 今日から俺専用になんなよ!」
抵抗も空しくそそり立つ股間に絶頂必至。
vol.64の表紙は、ダークストーリーの巨匠・デイノジが熱筆担当!

【収録作品】
デイノジ「蠍の敗辱」
池竜静留「淫虐の騎士」
秋草ぺぺろん「剣娘、散る part.2」
バクシーシAT「家族の環」
只野めざし「俺では見られない従姉のカオ」
雨山電信「聖淫母ビルギッタ 第2話」
浪花道またたび「ヤリマンギャルはHがしたいっ!」

表紙イラストデイノジ
執筆陣デイノジ,池竜静留,秋草ぺぺろん,バクシーシAT,只野めざし,雨山電信,浪花道またたび
価格550円(税込)
発行日2025/10/31