ホーム ブログ ページ 160

ANGEL倶楽部 2025年5月号(表紙:よもぎ豆太郎)

エンジェル出版『ANGEL 倶楽部』
(毎月15日)

圧倒的巨乳コミック誌、『ANGEL倶楽部』。
≪よもぎ豆太郎≫による魅惑のバニーガールが目印!!
掲載漫画も豪華におとどけ!!!
巻頭カラー≪よもぎ豆太郎≫をはじめ、
注目の作家≪跳馬遊鹿≫≪大林森≫≪ICE≫など。
巻中カラー作品は≪あじゅら≫が担当!!
注目のピンナップは≪アレグロ≫が登場!!
初登場は≪岡江りん子≫≪チュターン≫≪いなそつ≫!!
全19作品掲載★
【豪華執筆陣】
よもぎ豆太郎/跳馬遊鹿/大林森/ICE/松本痙/ドモン/轟かんごく/岡江りん子/れむ/あじゅら/リンスン/チュターン/麻婆ナス/空蜂ミドロ/かねことしあき/いなそつ/左右田柑/らび/オジィ
■表紙:よもぎ豆太郎

表紙イラストよもぎ豆太郎
執筆陣よもぎ豆太郎/跳馬遊鹿/大林森/ICE/松本痙/ドモン/轟かんごく/岡江りん子/れむ/あじゅら/リンスン/チュターン/麻婆ナス/空蜂ミドロ/かねことしあき/いなそつ/左右田柑/らび/オジィ
価格1,100円
発行日2025/04/15

月刊メガストア2025年5月号(表紙:武藤此史)

コアマガジン『月刊メガストア』
(毎月15日、紙30日)

美少女ゲーム情報誌
月刊メガストア2025年5月号

巻頭特集
もっと! 孕ませ! 炎のおっぱい異世界おっぱいバニー学園! (みるくふぁくとりー)
いもうと美姫ちゃんの生配信ちゃんねる! (はむはむソフト)
ホめられて伸びるSR少女たち (MOONSTONE Cherry)
もっと! 最高に都合のいいパイズリ上手のソフィーさん (POISON EXTASY)
巨乳ファンタジー3 ユリナス編 フルHDバンドル版 (Waffle)

メーカー応援ページ
冥王さまのお仕事記録簿(あいりすミスティリア!R/オーガスト×FANZA GAMES)
On the HOOK (シークレットラブ(仮)純愛アフターストーリー/HOOKSOFT)
NO SISTER, NO LIFE.(エッチで一途なド田舎兄さまと、古式ゆかしい病弱妹/Sister Position)

巻中特集記事
Role player:いくら姉妹の粘膜ポトレ ぐりぐちゃLIVE!(あかべぇそふとつぅ)
のーぶるバトラー(ensemble SWEET)
キミはやさしく寝取られる -Lustful betrayal-(だーくワン!)
完堕ち×寝取られ家族 -MOTION EDITION-(POISON MOTION)
初恋マスターアップ(あざらしそふと)
ハッピーウィークエンド(HOOKSOFT)ほか

表紙イラスト武藤此史
執筆陣
価格電子:550円(税込)
紙版:1,694円(税込)
発行日2025/04/15

ロリババア専門アンソロジー 千代娘 巻の八(表紙:小さいおひめさま救急車)

一水社『ロリババア専門アンソロジー 千代娘』
(不定期)

春も華やか、花びら吹雪のロリババアの季節です。

ロリババアの美しさと艶やかさを究極追求し、その慈愛と僥倖に包まれる祝福を味わい尽くす第8弾!
彼女たちの気高さと世界を救う崇高美に酔いしれる春の花咲き萬乱号!!

◆春姫ロキ【メリーさんのお射精管理】
メリーさんに迫られる恐怖と快楽!
◆パルコ長嶋【ヴァンパイアのプライドバキバキ】
ヴァンパイアを崇めよ!ひれ伏すのだ!!

★収録作品★
【メリーさんのお射精管理】春姫ロキ
【ヴァンパイアのプライドバキバキ】パルコ長嶋
【古代娘はキモチイイ】くまじろ
【不敬ですよ!】Dかけつ
【狐のお姉ちゃん】奥坂前上
【妖怪退治をエロいことで!?】シブハル
■表紙イラスト/小さいおひめさま救急車

ロリババアの魅力で世界平和、恒久幸福です!

表紙イラスト千代娘
執筆陣小さいおひめさま救急車 / 春姫ロキ / パルコ長嶋 / くまじろ / シブハル / 奥坂前上 / Dかけつ / 一水社編集部
価格1,100円(税込)
発行日2025/04/15

LOE MSGK(表紙:前島龍)

茜新社『LOE』
(不定期)

COMIC LO電子書籍増刊「LOE」シリーズ第14号は「LOE MSGK(エルオーイー・メスガキ)」!!
いわゆる「メスガキわからせ」漫画を集めました。

オツムも身体も半人前のクセに世の中ををナメきったメスガキどもに、おじさん(お兄さん)達の正義の怒りが性的に爆発!
大人の力を見くびって煽ってくる余裕の表情と、大人のセックスに屈服して堕とされた表情のギャップが見どころです。
未熟なガキどもが屈してブザマにアヘ顔を晒す4作品をお楽しみください!!

【収録作】
◆前島龍:クソガキ丹那ちゃん弱おじに負ける
弱味を握ってカツアゲしてくるメスガキ姪っ子にニート叔父が逆襲!!
◆んぼい丸:メスガキ更生必勝攻略法
ゲームに負けた罰ゲームにチ○コ見せろ!ナマイキ姪に教育的指導!!
◆南院ビート:反省しなさい!白帆ちゃん
おバカな●●が教師の弱味を握って成績改竄要求…。甘ったれんな!!
◆フィッシンローリ:メスガキXの方程式
色気づいてウザ絡みしてくるメスガキ●●に反撃!!彼女の弱点は…?

表紙イラスト前島龍
執筆陣前島龍 / んぼい丸 / 南院ビート / フィッシンローリ
価格880円
発行日2025年4月15日

【237話】両手に胎華の幼帝(♡)

「へくっ! へくちゅん!」

 ベルゼフリートは可愛らしいクシャミをした。部屋の隅に控えていた女官がここぞとばかりに近づき「御体が冷えてしまいましたか?」と心配する。

 酷暑の真っ只中であるが、室内の温度は冷房術式で調整されており、外気との寒暖差で窓ガラスに結露の雫が付着している。激しく交わっていた少年と美女二人も汗で全身がびしょ濡れだった。火照った全裸が涼むくらいの適温はとても心地良い。

「へっちゃら。ちょっと鼻先がくすぐったかった」

 心配性の女官はベルゼフリートが汗冷えしたのではないかと気を揉んでいる。

「それとも誰かに噂されちゃってたかな? くしゃみってそういうもんらしいじゃん?」

 ちょうどその頃、東アルテナ王国では嘔吐物を吐き終えた元聖女マリエールが幼帝の名を親しげに呼んでいた。

「汗をお拭きいたしましょうか?」

「とにかく大丈夫だって。心配し過ぎ。何かあったら言うよ」

 ベルゼフリートは過保護な警務女官を下がらせた。

 両脇に寝そべらせた美女の裸体から淫熱が伝わってくる。三人で身を寄せ合っているのだ。肌寒さとは無縁だった。

(セラフィーナのデカパイ。ふにふにで柔らかい)

 盛り上がった胸部に頬擦りする。経産婦ながらも乳輪は鮮やかな桃色、その美乳は彫刻家が創出した傑作と呼ぶに相応しい形状を維持している。遠い先祖にサキュバス族がいなければ、このような美体は、まず得られない。

(絶妙な触り心地⋯⋯。妊娠してから肌の艶に磨きがかかってるね)

 幼い皇帝は無自覚だったが、淫母の爆乳に寄り添う姿は、小動物が甘える仕草にそっくりだ。

(すごい量の母乳漏れを起こしてる。牝牛に変身した後遺症だったりして? やっぱりセラフィーナもロレンシアみたいにピアスを付けなきゃいけないかもね。くすくすっ!)

 淫熱を溜め込んだ乳房は火照っている。り立つ爆乳にじゃれつくと、噴出したミルクで乳頭が濡れた。舌先で舐め取った乳汁には甘味があった。

 母性愛を惜しみなく発露させたセラフィーナは授乳の姿勢に移った。我が子のように抱き寄せて、自分の爆乳を押し付ける。だが、ベルゼフリートは拒む。

「もうお腹いっぱい。ロレンシアの濃厚ミルクを吸い過ぎちゃった。食欲がないよ」

「さようでございますか。残念ですわ。私のミルクもベルゼフリート陛下にご賞味いただきたかった⋯⋯♥」

「そう言わないでよ。だってさ、こんなに大きなオッパイなんだよ」

 ベルゼフリートは手を伸ばし、後宮随一の体積量であろう双乳を鷲掴む。天然の乳房に比べれば軟弱な肉感、超大なサイズでありながら強く膨らみ、垂れ具合は目立っていない。

「ほら。片方だけでも、僕の胃袋を遥かに上回るサイズじゃん」

 ショゴス式の人体改造で豊胸手術を受けた成果。生来の素質があったからこそ、ロレンシアは特大の超乳巨胎に育った。三十路を過ぎていたセラフィーナと違って、若々しい肉体のまま女仙となれた影響もあるだろう。

「んぁ⋯⋯♥」

 母乳を搾り尽くされたロレンシアは、可愛らしい喘ぎ声をあげてしまう。骨が抜けたようにグッタリと横たわり、伸ばした赤髪は乱れていた。

「皇帝陛下ぁ⋯⋯♥」

 ロレンシアはベルゼフリートにぴったり張り付いた。己の身体を差し出す行為に躊躇はない。後宮で生きる女は寵愛を主君の貪欲に欲する。

 敬愛する主君はアルテナ王国の国王も兼ねるメガラニカ帝国の皇帝ベルゼフリート。ある意味ではフォレスター辺境伯家の伝統通り、王室に忠誠を誓っている。

「胎動が伝わってくる。赤ちゃんの鼓動かな。ロレンシアは多胎妊娠だから子宮が賑やかだよね。赤毛の可愛い赤ちゃん。産まれてくるのが楽しみ」

 ロレンシアは赤らめた照れ顔を隠す。唾を飲み込み、恥ずかしげに頷いた。

「セラフィーナの方はどうかな。まだ出産は先だけど、かなり目立つようになってきたね」

 美女二人の豊満なる乳房に挟まれ、ベルゼフリートはご満悦の笑顔を浮かべた。

 セラフィーナとロレンシアは母親の身体をしている。性欲とは無関係に、家族愛を懐かしむ少年は強く惹かれてしまう。しかし、その内心は当人でも上手く説明できなかった。

(いろんな人から注意されてるけど、セラフィーナとロレンシアは好き放題できるからお気に入り。妃は大切なお仕事がある。三皇后はもっと忙しい。女官ばっかり手を出すと、それはそれで調整が面倒。⋯⋯その点、黄葉離宮の女仙はお手軽なんだよね)

 どちらも胎児を孕んだボテ腹の妊婦。その昔、厭忌の凶念を向けていた気高き女王と女騎士は、瞳を潤ませて媚びてくる。

 完全屈服させた敵女でしか味わえぬ悦楽もある。なにせ、幼帝がこれまで相手にしてきた帝国の美女は、積極的に求めてくるタイプばかりだ。

 セラフィーナとロレンシアは、ベルゼフリートが一人の男として獲得した勝利品の妻トロフィー・ワイフ。お気に入りにするのも当然だった。

(子供を産んでからかな? 僕のオチンポにますます馴染んできた。〈皇帝専用のオマンコ〉って称号を授与しちゃおうかな~。最初の頃は処女みたいに硬かったのにさ。⋯⋯どっちも非処女のくせにね)

 巨根への奉仕でガバガバになったオマンコからは、注がれたばかりの精液が垂れ流れている。黄金と深紅の恥毛に白濁液の塊が絡みついていた。

(休日はお昼からごろごろしたいよね。淫惰いんだに耽って肉欲が望むがままにさ。⋯⋯セラフィーナと結婚してたガイゼフが不思議でしょうがないや)

 ベルゼフリートはセラフィーナの過去を妄想する。女王は清らかな国母を気取っていた。二十年以上も共に過ごした王婿ガイゼフは、愛妻を女に覚醒させられなかった。

(こんな妻がいたら抱きまくるもんじゃないの? 僕みたいに一夫多妻なら時間が取れないってのも分かるけどさ。ロレンシアの夫は⋯⋯よく知らないや。ハスキーに去勢されて⋯⋯、その後どうしてるんだろ? まあ、どうでもいいか。もう関わることもない相手だ)

 ベルゼフリートは簒奪の優越感に浸った。しかし、小さな妬心が奥底の奥底にはある。

 セラフィーナやロレンシアは幸せな初婚を遂げている。ガイゼフやレンソンは良き夫であった。この過去はベルゼフリートでも覆せない。

 妻を奪われた哀れな男達への罪悪感は感じている。しかし、めらめらと沸き起こる対抗意識は、道徳的な哀憫れんびんを遥かに凌駕する。

(――今は僕のモノだ)

 宮中に暮らす女仙達は皇帝の寵愛を巡り、醜い争いを起こす。その心理が分かるようになってきた。

(セラフィーナもロレンシアも返してあげない。僕が初めて自分で勝ち取ったお気に入りだもん)

 左右にはべらせたセラフィーナとロレンシアの腹を撫でた。惜しみなく、たっぷりの愛情を注いだ。

(過去を懐かしむ気持ちだって、僕が塗りつぶしてやる⋯⋯。徹底的に僕の色で染める⋯⋯! セラフィーナとロレンシアは僕の子供が欲しいんだよね。だったら、好きだけ、望むままに、産ませてあげる。それが僕の欲望でもあるから⋯⋯!)

 家族愛に餓えたベルゼフリートは子供達の誕生が待ち遠しい。

 どの女仙を懐妊させたときでもそうであったが、自分の子を孕ませると特別な繋がりを意識するようになる。

「二人がかりで何とかロレンシアのデカパイを搾れた。僕はもうお腹いっぱい。胃袋がタプタプだ」

 ベルゼフリートは乳搾りの奮闘を振り返る。セラフィーナという強力な援軍が現れなければ、ロレンシアの搾乳は完遂できなかった。

 ショゴス族の肉体改造を受けた苗床女の生成乳量は、牧場の牝牛に匹敵する。大食いの女王は食欲を遺憾なく発揮し、臣下のミルクを一滴残らず吸い尽くした。

 手伝いの褒美としてベルゼフリートは、セラフィーナの膣内にも精液を与えた。前哨戦で精力を消耗していたが、濃厚な子種を注いでやった。

 もちろん、たった一回の中出しセックスで淫乱愛妾は満足できない。

「ベルゼフリート陛下⋯⋯♥ そろそろ⋯⋯♥」

 セラフィーナの指先は愛液で濡れたオチンポを握る。ニギニギと指圧し、大きな睾丸を包んだ玉袋をマッサージする。

「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯♥ 大きいオチンポ⋯⋯♥ 欲しいィ♥ 欲しいですわ♥ んんぁっ♥ お願いします♥ 性奉仕をさせてくださぁいっ♥」

 美熟女は甘い吐息を吹きかけ、少年にセックスの再開を媚びる。

「もう我慢できませんの⋯⋯♥ ベルゼフリート陛下に抱いてもらわないと⋯⋯子宮の疼きで⋯⋯悶死してしまいますわ⋯⋯♥」

 母親と息子ほども年齢が離れ、犯罪的な雰囲気を匂わせる程度に体格差がある。けれど、後宮最奥の寝殿で、美熟女と美少年の淫事を咎める者は一人もいない。

 逞しい極太巨根に縋りつき、どこまでも快楽の底へ堕ちていくのだ。

「一回だけじゃ満足できないんだ。お腹に赤ちゃんがいる母親のくせに」

「はい♥ 満足できませんわぁ♥ 大っきなオチンポで愛していただかなければ⋯⋯♥ 私のセックス中毒はベルゼフリート陛下が一番よくご存知のはずですわ⋯⋯♥」

「こんなにお腹が膨れた立派な妊婦だっていうのにさ。もぅ。どうしようもないドスケベな妊娠オマンコなんだから。淑女の慎みを忘れちゃった?」

「あぁ♥ そんなぁ♥ 焦らされるのは辛いですわ。私をこのような淫母に変えてくださったのはベルゼフリート陛下です♥ 私に本当の恋を教えてくださった。だから⋯⋯♥ ちゃんと責任を取ってほしいですわ♥ セックス♥ セックスをお願いします♥」

「はい、はい。分かりましたよ。寝取った責任はちゃんと取らなきゃね。愛液をぐぢゅぐぢゅにお漏らし中の淫乱オマンコも可愛がってあげる。でも、この休憩が終わったらね」

「我慢は辛いですわ♥ ベルゼフリート陛下⋯⋯♥」

 発情したセラフィーナは背中に手を回し、抱き締めようとする。だが、ベルゼフリートに牽制された。

「ダメだよ。もうちょい休憩。本気の僕に犯されたいでしょ?」

「あぁ⋯⋯♥ なんと嬉しいお言葉っ♥ ありがとうございます♥」

「次はロレンシアがセラフィーナの母乳を吸う番にしようよ。二人で交互に母乳を吸い合ってたら永久機関じゃない? 僕って天才かも? くくっ! くすくすっ!」

 ベルゼフリートは桃色の乳輪を舌先で舐めた。

「濃厚な味。セラフィーナの母乳も美味しいよ。栄養満点。僕らの子供が一滴も飲めないのは可哀想だね。ほら、ロレンシアも吸ってみて」

 日焼けで小麦色に焼けても、セラフィーナの豊満美乳は完璧な芸術品だった。バストサイズはロレンシアに劣っている。しかし、天然物の美が極まっていた。

「セラフィーナ様⋯⋯♥ 皇帝陛下のご厚意に甘えて、母乳を賞味させていただきますね♥」

「ふふふっ♥ 遠慮は無用ですわ。私もロレンシアの母乳を堪能したのだから、そのお礼よ」

「失礼いたします」

「⋯⋯焦らなくていいわ。自分のオッパイが大きいと、他人の乳首を吸うのは難しいわよね?」

「は、ひゃぁい⋯⋯んんっ⋯⋯♥」

 ロレンシアは自身の超乳を押し付けながら、セラフィーナの爆乳にしゃぶりついた。妊婦同士の授乳をベルゼフリートは満足げに眺めている。セラフィーナの美乳は異性愛者の娘も魅了してしまう。

 この妖艶な肉体に対抗できる爆乳美女は、精鋭揃いの後宮であっても、最上級淫魔のウィルヘルミナくらいである。

LQ Vol.062(表紙:玉乃井ぺろめくり)

コアマガジン『LQ』
(偶数月14日)

おちびちゃん大好きアンソロジーコミック★

◆COVER ILLUST
玉乃井ぺろめくり
◆COMIC LINEUP
[イキがりサキュバス]Rico(コミックホットミルク2025年3月号より)>>やる気満々の新人ミニサキュバスの淫乱すぎる処女喪失
[はじめて彼女としたい事]論倫理ろんり(コミックホットミルク2024年12月号より)>>せっかく恋人同士になったけど、彼がエッチなことをしなくて不安すぎる
[陰にかどわかされて〈中編〉]梅久(コミックホットミルク2025年2月号より)>>かっこいいと思っていたお兄ちゃんの友達が、塾の先生になった
[妹にはちっとも勝てない]西川康(コミックホットミルク2025年1月号より)>>妹に振り回されっぱなしの兄、今日は乳首ひっぱり対決で勝負
[あやかし館へようこそ!〈第九話〉]アズマサワヨシ(MSC「あやかし館へようこそ!」より)>>あやつに惹かれる理由は、体に流れる血のせいなのか
[おねだり手淫ズ]藤坂リリック(MSC「ぎゅっと一緒」より)>>幼馴染二人の秘密、見せ合いっこ。この微妙な関係もいつ終わるかわからないから…
[いびつな関係]きお誠児R(HMC「娘娘タイム」より)>>夜、ビルの屋上、「終わらせる」つもりの見知らぬ男女がまさかのバッティング
[モバガ ACCESS 4]猫玄((MSC「モバリータ」より)>>人見知りが激しいひなげしちゃん、ようやく懐いてくれて初エッチ
[やわらかい城 -fjard kavalll-]智沢渚優(HMC「蜜色幼喰祭」より)>>保護とは名ばかり、性玩具として囲われている少女たち
[希求]みかんR(HMC「親愛なる大人たちへ」より)>>田舎町、幼馴染の哲ボーとの秘密の密会のはずが

表紙イラスト玉乃井ぺろめくり
執筆陣玉乃井ぺろめくり / Rico / 論倫理ろんり / 梅久 / 西川康 / アズマサワヨシ / 藤坂リリック / きお誠児R / 猫玄 / 智沢渚優 / みかんR
価格550円
発行日2025年04月14日

【竹書房ラブロマン文庫】義母と孤島で淫らな日々

社会人一年目の岡田陽一は、長期休暇をとって父が待つ伊豆諸島の島に義母の紗香と向かったが、高波の影響で船が途中の孤島に停泊することに。美しい義母に禁断の想いを抱く陽一は、孤島に足止めされている間は、恋人ごっこをしようと持ち掛ける。そして、海水浴に出掛けた際には、海の中で淫らなイタズラを紗香に仕掛け、夜の民宿では寝ている彼女を愛撫していく。エスカレートしていく陽一の行為に戸惑う紗香だったが、徐々に身体が疼きはじめて…!? 麗しの美熟女と絶海の孤島で欲望開放、鮮烈禁断エロス。

著者桜井真琴
イラスト
価格946円(税込)
発行日2025/04/14

【236話】対立の王国 西都からの書簡〈後編〉

 グレイハンク伯爵が険しい面持ちで見つめる視線の先には、中庭の芝生を這っている乳幼児がいた。

(女王はたった一度の出産で子供を三人も産んでしまった。一人は白月王城に残されたが、残りの二人は帝国本土で養育されていると聞く。これでは王朝が刷新されたも同然だ。外で遊び回る乳飲み子は皇帝の胤で、産まれてきたのだから⋯⋯)

 アルテナ王家を象徴する黄金髪の女児は、乳母を追いかけて匍匐ほふく前進ぜんしんしている。

 まだ言葉も話せぬ未熟な赤子であるが、母親似の美貌はしっかりと受け継がれていた。御髪の癖毛は父親からの遺伝で間違いない。

 その昔、幼い頃のリュートとヴィクトリカが遊び回っていた庭園で、セラフリートは無邪気に戯れている。

(王女殿下は健やかに育っている。もう生後七ヵ月か⋯⋯。子供の成長は早い)

 重武装の帝国軍が周囲を取り囲み、物々しい警備を敷いている。その中にはドワーフ族の屈強な兵士がいた。

 セラフリートは顎髭が気になる様子で、強面のドワーフ兵を追いかけ始めた。

(右往左往する総督府の帝国軍人。くっくくく! 見ているだけなら微笑ましい光景だ。おっと。まずい。護衛が睨んできたな)

 グレイハンク伯爵が窓越しに眺めていることに、警護の軍人達は気づいていた。

(危うい出生の王女⋯⋯。それこそ国家の恥辱を証明する赤子だ。しかし、帝国側からすれば大切な皇女。これから先、セラフリート殿下のお守りは大変であろう。暗殺の危険は十分にある。それでもセラフリート殿下を白月王城で養育すると決めた理由は、あの御方を将来の女王にするためだ)

 白月王城で育てられているセラフリートは、アルテナ王国の女王が産んだ嫡子だ。この事実は誰にも否定できない。

 王座の間で女王セラフィーナは三つ子を産んだ。

 王家に仕える文武百官の臣下団は出産の立会人となり、セラフィーナの恥穴から産まれ出た瞬間を見届けている。グレイハンク伯爵も生き証人の一人にされた。皇帝ベルゼフリートの不徳極まる簒奪婚を教会も認めざる得なかった。

 敗戦責任があるとはいえ、前夫ガイゼフは不憫な立場に貶められた。孕み腹のセラフィーナが王都ムーンホワイト帰還した日、ガイゼフの夫婦関係は完全に終わってしまったのだ。

(不敬を承知で申し上げれば、あの王女をどう使うかでアルテナ王国の未来が変わる。売国女王と罵られるセラフィーナ様では国家統合の象徴にはなりえない。もちろん、帝国の犬に成り下がった私でも無理だ。⋯⋯しかし、必ず時が来る。いずれはセラフリート殿下に権力を移管し、東西の統一に備えなければ⋯⋯)

 押し黙るグレイハンク伯爵は、女王セラフィーナの手紙を読み直す。

(東側の国民⋯⋯。ヴィクトリカ様とは戦いたくない。セラフィーナ様は覚悟を決められているが、できる限り手は尽くすとして⋯⋯、今は当面の課題を考えなくては⋯⋯)

 分断国家に陥ったアルテナ王国は混乱の真っ只中にある。それを何とかまとめ上げるのが執政官の責務だ。

(帝国本土の動向は常に把握したい。メガラニカ帝国の宮廷を牛耳る三派閥、そして我が国には馴染みのない議会制の大国家⋯⋯。評議会と国民議会について、おそらく正しく理解できていない。皇帝の地位や権限も謎だ。実権はないというが⋯⋯。影響力はどのくらいあるのだろう)

 王政と封建領主で説明可能なアルテナ王国とは、国家体制が大きく異なっている。

(そもそも共和主義を排斥しておきながら、国民議会の議員が選挙で選ばれるのは矛盾していないか⋯⋯? まったくもって不可思議な政治体制だ。近い内に私もメガラニカ帝国を訪れて、自分の目と耳で情報を仕入れておきたい。⋯⋯いや、その前に、帝国の歴史をよく知る専門家を顧問で雇いたいところだ。引退した帝国の冒険者あたりに声をかけてみるか)

 後宮暮らしのセラフィーナが送ってくる手紙は貴重な情報源だ。執政官に対する指示と要望のほかにも、帝国内で起きた事件を報じる新聞記事の切り抜きや、後宮で流れた噂なども綴られている。

(伝聞だけでは限界がある。本当は数週間でも帝国本土に行ければな)

 書き手はセラフィーナとなっているが、実際にはロレンシアも筆者になっているようだった。

(はぁ。手が足りんな。⋯⋯フォレスター辺境伯もそろそろ仮病を治して、領地から出てきてもらいたいものだ。娘のロレンシア嬢に説得の手紙でも送ってもらうのはどうだ?)

 長年王家に仕えてきたフォレスター辺境伯は、病気療養を理由に一度も公の場に姿を表していない。

 総督府からは無闇に刺激するなと忠告されたが、北方の大貴族が反旗を翻す事態だけは未然に防ぎたい。

(娘を使うのはやめておこう。むしろ逆効果になるやもしれん。どちらに転ぶか⋯⋯。フォレスター辺境伯は帝国で誕生した初孫の顔を見る気はないだろうか? 私だったら見てみたいものだ。ふむ⋯⋯。少しばかり意地悪が過ぎるか。息子しかいない私だから言える台詞だな)

 戦争で勝つ方法は知らない。だが、外交でならメガラニカ帝国とも対等に渡り合える。

 相手が優秀有能な三皇后だからこそ、話し合いで解決を図れる。

(ウィルヘルミナ・ナイトレイから見限られないように用心しよう。セラフィーナ女王によれば、帝国宰相が三皇后の筆頭であり、メガラニカ帝国で最も強大な権力を握っている正妃だという。しかし、よりにもよって淫魔が最高権力者とは⋯⋯。種族差別をする気はないが、サキュバスは保守的な教会派閥と絶望的に相性が悪い。それと、今は⋯⋯東アルテナ王国のヴィクトリカ様よりも⋯⋯バルカサロ王国が気になる⋯⋯)

 グレイハンク伯爵は筆を手に取る。

 眉間に皺を寄せて、女王セラフィーナ宛の書簡を執筆する。

(王女殿下の近況も伝えておこう)

 序文はセラフリートの近況を伝えることにした。

 白月王城の柔らかな芝生に寝転び、世話役と戯れている愛らしい女児は、父母の特徴が表れ始めていると綴った。

 この一文を読んだセラフィーナは母親として喜び、溺愛するベルゼフリートに我が子の成長を語らうはずだ。

 親馬鹿の君主をお世辞で喜ばせつつ、西アルテナ王国に与えられた課題の進捗も報告する。

 移民団第一陣の編成が完了し、総督府の許可が降り次第、旧帝都ヴィシュテルに出立できること。そしてもう一つ、前夫ガイゼフの出身国であるバルカサロ王国で起きている騒乱の影響。北方から流れてくる難民は、今も増え続けている。

 大規模な地方反乱と噂されているが、まったく外部に情報が漏れてこない。しかし、真に恐ろしい点は逃げてきたバルカサロ王国の難民達ですら、一体何が原因で誰と誰が争っているのか理解できていないことだ。

(私の手紙で気づいてくれるだろうか? 回りくどすぎる比喩になるが、女王様の教養と閃きに賭けてみよう。以前のセラフィーナ様ではとても期待できなかった。しかし、私が文を交わしている御方はまるで別人。宮廷暮らしの愛妾となられた御方であれば、この表現で察してくれる。⋯⋯真意を悟れなければそれまでだ)

 無理な願いなのは百も承知だった。しかし、手紙を検閲している帝国側の人間にはまだ気づかれたくない。

(私が帝国本土の情報を欲しているように、セラフィーナ様も外の情報を欲している。後宮の閉じられた世界では情報は淀む。だからこそ、私がこの書簡に隠した情報は高い価値を有する⋯⋯! 愛妾の地位で終わらぬために、どうかお役立てください。貴方様の私欲と背徳が国益に適うのなら、私は喜んで手を貸しましょうぞ⋯⋯!)

 後宮の愛妾セラフィーナだけに意図が伝われば、この情報は大きな武器になる。

(中央諸国の人間はまだ気づいていない。鎖国政策で国外情勢に疎いメガラニカ帝国の人間は、なおさら無理だろう。⋯⋯しかし、私には分かる。グウィストン川流域の領地を持つ私は、バルカサロ王国の内情に常日頃から注意を向けていた)

 グレイハンク伯爵の考察は逃げてきた難民の証言とも一致する。

(バルカサロ王国で地方反乱は起きていない。王族同士が争っている。バルカサロ王国の国軍が機能不全に陥った原因は、指揮系統が乱れているせいだ)

 グレイハンク伯爵は文章に情報を散りばめる。それとなく答えが導かれるように、薄っすらとした推理推測のか細い線を仕込む。

(国軍の兵士は誰に従えばいいのか分からず、国政は混沌の極地にある。ご自慢の軍師団は動かぬくせに、徹底した情報封鎖を敷いているのが証拠だ。⋯⋯彼らは重要な秘密を必死に隠している。そこから導かれる答えは一つだ)

 雑記と報告の入り混じった玉石混交の文節から、セラフィーナが真意を拾ってくれることを祈った。

 ◆ ◆ ◆

 後宮のセラフィーナ宛に送られた書簡は、まず最初に女官の検査を受ける。魔術式や神術式がありふれた世界では、紙束スクロールも危険物となりえる。何の仕掛けもなく、紙の素材に問題がなければ、記された内容の検閲へ移る。しかし、特別な場合を除き、女官に内容検閲の権限は与えられていない。

 セラフィーナは軍閥派所属の愛妾である。文書の内容を検める権限は軍務省が握っている。セラフィーナの素行を監督する役目は、参謀本部の将校達であった。だが、他にも文書を盗み見る手段はあった。

 正妻特権を有する三皇后は、皇帝ベルゼフリートに関する情報を全て閲覧できる。

 グレイハンク伯爵が送った書簡はセラフィーナ宛となっているが、実際は国王夫妻への報告書だ。アルテナ王国の国王を兼任するベルゼフリートに関連する書状と見做される。

 に基づき、後宮に到着した書簡の写しを作らせ、いち早く内容を読み解いた人物がいた。

 彼女はグレイハンク伯爵が巧妙に隠した文中の真意を見逃さなかった。

「――ああ。そうでしたか」

 メガラニカ帝国の人間は国外情勢に疎い。その先入観は誤っている。一般市民に限ればその通りであるが、国政を預かる帝国宰相は商会を通して、国外の情報に触れていた。

「これは嬉しい吉報です」

 脳内で推論は組み立てていた。しかし、確かめる方法が存在せず、確固たる証拠も得られなかった。あくまでも可能性の一つとして考慮に入れていた。

 つい先日、水面下で接触してきた教会関係者は、バルカサロ王国で起きている騒乱に頭が回っておらず、かま掛けは肩透かしに終わった。次は貢がれてくる元聖女で試そうと思っていた矢先、グレイハンク伯爵の書簡が送られてきた。

「優秀ですね。グレイハンク伯爵は⋯⋯。後任の人選を誤ったとローデリカが悔いていましたが、そんなことはなかった。貴方が薦めた執政官は役に立ってくれましたよ。しばらくは任せてもいいでしょう」

 書簡の内容が心底嬉しかった。グレイハンク伯爵がメッセージを伝えたい相手はセラフィーナである。難しい暗号文などは使えない。それとなく結論を誘導するヒントを取り留めもない雑文に隠すだけで精一杯だ。

「セラフィーナに情報を伝えず、一人で抱え込んでいればこうはならなかったでしょう。グレイハンク伯爵⋯⋯。実に惜しい愚行です。自分の知恵を安売りしてしまった」

 さぞかし苦労して文章を作り込んだのだろうと、グレイハンク伯爵の努力を嘲り笑う。狭量な君主を支える臣下の苦しみに深く同情する。

 こんな子供騙しが通じるのは、浅学な女官や妃くらいだ。宰相府最高の頭脳に小細工は通じない。

ようですね」

 死んでいなかったとしても、何らかの理由で軟禁や幽閉、あるいは病床に伏して動けない。

 国家崩壊の危難に陥っても王権を振るえない状況にある。たとえ命はあろうと、この大混乱を収集できないのなら、君主が死んだのと同義だ。

「血を血で洗う跡目争い⋯⋯。国軍は中立を維持し、王族の殺し合いは激化している。私の読みとも符合する」

 まだ憶測の段階である。しかし、確度は高くなった。

 帝国軍の諜報部を動かし、早急に裏取りを進めるべきだと判断する。

「情報将校のユイファンは産休で療養中でしたね。それならば脳筋の軍閥派はまだこの事態に気付いていない。今夜のうちに先手を打っておきますか」

 帝国宰相ウィルヘルミナ・ナイトレイは、すぐさま三頭会議の開催を要請した。

【雑記】自作小説『亡国の女王セラフィーナ』縦書きPDF配布&支援サイト等の雑感

0

 ーーというわけで作ってみました。個人的にadobeソフトの勉強をしているのですが、仕事で使わなくなった今、使用用途がないと起動すること事態が稀になってました。

 情報摂取はデジタル至上主義者ですが、資料や勉強は紙派です。自作小説を紙媒体で資料化したいとはいつも考えてたのですが、お値段的になぁといつも考えるだけで終えてました。

 そんな中、一冊からでも印刷できる印刷所があると知り「(金銭的な)余裕ができたらやってみるみるのもいいな」と思い立ち、縦書きの組版データを拵えた次第であります。

 ci-enで公開していますが、ブログにも公開。ファンティアの伏せ字事件を経験してからというもの、データバックアップの重要性を再認識してます。気持ちは分かるんですけどね。クレカ決済でエロ用語を規制する気持ち。でも、勝手に原稿テキストをいじられちゃ困りますよ⋯⋯。いや、マジで。

 ファンティアのアカウントはそろそろ消そうかなと思っている次第です。本人確認用の写メを送ってほしいうるさいですし⋯⋯。

小説PDF(B6版)

スマホ版(iPhone準拠 縦19.5×横9)

【235話】対立の王国 西都からの書簡〈前編〉

 総白髪のダリアン・グレイハンク伯爵は、老け顔の冴えない風貌をしていた。

 馬鹿丁寧に整えた毛髪は薄っぺらく、頭皮が透けて見える。政略結婚で身分相応の妻を娶り、息子五人と子宝にも恵まれた。

 狩猟とうそぶきながら、領内の森で愛犬と散策をした後、肉屋で獲物を買って帰るのが日課だった。

 貴族の社交界に顔は出すが、目立つ振る舞いを嫌った。

 野心なき牧歌的な名家の主人。グレイハンク伯爵の生き様はその一言で説明できる。

 総督府がグレイハンク伯爵を執政官に選んだ理由は、戦争に深く関わっておらず、反帝国の思想も抱いていない人物だったからだ。

 簡単に言ってしまえば従順な犬になりえる傀儡貴族を置いておきたかった。

 和議が結ばれた瞬間から、アルテナ王国は主権を回復した扱いになっている。名目上、女王セラフィーナ・アルテナと新国王ベルゼフリート・メガラニカの夫妻が共同君主となった。

 同時に、前夫ガイゼフ・バルカサロの影響力を徹底的に削ぐための措置が行われた。

 バルカサロ王国と関係が深い国内の有力貴族は要職から遠ざけられた。

 また、処刑されたリュート王子と近しかった近衛騎士団の面々も僻地に追いやられるか、閑職を嫌って自ら東アルテナ王国に逃げ去った。つい数ヶ月前まで、行方不明者は東アルテナ王国に亡命したと思われていた。しかし、大妖女レヴェチェリナによって拉致され、妖魔兵の素体に使われていた事実が判明している。

 帝国軍の情報将校ユイファンによる調査では「約七十名の近衛騎士団関係者が行方不明」と報告された。

 調査対象をアルテナ王国の軍全体に広げると、行方不明者はとても追いきれない数になる。反帝国の志を抱き、グウィストン川を渡って東側に逃れた者達が大半であるはずだ。

 魔物に利用された犠牲者はごく少数であると見積もられるが、実際の被害者数は調べようがなかった。

 様々な理由でアルテナ王国の中枢を担ってきた要人は消えた。名目上の主権を取り戻しても、執政官に出来ることは限られている。どのような政策を通すにしろ、メガラニカ帝国が設置した総督府の飼い犬には違いない。

 ところが、メガラニカ帝国の思惑は大きく外れた。

 アルテナ王国の人民からしても、予想外の展開が起きた。

 冴えない見た目のグレイハンク伯爵は、雁字搦がんじがらめの立場で優れた手腕を発揮し始めた。怠惰に耽っていた無能貴族が国難で覚醒した、と周囲を驚嘆させた。

 しかし、一ヶ月も経てば、双方の陣営がグレイハンク伯爵の本性に気づく。そして、違った意味で双方が腹立たしい想いを抱くことになった。

 グレイハンク伯爵は有能な怠け者だった。やればできるが、自分でやる必要がなければ動かない。

 祖国が無様に負けて、主君の女王が辱められ、国土が分断されて、やっと立ち上がった。

 往生際の悪さが抜きん出た国士である。しかも、最初は執政官の職をフォレスター辺境伯に押し付けようと画策していた。それが無理だと悟って、ようやく腹を括り、辣腕を以て国政を取り仕切り始めた。

 グレイハンク伯爵の真価を知っていたのは、長く連れ添った妻や子供達くらいであった。

「――戦争で負けたのなら外交で帝国に勝てばよい」

 敗戦で誇りを失ったアルテナ王国の貴族は、強がりでも「帝国に勝つ」などという妄言は口にしない。しかし、グレイハンク伯爵は軽々と言って見せる。

「メガラニカ帝国の軍勢が駐留しているのだ。占領軍を利用しない手はないだろう。軍備を丸投げして、戦後復興に国力を注ぐのだ。バルカサロ王国や中央諸国を相手にした交易は難しくなった。メガラニカ帝国の人々を新たな顧客にするほかあるまい」

 選べる選択肢は他に存在しない。もはや決断するしかないのだから、迷ったり、苦悩する必要がない分、グレイハンク伯爵は気楽だ。幸いにして、メガラニカ帝国という新市場はバルカサロ王国よりも遥かに大きなマーケットであった。

「⋯⋯とはいえ、限度はある。国内消費分まで輸出してしまったら、私達が餓えて死ぬ。麦や芋は食えるが、金銀は食えん。国内で餓死者が出ては秩序が乱れる。穀物の国外輸出は基本的に抑制する。総督府の了解も取り付けてある。この命令は徹底して守らせるのだ。特に収穫期が終わろうとしている麦だな。一束ひとたばであっても、許しなく国外に持ち出してはならん」

 グレイハンク伯爵は呼びつけた文官に念押しする。

「禁止事項はですね?」

「そうとも。だ。グウィストン川の東側に渡すのはいい。誰がなんと言おうと東側も国内だ」

「詭弁ではありますが⋯⋯。大丈夫でしょうか?」

「何を言う。セラフィーナ女王が東アルテナ王国の存在を認めておられない。それと共同統治者のメガラニカ皇帝もだ。我らが仕える両君主がそのようにお達しを出された」

「東側はヴィクトリカ様が⋯⋯」

「不法占拠されているだけだ。よって、国外輸出にはならん」

「承知いたしました。もはや何も言いません。国家と人民を第一に考えれば伯爵閣下の仰る通りです。東側に住む我らの同胞が飢えて死なぬように、穀物の供給を堅持します」

「よろしい。⋯⋯だが、くれぐれもバルカサロ王国や中央諸国までは流すな。総督府のお目溢めこぼしも限度がある。東側の商業組合にも言い含めておくのだぞ」

「バルカサロ王国から流れてきた難民はどういたします? 北方やグウィストン川の流域は対応に苦慮しているようです」

「受け入れて構わんさ。こちらも生活は苦しいが、総督府に話を通してある」

「人道上の観点から仕方ありませんが、バルカサロ王国は反帝国の思想を強く抱いております。国内に迎え入れれば反乱分子と結託する可能性も⋯⋯」

「ありえない」

「断言されるのですか? 恐れながらグレイハンク伯爵がそう断言なさる根拠は?」

「誰もが君や私のように割り切れていないからだ」

「⋯⋯? は? それはどういう?」

「考えてみたまえ。メガラニカ帝国を憎む人間は、バルカサロ王国も憎んでいるぞ。戦争の発端は彼らだ。しかし、被害を受けたのはアルテナ王国。信頼関係は失われた」

「なるほど⋯⋯。確かに。ヴィクトリカ様もバルカサロ王国や父君のガイゼフ様とは距離を置かれているようですね。帝国が憎くとも、バルカサロ王国とは結託できない」

「それはそれとしてだ。ここで難民を手厚く扱えば、メガラニカ帝国の風評がよくなる。バルカサロ王国の評判を貶める材料になるであろう。難民問題でさらなる支援を引っ張ってこれれば儲けものだ」

「流れてくる難民の数次第では? 食糧問題に飛び火しかねません。受け入れ先の問題もありましょう」

「ちょうどよくアルテナ王国の民を三万人ほどメガラニカ帝国に送り込む。移民団の第一陣は編成が終わった。王都近郊の人口が減った分、丁度よい塩梅あんばいになるだろう。難民達が我が国で暮らしたいというのなら、土地を貸し与えよう」

「分かりました。実は難民関連でもう一つ、グレイハンク伯爵の判断を仰ぎたい件があります。つい先日、グウィストン川でバルカサロ王国の貴族を乗せた船が襲撃を受けて沈没、流れ着いた犠牲者の水死体を埋葬したのですが⋯⋯」

「それで?」

「生存者が二名おりました。意識を失った男と女です。養殖を営んでいた川漁師達が発見し、救助しました。ところが、目覚めた男は女を殺そうとして剣を抜き、止めに入った川漁師が殺害されたのです」

「男は船を襲った盗賊側だったわけか? いや、おかしいな。なぜ女を殺そうとした? 物取り目的なら逃げ出すべきだ。殺意が強すぎる。⋯⋯最初から目的は殺しか?」

「はい。その男は他の川漁師に反撃されて死にました。死に際、『バルカサロ王万歳』と叫んだそうです。⋯⋯使っていた剣は上等なものでした。」

「明らかに盗賊ではないな。女は? 殺されてしまったのか?」

「いえ、川漁師が身を挺して守ったおかげで殺されずに済みました。しかし、衰弱が激しく意識不明の状態です。現在は帝国軍によって保護されています」

「そうか⋯⋯。犠牲になった川漁師への補償をするべきだろう。難民の保護は布告をだしていたからな」

「その必要はありません。帝国軍が補償金を支払ったと報告を受けました」

「ほう?」

「亡くなった川漁師の遺族だけでなく、村全体に対してです」

「本来、帝国軍が動く案件ではない⋯⋯。そもそもグウィストン川の流域は中立地帯だ。帝国軍の活動は制限されている。理由が気になる。帝国軍は男の死体を回収しているか?」

「はい。持ち物も含めて回収されたと聞きました。近くに住む村民は流れ着いた水死体を埋葬していました。ところが、駆け付けた帝国軍は墓を掘り起こし、遺体を全て持ち去ったと報告を受けています」

「何かあるな。私は総督府から何も聞かされていない」

「調べますか?」

「⋯⋯帝国軍に気付かれず、事件に関わった川漁師や村民から話を聞き出せるか? 特に保護された女の年齢や容姿、身に付けていた装飾品についてだ」

「時間はかかりますが、慎重にやってみます」

「帝国軍に嗅ぎつけられるようなら中断していい。敵対行為と勘違いされ、不信感を抱かれたくない。これは状況把握だ」

「委細承知いたしました」

 命令を受けた部下は真剣な表情で頷く。何か大きな事件が起きる前触れだと互いに予感していた。

 帝国軍の兵士が気前良く村民に補償金を払った理由。墓を暴いて遺体を回収した事情。保護されたバルカサロ王国の女はなぜ刺客に襲われたのか。

(補償金は口止め料。墓荒らしは被害者と加害者の正体を知るためか? それとも加害者側が帝国の工作員で隠蔽工作を図ったのか? いや、それは考えにくい。帝国側が関与しているなら、口止めではなく口封じで川漁師や村民を殺すほうが手っ取り早い。⋯⋯となれば、バルカサロ王国の軍か? 嫌な予感がする。こういう直感だけはよく当たる)

 窓辺に立ったグレイハンク伯爵は中庭を見下ろした。

「しばらく一人にさせてほしい。考え事をする。私の妻や家族だろうと入室禁止だ。緊急の要件か、総督府の案件以外は追い返していい」

「分かりました。失礼させていただいます」

 白月王城は大きく様変わりしている。バルカサロ王国と近しい貴族が排除され、官僚もメガラニカ帝国に従う者達が総督府によって選ばれた。

(さて⋯⋯。どこまで私は足掻けるだろうか? 女仙と呼ばれる妃達が去った後、メガラニカ帝国は私を使って間接統治を試みている。東アルテナ王国に対する政治干渉は、女王か、執政官の私を通して行う魂胆だ。おかげで国民の恨みはこちらに寄ってくるが、交渉次第で総督府に要求を通す余地が生まれた。⋯⋯外交の舞台は整った)

 グレイハンク伯爵の机には手紙のたばがある。

 天空城アースガルズの後宮で暮らす女王セラフィーナから送られてきた書簡だ。内容は検閲されているが、グレイハンク伯爵は「盗み見られても、まったくの無問題だ」と鼻で笑う。

(探りたければ探れ。出し抜いてやるが、裏切りはしないぞ。私の潔白を頑張って証明してくれるのだから、総督府のお目付け役には感謝と労いくらい言うべきかな?)

 メガラニカ帝国に逆らう気など毛頭ない。

 国家を存続させるために、全力で尻尾を振り、愛想よく媚びている最中だ。

(セラフィーナ女王とロレンシア嬢が再び妊娠したのは嬉しい展開だ。皇帝の寵姫としてお二人が気に入られている証。送られてくる手紙を読めば、幼帝が淫行に耽っている噂の真実味は増す⋯⋯。酒池肉林の狂宴が日夜開かれているのであろうか?)

 敗戦する以前であったなら、清らかな国母であったセラフィーナの淫姿は想像できなかった。

 大陸全土に知れ渡る美貌の女であったが、国民は無意識にセラフィーナを性的な対象から外していた。二十年以上の間、夫として寄り添ったガイゼフですらも、妻にありのままの肉欲をぶつけられていたかは怪しい。

 当人のセラフィーナでさえ、己の俗悪な劣情を否定し、清廉潔白な見目麗しい女王になりきっていた。息子と娘を産んだことで、その意識は強固なものとなり、戦争が起きなければ汚点のない生涯を送れたはずだ。

 しかし、セラフィーナはベルゼフリートに犯され、奥底に封じられていた淫奔な本性が目覚めた。

 手紙の文中でセラフィーナは本心を明かしている。「自分の女心を初めて自覚しましたわ。敗戦の夜、私は三十六歳の乙女で、肉体的に成熟していても内面は幼稚な無垢。十三歳の幼帝に抱かれて、本物の男を知り、自分が普通の女だと理解させられてしまった。自分が産んだ子供より年下の少年に母性を与えてみたくなり、ついには強い恋心と執着に取り憑かれている⋯⋯。国辱であり、裏切りと背徳に塗れた恋路であったとしても、私は皇帝ベルゼフリート・メガラニカの妻であり続けたい」と生々しく独白していた。

 祖国愛は以前と変わらずにある。

 前夫ガイゼフや娘ヴィクトリカへの家族愛も燻っている。

 無論、処刑された息子リュートの復讐心も忘れられない。

 ――だが、それらの正しい感情を上書きするほどに、セラフィーナはベルゼフリートと強く結ばれてしまった。

(なんたる豹変ぶり。女とは恐ろしいものだ)

 アルテナ王国の女王セラフィーナは恨むべき幼帝ベルゼフリートに魅了され、熟れきった心身を差し出した。

(国民の多くは思うところがあるだろうし、侵略者を憎むヴィクトリカ様の心情も痛いほど分かる。しかしだ。この状況下では、教会が説く清らかな道徳規範は役に立たない)

 一番最初に送られてきた手紙で、グレイハンク伯爵は仕えるセラフィーナの偽りなき本心を知らされた。売国女王を糾弾し、その非行を嗜めるべきなのだろう。しかし、そんな正論は西アルテナ王国の国益に沿わない。

(リュート王子が生きていれば別だった。他の手段も使えた。バルカサロ王国との連帯も⋯⋯)

 教会圏において王族の処刑はありえない蛮行だった。

(帝国軍による迅速な処刑は非情であったが、アルテナ王家の未来を決定づけた。そして、女王が皇帝の胤で孕み、赤子を産んだ時点で手遅れだ。外道を進み続けることで人民に安寧を与えられるのなら⋯⋯役目を果たすほかあるまいよ⋯⋯)