2024年 2月23日 金曜日

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【4話】若返りの性奉仕婦

NOVEL勇者母の魔物堕ち【4話】若返りの性奉仕婦

 魔王の幹部会には72の魔族君主が参席する。

 全員が揃うのは稀だ。大半の魔族君主は魔王城の私邸で暮らしている。だが、自身の領地に赴くこともあれば、戦争の最前線で指揮をしている場合もある。

 また、出席者の中で、発言権を持つのは大幹部だけだ。階級が低い魔族君主は、自由に意見を述べられない。

 

 ——というような慣習は廃れていた。

 古の掟はあるものの、厳密に守られていなかった。むしろ人間社会よりも緩かった。

 それは魔界の秩序が法律ではなく、生態として組み込まれているからだ。魔王に反旗を翻す魔族はいないし、魔族に反逆する獣魔もいない。

 能力の高さは生まれで保障されている。魔王は賢君であるし、種族を率いる族長は資質を持ち、仕える獣魔は忠実かつ有能な僕だ。

 わざわざ法律やルールで強制をする必要がないのだ。

「ほ〜う、なんとまぁ、随分と肥えてる雌だな。姿を初めて見たぞ。それが捕らえた勇者の母親か? ちょいと食わせすぎじゃないか? 不健康だ。もっと外で運動をさせてやったほうがいい」

 散歩で連れてきた犬を批評するかのように怪物は語る。

「太ってるわけじゃない。妊娠させたから、腹回りが大きくなってるんだよ」

 飼い主は反論する。ムッとした表情をしているのは、自分の所有物を小馬鹿にされてるからだ。

「孕み腹か。それにしても贅肉が多い。パンパンではないか」

「子どもは昨日産ませたけど、腹がへこむまでは時間がかかるの」

 オロバスとルミターニャは刻限よりも早く幹部会の議場に到着した。そして、隣に座ったカラス頭の魔族にダル絡みされていた。

(私⋯⋯そんなに太っているのでしょうか⋯⋯?)

 鳥の魔族だからお喋りなのかとルミターニャは訝しむ。そもそも種族とは関係なく、そういう性格なのかは分からない。だが、よく喋る魔族だった。

(これが魔王城の幹部会⋯⋯。一度も見かけたことのない魔族君主もいますね⋯⋯)

 

 人間からすると魑魅魍魎が跋扈する地獄絵図である。だが、魔王城での生活が長いルミターニャは平然としていた。

 このような光景はもはや見慣れている。

「人間の性奉仕婦ねぇ〜。ふへへっ! 自分の種で人間の雌を孕ませるなんて、まるで笑い話のファンタジーだ」

 ルミターニャは唇を固く結び、視線を伏せる。砕けた態度の魔族だが、幹部会に出席している者はいずれも一族の君主だ。いわば族長であり、魔族の中の魔族。人間社会でいえば貴族にあたる。

(失礼があればオロバス様に、ひいては馬頭鬼族に迷惑をかけてしまう⋯⋯。振る舞いには気をつけないと⋯⋯)

 捕虜ではあるものの、ルミターニャは馬頭鬼族の一員と見做されている。特に性奉仕婦となってオロバスの子を産み始めてからは扱いが変わった。

 ルミターニャの実子——〈勇者エニスク〉は多くの魔族を討ち取った。

 オロバスの父親であったアスバシールだけではない。幹部会の列席者はこの数年で顔ぶれが違っている。

 王都包囲網が瓦解した際、戦場で魔王軍の重鎮が討たれた。勇者に恨みを抱く魔族は多く、連れてこられた当初、大多数がルミターニャに敵意と殺意、どす黒い憎悪を向けてきた。

 しかし、今は違う。

 オロバスの赤子を身籠もったことで、ルミターニャは魔王城の住人と認められた。勇者エニスクにもっとも深い傷を負わせたのは、ルミターニャとオロバスの血を引く、混血児の息子。

 母としての内心は複雑だ。しかし、ルミターニャの地位は向上した。

「戦争に勝つためだよ。僕は何だってするつもりだった。ルミターニャが産んだ僕の子どもは優秀な戦士だ」

「ああ、惜しかったと聞いてるぞ」

「勇者を殺せる獣魔戦士隊を運用できる段階まできてたのに⋯⋯」

「決まってしまったもんは仕方ないだろぉ? 綺麗さっぱり、私怨を忘れるこった。戦争以外でも仕事は沢山ある。偉大な族長であったアスバシール殿に並ぶ大君主となれるよう、きっちりと精進すればいい」

 カラス頭の魔族はクチバシを器用に使ってコーヒーを飲む。そして、やっぱりと言うべきかオロバスの席に置いてあるのは、チョコレートココアだった。

「そうそう、性奉仕といえば⋯⋯。ほら、オロバス殿と年齢が近い、えーと。そうだ! 女郎蜘蛛のお嬢ちゃんだ。人狼の可愛い坊やを従えていたな」

「女郎蜘蛛の族長? 彼女と歳は近くないよ。僕は19歳で、あっちは95歳だ。もうじき成年だよ。羨ましい。僕はあと80年近く半端者扱いだ」

「俺みたいな年寄りからするとどっちも若々しいね。あっちはあっちでお盛んらしいぞ。なんでも孕んじまって、腹回りを見せたくないと臣下を困らせるそうだ」

「⋯⋯なんで? 女郎蜘蛛の腹部が膨らんでたとして、気付く奴が魔王城にいる? いつも膨らんでるじゃん」

「さて、どうだろうか。乙女心ではないかな? まあ、食い過ぎと孕み腹の差異はないと思うがね。いや、違いが分からないから、見せたくないのかもしれんぞ」

「呆れる⋯⋯。それであんな似合わない着飾ったドレスを着てるわけ? 動きにくそう」

「くはっはははは! 言ってやるなよ。めかし込んでるんだ。今回の幹部会ばかりは欠席できないからな。なにせ魔王様の勅令だ」

 定刻になると中央の演説台に魔王が現れた。それまで騒がしかった議場が静まりかえる。

「ごほん! よく集まってくれた。先日の大幹部会議で決まったことを説明するため、緊急で諸君に集まってもらった。魔王国は人類と停戦協定を結ぶ!」

 魔王は19年以上も続いた人類との戦争について語り始める。

 初代魔王はヴァリエンテ家の大賢者に敗れた。そして、世界の果てに魔界は封じ込められた。現魔王の代となって初めて封印が緩み、現世へと繋がる門を開くことに成功した。

 そこから先はルミターニャもよく知る魔族による人類領の侵略。すなわち大侵攻作戦だ。人類をあと一歩まで追い込んだが、勇者エニスクが戦場に現れ、戦況は一変した。

「勇者エニスクを産んだのは、そこにいるルミターニャ・ヴァリエンテだ。馬頭鬼族の先代君主であるアスバシールが命を犠牲にして、人類領から拉致した」

 魔族達の視線が集まる。ルミターニャは性奉仕婦の正装である恥部丸出しのベビードールを着ていた。

 馬頭鬼族の極太オチンポで開発されたオマンコとアナル、そして黒ずんだ乳首に装着したニップルピアスを衆目に晒す。だが、もっとも奇異の目が向かれたのは、大きく膨らんだ腹部だ。

「馬頭鬼族の当主を継いだオロバスはルミターニャに種付けし、己の血を引く獣魔を産ませた。魔族と人間は交配できない。だが、肉体改造手術によって不可能を覆し、ヴァリエンテの血脈を屈服させた!」

 最初の半年は試行錯誤の連続だった。

 今でこそルミターニャは馬頭鬼族サイズの男性器を受け入れられる。だが、拡張手術前は、強引に挿入されたせいで股が裂け、ベッドが血塗れとなった。

 出産も自然分娩できるようになる前は、帝王切開で胎児を摘出していた。

「——さて、本題はここからだ。3カ月後の停戦協定で、勇者の母親である彼女を引き渡す。勇者エニスクは攫われた母親の安否を気にかけているのだ。オロバスにはルミターニャを元の身体に戻すよう命じた。他の幹部も協力は惜しまないように! これは魔王の勅令である!!」

 集った魔族君主は一斉に頭を下げる。ルミターニャも慌てて頭を伏せた。

 魔王は一呼吸の間をあけて、力を込めて言う。

「それともう1つ! 決められた曜日以外で大量の生ゴミを出している者がいるぞ! 由々しき事態だ! 昨晩のことだ。ゴミ処理部門が激怒していたぞ。犯人捜しはしない。だが、心当たりのある者は、しっかり下の者の達に伝えておくようにしてほしい! 以上だ! 散会とする!」

 オロバスの隣に座っているカラス頭の魔族は気まずそうに首を震わせた。

「あー、やっべ。たぶん俺んちの連中だな」

「大量の生ゴミって何?」

「生物兵器の試作品だよ。失敗作だけどな。あんまり上手くいかなかったんだ。保管してるだけでも維持費がかかるから廃棄を命じてたんだが、あのバカどもめ⋯⋯。ゴミ出しのルールすら覚えられねえのか⋯⋯」

 幹部会は散会となったが、何人かは議場に残っている。奇異の視線をルミターニャに向けてくる者もいた。

 恥部をひけらかす破廉恥な衣装。囚われの4年間、ルミターニャは性奉仕婦のベビードールを着るか、全裸の二択だ。羞恥心はとっくに消え去っている。

「馬頭鬼族の長、オロバス殿。魔王様がお呼びです。こちらへ」

 現れたのは百面鬼の魔族。魔王に仕える第一の従僕であり、魔王城の城代を務める宰相ダンタリオンであった。

 ルミターニャはダンタリオンと以前に何度か会っている。

 複数の顔を持つ百面鬼は、秘密を曝く特殊な力を持っていた。

 勇者の母であるルミターニャから聞き出したい情報は山ほどあった。勇者エニスクの弱点となりえる情報を得るため、魔王は宰相ダンタリオンに尋問を命じた。

 ルミターニャは洗いざらい、知っている情報を明け渡してしまった。

「ルミターニャ女史もお元気そうで何よりです。こうして顔を合わせるのは3年ぶりでしょうか? いつかお喋りしたいとは思っておりましたよ。ああ、もちろん、報告書を読んでいたので近況は知っていましたよ。とても元気なお子様を産まれていたそうですね」

「⋯⋯はい」

「感激です! オロバス殿とルミターニャ女史の血が混じり、この世に産まれた混血の獣魔達。オロバス殿とルミターニャ女史の子は驚異的な成長速度で育ち、忌まわしい勇者をあと一歩で討ち取れた、と聞いています。良い子を産まれたのですな」

「父親の違いだよ。僕がルミターニャに産ませた子だ。人間の男が産ませた勇者エニスクなんかより強いのは当然だ」

「おおっ! そうでしたな。偉大な戦士の血脈! ルミターニャ女史の子であられる以前に、オロバス殿の子でありましたな」

 ダンタリオンの表皮に複数の顔が浮かび上がる。表情はさまざまだ。

 怒っている顔、泣いている顔、笑っている顔もある。

 結局、ダンタリオンという魔族の感情は一切見えてこない。

「そのはち切れんばかりに膨らんだ孕み腹は、ヴァリエンテ家の血が魔族に屈した証拠。見せびらかし、勝利の証としたいところです。が、停戦が決まっている今、その変わり果てた恥辱的な姿を人間どもに見せるわけにはいきません」

「言われなくたって、分かってるよ。魔王様から聞いている。3カ月後の停戦協定の調印式、それまでに元通りの身体にする。何度も言わないでほしいな」

「重要事項です。よろしいですか、オロバス殿。勇者の母親を生かしたまま返す。それが人類と停戦協定を結ぶ条件の1つゆえ。さあ、さあ、どうぞ。こちらへ。魔王様がお待ちです」

 ダンタリオンはオロバスとルミターニャを魔王の前に通す。馬頭鬼の当主は跪き、やや遅れて勇者の母親も続いた。

「公の場ではあるが、堅苦しい儀礼は捨て置け。自由にしてよろしい」

 魔王の許しを得たオロバスは面を上げる。

「ルミターニャの件だが、記憶改竄についてはダンタリオンの協力を仰げ。魔王城で暮らした4年間の記憶を封印し、性奉仕婦となっていたことを忘れさせるのだ。しかし、それには条件がある。ダンタリオン、説明せよ」

「はい。魔王様。我が輩の精神操作は人間にも有効です。しかし、ヴァリエンテ家の人間は魔族の能力が効きにくい。肉体に痕跡が残っていると、それを切っ掛けに封じた記憶が出てきてしまうのです」

「ルミターニャの体を元通りの身体にしなければ、精神操作による記憶封印も無意味となるわけだ。肉体の復元を命じたが、無理難題に近い。私としても心苦しい。だから、手助けをしてやろう。この薬を使うのだ」

「⋯⋯魔王様? これはいったい何なのですか?」

「若返りの秘薬だ。魔王城の宝物庫で転が⋯⋯ごほん! 発見された伝説の秘薬だ。肉体年齢を遡行させる。年齢が若返れば、4年間の改造をなかったことにできるやもしれん。屋敷に帰ったら試してみるのだ」

 魔王はオロバスに紫色の水薬を与えた。ルミターニャの肉体変化は著しい。施された改造は不可逆的であったが、肉体の時間そのものを巻き戻すのなら、可能性はあるように思えた。

 

 オロバスは魔王に命じられた通り、若返りの秘薬をルミターニャに試してみることになる。しかし、思い通りの結果にならないのが現実の辛さであった。

「魔王様、薬瓶の栓に数字の焼き印があります。これは年号? 大昔の日付が記されてます」

「製造日もしくは消費期限だ。どちらかは分からん。まあ大丈夫だ。問題はなかろう」

「はい。とにかく試してみます」

 ルミターニャは不安げな表情を作る。魔族は真面目なようで、ある面ではいい加減なのだ。事態を悪化させる予感をヒシヒシと覚えた。

 先ほどのセックスでルミターニャは妊娠している。胎児に悪影響を与えるのではないか。我が身よりもまずは赤子の心配をしてしまった。

 ◇ ◇ ◇

 ——当然、期待していた結果はでなかった。

 

「なんかさ。これ、思ってたのと違わない?」

「はい。若返ってはいます。ですけど、想像していたのとは違いますね⋯⋯」

 ルミターニャは鏡に映り込んだ自分の姿を見て苦笑いする。

 長命な魔族と異なり、人間の30代後半は若娘とは呼べぬ年齢である。四十路を間近に向ける熟れた身体は、秘薬の効果で若返った。

 ——若返りの薬効は覿面。どころか効き過ぎていた。

「人間でいうところの10歳とか、それくらいの年齢だと思います」

「ほんと小さいな。見下ろせるぞ」

「はい。身長もオロバス様より低くなっているので、たぶん30歳近く若返ってしまいました⋯⋯」

 若返りの秘薬を飲んだルミターニャは幼女化してしまった。肉体年齢は10歳か、それよりも幼い。

 妊娠していたお腹はスリムとなった。爆乳と巨尻はサイズダウンしたが、年齢不相応に発達しており、アンバランスな肉体だ。

(子どもの身体なのに陰毛がしっかり生えているのは、なんだか奇妙な気分です。乳首に付けたピアスを外せば、この身体でも母乳はきっと出てきてしまう⋯⋯)

 幼女の生熟れなオマンコでありながら、ちぢれた立派な恥毛が生えそろっていた。そして蹄の両脚も健在だ。

 付けたばかりの蹄鉄は、蹄のサイズが縮小してしまったせいで外れている。また、装蹄師のところに行かねばならない。

「⋯⋯で、これ放置すれば元通りになる?」

 囚われた母親が幼女化して帰ってきたら、勇者エニスクはどう思うであろうか。幼児の肉体となっているだけでならまだしも、尻から生えた馬尾と両脚の蹄は健在だ。

 本来あるべき母親の姿からは程遠い。

「ビアンキ。魔王様からもらった説明書に何か書かれてない?」

 副官のビアンキは説明書らしき羊皮紙を読み進める。

「おそらく魔族用の薬だったため、人間のルミターニャさんには効果が効きすぎてしまったのでしょう。薬の効果は⋯⋯時間が過ぎれば成分が抜けていくようです。ただ、数年単位の時間がかかってします」

「数年? それは不味いよ。解毒剤は? いっそ老化の秘薬を飲ませるとか?」

「若返りの秘薬に比べ、老化剤は入手が容易です。しかし、魔族用なので、どんな副作用が出るか分かりません。それよりは薬の成分を抜く方法が⋯⋯、ああ、書いてありました。これなら簡単そうです」

「良かった。それはどんな方法?」

「デイモン・エンドルフィンを分泌させると細胞に浸透した秘薬の成分が抜けていくと書いてあります」

「デイモン・エンドルフィン⋯⋯なにそれ? 呪文?」

 オロバスは首を傾げる。ルミターニャも聞き覚えがない言葉だった。人間だけでなく、魔族の社会でも日常的には使われていない単語だ。

「通称はDエンドルフィン。一言で説明すると脳内麻薬です。魔族が快楽を得たときに脳内で分泌され、快楽と幸福感をもたらします」

「⋯⋯つまり、気持ち良くさせればいいわけ?」

「説明書では小難しい単語を使っていますが、その認識で間違っていません。性交時のオーガズムで薬の成分が失われていくはずです。ですから、普段通りの性奉仕セックスをしていれば、半月程度で元通りになるかと」

「元通りね。実際は振り出しに戻るだけだよ⋯⋯。まあ、そういうことなら、さっそくヤるか。コンドームを付けて寝室でセックスしてくればいいわけだ」

「オロバス様、避妊具は不要かと思われます」

「え? 何で? もう妊娠させたら不味いじゃん」

「若返りの秘薬を飲ませる際、健康診断を行いました。ルミターニャさんは懐妊しております。肉体が若返った影響で子宮は収縮しておりますが、妊娠状態は維持されているようです」

 ビアンキに妊娠の事実を曝かれ、幼女状態のルミターニャは頬を赤らめて恥じ入っている。

「避妊したけど? アナルでも妊娠するの?」

「申し訳ございません。オロバス様⋯⋯。幹部会の直前にご奉仕したとき、避妊具が途中で破れていたようです⋯⋯。それで⋯⋯オロバス様の御子を授かってしまいました」

 本来、魔族は長命ゆえに繁殖能力が低い。馬頭鬼族も例外ではないのだが、人間であるルミターニャは容易に妊娠し、短期間で出産する。そのうえ、子どもの成長速度は著しい。

「ほんと? あの避妊具、ダメダメだったね。流行らずに廃品扱いだった理由が分かった。妊娠させたらダメだってのにさぁ⋯⋯。どうしよ、堕胎させようか?」

「⋯⋯! オロバス様! お止めください。私に赤ちゃんを産ませてください! 宿った魂を殺めるのはお止め願います。卑しい私の血を引いておりますが、半分はオロバス様の血を受け継ぐ子です。どうか御慈悲をおかけください!」

 ルミターニャは母親として、我が子を守ろうと懇願する。だが、魔族のオロバスにとってルミターニャに産ませているのは獣魔。魔族の下僕であり、人間社会でいう妾の子よりも価値が低い。

「オロバス様。堕胎手術は母胎への影響があります。それに殺めるよりは産ませたほうが楽です。半月あればルミターニャは出産します」

 助け船を出したのはビアンキだった。合理的な意見であったが、ルミターニャの心情を慮ったようにも解釈できるタイミングだった。

「ビアンキが言うなら、それでいいよ。産ませる感じでいこう」

 オロバスは今年で19歳。人間なら若造、魔族であれば未成年の子どもだ。

 副官のビアンキは100歳超えの成年者であり、アスバシールが息子のために用意した信頼できる後見人。オロバスは素直に助言を受け入れた。

「寝室でルミターニャとヤってくる。夕食は部屋に運んでくるようにお願いしておいて」

「承知いたしました。オロバス様」

「ルミターニャ。突っ立ってないで早く来い。セックスするぞ」

「はっ、はい!」

 胸をなで下ろすルミターニャは安堵の息を漏らした。お腹に宿った子を救ってくれたビアンキに頭を下げる。

(けれど、気がかりです。この幼い身体で出産できるのでしょうか⋯⋯? 若くなれたのは、ちょっと嬉しいです。でも、幼い子どもの肉体年齢まで若返ってしまうなんて⋯⋯)

 今のルミターニャはオロバスよりも背が低い。普段着ている性奉仕婦のベビードールはサイズが合わないので、一糸まとわぬ全裸であった。

(おっぱいとお尻は大きくて変な感じです⋯⋯。重みで前のめりになるから歩きにくい⋯⋯。それとも歩きにくいのは蹄の蹄鉄が外れているせいでしょうか⋯⋯?)

 両手で爆乳を抱えながら、幼女化したルミターニャはオロバスの後ろをトテトテと歩く。そして、いつものように寝室へと足を踏み入れる。

 通常時ならルミターニャとオロバスの体格差は親子を想像させる。30代後半の母親と10代前半の息子。だが、今のルミターニャは若返りの秘薬で幼女となり、兄妹に見えてしまう。

「股を開け。ルミターニャ」

「はい。準備はできております。オチンポを挿し込んでください」

 ——その日、馬頭鬼屋敷の主寝室から淫猥な叫びが聞こえた。廊下に響く嬌声は普段よりも甲高く、幼児の泣き声を想像させる音色だった。


ノクターンノベルズ連載

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【16話】真実の恋

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