2024年 2月22日 木曜日

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【63話】晩餐会の夜 仮面舞踏会の備え

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【63話】晩餐会の夜 仮面舞踏会の備え

「よし! 無事に終わった! というか、無事に乗り切ったって感じがする〜! すっごく緊張したぁ⋯⋯!」

 幼い皇帝は勲章授与式の重責を全うした。

 舌を噛まず、用意してもらった演説文を綺麗に言い終えられた。

 勲章授与式でベルゼフリートは、まず帝国軍の最高指揮官である帝国元帥レオンハルトに勲章を授けた。

 アルテナ王国との戦争を勝利に導いた英雄の一人だ。国境の要衝イリヒム要塞の攻略で、レオンハルトは比類のない戦果をあげている。

 参謀本部の作戦立案が極めて優れたものであったが、それを採用し、さらに実行したのはレオンハルト自身である。全軍の指揮官は、全配下の功績を含め、総体的な評価を受けるべきだ。

 特筆すべきは、王都ムーンホワイトの無血開城にあたり、前線指揮官の上級将校が侵攻を懸念する状況下、レオンハルトは参謀本部の作戦を押し通した点だろう。

 どれほど優秀な人材がいようと、その真価を見抜き、受け入れる度量が組織のトップになければ何ら意味をなさない。であれば、レオンハルトが最大の功労者と褒め讃えられるのは至極真っ当だ。

 引き続き、ベルゼフリートは三皇后が見守る中、特に功績の大きかった将校に勲章を授与した。

 欠席者は体調不良のユイファン少将。そして王都ムーンホワイトに残留しているウィリバルト将軍など、止むを得ない事情のある将校だけだ。

 ユイファンは当人の体調管理に起因する欠席であるから、レオンハルトは戒告処分を検討していた。しかし、後に懐妊の噂話を聞き、口頭注意で済ませることになる。

 懐妊の噂は、この時点では流言デマだった。しかし、ユイファンの娘ユベルがベルゼフリートと謁見し、そこで交わされた会話は根拠のない噂話に真実味を与えてしまった。

 ◇ ◇ ◇

 勲章授与式を終えたベルゼフリートは、密かに実娘のユベルと接触した。軍務省の手引きによる父娘の密会は、たった5分に過ぎなかった。

「お父様⋯⋯?」

「そうだよ。僕がユベルのお父さんだよー。ごめんね。本当はユイファンも来るはずだったんだけど、ユベルのお母さんは夜の運動を頑張り過ぎちゃって、今日は欠席なんだ」

 二人の年齢差は親子というよりも兄妹だった。ベルゼフリートは13歳の少年であったし、ユベルは言葉を覚えたばかりの幼児だ。しかし、驚く話ではない。

 そもそもベルゼフリートにとって、ユベルは数多くいる皇女の一人でしかなく、彼女が第一子というわけでもなかった。

「あの分だと近々、ユベルはお姉ちゃんになるかもね。だから、ちゃんとお爺ちゃんとお婆ちゃんの言うことを聞くように。あははははは」

 ベルゼフリートのちょっとした冗談は一人歩きする。この舌禍が原因となり、逃げ場を失ったユイファンは妊活に励むが、それは後々の話だ。

「レオンハルト元帥閣下! サイン! あの! あのっ! サインをくれませんか!?」

 ユベルは同席していたレオンハルトにサインを強請ねだった。

「サイン⋯⋯? 私の署名がほしいのか? 別に構わんが、貴公は妙なものを欲しがるのだな。やはり血のつながった親子だ。ユイファン少将と似ている。貴公の母君は軍務省で変わり者だと有名だ。これでよいか?」

「ありがとうございます。元帥閣下!」

 ユベルは控えていたセラフィーナやロレンシアの膨らんだ腹にも興味津々だった。ユベルからすれば、二人の妊婦がこれから産む子供は腹違いの弟妹だ。

 また、セラフィーナとロレンシアは心がざわついた。見知った男女の幼い娘は、たしかに両親の形質を受け継いでいた。皇女ユベルとの出会いは、自分達が母親になるという認識を加速させた。

(あれが⋯⋯陛下の血を引くユイファン少将の娘⋯⋯)

 ロレンシアは、まじまじとユベルを見つめていた。

 幼馴染みのレンソンから授かっていた初子を流産し、これが初産となるであろうロレンシアは、日に日に母性を強く意識するようになった。出産に備える妊婦の肉体は完成に近づいている。

(陛下との子供を産んで、ついに母親となってしまう⋯⋯。だけど、私の肉体はショゴス族に改造されてるから、どんな子供が産まれてくるの⋯⋯? 私を輪姦したあのメイド達と似た子供だったら⋯⋯)

 自分が腹を痛めて産む子供なのに、他人の子供でもある。

 ロレンシアは不安を抱いていた。胎内では複数の受精卵が子宮内膜に着床し、母胎の栄養を吸い上げている。多胎懐妊は確実で、妊娠5カ月のセラフィーナ以上に膨らんだ腹が、今後もさらに大きく成長する。

 一方のセラフィーナは、リュート王子とヴィクトリカ王女に続く、三人目の子供となる。よもや女王たる自分が敵国の皇帝と姦通し、婚外子を産むと1年前のセラフィーナが知ったら、さぞ仰天しただろう。

 セラフィーナとしても、これから産まれる第三子に想うところはあった。

(私と陛下の子供はどう扱われるのかしら⋯⋯。アルテナ王国の女王とメガラニカ帝国の皇帝。利用価値は大きい。だけど、どちらの国からも祝福されない子供だわ⋯⋯。この子をラヴァンドラ王妃に引き渡す約束をした私が、とやかくいう資格はないのでしょうね)

 セラフィーナはユベルに付き従う帝国軍人を見る。勲章授与式に出席した壮観な装いの青年将校。彼らはユイファンの部下たちだった。

 今回の父娘の出会いは、若手将校たちの強い請願が結実したものである。

(ユイファン少将の娘は若手将校の人気者なのようですわね⋯⋯)

 軍は実力主義だ。とはいえ、貴族出身者が多くいる。平民出身者の軍人は何かと苦労していた。平民出身の若手将校にとって、異例の出世を遂げたユイファンは希望の星だった。

 若手将校はユベルを担ぎ上げようとしている。上官の娘というだけではなく、彼らの旗印となる象徴だったからだ。

「ユベルは大きくなったら、帝国軍人になりたい?」

 幼い父親はニコニコと笑う娘に将来の夢を訊ねる。自身の将来は決まっている。望もうが、望むまいが、ベルゼフリートは皇帝であり続ける。しかし、ユベルには自由な未来がある。

「分かりません! でも、お爺ちゃんは危ないから軍人にはなっちゃダメって言ってました!」

 母親のユイファンが聞いたら、眉をひそめただろう。娘と孫娘では扱いは違うらしい。ユイファンは父親に無理強いされて、帝国軍の士官学校に入学させられた。

「ユベルは好きなものを目指せばいい。結婚相手はちゃんと選ぶようにしなさい。世の中には悪い男が沢山いる。僕みたいな奴に引っかからないように⋯⋯」

 周囲の者達はそれを皇帝の冗談と受け止めた。しかし、聡いユベルは、父親の言葉が真摯なものに感じられた。

「じゃあね。ユイファンのご両親によろしく」

 ベルゼフリートは実娘との交流を楽しんだ。戦勝式典は慌ただしい過密スケジュール。束の間の休息だった。残す行事は夜の晩餐会のみとなった。

 ◇ ◇ ◇

 晩餐会の会場は、国民議会議事堂に隣接するグラシエル大宮殿。その歴史は古く、2代の聖大帝が、寵姫グラシエル皇后のために建造したのが始まりとされる。

 第3代の烈帝が引き起こした大火〈ザレフォースの災禍〉で、グラシエル大宮殿は全焼した。そのため、建造当初の外観は、歴史資料の中にしか現存しない。

 その後、第4代の栄大帝の意向で、豪華絢爛ごうかけんらんな大宮殿が再建された。

 メガラニカ帝国の最盛期を築いた栄大帝のシンボルとなった。莫大な予算を投じ、国家の大事業として再建された大宮殿。外観および内装は、栄大帝の趣向が大きく反映されている。

 栄大帝は統治に無関心とされる。一方、芸術を深く愛好した。自身も数多くの芸術作品を残し、歴史的価値と合わせ、高く評価されている。しかしながら、芸術的価値と経済性は別物だ。

 建築費がかさんだため、宰相ガルネットは苦言を呈し、グラシエル大宮殿を「国家の共有財産」と勅命で定めた。

 グラシエル大宮殿は皇帝から臣民への贈り物となった。そうした経緯を経て、大宮殿の庭園は、市民に解放されている。現在にいたるまで扱いは変わらず、施設の一部は、入場無料の美術館となっていた。

 グラシエル大宮殿は幸運に恵まれ、破壊帝、哀帝、死恐帝の災禍で被害を受けなかった。栄大帝時代の栄華を知る数少ない歴史的建造物となっている。

「めっちゃ怒られたらしいよ。あそこの大きな絵画に描かれてるのが栄大帝。しょんぼりした顔になってるでしょ?」

 グラシエル大宮殿を案内するベルゼフリートは、大回廊に飾られた巨大な絵画を指差した。

 竣工式の様子が描かれている。悲しげな表情を作り、顔を俯けている青年が栄大帝だ。哀愁の漂う悲壮な表情は、玩具を取り上げられた幼児を想起させる。

 大陸を統一した大皇帝とは思えない情けない姿であった。

「隣の女性が、宰相のガルネット様なのですか?」

 セラフィーナは絵画に描かれたガルネットをまじまじと見つめる。メガラニカ帝国の最盛期を築いた女傑。栄大帝とは対照的で、覇気をまとった圧倒的な存在感がある。

「うん。白磁の仮面を付けているのがガルネットだよ。ガルネットは容姿にコンプレックスがあったから、公の場で素顔を見せなかった。醜女ではなかったらしいけどさ。宮廷の美女と比べたら見劣りするくらいだったのかな⋯⋯。皇帝を含めて、容姿なんか誰も気にしてなかったけどね」

 歴史書にはガルネットの顔には大きな傷があるだとか、幼少期に患った皮膚病の痕があるといった記述も散見される。

 真相はともかく、ガルネットの面貌は特段優れていなかった。それは歴史的事実である。

「そういうわけで、帝国の晩餐会はガルネットに倣って仮面舞踏会マスカレードをするんだ。参加者は素顔を仮面で隠す。一夜の祝宴は無礼講で楽しむ。それが帝国流なんだよ。仮面宰相に畏敬を表して、栄大帝がそう定めた」

 ガルネットを深く愛した栄大帝の配慮は、仮面舞踏会という伝統文化になった。

「三皇后しか付けられない特別な仮面もあるんだよ。セラフィーナやロレンシアは、この仮面のどれかを選んでね」

 芸術家の栄大帝は、ガルネットのために数百種の仮面を制作した。失われた作品は多いが、いくつかは帝国の文化遺産として現存する。栄大帝が制作した仮面の着用が許されるのは、三皇后の地位を持つ者だけだ。

「蝶の印が刻まれていますわ。特別な意味があるのかしら?」

「うん。それは天空城アースガルズの住人であることを示す証なんだ。ようするに、皇帝の女だから手を出すなって印だよ」

 用意された仮面には女仙を示す〈蝶の紋章〉が刻まれている。皇帝の女だと周囲に知らしめるシンボルだ。

 仮面舞踏会は社交の場であり、同時に出会いの場ともなる。しかし、〈蝶の紋章〉に近付いてはならない。

 女仙の素肌に触れれば、瘴気で身心を害する。さらに皇帝の女に邪な想いを抱いていると処断されかねない。

「初めてですので、どの仮面にすればよいのか迷ってしまいますわ。陛下はどのような仮面を付けるのですか?」

 どの仮面にしようかと迷うセラフィーナは、ベルゼフリートの被る仮面を参考しようとした。

「僕はネルティに作ってもらった黒兎の仮面だよ。迷ってるなら、妖狐の仮面すれば? ロレンシアは猫又の仮面をおすすめしておく。最近は動物の仮装が流行ってるよ」

 自分達で決められずにいたセラフィーナとロレンシアは、ベルゼフリートに勧められた動物の仮面を手に取った。

 仮面には大神殿の神術式が施され、視界を妨げないようになっている。

「グラシエル大宮殿から出ないようにね。外の大庭園は一般開放される。誰でも入れちゃうんだ。食事を無料提供するから、たくさんの人がやってくる。厳重に警備をしてるけど、人混みに流されたら帰ってこれなくなっちゃうらしいよ」

 今さら逃げる気などない二人は、群衆でごった返す庭園に向かうつもりなど毛頭なかった。しかし、当人達はそう思っていても、他人がそれを理解しているかは別だ。

 ——特にセラフィーナの娘であり、ロレンシアの親友であるヴィクトリカ王女はどうであろうか?

 虜囚の母親と親友を救うため、グラシエル大宮殿に忍び込むのは予想できた。

 一般開放されている庭園までは簡単に入れる。そこに目を付けたユイファンは、庭園にセラフィーナの偽者を何人か配置し、ヴィクトリカの捕縛を目論んだ。

 体型変化の得意なショゴス族。変身能力の異能を持つサキュバスの娼婦。変装術に秀でた魔術師。計7人の偽者でヴィクトリカを釣り上げようとしていた。

 ——結果を先に述べてしまうのなら、この作戦は失敗に終わった。

 作戦の前提は正しかった。ヴィクトリカは母親の偽者と接触した。しかし、張り込んでいた帝国軍は、標的が餌に近付いたと気付かなかった。ヴィクトリカは、庭園に押し寄せた群衆ではなく、料理を運ぶ下働きの下女となって入り込んでいた。


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