「ゴブリンの巣穴 統一版」(作:ぺぺろんちーの)のレビュー&感想を記していきます。同人の異種姦繁殖SLG(シミュレーションゲーム)では、かなり有名なシリーズでしょう。
第一作「ゴブリンの巣穴」、第二作「ゴブリンの巣穴 I’ll borne」、第三作「ゴブリンの巣穴theFable」と三作品が出ています。各作品は別売りでヒロインや戦闘要素を追加するDLCコンテンツがあり、最初はどれを購入すればいいのか迷いました。
現在は全ての追加要素が含まれた完全版があるので、それを購入すればいいようです。完全版は「ゴブリンの巣穴 統一版」「ゴブリンの巣穴 I’ll borne 統一版」 「ゴブリンの巣穴theFable 淫辱物語編纂版」となっており、追加コンテンツの分だけちょいお高めになっています。
今回レビューしていくのは第一作の「ゴブリンの巣穴 統一版」です。本体+パッチデータ1~6+攻略&資料PDF、回想開放ツールなどが含まれています。統一版(完全版)はすでにパッチが適応された状態でダウンロードできました。
本体:ゴブリンの巣穴(RJ291561)
追加要素①:ゴブリンの巣穴 patch.1 絶望アップグレードデータ(RJ293960)
追加要素②:ゴブリンの巣穴 patch.2 肉床アップグレードデータ(RJ297684)
追加要素③:ゴブリンの巣穴 patch.3 小鬼アップグレードデータ(RJ300227)
追加要素④:ゴブリンの巣穴 patch.4 亜人アップグレードデータ(RJ305515)
追加要素⑤:ゴブリンの巣穴 patch.5 雌堕アップグレードデータ(RJ309822)
追加要素⑥:ゴブリンの巣穴 巣穴の性態辞典 + patch.6 言語アップグレードデータ(RJ321270)
価格はDLSITE専売で3,850円と同人作品にしてはお高めですが、ヒロイン数などを考えれば妥当な金額設定です。声優も多く、ナレーションに声優がある珍しい作品でした。セール中ならお安めに購入できますし、連休などで時間に余裕があるときはオススメします。
発売日 | 2021年10月01日 |
サークル名 | ぺぺろんちーの |
価格 | 3,850円 |
作品形式 | シミュレーション、音声あり、音楽あり |
ジャンル | ぶっかけ 妊娠/孕ませ 出産 屈辱 フェラチオ 青姦 複数プレイ/乱交 異種えっち |
作品紹介

生殖すること。
繁殖すること。
それだけを指針に、世界の片隅で懸命に生きる彼らの、本当の強さを……。
メスと見れば襲い掛かり、組み伏せ、巣穴へと連れ帰る。
そして暗闇の奥底で、いったい何が起こるのか……ともに見に行きませんか?
★
出会ったメスを、バトルで撃破!
巣穴に連れ帰り嬲りつくす!
種付け・即妊娠!
産ませたゴブリンで戦力増強!
新たなメスを調達ッ!
★
ヒロイン総勢12名。
高潔なエルフ、信心深い聖女、強靭な冒険者などなど……
全員のHイベントに、美麗スチルとドットアニメーションを用意。
豊富なBGVとエッチなSEが、ゴブリンが人間のメスを使った繁殖を演出します!
ゴブリン×冒険者 繁殖SLG、「ゴブリンの巣穴」ここに開幕です──
ストーリー
ゴブリン──
誰もが知り、誰もが侮る低級モンスター。
今日も一匹のゴブリンが、冒険者一向に焼かれた巣穴から、逃れてきていた。
しかしゴブリンは、悲しみにくれることはない。
何故なら、不幸に悩めるほどの知性など、そもそも持ち合わせていないのだから──
略奪すること。
生殖すること。
繁殖すること。
そんな本能だけが、彼らを突き動かしているのだ。
だってゴブリンだもの。
そしてゴブリンはメスを見つける。
相手が、どんなに美しく、強く、気高くても。
どんな戦士、王族、聖人でも。
獣には関係がない──全て、種付けるべき【肉床】でしかないのだ。
いざや始まる、略奪の時間。
薄暗い「ゴブリンの巣穴」に、哀れなメスたちの嬌声が木霊する。
さぁ、誰も見たことのない、ゴブリンの本当の姿を、観測しに行こう……!
感想&レビュー

まずヒロインが多いです。24ヒロイン。多過ぎるっぴ!
全ヒロインにエロシーン&妊娠があるものの、これだけ人数が多いと各ヒロインは薄味になります。
巣穴に捕らえて繁殖ゲー的な意味では、コレクション感があっていいのですが、なかなか愛着はもてなかったりします。次回のために人肉にしとくかーみたいな感覚で発狂死させてましたが、あんまり良心は痛まなかったです。
プレイ中も名前は全く覚えず、「最初に捕まえた修道女」だとか「攻め込んできた女侍」みたいな感じで区別してました。そのせいか、攻略のヒントで名前を言われたとき「どのヒロインだ。それ!?」と首を傾げてしまったり。
ゲームは序盤こそ大変です。なにせ持ち駒が少なく、弱いゴブリンしかいないため、攻め込みイベントで何度も全滅しました。防衛アイテムを使わないと最序盤は、まず間違いなく突破されます。周回を繰り返せば、ゴブリンの数が増え、世代が増えるにつれて強個体が湧くので楽になりました。
攻略で躓くときは意地にならず、ゲームオーバーになったら基本難易度で何度も引き継げば、何とかなります。戦闘訓練はゴブリンの半数が死ぬ代わりに、能力値をあげてくれます。これは余裕があるときじゃないと無理。この仕様を勘違いしてて、何度も詰みました。
ちなみに、総プレイ時間は5時間くらいでした。END分岐が面倒だったので、自力で到達できたのは巣穴壊滅ENDでしたね。人間強すぎワロタ⋯⋯。
繁殖&妊娠の要素

期待していたほどではありませんでした。各ヒロインは妊娠しますが、出産シーンは暗転で描写なしです。腹ボテの立ち絵とかはありますが、ゲーム中は「それどころじゃねえ、数を増やさないと攻め込まれて終わるッ!!」みたいな感じだったので、最序盤は「産めよ! 増やせよ! 巣穴に満ちよ」の有様。
気付いたらゴブリンロードが誕生してましたが「どのヒロインが産んだか分からん。特性は遺伝しているはずだが⋯⋯まぁいいか! とにかくこれで何とかなりそうだ!」という状況でした。SLGといっても地域制圧ではなく、手駒を増やしたり拠点の防衛ゲー。
出産シーンが描かれないことからも、そっちに凝ったゲームだったのだと思います。ヒロインの人数が多いだけに差分とかシチュは使い回しがほとんどです。シナリオは込み入っておらず、裏設定があるのかなぁくらいでした。
良い点
ヒロインの数が豊富! これが最大の売りではないでしょうか。巣穴にゴブリンが溢れて、ヒロインが沢山いる。なかなかに壮観な光景でした。
次から次に色々なヒロインが出現して、ゴブリンで捕まえていくのは爽快です。
悪い点
ヒロインの数が多いせいで、シナリオもやや薄めになってるため、安定してくると作業ゲーになります。
エロゲなのに、エロをスキップして戦闘に集中する謎プレイになりがち。さらにもう一つが主人公がいないことです。
このゲームの竿役はゴブリンですが、いわゆる主人公はいません。強いていうなら群れ全体です。
名前付きのリーダーとかも存在せず、ただプレイヤーが将棋の駒を動かしているような印象になります。逆にいえば、使ってたゴブリンが死んでも「まだストックがあるから、何とかなるか」と思い入れが薄い。
ヒロイン&主人公に感情移入ができないため、各種のENDも内容よりも「条件満たすので疲れた⋯⋯」と感じやすい。最後は回想開放ツールを使ってしまいました。
シナリオを深掘りする場合は、ヒロインの人数を減らしてHCGの内容を多様化させるしかないでしょう。ただ、これはこのゲームの良さを消す側面もあるので悩ましい。
あとはヒロインを攻略してる感は倒して捕まえるまでです。SAN値の減少幅で「拒絶~恭順~淫乱」とステータスが変わるのですが、美味いものを喰わせてSANの大回復後に、人肉を喰わせてSANを減少させると⋯⋯淫乱になる。淫乱にさせたいなら人肉ゲーとなるのが、「うーん? チンポよりお肉なの?」と唸ってしまう。

操作性
システムは分かりやすく、詰まったときは強さ引き継ぎのごり押しでなんとかなる。強さはパワー。このあたりの攻略は他サイトの攻略記事を見た方がいいです。
操作感で迷うことはないのですが、回想シーンの画面はだけはかなり分かりにくいです。
下記のように文字情報だけで、サムネイルがないです。CGも個別では鑑賞できない模様。
出産とあるシーンもすぐ暗転しちゃうので、このあたりは物足りなく感じますね。ただヒロイン数はとにかく多いので、各キャラのエロが2~3シーンだとしても総CGはとんでもなく多いのです。しかし、使い回しが多いため印象で損しちゃってる。

