作品紹介・あらすじ
冒険者ギルドに加入した主人公とヒロイン。
しかし、新人の二人は淫魔討伐班に所属することに!!
淫魔の影響で徐々にスケベになっていくヒロインに、間男の手が迫る!!
戦闘中にヒロインの身体にお触りしたり、解呪行為と称し、ヒロインと一夜を共に……
果たして主人公は間男達からヒロインを守ることができるのだろうか?
・基本CG40枚以上
・影絵やアニメーションが多数
・周回プレイが可能・英語、中国語、韓国語、タイ語があります
・ただしChatGPTによる機械翻訳です
発売元(サークル名) | 毛ガニ研究室 |
発売日 | 2024年04月29日 |
価格 | 2,750円(セール中は2000円くらい) |
作品形式 | ロールプレイング |
ジャンル | 浮気 売春/援交 ファンタジー 寝取られ 寝取らせ しつけ 露出 アナル |
妊娠描写 | メル(ヒロイン)、モブ(立ち絵のみ) |
出産描写 | あり、ただし「魔法で子供が出産しました」のテキスト描写 |
三紋昨夏の個人的な感想

冒頭の説明で分かりますが、ストーリーは(貞操のネジが)ゆるふわ系です。
ツッコミどころ満載の導入で「ああ! このゲームはそういう世界観なんだ!」とプレイヤーに教えてくれます。悲観せずに物語を終えるので、その点はいいかもしれません。どんな飛び抜けた展開であろうと「まあ、そういうもんなんじゃない?」と受け入れやすいです。
逆にリアルなファンタジーゲーを期待していると合わない作風かもしれません。
当人たちは真面目にやっているのでしょうが、プレイヤー目線だと「完全に会話がギャグになってる」みたいな雰囲気のゲームです。


寝取られゲーですが、むしろ寝取らせゲーですね。主人公マリクとヒロイン(メル)の常識は無知を通り越して、銀河の果てに吹っ飛んでいます。
これはこれで愉快爽快なキャラです。
間男(ブルーノ)の明らかにおかしな言動に、当初は「え!? それはおかしくない?」と反応しますが、なぜか上手く丸め込まれて「そういうものか⋯⋯」と納得します。こいつらは泥酔者か? ジャンルはNTRという名の「寝取らせ」に近いかも?
気がついたら寝取られてた⋯⋯そんなシステムではありますが、ストーリー的には「ほんわか」してます。これに関してはやってみれば分かると思います。
レビュー(ネタバレ有り)
まず主人公の名前は自分で決められます。とりあえず、デフォルトのマリクで進めました。
ゲーム難易度はさほど高くなく、ゲームオーバー要素もありません。ただし、育成に手間がかかりました(難易度を激難にしていたせいかも)。
主人公の目的は借金を返済してヒロインのメルと結婚すること。
金を稼ぐ方法は、基本的にはダンジョン攻略となりますが戦闘方法が特殊です。
ヒロインの服が剥がされ、間男のブルーノにセクハラされたり、発情したり、淫紋を刻まれたりしますが、HPがゼロになると負けとかそういうシステムじゃないです。メルの処女とかどうでもいいと思ってれば、守るものなんてないですね!
むしろ重要なのは間男であるブルーノが出してくる戦闘指示に従うこと。
戦闘指示に従った行動をすれば、貢献度を稼げます。この貢献度こそ重要でした。マジで重要。
なぜならダンジョンのレベルを上げるのに必要なのは貢献度! 主人公の攻撃ステータスなどを上げるのに必要なのも貢献度! これはもうブルーノさんに媚びるしかないと序盤で気づきましたね。
攻略については、難しくないですし、攻略サイトを見ればすぐ分かりますが、貢献度をためてハーレムを開放し、「ライラ」を抱きまくればいいと思います。貢献度の消費でハーレムに一人追加(ブルーノのお下がり)されていきます。
原理は不明ですがライラの好感度が高くなればなるほど、主人公の通常攻撃は強くなる!(浮気)。攻略勢にとってはむしろライラがヒロインだったのでは?
モブであるライラのエロシーンはありませんが、しっかり妊娠の立ち絵は用意されてます。
ハーレムに用意されたモブキャラはマリクだけじゃなく、ブルーノの子供を孕んだりもします。

ここからはストーリーとシステムについて。
メルは妊娠しますが、かなり妊娠描写は薄めです。ちょっぴし残念。
出産シーンや生まれてきた子どもとの絡みもないため、ステータスの数字が一つ増えた程度の変化しかありません。
経験人数がグラフ化される仕組みは面白かったのですが、これには難点があって〈特殊な目〉というスキルを上げなければ、メルのエロステータスは秘匿状態になります。


もっとストーリーや描写が濃厚であれば、いい感じに機能していたかもしれませんが、ジャンルとしてはお手軽ゲー。作業が増えてしまった感がありました。他ゲーだとエロステータスは基本見えるもの。覗き見が確率で失敗するのも⋯⋯それがストーリーに影響を及ぼすなら分かるのですが、「見たかったらスキルレベルを上げてね!」というリアル時間消費系だから、それなりの作業ストレスがかかります。
本音を言えば戦闘を楽にしたかったので、攻撃スキルを上げたかった⋯⋯!
お金でスキルレベルを上げていくのですが、終盤でもかなりきつかったです。1回で150ゴールドで、25~40くらいしか上がらないうえ、50ごとに上限突破費用がかかる。これを999まで上げるのは苦行でした。

戦闘を楽にしたいのであれば〈攻撃スキル〉、エロステータスを見るために〈特殊な目〉、エロシーンを見るために〈覗きスキル〉⋯⋯。スキル育成が多いですね。
たぶん999まで上げる必要はないのですが、メルとブルーノのエロシーンを見るためには〈特殊な目〉か〈覗きスキル〉が必要でした。頑張りました。
メルはおそらく確率で妊娠するようです。相手は主人公、ブルーノ、その他(売春相手)。モンスターに犯されることはなく、人間とのエッチシーンしかありません。
自分は売春させてたら一人目を孕んでました。誰の子なんだろう⋯⋯?
2回目、3回目はブルーノ。次に主人公の子供を作ろうとしたのですが、浮気しまくりの主人公では中出しさせてもらえず、ゴム付きじゃないとやらせてもらえませんでした。
前述した通り、妊娠しても普段のメルは何も変わりません。立ち絵がボテ腹になったりだとか、具合が悪いからダンジョンに行きたくないとか、そういうイベントは発生しなかったです。ハーレムの待機場所に行くとお腹が膨れたメルを見ることはできますけどね!
ブルーノとの取引でメルに出産させると子供が生まれます。

初回は会話シーンが挟まれますが、誰に妊娠させられたかを話した後に魔法で出産して終わり。二回目も同様です。
ここらの描写はシンプルで、三行以下で終わります。孕ませや妊娠を目的にゲームを買った方だと、肩透かしをくらう展開です。

総評を述べるのなら、濃密なNTRというよりは、ゆるふわファンタジーの「寝取らせ」です。妊娠・孕ませよりもゲームシステムを楽しむべきかと思います。メルの処女を守って、主人公の結婚ENDを目指すとしたら、やりがいのあるゲームだと思います。
アニメーションもよく出来ています(特に影絵)。しかしながら、他でも指摘されていますがエロシーンの少なさ、立ち絵差分の少なさ、ゲームシステムの複雑化に伴う作業感などは感じます。私は楽しめましたけどね!
同人ゲーで2750円は高めなお値段ですから、それなりのボリュームを求められますが、なんだか最近は比較対象のゲームが盛り過ぎな気がするんですよね。たまに「商業エロゲよりシーン数多くね?」って作品もあるくらいですから。
本当はこれくらいが値段適性なのかもと思ったりもします。作るのもお金がかかる。それはよく分かるのだ。ただ、ストーリー性が薄いのは否めない。もうちょっと描写が欲しかった! 次作に期待します!!