2024年 9月20日 金曜日

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【175話】楔役のお務め(♥︎)

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【175話】楔役のお務め(♥︎)

 黄昏色の陰毛は、御髪と同じ極上の肌触りだった。

 メガラニカ帝国の女達は恥毛を処理してしまうが、セラフィーナはあえて恥毛を生やしている。ベルゼフリートが望んでいるからだ。

「んぁっ♥︎ あんんぅぐぅうう~っ♥︎」

「楔が抜けないように毎日セックスしろって言われたけど⋯⋯。やってることは普段とそんな変わらないね」

「あんっ♥︎ あんんっ♥︎ んんうぅ~~っ♥︎」

「下腹の力をもうちょい緩めてくれる? 一番深いところまで挿れちゃうからさ」

「はいっ♥︎ んおぉっ♥︎ んぉっ⋯⋯♥︎」

「セラフィーナはオチンポで子宮をぐりぐりされるのが好きだもんね」

「はいっ♥︎ その通りですわァ♥︎ 陛下のデカチンで子宮を圧迫されるのに病みつきなのォ♥︎ もっと深くぅっ♥︎ 陛下と一つになりたいですわっ♥︎」

 膣道を男根が突き進む。たった一度の射精でベルゼフリートの逸物が萎えたりはしない。むしろ前準備を済ませた極太オチンポは硬度が増している。肉厚の亀頭が子壺を攻め立てる。

(熱い⋯⋯♥︎ 陛下のオチンポで子宮をぐいぐい押される感覚っ⋯⋯♥︎ あぁっ♥︎ いつだって、本当にすごいわっ⋯⋯♥︎ こんなのぉっ♥︎ 知っちゃったらっ♥︎ 誰だって性奴隷メスに墜ちてしまうわァ⋯⋯♥︎)

 性奉仕する後宮の女仙は、ベルゼフリートの極太オチンポでしか快楽を得られぬ身体に変えられた。

 馬並の生殖器が美女の狭苦しい膣穴を押し広げ、オマンコに太さと形状を覚え込ませる。根元までの挿入ができるようになれば一人前の伽役だ。

 ガバガバに拡張された肉壺は、ベルゼフリートの男根にぴったり一致する名器となる。

(陛下専用の淫穴でいいわっ⋯⋯♥︎ 清らかな淑女ではいられないっ♥︎ だってぇ、極太オチンポと出産アクメじゃないと満足できないんですものっ♥︎)

 セラフィーナのオマンコはその昔に処女を捧げた前夫ガイゼフの粗チンを忘れ去ってしまった。愛液で淫らに濡れた陰裂は、幼帝の逞しい巨根でのみ満たされる。

「あぁっ♥︎ 陛下っ! 陛下⋯⋯!!」

 巨根に開発されたオマンコは子胤を欲していた。

「よいしょっと⋯⋯! うん。オマンコはいい感じの締まり具合だ。苛酷な旅を覚悟してたのに、ちょっと拍子抜けかも? まるで慰安旅行だね。旅先の宿でセラフィーナとセックスばっかりしてる」

「あっ♥︎ んぁっ⋯⋯♥︎」

「動くからセラフィーナも合わせてね」

「はいっ♥︎」

 ゆったりとしたピストン運動で、肉棒の出し挿れを繰り返す。乳房を鷲掴みにされたセラフィーナは、母乳を絞ってもらいながら、ベルゼフリートの腰使いに子宮を委ねた。

「どうする? もっと激しいのが好み? 寝台ベッドをギシギシさせたら近所迷惑かな? くすくすっ!」

 リズミカルに肉音が鳴る。腰打ちの衝撃で下半身が沈み込んだ。セラフィーナの柔肌が波打ち、乳房が上下に激しく動いた。

「あっ⋯⋯♥︎ あんっ♥︎ んっ♥︎ あんぅっ♥︎ 陛下のご随意にィっ⋯⋯♥︎ んっ♥︎ んぁっ♥︎ あぁん♥︎ んんぅ~~っ♥︎ あんっ♥︎」

「じゃあ、お喋りしない? 辛気くさい話ばっかりだと気が滅入っちゃうしさ」

 ベルゼフリートは成り行き任せの享楽主義者だが、現状を楽観視はしていない。自分の身に起きた出来事は把握している。

 ベルゼフリートが泣き喚いて、不安がり、怯えたところで事態は好転しない。その点はセラフィーナも同様だ。三皇后から命じられたのはベルゼフリートの伽役。求められたのなら、応じるのが後宮の寵姫である。

「セラフィーナはこの辺りがどこだか分かる?」

「はぁ♥︎ んぁっ♥︎ ヴィシュテルまでの旅程は、およそ半分を超えたと聞きましたわぁ♥︎」

「うん。明日あたり、ケーデンバウアー侯爵領に入るだろうね。ヘルガの領地だ」

「ヘルガ妃殿下の⋯⋯♥︎ あんっ♥︎ んぅゆぅっ♥︎」

「かなり広いから、このペースだと一週間はかかるかな。面白いなんだけどね」

「観光地なのですか?」

「うん。この地方は温泉が勇名なんだ。ナイトレイ公爵領もいくつか高級旅館があるんだけど、南方からの湯治客がケーデンバウアー侯爵領に流れちゃってさ。とにかくまあ、若者に人気な歓楽街がある。今回は素通りなのが残念だよ」

 奇人変人で有名な軍閥派の次席、ヘルガ・ケーデンバウアー王妃は広大な領土を所有する大貴族であった。領主が奇天烈な人物ならば、臣下や領民も変わり者だという噂を耳にする。

殿のご実家ですか⋯⋯?」

「ああ、うん。そうだよ。ヘルガの領地だから、とっても変なところでもあるね」

(側女のリアは「謂れのない風評被害です。ケーデンバウアー侯爵領は普通の場所ですよ」と言っていたけれど⋯⋯。陛下が笑いながらと表現しているのし、きっと外聞の通りなんだわ)

 黄葉離宮で働くリアは、そもそもヘルガ王妃付きの側女である。温厚なリアが怒りを見せるのは、主人や身内を悪く言われたときくらいだ。

(ヘルガ妃殿下には恩義があるわ。でも、変なものは変よね⋯⋯。鎧姿でお風呂に入ってるなんて話も聞いたわ)

 当の本人であるヘルガは、世間の風評を愉快に思っている。成り立ちからしてケーデンバウアー侯爵家はそういう家風であった。

(ヘルガ妃殿下の領地を通るのなら⋯⋯。ここはナイトレイ公爵家の領地と近い⋯⋯?)

 まだまだメガラニカ帝国の地理には疎いが、大貴族の領地は頭に入れた。しかも、セラフィーナの精神には、焼き付けられた記憶がある。

(陛下の生まれ故郷に近づいてる⋯⋯)

 ベルゼフリートの過去を追体験したとき、族滅から逃れようとした一家は、ケーデンバウアー侯爵領を目指していた。

 セラフィーナは実母の視点で、ベルゼフリートが産まれた禁忌の瞬間を目撃した。

(旅の目的を考えれば、たとえ近くまで来ていても生まれ故郷に立ち寄る余裕はないわ。⋯⋯だけど、三皇后はそこまで焦っていなさそう)

 皇帝ベルゼフリートの力を使わなければ、魔都ヴィシュテルの不可侵領域結界は破れない。現地までの旅路は困難が待ち構えている。そう思い込んでいたのはセラフィーナも同じだった。

(今のところ、旅は順調ですわ。高級宿に泊まりながら、街道沿いに北上しているだけ⋯⋯)

 魔物による帝都アヴァタールの襲撃を受けて、三皇后は天空城アースガルズを西部沿岸のグッセンハイム子爵領に移動させた。

 皇帝ベルゼフリートは妃達と疎開したことになっている。実際は帝国軍の最精鋭を引き連れて、魔都ヴィシュテルに向っていた。手段が他に残されていないとはいえ、三皇后も大きな決断をしたものだとセラフィーナは思う。

「脳天気に宿屋でセックスできるのは今だけなのかな~」

 富豪御用達の高級宿とはいえ、離宮や宮殿に比べれば部屋の質は落ちる。棄てられた旧都に近づけば、人家は減っていき、野営で夜を越さねばならなくなるだろう。

「カティア猊下の言い付けですわ。魂の楔が抜けぬように、日々の逢瀬を欠かしてはならぬと⋯⋯」

「ほんと、セラフィーナは役得だよね。敵と通謀してるかもしれないから処刑してしまえって、物騒な意見があったらしいよ?」

「三皇后の慈悲深さには感謝していますわ」

 セラフィーナの命一つで解決するのなら、三皇后は躊躇なく処刑を許可しただろう。世継ぎを産み終えたアルテナ王国の女王はもう用済みだ。

 愛妾の身分で後宮に置かれているのは、ベルゼフリートのお気に入りになれたからだ。それ以上の理由はなかった。セラフィーナが害悪となるのなら、三皇后は容赦なく処断するだろう。

「一番の決め手は記憶を失ってても、僕を逆レイプした執着心かな? これなら絶対に裏切らないと思われたんだよ。少なくとも神官長カティアからの信頼は得たんじゃない?」

 セラフィーナは大妖女レヴェチェリナによって邪術の触媒に使われた。

 神官長カティアは反対術式を構築し、セラフィーナでベルゼフリートの魂を引き留めた。本来は帝国宰相ウィルヘルミナを楔にする予定だった。しかし、精神世界でセラフィーナが予想外の行動を起こし、打ち込まれた楔は二柱となった。

 皇后たるウィルヘルミナと愛妾のセラフィーナ。皇帝ベルゼフリートの伽役は、楔の役割を担う二人だけの特務となった。

(少しずつではあるけれど、こうして繋がっていると神官でない私でも分かりますわ。日に日に、陛下の魂が衰えていく⋯⋯)

 ベルゼフリートの睡眠時間は伸びている。破壊者ルティヤの魂が魔帝の肉体に定着しつつあるのだ。楔による慰安は時間稼ぎになるが、根本的な問題解決にはならない。

 セラフィーナは部屋の片隅に目を向ける。普段なら女官が控えているが、今回の旅に同伴する女官は警務女官長ハスキーだけだった。しかも、ハスキーですら戦力要員ではない。自衛ができる世話係メイドの扱いだ。

 魔都ヴィシュテルを目的地とする苛酷な任務。実力順で人員を選抜した場合、アレキサンダー公爵家の七姉妹から誰を連れて行くかという話になる。

 メガラニカ帝国の国防を鑑みないのであれば、全員を連れて行く選択肢もあった。だが、大所帯となれば様々な不都合が生じる。

 敵の本拠地と目される帝嶺宮城は、大軍では落とせない。歴史が証明している。大陸全土に被害を齎した破壊帝の災禍でさえ、かつての帝都ヴィシュテルは耐えきった。

 少数精鋭で不可侵領域結界を破り、魔物の首魁を討つ。そのために選ばれたのは、アレキサンダー侯爵家の長女シャーゼロット、次女ルアシュタイン、三女レギンフォードの三人だった。

(私としては面識のあるタイガルラさんに来てほしかったわ)

 女仙の同伴者は合計で八人。帝国宰相ウィルヘルミナ。帝国元帥レオンハルト。神官長カティア。警務女官長ハスキー。愛妾セラフィーナ。護衛はアレキサンダー公爵家の七姉妹から、年長の姉が三人選ばれた。

 帝国元帥レオンハルトによる決定だった。当然、留守を命じられた妹達は不満を抱いている。しかし、当主たるレオンハルトの裁定は覆らない。

 ウィルヘルミナとカティアは口を挟まなかった。帝都アヴァタールや国境の防衛戦力を考えての政治的判断も含まれている。

 そもそも七姉妹ではレオンハルトの実力が飛び抜けている。人数が増えたところで、最強の切札であるレオンハルトが敗北した時点で、任務の失敗が確定する。他の者達は時間稼ぎにしかならないだろう。

 有用性が認められるのは、卓越した神術師であるカティアくらいなものだった。

(⋯⋯だとしても、ちょっとおかしいわ)

 三皇后は本当の意図を隠している。セラフィーナは何となく悟っていた。

 年長組に託された使命は、目的達成が不可能と判断されたとき、ベルゼフリートを連れ帰ること。つまりは敗走時の備えだ。不名誉な役目を強いられるのは、女官総長ヴァネッサであろう。

 任務の失敗後、西海に浮かぶ天空城アースガルズで、何が行われるのかは考えたくない。

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