人類を絶滅させる方法。たぶん創作者なら何度か考える機会があったと思います。
かくいう私も人類を滅ぼす方法を探して、ネットサーフィンしてたのですが「致死率100%の感染症」という書き込みを見て、「100%だったら感染が行き渡る前に罹患者が死んで、人類を全て殺しきれない。よって致死率100%はほとんど殺せない」と、どこぞの雑学本に書かれた知識を想起していました。
感染症の被害で大切なのは「感染率」であって、致死率は6割くらいがちょうどいいのではないかと思ってます。調べたら黒死病(ペスト)は3~6割くらいだとか。肺ペストだと9割近くに達するとか!
ただその一方で、そもそも細菌やウイルスの目的は「増えること」なわけですよ。本質的には人間と同じ。産めよ増やせよ! 細菌やウイルスも感染対象が死滅したら、自滅してしまうわけで⋯⋯感染が拡がるほど弱毒化していくのも進化論的には当然と考えられます。
社会に変化を与えたり、文明を崩壊させる、あるいは少数民族を衰亡させるくらいが限度なんじゃないかと⋯⋯? 細菌やウイルスで絶滅した生物っているんですかね? 生物種の絶滅は基本的に環境の激変に適応できなかったパターンばかりで、病の大流行は思い当たらない。
むしろ「酸素を一酸化炭素に変える!」みたいな微生物が大量繁殖して、地球の酸素濃度を極限まで低下させて、人類を暮らせなくなるするとか? その場合であっても酸素を喰らい尽くした新種の微生物は、食い物がなくなって絶滅する。地球全体を覆い尽くす前に、部分的に酸欠に陥って死滅が繰り返されるから、大気の組成を変えるまでは至れない⋯⋯。
可能性を考えれば考えるほど、巨大な隕石を降らせたほうが手っ取り早くなる。
感染病やウイルスで人類を衰亡させるには、人類以外の動植物も罹患して、キャリアにならなきゃダメそう。たとえば穀物系の植物に寄生して、人類が摂取したら感染して、死亡するみたいな病。食糧や飲用水をダメにする細菌やウイルスならワンチャンあるきもします。
――あるいはホラー映画のように死体が動くゾンビウイルス?