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【185話】魔帝の目覚め

「お゛ぉ⋯⋯んぉ⋯⋯♥︎」

 汗だくの魔孕女は下腹に力を込める。開ききった太い両足が震える。歯を食いしばり、背中を弓なりに反った。産道から胎児の頭部が突き出した。

「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯♥︎ う゛ぅ~~♥︎」

 産みの苦しみに喘ぎながら、最後の胎児を産み落とす。子宮内に詰め込まれていた魔物の赤子を全て出産した。産まれた赤子は、影の魔物がどこかに連れていった。

「うっ⋯⋯あぁ⋯⋯♥︎」

 帝都強襲の主力を担ったキュレイは、度重なる出産に疲れ果て、精根が尽きかけていた。肥大化した腹部の自重で内臓が押し潰されそうだった。多胎児を育てるため、過度に膨張した子宮せいだ。発達した乳腺からは黄白色のミルクが流れ出ている。

「んぃ⋯⋯!? んぐぅっ⋯⋯! あぁ⋯⋯ぁ⋯⋯♥︎」

 赤黒い胎盤を排出する。初産に比べれば負担は軽くなっていった。だが、新たな生命を産み落とす行為には、膨大なエネルギー消耗が伴った。強大な力を誇ったキュレイですら衰弱してしまった。

「ふふっ⋯⋯。とても良い具合に仕上がったわね。キュレイの胎盤は素晴らしい。綺麗だわ」

 しばらくを姿を見せていなかったピュセルが現れた。人間の少女に擬態した悪鬼は、膨らんだボテ腹を両手で大切そうに抱え込んでいる。身籠もった小柄な体は、腹部の出っ張りがとても目立った。

(くぅ⋯⋯! くそ⋯⋯! 身体に力が入らない⋯⋯!!)

 拘束術式は解除されている。だが、キュレイは己の身体を動かす体力がなかった。見下していた非力な人間と同程度の力しかない。

(この変化⋯⋯! 魔帝に妊娠させられたせいだけじゃない⋯⋯。ピュセルに貼られた護符が⋯⋯私の肉体を⋯⋯造り変えた⋯⋯!!)

 脆弱な女子供以下の筋力に衰えていた。牛頭鬼の肉体に宿っていた強さが、魔帝の子供達に吸われてしまった。

「ねえ。キュレイ? 貴方は生まれ変わりたいと願ったことはない?」

「は? 何の⋯⋯話をしている⋯⋯?」

「身の上話かな。知能の低い下等な魔物だったら、こんな望みは抱かなかったはず⋯⋯。世界に殺戮と破壊を撒き散らすだけの魔物のくせにね⋯⋯」

 祭壇に腰掛けたピュセルは、キュレイの垂れた乳房をまんだ。茶色に染まった乳輪には魔帝の噛み跡が残されていた。

「魔帝との交わりは私達に大きな変化をもたらしたわ。肉体的な変化だけではないの。胎に宿った我が子を産んだとき、魂の質が変容した」

「戯言を⋯⋯! 意味が分からない⋯⋯! 貴様は実験をしたかったのだろう。私に兵を産ませるのが⋯⋯目的だろうが⋯⋯!?」

「そうね。キュレイが産んだ子供達は、レヴェチェリナの妖術でもう成体になっているわ。魔帝の血を引く牛頭鬼の子は、生母である貴方を凌駕する魔物よ。⋯⋯でも、私の本命はそっちじゃないわ」

 ピュセルは服を脱ぎ始める。痩せ気味の細身に、実った臨月の孕胎は重たげに見えた。魔帝に子宮を捧げて授かった赤子の正体は、ピュセルだけが知っていた。

「くふふっ。魔帝に抱いてもらったときよりも、女同士のほうが緊張するわ。キュレイはどう思う?」

 出産を終えたばかりの股座またぐらに、ピュセルは自分のオマンコを密着させる。女性器の陰唇いんしんを接吻させ、ゆっくりと擦り合わせる。

「なっ⋯⋯? なにをぉ⋯⋯!? んぅっ⋯⋯♥︎ んぅおぉっ⋯⋯♥︎ くぁっ⋯⋯あぁ⋯⋯♥︎」

 ぬぢゅ♥︎ ぬちゃっ♥︎ ぬぢゅぅうっ♥︎ 貝合わせの姿勢で、ピュセルは足を絡ませる。出産で酷使されたガバガバのオマンコを刺激し、互いの陰核をぶつけ合う。

「んっ⋯⋯はぁ⋯⋯。もうじき三皇后によって不可侵領域が破られるわ。でも、結界を乱すには皇帝ベルゼフリートの力を使う。んっ⋯⋯ふぅっ⋯⋯♥︎ 壊れかけの器に負担を強いれば、どうなるかは分かるでしょ? 魔帝が目覚めるわ」

 魂が抜けたベルゼフリートは昏睡し、眠り続けていた魔帝は目を覚ます。魔帝の身体はレヴェチェリナのもとに運ばれている。人類と魔物の命運を賭けた対決は迫っていた。

「レヴェチェリナとメガラニカ帝国、どちらが勝つにせよ。私は私の目的を果たしたいわ⋯⋯。この身体じゃ、レオンハルト・アレキサンダーとは戦えない。だから、私の赤ちゃんをキュレイに預けるわ」

「んぎぃっ!? あぁっ⋯⋯んぁああぁ⋯⋯! あぅうっ⋯⋯おぉっ⋯⋯♥︎ おっ♥︎ おっ♥︎ おぉっ⋯⋯ぁ⋯⋯♥︎」

 キュレイの膣穴に何かが進入してくる。魔帝の男根よりも大きいが、とても柔らかく滑っていた。居心地の良い母胎の揺籃ようらんを目指して遡上する何か。その正体にキュレイは気付いた。

(ピュセルの腹に宿った赤子が私の胎内に⋯⋯!!)

 陣痛に耐えるピュセルは、嬉しそうに笑っている。ボテ腹が荒々しく胎動し、這い出てきた赤子はキュレイの膣内なかに潜っていった。

「受け取ってくれるよね⋯⋯♥︎ 私の可愛い赤ちゃん♥︎ キュレイの丈夫な子宮で育ててほしい⋯⋯♥︎」

「やめ⋯⋯♥︎ んぅっ♥︎ おぉおおっ⋯⋯♥︎ やめ⋯⋯ろぉ⋯⋯♥︎ おぉっ⋯⋯んぎぃ⋯⋯♥︎ ひぃっ⋯⋯♥︎」

「ふふっ⋯⋯♥︎ キュレイが母胎になってくれるのなら成功するわ。今まで殺してばかりだった私達が初めて営みを覚えた。ねえ、本当は分かっているはずでしょ? 魔帝に抱かれている間、私達の魂は幸福に満たされていた」

 キュレイとピュセルは祭壇で交わる。両足を交差させ、股間をつがわせる。胎児が移動する最中、苦しげな女同士の喘ぎ声が広間で響いた。

「うぅっ♥︎ あぁっ♥︎ あひっ♥︎ んぎぃっ⋯⋯♥︎」

「はぁはぁ⋯⋯♥︎ もうちょっと時間が掛かりそう。出産ってこんなに疲れるのね。でも、どうせなら愉しまないと⋯⋯♥︎ 女同士でも気持ちよくなれるから⋯⋯♥︎」

 ◆ ◆ ◆

 魔都ヴィシュテルに潜入した皇帝一行は、不可侵領域の境界に一日ほどで辿り着いた。魔物による襲撃は受けなかった。

 レヴェチェリナは魔物の手勢を動かさない。魔帝とともに帝嶺宮城ていれいきゅうじょうで待ち構える。あくまでも守勢の構えを崩さず、敵の動きを監視し続ける。

「不可侵領域が揺らいでいるわ。さすがは神官長カティア。破壊者ルティヤの力を使っているとしても、こうも綺麗に結界を破るのだから⋯⋯。本当に手強い相手だわ」

 焦りはなかった。全ては想定の範囲内。不可侵領域を無効化し続けるにはベルゼフリートを帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの付近に止め続けなければならない。

「でも、分かっているのかしら? この結界は破壊者ルティヤの器を繋ぎとめるわ。侵入以上に撤退は難しい」

 死恐帝に殉じた先代神官長ロゼティアが張った大聖域は、外部の侵入者を防ぐ障壁であり、皇帝を帝都に繋ぎとめる強力な牢獄でもあるのだ。

「――お目覚めになれましたか。陛下♥︎」

 レヴェチェリナに抱きかかえられていた魔帝が目覚めた。今ごろはベルゼフリートが深い眠りに陥っていることだろう。久しぶりに目覚めた魔帝は、お気に入りの魔孕女オモチャを探す。

「キュレイは⋯⋯? 牛の魔物はどこに?」

「祭壇の間におりますわ。なにやらピュセルの付き合わされているようです。キュレイをお気に召しましたか?」

「性根が素直だからね。そばに置くなら、ああいう分かりやすい女がいいかな」

 黒蠅の帝王は不満を述べつつ、大妖女の柔肌に身を委ねた。白濁湯にかった青紫色の肌は光沢が輝いている。赤子の宿る胎は大きく膨れあがり、出産の刻が迫っていた。

「匂いがする。酷い精臭だ⋯⋯」

稚児ややこを育てるために、妖魔兵の精液を食しておりましたわ。不貞をしていたわけではございません。⋯⋯しかし、ご心配ならば確かめてみますか?」

「敵が来るのに? 余裕だね。もう一つの器が近い。かなり接近されているよ」

「ふふふっ♥︎ 私は敵を恐れていません♥︎ いっそ、敵に見せつけてやりたいですわぁ⋯⋯♥︎」

 魔帝はレヴェチェリナの誘いに応じた。身重の淫体を抱きしめ、猛った巨根でオマンコを挿し貫く。前戯なしの強引な挿入だったが、魔女の膣は常に愛液で濡れていた。

「んぅ⋯⋯あぁ⋯⋯♥︎ あっ♥︎ あんっ♥︎ あぉっ⋯⋯♥︎」

 魔帝は小さな両手で、レヴェチェリナの豊満な肉体を持ち上げる。巨尻を鷲掴みにした爪先が媚肉に食い込んだ。対面立位でのセックスに悦びの声をさえずる。

「へ、へいか⋯⋯? んぁっ♥︎ いっ⋯⋯♥︎ そんなに力を込めたらっ♥︎ 胎児が⋯⋯! 潰れちゃ⋯⋯!! んぁっ♥︎ あっ♥︎ あっ♥︎ あぅ~~っ♥︎」

 ボテ腹を押し潰すほどの怪力で、魔帝はレヴェチェリナを抱きしめてきた。ゴリゴリと子宮口を亀頭で突き、荒々しく犯してくる。

「おかしいな。胎児が死んだら、また僕の種で孕めばいい。そんなに腹の子が大切なんだ⋯⋯? 代えはいくらでも利きそうなのに。魔物らしからぬ反応だ。まあいいけどさ」

「んぁっ⋯⋯♥︎ あぁっ⋯⋯♥︎」

「退屈なセックスだったら胎児を殺しちゃうかも。だからさ、手を抜かずに本気で相手をしてよ」

「んぃっ⋯⋯♥︎ あっ⋯⋯あぁぁっ⋯⋯♥︎ はいぃっ♥︎ 誠心誠意♥︎ 全身全霊でご奉仕いたしますわぁっ⋯⋯♥︎」 

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