明け方、馬頭鬼族の暮らす大屋敷が朝日で照らされる。日の出とともに起床した使用人達は、仕事の準備に取りかかる。
オロバスは早くに寝てしまうが、起きるのも早い。主人が目覚めているかは、確認せずともすぐに分かった。
主寝室は騒がしい。苛烈な喘ぎ声、荒々しい吐息、肌がぶつかり合う肉音、ベッドが揺れる物音。室内にいるのは主人と性奉仕婦だけだ。
「おぉっ♡ んぉ♡ んふぃいぃ♡ すごぃい♡ 激しぃっ♡ あぁんあんぅー♡ んおぉ♡ オロバスさまぁぁ〜♡ あん♡ あくぅ♡ あぁっ♡ あぅあぁー♡」
ルミターニャは覆い被さるオロバスの身体を抱きしめる。お互いの生殖部を重ね、押し付け合う。
膣穴に深々と肉棒を突き刺し、内部を掻き混ぜる。負けじと膣襞が絡みつき、愛液の涎を垂れ流しながら咥え込む。
「んぅっ! んくっ⋯⋯! もっとオマンコを締め付けろよ。僕の精子がほしいんだろ? だったら、自分で搾り取れっ!」
「はいぃ♡ オロバス様のオチンポにご奉仕いたしますぅ♡ んぅぅくぅぅ〜♡ あぁあ〜♡ 私の奥にっ♡ たくさんの子胤をお注ぎくださいっ♡」
激しく軋んでいたベッドが静まる。
正常位で抱き合った裸体の男女はピタリと動きを止めた。
互いの乱れた呼吸、触れている肌から汗の粒が流れ落ちる。オロバスは歯を噛み締め、睾丸に蓄えた精力を開放した。
「受け取れっ! ルミターニャ⋯⋯!!」
相手が性奉仕婦だとしても手は抜かない。数十年後に成人を迎えて妻を娶ったとき、初夜で恥を掻かないための訓練だ。
「んほぉおんぅううぅっ♡ あんっ、はげしぃっ♡ んぃぃいいあぁ〜♡」
二人の肉体を乗せるベッドが再び荒々しく震動する。正常位でオロバスを受け入れているルミターニャは、全身全霊で性奉仕を敢行した。
「ルミターニャ! くっ! んっ! もっと股を広げろっ! 出すぞッ!」
「んぁ♡ あんぁ♡ オマンコの奥にくださいぃっ♡ オロバス様の精を存分にお注ぎくださいっ♡」
抱擁するルミターニャ。密着の度合いを強めるオロバスは、いきり勃つ巨根を淫穴にぶち込み、降りきった子宮を押し上げる。
(——朝勃ちオチンポぉ♡ オロバス様の興奮が結合部を通じて直に伝わってくるっ♡ すごい性欲♡ 私に全力で注ぎ込もうとしてるっ♡ くるっ♡ くるっ♡ 強い魔族の精子がっ♡ 孕ませ汁がおしよせてくるっ♡)
オロバスの目標は、偉大なる父アスバシールに比類する大君となること。まずは自身が馬頭鬼族の長に相応しい豪雄だと証明しなければならない。
発情した一匹の淫乱雌を満足させられない者に、馬頭鬼族の長は務まらない。
「あぁ⋯⋯♡ んぎぃ♡ あっああ⋯⋯♡ あぃぁあぁぁぁぁぁ〜〜♡」
爆乳の谷間に顔をうずめたオロバスは、ルミターニャのアクメ声を堪能する。
正妻を娶ったとき、伴侶を悦ばすのは夫の役割だ。副官のビアンキ、戦士長のテアリラ、あるいはまったく別の者が、正妻の座を得るかもしれない。
熾烈な正妻競争に勝ち抜いた女傑を満足させる。そのためにオロバスは性技を磨く。ルミターニャを練習台に、セックスの技能を高めていくのだ。
「はぅっ♡ あわぁっ♡ んっ、あぁぅうぁぁ〜♡」
膣内射精の最中、ルミターニャは絶頂に達する。肢体をガクガクとよじらせる。全身の媚肉をブルブルと震わせ、発情した雌のフェロモンを撒き散らした。
「ふぅー。若返りの秘薬⋯⋯。まだまだ効果は抜けないっぽい。この調子なら大丈夫だろうけど。若返ったから、性感が以前よりも敏感だ」
「あっ! あっ! あぅ! ああぁあぁぁ⋯⋯♡」
「どう? ちゃんとイッた?」
「はぁ♡ はぁ♡ んぅ♡ はいぃい⋯⋯♡ オマンコがきゅんきゅんしてます♡ オロバス様♡」
若返ったルミターニャの肉体年齢は20歳で止まっていた。何度もオーガニズムを与えているが、セカンドバージンを奪った最初のセックス以後、秘薬成分の抜け具合が悪くなっていた。
「オロバスさまぁ⋯⋯あぁんっ⋯⋯♡」
「まだ欲しい?」
「はいぃっ♡ 卑しい私にオチンポをくださいっ♡ オロバスの素敵な極太オチンポぉ♡ 私の淫乱オマンコでお慰めいたします♡ はぁはぁはぁぅ♡ んうぅ♡ はぁはぁ〜♡ オロバスさまぁ⋯⋯♡ もっとぶちこんでくださいっ♡ 孕みオマンコを可愛がってぇ♡」
「その前にミルク出してよ。僕、喉が渇いた」
乳間に覆い被さったオロバスは爆乳を揉む。
愛し合う夫婦のように素肌を密着させ、お互いの馬尾を螺旋状に絡ませる。
「もちろんでございます。さあ、どうぞ♡ 私のオッパイをお召し上がりください♡ 種付けしながらご賞味くださいませぇ♡」
デカパイに沈めていた顔面を起こして、オロバスは母乳止めのピアスを外した爆乳にかぶりつく。強引に左右の乳首を中央に寄せて、2つの乳房から母乳を吸い上げる。
(んっ、あんっ⋯⋯♡ 飲み始めてから射精の勢いが増したっ⋯⋯♡)
極太の馬オチンポは膣道でビクビクと脈打つ。握り拳ほどのサイズがある睾丸は、熱気を帯びて湯気が昇っている。
(すごい荒々しいセックスぅ♡ 朝のご奉仕⋯⋯♡ んぅ♡ 放精の勢いが収まらない♡ 玉袋の熱も冷えるどころか、どんどん熱くなっているっ♡ 目覚めたばかりなのにっ♡ 今日の朝勃ちご奉仕は長引く気がします♡)
22時に就寝するオロバスは朝6時に目覚める。性奉仕婦ルミターニャは夜伽役だ。特別な事情がなければ共寝している。
主の起床と同時に、朝勃ちを鎮める性奉仕が始まる。それが性奉仕婦の日課だ。
正妻候補者から誘惑されないようにオロバスの性欲を発散させ続ける。ルミターニャは性奉仕婦の仕事を完璧にこなしていた。
「——オロバス様、目覚めておりますでしょうか? 恐れながら入室の許可をお願い申し上げます」
寝室の扉をノックする音。副官であるビアンキの声ではない。正妻候補者はオロバスの寝室に近づけないルールだ。
「はぁはぁ〜んふぅっ♡ オロバスさまぁ⋯⋯? いかがいたします? 側仕えの者が来ておりま⋯⋯んぅう♡」
ルミターニャは母乳を吸うオロバスに指示を請う。その最中も射精を継続する男根への奉仕は怠らない。腰をくねらせ、膣襞を蠢かせる。
(あっ♡ あんぅうゅ♡ オロバス様が強くぅうううっ♡ 私を抱きしめてくれているぅううう〜っ! だめっ♡ これだめですぅ♡ 子宮が堕ちるっ♡ )
もしセックスを中断するのなら、膣穴から肉棒を引き抜こうとする。
「あぁっ♡ んぁ♡ どうぞ、つづけてくださいぃい♡」
だが、オロバスは亀頭を押し込み、懐妊済みの子宮に精液を注ぎ続けた。
「はいっ♡ オロバス様⋯⋯♡ セックスしましょう♡ はぁはぁ♡」
オロバスの心を汲んだルミターニャは、主人の代わりに答える。
「今はっ♡ ご奉仕の最中です⋯⋯んぅ♡ 緊急の用件ならぁ♡ あぁ、あんっ♡ くぅっ♡ 部屋に入って用件を伝えてくださいっ♡」
「⋯⋯お取り込み中、失礼いたします」
女中が寝室に入る。ビアンキの部下として働いている馬頭鬼の女だ。獣魔ではなく魔族の地位を持つ。だが、ビアンキやテアリラといった正妻候補ほどの格は持たない。
オロバスが気に入れば性奉仕婦となる。正妻候補を除き、馬頭鬼の女は性奉仕婦の候補者であった。
女中は人間の美的感覚からも美女と呼べる容姿だ。
オロバスがそうであるが、馬頭鬼の男は名の通り、頭部は鬼角の生えた馬面である。一方、女は鬼角こそ生えているが、男よりは人間の容姿に近い。
室内に足を踏み入れた女中は、ベッドで激しく交わる幼君と性奉仕婦の姿を目撃する。
濃厚な淫臭に当てられて、女陰から愛液が滲み出る。
感情を表情に出したりはしないが、オロバスの肉欲を一身に受け止め、独占するルミターニャを妬んでしまう。
「オロバス様。お客様が来ております。淫魔族の君主であられるキスキル様が面会をご希望です。既に廊下でお待ちになっておられます。しかし、朝方でありますし、本来はお通しできないのですが⋯⋯ご本人は約束をしていたと⋯⋯」
オロバスの表情が一変する。
「んっ、ぷはぁっ! してないよそんなの!」
甘噛みしていた乳首から唇を離し、不機嫌な顔付きで言い返す。
「食事とセックスの時間に誰が来たかと思えばキスキルさんか⋯⋯。まったくもう⋯⋯。じゅるりっ!」
口の周りについた母乳を舌先で舐め取る。
「ですが⋯⋯お約束があると⋯⋯」
「はぁ〜。絶対に約束なんてしてない! でも、いいよ。どうせ強引に入ってくるだけだしさ。そのまま部屋に通して。お前はさがっていいよ。ご苦労様」
「かしこまりました」
女中は寝室の扉を開け、廊下で待っていたキスキルを招き入れた。そして、女中本人はそのまま退室する。
「あら〜? 濃厚な淫臭♡ 朝からとってもお盛んですわね♡ さすがは馬頭鬼族の長様♡ 美味しそうな精液♡ ごめんないさいね。営み中に失礼しちゃって♡」
正常位で交わるオロバスとルミターニャを見て、ニヤニヤと笑うド派手な悪魔女。彼女こそ魔王に仕える大幹部の一人、淫魔族の君主キスキルである。
「よく言うよ。見計らってきたくせに⋯⋯」
容姿は先ほど美女と称した馬頭鬼の女中が霞むほどの美貌を持つ。ただし、それは人間の美的感覚を基準にすればであった。
「それで何しにきたのさ?」
ぶっきら棒にオロバスは言う。視線はキスキルに向けず、ルミターニャの乳房を見下ろしていた。来客が寝室に入ってきてもオロバスはセックスを続ける。
「あん♡ 嫌味な言い方ね♡」
「見ての通り、取り込み中だもん」
母乳止めのピアスが外れた爆乳を両手で揉む。勃起乳首から白亜色のミルクを噴水のように吐き出させる。
「んぁ♡ んにぃぃ♡ オロバス様ぁ♡ あんぁんあぃんぁんぁあああぅうう〜♡」
ルミターニャへの攻めも怠らない。腰を力強く振って、女陰を何度も打つ。そして、押しかけてきた無礼な訪問客にルミターニャの痴態を見せつける。
「ふっふふふふ♡ いいわねぇ♡ セックスの方法すら知らなかった馬頭鬼のチェリーボーイが4年で立派になられたこと⋯⋯♪ ヴァルハラのお父様もきっとお喜びなるわね」
「用件は? 僕のセックスを覗き見しに来たの?」
「ふふふ。余裕たっぷりなこと。成長が目覚ましい。人間の膣口にご自慢の極太オチンポを無理やりぶち込んで、血塗れの惨状を作っていたときと比べれば、様変わりしていますわ」
「確かにあのときは助かったよ。で、キスキルさんはわざわざ皮肉や揶揄いをするために来たわけ? だとしたら性格が悪いね」
ルミターニャは二人の会話を邪魔しないように両手で口を押さえる。なんとか喘ぎ声を殺し、鼻息を荒ぶらせていた。
「あらら? 私がそんなに意地悪な女に見えて?」
「見える」
「心外だわぁ♡ 私は魔王様のご命令に従うだけよ。その女を元に戻す手助けをしてあげますわ」
「その手筈は整えてるよ。オッパイとケツは手術をする予定。肉体改造のスケジュールを副官のビアンキに組んでもらってる。乳首のピアス穴も塞ぐし、両脚も人間用に成形しなおす」
「それはオススメできないわ。負担が大きすぎる。耐えられないかもしれないわよ?」
「⋯⋯魔王様の命令だ」
「拡張手術したオマンコとアナルはどうするつもり? 言っておくけど、普通の人間がオロバスちゃんの相手したら、内臓破裂で死んじゃうわよ? 改造後は今みたいにセックスできなくなるわね」
「オマンコとアナルは何もしない。だって、ルミターニャの夫は死んでる。オマンコをガバガバで帰したって、気付く奴はいないよ」
馬頭鬼の極太サイズを咥え込む膣口は、人間の片腕が軽々と入ってしまう。
「可哀想だと思わないのかしら? もうルミターニャは同族とのセックスを楽しめないのよ?」
「そのほうがいい。だって、ルミターニャはヴァリエンテ家の人間だ。忌まわしい退魔の血脈。こいつが人間と子作りしたら、新たな勇者が産まれる。戦争は終わった。だけど、魔族殺しの血筋はもう増やしてほしくないだろ。魔王様だって同じ考えのはずだ」
もはやルミターニャは人間とのセックスでは満足感を得られない。拡張手術を受けたオマンコとアナルは、魔族の巨根でしか幸せを享受できないのだ。
もはや人間の男と子作りができる身体ではなかった。
「見た目は外科手術でどうにかできる。キスキルさんの手助けはいらない」
「冷たいわねぇ〜♡」
「子宮改造の件は感謝してる。おかげで、ルミターニャは僕の子胤で妊娠できるようになった」
「私が弄くったのは卵子を保存している卵巣よ。裂傷が起きていた膣壁と腸内の補強も兼ねてね。あと淫語教育もしてあげたかしら? オロバスちゃんの情欲を煽る声で唄うようになったでしょう?」
「ビアンキは下品だって不機嫌だったよ。僕は満足してるけど。泣き叫ばれるより、すごくいい」
「あの副官はお堅すぎるからでしょう。きっと初心なのね。保守的な真面目ちゃんはモテないって教えてあげたほうがいいわよ」
「その話はもういいかな。とにかくルミターニャは外科手術で元に戻す。下手に薬だとか魔法を使って、状況を悪化させたくない」
「私は老婆心で来てあげたのよ」
「嘘だね。下心でしょ。絶対」
「オロバスちゃんの計画、絶対に無理よ。外見の整形といっても人体改造する大工事。しかも、短期間。死ぬわよ」
「死ぬのは困るかな。魔王様に怒られる⋯⋯」
「いくら勇者を産んだ母胎でもね、さらなる肉体改造は負荷が大きすぎるのよ」
「ふーん。⋯⋯良案がある。そんな言い振り」
「ええ。あるわ。とっておきの作戦よ♡」
セックスを続けていたオロバスとルミターニャは、顔を見合わせる。
(どうします? オロバス様?)
(とりあえず話は聞くよ。キスキルさんの言うとおりにして、失敗したことはない⋯⋯。結果はともかく、不本意な手段だったりもするけど)
(⋯⋯分かりました)
ルミターニャとオロバスは目線で言葉を交わす。お互いにキスキルの実力は知っていた。性格は別として、その技量は卓越している。
淫魔族は魔界随一の魔法使いだ。その長であるキスキルは大魔法使いの称号を持ち、大幹部の中でも一目置かれている重鎮だった。
ルミターニャに施された数々の肉体改造。それについてもキスキルの力を借りなければ、まず実現不可能だった。
特に魔族と人間の交配方法を確立したのは偉業だ。
魔族と人間はまったく異なる生物。言うなれば、魚類と鳥類を交配させることに等しい。奇跡の御業だった。
「聞くだけ聞く。具体的にはどうする気なのさ」
キスキルの話を聞いている間、セックスは中断となった。しかし、膣口に挿したオチンポは引き抜かない。
ルミターニャ自身もオロバスを抱きしめ、離れようとはしなかった。重ね合わせた互いの生殖器を固く結ばせ、爛れた淫愛を育む。
勇者を産み育てた母親の姿はない。
魔族の忌み子を孕んだ淫母ルミターニャ。彼女は馬頭鬼の幼い君主オロバスを両手で優しく抱きしめる。
◇ ◇ ◇
「私の複製体を造り、魂を移し替える⋯⋯?」
キスキルの計画は単純だ。新品の肉体を製造し、中身をすげ替える。
人体錬成や魂魄操作は、魔族の魔法をもってしても至難の業だ。しかし、生体魔法を極めたキスキルならば実現可能な内容だった。
「怖がらないで。この計画のリスクは小さいのよ。だって、外科手術はとっても危険。ルミターニャだって、生きるか死ぬかの大手術をするより、こっちのほうがいいでしょう?」
今、寝室にいるのは、ルミターニャとキスキルだけだ。
キスキルからの提案内容を聞いたオロバスは「魔王様の許可が下りてるなら、問題ない」とだけ言い残して、朝風呂に行ってしまった。
(オロバス様はキスキル様が苦手なのかしら⋯⋯?)
ルミターニャを自由にして良いとの許しを得たキスキルはさっそく作業に移る。
「さあ、お股を開いてくれる? 複製体の素材は新鮮な卵子♡ もらっていくわ♡」
先端が蛇の頭となっている淫魔の尻尾が、ルミターニャの膣口に迫る。先ほどまでオロバスの朝勃ちオチンポを咥えていたオマンコは精液塗れだった。
「キスキル様。その⋯⋯私⋯⋯今も身籠もっているのですけれど、大丈夫でしょうか⋯⋯?」
「大丈夫よ。心配しないで。オマンコに宿った貴方とオロバスちゃんの可愛い赤ん坊は傷つけないわ」
「んぁ⋯⋯♡」
淫魔の尻尾が膣口に入り込む。
「馬頭鬼族の巨根に比べたら、私の蛇なんて平気よ。ルミターニャのオマンコは特別製♡ 本来、馬頭鬼のセックスは激しすぎて、魔族でも疲労困憊してしまう。だけど、ルミターニャは性奉仕婦の役割を全うしてきた。このオマンコは誇るべき名器なのよ?」
「はぁん♡ んぁ♡ キスキル様ぁ⋯⋯んぁ⋯⋯んゅ⋯⋯♡ 激しすぎますぅ♡」
「私が仕込んだ淫語教育の成果はしっかり根付いてる? オチンポ♡ オマンコ♡ ほら、言ってみなさい?」
「おちんぽぉ♡ おまんこぉ♡」
口元から涎を滴らせながら、蕩け顔のルミターニャは淫語を口ずさむ。
「いいわね。エロいわ。その喘ぎ声♡ 上出来よ♡ 主君を悦ばせるのは性奉仕婦の義務。私が直々に淫語を仕込んだのだから、これくらいは身に着けてくれないと困るわぁ♡」
喘ぎ方と淫語。人間社会では不道徳とされる振る舞いをルミターニャはキスキルから学んだ。
女性器を改造される際、どうせだからと雄を悦ばせる性技全般を仕込まれた。
羞恥心を捨て去り、男根に忠誠を誓う淫乱雌。喘ぎ声だけでなく、普段の行動にも指導が入った。
デカパイとデカケツの媚肉を揺らす歩き方、交尾を媚びる目線と表情、そしてセックスの楽しみ方。
そうした淫魔式の教育で、ルミターニャは高級娼婦に劣らない技術を身に付けた。
「キスキル様♡ だめです♡ これ以上はぁ♡」
「あら? 私達は竿姉妹なのよ♡ オロバスちゃんとセックスして赤ちゃんを産んだ母親同士。仲良くしましょうよ♡ まったく可愛いわよねぇ♡ 私とのセックスで恥を掻いたと思ってるから、あの子ったらずっと私を避けてるのよ?」
「あぁっ♡ んぁ♡」
「人間の世界へ帰る前に、私の産んだ子にもルミターニャの母乳をあげてほしいわ。勇者を育てた母乳。きっと素晴らしい魔族に成長すると思うのよね」
4年前、ルミターニャの肉体改造でキスキルが見返りとして求めたのは、オロバスとの生殖行為だった。
氏族を統率する幹部同士が交わるのは珍しい。しかし、淫魔族は積極的に他の魔族と交配を行う。
「先代のアスバシール殿は私の誘いをずっと無視していたわ。酷いわよねぇ。馬頭鬼族の極太オチンポがほしかっただけなのに♡ せめて息子のオチンポをちょうだいって言ってもダメだったのよ?」
「キスキルさまぁ⋯⋯♡」
「私もオロバスちゃんの性奉仕婦に志願したのよ。すぐさま断られちゃったけど。だから、チャンスをくれたルミターニャには感謝しているわぁ♡」
馬頭鬼族は取引に応じ、一族の長同士で交配が行われた。
オロバスの子胤でルミターニャが妊娠できるようにする。それが条件であった。
「立派な馬オチンポを持つ息子を産めたわ。ルミターニャの子ども達と違って、純血の魔族だから成長は遅いけれどね。まだまだ小さいわ。せっかく手に入れた馬頭鬼族の遺伝子♡ 精通したら、たくさん種をばらまいてもらわなきゃね♡」
「あっ♡ んぁ♡ あぅうぅ〜♡」
「んふっ♡ いい反応ね♡ 卵巣が反応したわね? 卵子吸引っ♡」
子宮に食い込んだ蛇は、舌先で卵巣から卵子を盗み取る。ルミターニャの遺伝子情報の詰まった卵細胞を元に複製体は作り上げられる。
「残念だわぁ♡ こんなにも魔界での生活に馴染んでいるルミターニャをあちらへ返さないといけないのは⋯⋯。魔王様のご命令だから、仕方ないけれど」
キスキルは蛇頭の尻尾を引き抜く。愛液だけでなく、膣内射精されていたオロバスの精液もベットリと付着していた。
「ふふっ♡ 活きがいいわね♡ さすが勇者の血統♡ とてつもないポテンシャルを感じるわ♡ んっ♡ んぅううっ♡」
卵子を食べた蛇頭の尻尾を自分自身の膣穴に挿入する。
「ルミターニャの新しい身体は、1週間くらいで産んであげるわ。私の胎なら余裕よ。あとは培養フラスコで育成して、1カ月足らずで新品の身体が作れるわ♡ 楽しみにしてて♡ じゃあね〜♡」
キスキルはルミターニャに微笑む。同性をも虜にする妖艶な美貌。しかし、オロバスからの印象は悪い。
そもそも馬頭鬼族からすると、顔の造形よりも胸や尻の大きさ、太腿のサイズ、尻尾の毛並み。そして何よりも蹄の美しさが重要だった。
(乳房やお尻の脂肪吸引をされるよりはいいのかも⋯⋯。でも魂を移した後、今の肉体はどうなってしまうのでしょう⋯⋯?)
ルミターニャは、はちきれんばかりに実った乳房を持ち上げる。元々バストサイズは大きかったが、母乳を絞り出すための膨乳手術や出産で、さらに肥大化した。
2つの鉄球を胸部にぶら下げているかのような重量がある。媚肉の重みに耐え、日常生活を送れているのは、やはり蹄の両脚があるおかげだ。
筋肉質な太々とした両腿。かつて牧場で飼育していた雌馬とまったく同じ質感。皮膚は黒毛の獣皮で覆い尽くされ、漆黒のストッキングを穿いているようにも見える。
「私も準備をしないと⋯⋯」
寝室に残されたルミターニャは立ち上がる。乱れた髪を整え、尻から生える馬尾を撫でつける。セックスの最中にオロバスと尻尾を絡ませていたので、真っ赤な毛が混じっている。
(この時間の大浴場、空いているでしょうか⋯⋯?)
性奉仕婦の淫衣を着る前に、ルミターニャも肉体に付着した体液を洗い流す必要があった。
陰唇の周囲に茂る黒の恥毛は、白濁液と愛液でネチョネチョだった。指先で触れると猛烈な性臭を醸し出す精液と縮れた陰毛が絡み付いた。
「ふ〜。身体の調子も戻ってきた気がします」
妊娠初期段階にあるルミターニャの子宮では、胎児を育てるための羊水が溜まり始めていた。母胎へと肉体が変貌するのに伴い、子宮の膨張も進んでいる。
この4年間、何度もオロバスの子を産んだルミターニャは、魔族の子を産むことに関し、微塵の忌避も抱いていない。
ルミターニャは慈愛深い母親として、産まれてくる赤子を祝福し、偽りなき愛情をもって抱擁する。
幼馴染みの夫と愛し合い、大切に育てた息子エニスクを祝福したように、ルミターニャは赤子の誕生を望んでしまう。
——勇者を産んだルミターニャの子宮は、オロバスの男根に惚れ込んでいた。
魔王に忠誠を誓う馬頭鬼の族長。そして魔族殺しのヴァリエンテ家の血統者。正反対の血性を肉体に宿すオロバスとルミターニャであるが、性的な結びつきは強固なものとなっている。
(今日も1日が始まりますね。次の奉仕はお昼過ぎか、夕飯の後でしょうか⋯⋯)
乳首のピアスを付け直し、滲み出てこようとする母乳を堰き止める。
一糸まとわぬ姿のルミターニャは寝室を退去すると、豊満な乳房と巨尻を揺らしながら廊下を歩む。
浴場のある1階へと向かう最中、屋敷で働く使用人の馬頭鬼族と何度もすれ違った。
性臭を漂わせる性奉仕婦ルミターニャを見咎める者は皆無だ。
邸内ではこの四年間、よく見られた光景であった。
ノクターンノベルズ連載
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