2024年 4月19日 金曜日

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【聖処女マーテルの懐胎】第七話 修道院の乱交パーティー

NOVEL短編小説【聖処女マーテルの懐胎】第七話 修道院の乱交パーティー

 

 パルセノス修道院に大悪魔シャイターンが入り込んでから三ヵ月、聖女マーテルの清楚な熟体は淫悦に染められていった。

 朝の祈祷、修道女達への講義、そして夜になれば私室で、シャイターンはマーテルの膣内に子胤を注ぎ込んだ。悪魔憑きになったマーテルは淫欲の誘惑に抗い続ける。契約で縛られたシャイターンは、二十人の修道女達に手出しはできない。愛弟子達の貞操を守るため、マーテルは淫辱に耐えた。

「マーテルのオマンコは意固地だね。精液でボテ腹状態になってもを上げないんだ」

 膣内射精を受け続けた子宮は精液で膨張し、マーテルの下腹部はぽっこりと盛り上がっていた。正常位で交わるシャイターンは、指先でマーテルの胎をなぞる。

 そうしている間もオチンポの根元で垂れる陰嚢ふぐりは脈動していた。巨球の睾丸で生成されたばかりの孕ませ汁がオマンコに注がれている。聖女の子壺は、強大な大悪魔の遺伝子で満ちる。

「僕の子胤は独占欲が強い。クロエの身体を清めてたマーテルなら分かるでしょ? お胎の卵子をぜーんぶ受精させちゃう。僕の赤ちゃんしか産めない子宮にするんだ」

 ニヤリと口元を釣り上げたシャイターンは、マーテルの隣りで失神しているクロエを指差した。浄化の奇蹟は塗り潰され、悪魔の魔法で魔女化したクロエは、みっともなく股を開いていた。悪魔の極太オチンポで愛でられた女陰は、愛液と精子の混合液が垂れ流れている。

 経産婦のクロエは、今まで以上に泌乳が激しくなった。再び悪魔の子を身籠もり、母体が子産みの準備を進めていた。化猫の耳と尻尾が生え、異形の姿に墜ちた魔女。悪魔には人間を堕落させる力があった。

「あぁっ⋯⋯! んぅっ⋯⋯! わ、わたしは⋯⋯魔女にはなりませんわ⋯⋯!! 何があろうとも⋯⋯どんな責め苦に悶えようと⋯⋯! 私の信仰心は揺るぎませんわっ!」

 マーテルは睨みつける。悪魔のオチンポで絶頂させられながらも、最後の聖域は守り抜く意地を見せた。シャイターンの子胤は聖女の聖結界を突破できず、胎の奥底で眠る熟卵に辿り着けていない。

 己の意思で欲したとき、人間は悪魔の子を産む。魔女に墜ちたクロエは自ら選び、望んだ結果、魔界で息子を産んだ。

 これまで多くの女達を魔女に堕としていた淫堕の大悪魔シャイターンは考えを巡らせる。

 悪魔を忌み嫌う聖女マーテルを孕ませるために、必要な欲望とはなにか。清廉潔白な人生を送ってきた善良な人間を酔わせる願い。どんなに清らかな魂の人間でも必ず綻びはある。

「んィっ⋯⋯!?」

 脳内で淫妄を見せつけられマーテルの魂は揺さぶられてしまう。シャイターンが見せた光景は、我が子を愛おしげに抱く聖母の姿だった。

(私が子どもを産んで母親に⋯⋯。あぅっ⋯⋯! ダメですわっ! 惑わされては⋯⋯! これは悪魔の誘惑⋯⋯!!)

 母乳を求めて乳房を掴む小さな赤児。歯が生えそろってない口で乳輪を甘噛みしてくる。血の繋がった我が子を愛しむ幸福。諦めていた子育ての欲望を煽り立てられる。

「マーテルを立派な母親ママにしてあげる。僕なら叶えられる。魔法の力を使って魔女になれば、赤ちゃんをが産めるよ」

「あぁっ⋯⋯んぁっ⋯⋯!!」

「大丈夫。まだ間に合うよ。マーテルの卵子は残ってる。それを僕にちょーだいっ♥︎ 人間は幸せを求める権利があるんだよ。諦めずに手を伸ばせば望みは叶う」

「あぁ⋯⋯んぅっ⋯⋯! んぁああぁぁっ⋯⋯!! 私は聖女ですわっ⋯⋯! 悪魔を駆逐する教会の祓魔師エクソシストが悪魔に⋯⋯! あんぁっ⋯⋯ん⋯⋯!!」

「綺麗事の言い訳だね。マーテルは知らなかっただけ。オナニーすらしてなかったでしょ。セックスの快楽を知った今はどうかな」

「あひぃっ⋯⋯! んふぁ⋯⋯はゆぅ⋯⋯♥︎」

「まさか四十路を超えてから妊娠しちゃうのが恥ずかしいの? 可愛いねぇっ♪ くすくすっ! 今さら妊娠しちゃう淫乱な熟女オバさんって呼ばれちゃうもんね」

「おぉっ♥︎ んぉっ⋯⋯♥︎」

「本当は母親になりたかったんでしょ? 周りの人が自由恋愛してるのに、一人だけずっと祈りを捧げる日々。退屈で詰まらない人生だ。死んだら何も残らない。だから、女子修道院を開いて、弟子を育て始めた。違う? 自分と同じような聖女を作りたいんでしょ? 後継を育てるためというより、後悔を隠したかった」

「ち、ちが⋯⋯わたしは⋯⋯!! んぁっ♥︎」

「本心を白状しちゃいなよ。結婚できず、誰とも愛し合えなかった人生を悔いていた。仲間が欲しかった。だから、こんな人里離れた場所で、修道女を育てたんでしょ? 自分と同じ退屈な人生を歩ませるためだけにさ」

「そんなのは⋯⋯! でたらめですわぁ⋯⋯! わっ、わたしは⋯⋯!! 世のために修道院をぉっ♥︎ あうぅっんっ♥︎ んぅっ♥︎ んぁあああぁ⋯⋯♥︎」

「本当は僕と子作りできて悦んでるくせにっ! 子宮の護りが弱まってきた。マーテルの本能が子作りを望んでるからだ」

「あっ♥︎ んぁっ♥︎ ああんっ⋯⋯♥︎ んぁああああああああああああああああぁぁっ♥︎」

 秘匿していたマーテルの本心を曝き、シャイターンは射精を遂げる。腰を掴み込んで逃さない。聖なる護りは砕け散り、陥落した卵巣で眠る卵子を精子が貪り食う。

「――ついに望んでしまったね?」

 聖女マーテルは悪魔の子を孕んだ。大悪魔シャイターンは魔女堕ちの接吻を施す。聖女を魔女へと変貌させる淫紋が刻まれた。

「んぁ⋯⋯♥︎ あぁっ⋯⋯♥︎」

「これでマーテルもクロエと同じ魔女になった。じゃあ、僕と交わした契約も更新しようか? この修道院を住み心地がよい場所にしないとけない。せっかく監視の目がない場所なんだ。自由奔放に、欲望を満たすための生活を修道女達に教えてあげなきゃね」

「んぉっ⋯⋯♥︎ んっ⋯⋯んふぅ⋯⋯♥︎ あぁっ、んぁああぁぁぁっ~~♥︎」

「修道女達にも幸せを分け与えよう。二十人の無垢な乙女⋯⋯。あぁ、きっと可愛い声で喘いでくれるはず。バージン・ロードの異名に恥じないセックスをしないとねぇ。くふふふふっ!」

 ◆ ◆ ◆

 聖処女マーテルが悪魔シャイターンの子胤で懐妊してから半年後、パルセノス修道院の礼拝堂に勢揃いした二十人の修道女達は、お互いのお腹を比べ合っていた。乙女は一人もおらず、全員のお腹が膨らんでいる。純潔を誓ったはずの修道女達は、悪魔の子を身籠もった妊婦に墜ちていた。

「本日の講義は魔女化についてですわ♥︎ 大悪魔シャイターン様の子を身籠もった皆さんは、真なる妖魔として異形の姿を手に入れねばなりません。そう、私やクロエさんのようにっ⋯⋯♥︎」

 講壇に立つマーテルの肉体は乳雌牛めうしの変異が起きていた。魔女墜ちに伴う身体の異形化。子産みに備えて、たっぷりと肥えた媚肉の女体。前部に突き出たボテ腹は力強く胎動している。

「んにゃぁあ⋯⋯♥︎ 悪魔の子を産むために魔女は人間の姿を捨てなきゃならないにゃ♥︎ どんな姿になるかは、異形化してからのお愉しみにゃんっ♥︎」

 化猫の尻尾を揺らすクロエは、悪魔の子を産んだ経験者として修道女達に説明する。

 マーテルが魔女墜ちした後、大悪魔シャイターンはすぐさま契約を結び直し、パルセノス修道院を掌握した。一ヵ月とかからずシャイターンは、修道女達の処女を食い散らかし、全員が悪魔の子を孕んだ。

 礼拝堂に安置された聖天使ジョヴァンナの石像は、淫祭の狂宴を目撃する。毛布が敷かれた寝床に横たわった悪魔の美少年は、三つ編みの修道女を手招きする。

 勉強熱心で真面目な少女だった。聖女になるため、信仰心を磨き続けていた乙女は、ほんの数カ月で魔女見習いの妊婦に変貌した。悪魔のオチンポに狂わされ、セックスの虜になっていた。

「んぁっ♥︎ あんっ♥︎ シャイターンさまぁっ♥︎ んぁっ♥︎ 子胤をぉ♥︎ 祝福を授けてくださいっ♥︎ 立派な魔女になってぇ♥︎ シャイターンさまのお世継ぎをお産みいたしますぅっ♥︎」

 三つ編みの修道女とシャイターンは、他の者達が見守る中で性交を始める。極太の男根で押し上げられ、膨らんだボテ腹が波打った。

「お腹も順調に育ってきたね。控え目の小さなオッパイもちょっと成長した?」

「あっ♥︎ あんっ♥︎ んぁっ♥︎ あんんっ~~♥︎ マーテル様やクロエ様のような大きなオッパイになりたいですっ♥︎」

「う~ん。願いは叶えてあげたいけどさ。貧乳も僕は好きだよ。オッパイは小さいのに、この肥えたお尻のアンバランス。可愛がりたくなっちゃう」

「あぁんっ♥︎ んぁっ⋯⋯♥︎」

「処女喪失のときは次席だったけど、一番最初に妊娠したから主席になったんだよね。魔女化ができたら、もう成績の順位は決まりかな? どうなの~? マーテル院長?」

 シャイターンは修道院長に問いかける。マーテルは昂ぶる淫気をクロエとのレズセックスで慰めていた。

「もちろんですわぁ♥︎ さあ、皆さんっ♥︎ シャイターン様のオチンポに奉仕して、一日でもはやく魔女の身体を手に入れてくださいっ♥︎ 悪魔の赤ちゃんを産むためにっ♥︎」

 マーテルはクロエの母乳を吸い始める。淫猥な魔女同士の濃厚なレズセックスを見て、他の修道女達もペアを組んで同性愛に励み始める。

「んぁっ♥︎ んっ♥︎ んうぅっ~~♥︎ シャイターンさまぁっ♥︎ 墜ちるっ! 墜ちちゃうっ♥︎ わたしっ♥︎ シャイターン様だけの魔女になるぅ♥︎ 悪魔のオチンポだいしゅきっぃ⋯⋯♥︎」

 パンッ! パンッ! パンッ! 礼拝堂に心地好い肉音が鳴り響く。三つ編みの修道女は自慢の尻を上下に踊らせて、悪魔の極太オチンポに奉仕する。

「シャイターン様~♥︎ 次は私のオマンコをお使いくださいませ♥︎ そんな農村の下女よりも気持ちよくしてさしあげますわ。大貴族の貴き血統を穢してくださいっ♥︎」

 縋り付いてきたのは、三つ編みの修道女に主席の地位を奪われた貴族令嬢だった。シャイターンの尻尾をしゃぶり、寵愛を奪おうと上目遣いで強請ねだる。

「可愛い嫉妬心だね。でも、順番だよ。次は君の番だ。燃え上がる野心家の魂も嫌いじゃない。おやおや? オマンコの締まりがキツくなった。こっちもこっちで嫉妬心が強いのかな? 出身は違くても似たもの同士だね。くすくすっ!」

「あっ♥︎ んぁっ♥︎ んぅ♥︎ もうちょっとでぇ♥︎ あと少しで扉が開けそうですぅっ♥︎ 人間の殻を捨てられるぅうっ♥︎ んぉっ♥︎ おっ♥︎ んぉぉお゛ぉっ~~♥︎」

 三つ編みの修道女は失禁し、小水を撒き散らした。弟子達の痴態をマーテルは恍惚の表情で眺めている。お腹に宿った悪魔の子が元気に胎動する。

(あぁ⋯⋯♥︎ 心地好いですわ♥︎ 皆でどこまでも淫堕に⋯⋯♥︎ シャイターン様を止められる者なんてこの世におりませんわ⋯⋯♥︎)

 クロエの母乳を飲み干したマーテルは、礼拝堂の扉が音もなく開かれたことに気付いた。パルセノス修道院は隔離された山地の奥深くにある。一番近い人里まで行くのに三日もかかる。誰かが訪ねてくることはまずありえない。だからこそ、シャイターンも潜伏先に最適だと考えていた。

「あ⋯⋯! マジ⋯⋯?」

 マーテルが気付くのとほぼ同時で、シャイターンも認識した。礼拝堂に現れた長身の美女は、怒りで顔を歪ませていた。

「聖天使ジョヴァンナ様⋯⋯!?」

 魔女に墜ちたマーテルですら、かつての理性を一瞬だけ取り戻した。祈りを捧げ続けてきた乙女の守護天使ジョヴァンナ。礼拝堂に祀られた大天使は大悪魔を蔑視している。

「え⋯⋯。あ⋯⋯! 待った! 話し合おう! ちょぉっ! ほんと! 話せば分かる。分かるって! いや、ほんとに話し合おう!! これには山よりも高く、海よりも深いワケがあるんだってば!!」

「このクズ悪魔が⋯⋯!」

 怒り狂う聖天使ジョヴァンナは修道女を引き離し、シャイターンの首根っこを掴んだ。猫に捕まった鼠のようになったシャイターンは言い訳の言葉を叫いている。

「貴方のしでかした後始末で、私がどれだけ煩わされたと思っているのです? 謝罪の一言があるかと待てども姿を消して数カ月も連絡なし! 探してみれば私の修道院で乱交パーティーですか? 本当に良いご身分です」

「⋯⋯辺境伯だからね」

「黙らっしゃい!」

「⋯⋯だって⋯⋯怒ってるでしょ⋯⋯? リリスと浮気したこと。家出したくなる気持ちも⋯⋯さ。⋯⋯分かってよ?」

 固唾を飲んで見守っていた修道女達は、聖天使ジョヴァンナと大悪魔シャイターンの会話を聞いて、思わず首を傾げてしまった。だが、マーテルは事情が分かりかけていた。

(本物の聖天使ですわ⋯⋯! 乙女の守護者ジョヴァンナ様が降臨された⋯⋯。でも、星海の洞窟で祈りを捧げ続ける天使様がどうしてここに⋯⋯? え⋯⋯。羽の色が⋯⋯真っ黒⋯⋯? 清らかな天使の翼は処女性を象徴する純白のはずですわ⋯⋯)

 ジョヴァンナの背中に生えた両翼は漆黒に染まっていた。よくよく見れば淫猥な衣装を着ており、まるで娼婦のようだった。

「許してよぉ。⋯⋯。ほとぼりが冷めたら帰るつもりだったの⋯⋯。ほんと。まじで。浮気で本気になったりしないよ。愛してる妻は一人だけ! 僕は契約に縛られた悪魔だよ?」

「その言い訳、何度目か覚えていないようですね。愛人に産ませた子どもの世話を押し付けるときの常套文句⋯⋯! さすがに聞き飽きましたよ。他の言い訳はないのですか?」

 大悪魔シャイターンの正妻は大淫婦ジャンヌ。女遊びに耽る夫を見かねて、領地の経営は妻が取り仕切っていた。家臣団のほぼ全員が今ではシャイターンよりもジャンヌを重んじている。

 ジャンヌの出身を知る者は魔界でも少ない。一方で天界では絶対の秘密となっている。

 星海の洞窟で祈りを捧げ続けている聖天使ジョヴァンナは、この数千年の間、一度も姿を現わしていない。それもそのはずであった。

「まさか⋯⋯聖天使ジョヴァンナ様の正体は堕天使⋯⋯? そんな⋯⋯! じゃあ、大淫婦ジャンヌは⋯⋯!!」

「あぁ~。やっぱりにゃ。礼拝堂の天使像。どこかで見たと思ったら、シャイターン様の奥方とそっくりにゃん。どおりでパルセノス修道院の結界をすり抜けられたわけにゃ⋯⋯!」

 マーテルも合点がいった。強力な聖撃を受けてもシャイターンは傷一つ負わなかった。聖天使ジョヴァンナの奇蹟が一切通じなかった理由は明らかとなった。

「――で、正妻の私をほったらかして、わんさか子どもをこさえたと? 何人ですか? ここにいる修道女は全員孕んでいるようですが?」

「二十一人⋯⋯。あ、クロエも含めたら二十二人⋯⋯」

「ここには幼い少女もいますね。あの三つ編みの修道女は発育の具合からして未成年では? 私、幼女には手を出すなと言いましたよね? 契約をしないと悪魔は約束事をまもれないのですか?」

「いや! いやいや! あの子は立派な大人だよ! だって、ちゃんと妊娠できる身体じゃん! 実際に妊娠できてるわけで、子どもが作れるのなら、それはもう大人と言え⋯⋯うぎゃんっ⋯⋯!」

「そんなわけないでしょう」

「やめっ⋯⋯! 顔を殴るのはやめてっ! 家庭内暴力だ! こんなの婚姻契約になかった!」

「夫婦の契りは不変。そういう契約にしたのは貴方自身です。好きなだけセックスさせて、堕天までしてあげた。永遠の愛を捧げているのですから、これくらいで騒がないでください」

「お淑やかな天使様に戻って! 堕天してから性格がキツす――ふげっ!」

「家に帰りますよ。しばらく反省してもらいます。貞操帯が必要かもしれませんね。まったく⋯⋯。貴方が魔神王の正妃を孕ませたせいで、魔界で内乱が起きているのです。おかげで人類との戦争は終わりそうですけれどもね」

 ジャンヌは気絶させたシャイターンを拘束する。

「さて⋯⋯。毎度のことではありますが⋯⋯。この後始末はどういたしましょうね」

 ジャンヌは礼拝堂を見渡す。悪魔の子を孕んだ修道女達。さらには院長の聖女は魔女墜ちしていた。呆れ顔でありながらも、夫であるシャイターンへの怒りがさらに高まった。

「ジョヴァンナ様⋯⋯。本当に申し訳ございません⋯⋯!」

 裸体で土下座するマーテルに、優しげな口調で答えた。

「頭をあげてください。堕天した私は名を捨てています。今の私は大淫婦ジャンヌ。もし浮気相手として謝罪しているのなら受け取りますけれど」

「どういうことなのですか? いったい⋯⋯なぜ⋯⋯?」

「なぜ? 疑問がありますか? 貴方とまったく同じ手口です。口説かれてしまって、子どもを産んでしまい、そのまま悪魔の妻ですよ。ただし、私の堕天は都合が悪いため、今日にいたるまで隠されてきました」

「⋯⋯それでは⋯⋯本当に夫婦⋯⋯?」

「ええ。シャイターンは夫です。婚姻契約を結びました。ろくでなしの悪魔ではありますが、殺戮を望まない平和主義者なのは事実です。女を堕落させることだけが生き甲斐の⋯⋯、どうしようもない伴侶ですよ」

「⋯⋯あの⋯⋯私達⋯⋯これからどうしたら⋯⋯?」

「この醜態⋯⋯いえ、痴態を教会に知られたら火刑でしょうね。仕方ないので魔界に連れて行ってあげます。しかし、それを望まず、もし乙女の身体に戻りたいという者がいれば、そうしてさしあげましょう。お腹の子供は中絶することになりますが、希望者はいますか?」

 ジャンヌは修道女達に提案した。堕胎を選べば辱められる前の処女に戻れると説明する。お腹を膨らませた修道女達は両手で腹部を抱きしめる。誰一人としてジャンヌの提案には乗らなかった。

「そうですか。分かりました。悪魔の子を産む覚悟はあるようですね。皆さんの安全は私が保障いたします。ですが、一つだけ肝に銘じておいてください。正妻は私であって、貴方達は愛人です。身の程を弁えるように」

「は、はい⋯⋯」

 礼拝堂に祀られていた聖天使ジョヴァンナの石像が打ち砕かれる。悪魔に娶られた堕天使ジャンヌは恐妻に変貌していた。

〈完〉

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