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【27話】後宮での暮らし

 ヘルガ王妃の案内で、セラフィーナとロレンシアは軍務省のエリアに向かう。

 天空城アースガルズの土地面積は広大だ。土地が揺れていたり、空気が薄かったりもしない。空に浮いているとは思えなかった。

 浮遊島の中心にそびえ立つ帝城ペンタグラムの周辺は公共の場所だ。出入りは自由となっている。図書館を兼ねた公文書館や景色を一望できる展望台のほかに、評議会の議場が設置されていた。

 天空城アースガルズの住人は地上を下界と呼ぶ。必要な物資は女官を通して購入できる。

 広大な面積を誇るため、移動に特別製の馬車を使っている。車を牽引するのは馬型の生体ゴーレム。エネルギー源の魔石が消耗していると立ち往生すると注意があった。

「どこの国でもそうだろうが、宮廷で階級は絶対だ。皇后、王妃、公妃。この序列は絶対的なルール。愛妾は階級外だ。しかも、セラフィーナは職位を持たないから、自分が女王だった過去は早めに忘れたほうが良いだろうね」

 下賜される住居は階級に相応するものとなる。セラフィーナに与えられた黄葉離宮こうようりきゅうは、こじんまりとした宮殿だった。しかし、それで十分だった。使用人などを含め、10人程度が暮らせる部屋数だ。

「使用人として、側女のリアを付けてあげよう。リアは素直で良い子だよ。宮廷の暮らしで分からないことがあったら、彼女に聞けば大概は教えてくれる」

 黄葉離宮の玄関に立つ獣人族の側女。セラフィーナとロレンシアに、深々と頭を下げた。犬の耳と尻尾が生えている茶髪の美少女だ。

「側女とはどういう役職なのですか……?」

 セラフィーナはヘルガに質問する。

「そうだね⋯⋯。それは側女のリアに説明してもらうかな。リア、自分の仕事を説明できるかい?」

「はい。ヘルガ妃殿下。側女は宮廷のお妃様にお仕えする使用人です。女官の皆様は皇帝陛下の直属なので、お妃様とは直接の主従関係がございません。側女はお妃様の個人的なしもべです」

「合格点だ。95点をあげよう。捕捉するなら、側女は仕える妃がそれぞれ異なる。皇后に仕えている側女と公妃に仕えている側女とでは位に差がある。ロレンシアは非公式だが、セラフィーナの側女という扱いで捻じ込んだ」

「⋯⋯リアさんはヘルガ妃殿下の側女なのですか?」

「その通りだよ。リアはケーデンバウアー侯爵家の側女だ。リアを虐めたら、それは王妃である私に戦いを挑むのと同じ。リアを近くに置いておけば、大半の面倒ごとは回避できる。そもそもリアの祖父は軍務省の中将だ。喧嘩を吹っかける者はいないと思うよ」

 セラフィーナの内心は複雑だ。祖国を攻め滅ぼしたメガラニカ帝国の軍務省が、後見人の役割を担っている。それは軍務省がセラフィーナを戦果としているからだ。

「そうそう⋯⋯。近々、査問会が開かれる。セラフィーナに出頭が命じられる。穏便に済ませたいところなのだが、ウィルヘルミナ宰相閣下のお怒りは激しくてね。欠席は許されない。気をつけたまえよ」

 ここで初めてセラフィーナは査問会の話を聞かされた。

「査問?」

「近衛騎士団の武装蜂起。例の一件だよ。責任追及の声が大きくなっている」

 帝国宰相ウィルヘルミナとは、近衛騎士団の一件で手助けしてもらっていた。

(査問会で責任を追及? 近衛騎士団の一件は、もう終わったはずなのに……)

 以前のセラフィーナなら、素直に内心を吐露して失言してしまっただろう。しかし、経験を積んだセラフィーナは理解し始めていた。

 皇帝の安全に関わる重大事項。済んだことだと水には流せないのだ。

「それじゃ、私はこれで失礼するよ。レオンハルト元帥閣下がいない間、代行として様々な職務を行っているものでね。仕事を溜め込んでいるのだよ」

「わざわざ、ご足労いただき、ありがとうございました。ヘルガ王妃」

「礼には及ばないとも。当初の計画から大きく狂ってしまったが、本筋は変わっていない。我々が貴女に望んでいるのは、次代のアルテナ王を産むことだ」

 ヘルガはセラフィーナの子宮を指差す。

「皇帝陛下の御子がアルテナ王国の統治者となれば、メガラニカ帝国との友好関係は不変のものとなる。励みたまえ」

「仮に私が皇帝陛下の子を産んだしても、庶子に相続権はありませんわ。私はまだ、皇帝陛下を夫とは認めておりませんわ。再三、申し上げておりますが?」

「はっははは。気丈な女だ。しかし、両国の平和を思えば答えはすぐ見つかるのではないかね」

 意味深な言葉を残して、ヘルガ王妃は去って行った。

 ——大陸歴8紀8年4月2日。女王セラフィーナ・アルテナは従者ロレンシアを伴って、天空城アースガルズに入内した。与えられた地位は愛妾。元帥府による身分保障のもと、後宮の女として黄葉離宮で生活を送る。

 国境沿いイリヒム要塞に停泊していた天空城アースガルズは移動し始める。皇帝ベルゼフリートの帰還を以て、進路を帝都アヴァタールに向けた。

 ◇ ◇ ◇

 側女のリアは温順で明るい気立ての少女だった。年齢は十七歳。女仙化の影響で成長が緩やかとなり、年齢以上に容姿が幼く見える。

「どうか、リアと呼び捨てになさってください」

 当初、セラフィーナとロレンシアはリアに警戒心を抱いていた。しかし、数日後には心を許す間柄となった。曲者揃いの妃や女官と異なり、側女のリアは忠実な良き使用人だった。

 セラフィーナはリアに宮廷の事情について、いくつか質問してみた。リアは答えられる限り、精一杯の説明してくれた。しかし、政治事情には疎かった。

「側女には職種が沢山あって、専門技能を持つ方はお妃様の補佐をされたりしています。私は教養がないので、掃除や料理といった雑事くらいしか……」

 リアは重要な情報を知る立場になかった。良くも悪くも日常生活の世話係だった。

 天空城アースガルズに住み始めてから4日目。セラフィーナはベルゼフリートと会っていない。黄葉離宮での暮らしは穏やかだった。

 査問会の知らせは届いていない。特に何かをさせられたりもせず、時間だけが過ぎていく。セラフィーナとロレンシアは時間を持て余すようになった。

「手料理を全て食べていただいて嬉しいです」

 厨房で皿洗いをしているリアは微笑む。犬の尻尾を左右に大きく揺らしていた。

「セラフィーナ様は健啖家なのですね。私は食が細いせいか、子供の頃から身体がひ弱でした。セラフィーナ様やロレンシアさんのように、女性らしい容姿がとても羨ましいです」

 セラフィーナは見かけ以上によく食べる。栄養の大部分は胸部に集約されているのか、腹回りに贅肉はない。しかし、三十路を過ぎてから、尻と太腿の肥大化を気にし始め、自制したいと考えていた。

 特にメガラニカ帝国との戦争が始まってからは、心労で食事の量は減り続けていた。だが、なぜかこの数日は食欲が旺盛だった。空腹を満たすための間食が増えている。

(体重が増えてたし、太りたくないけれど……。お腹が空いて、つい食べ過ぎてしまいますわ。小言をいうリンジーだってここにはいないし……。それにリアの料理はとても美味しいわ)

 リアの手料理は絶品だった。本職の料理人には敵わないと謙遜しているが、王族のセラフィーナを満足させる腕前があった。

 昼食を終えると、厨房は大量の食器で山積みとなる。

 後片付けを手伝うロレンシアは、リアが洗った食器の水気を拭き取り、手際よく棚に戻していく。

「リアはどうして側女になったの……?」

 この4日間でロレンシアとリアは雑談を交える程度に親しくなっていた。祖国を侵略したメガラニカ帝国は憎いが、戦争とまったく無関係な少女に憎悪を向けたりはしなかった。

「多分なんですけど、祖父が大きな武勲をあげたからかもしれません。私って、生まれつき身体が弱くて⋯⋯。母は若いときに私を産んで、すぐ亡くなりました。私も大人になれないって聞かされながら、育ちました」

 リアの祖父は軍務省の中将だった。一兵卒からの叩き上げで、士官学校を出ていない。長年の貢献で老将と呼ばれ、尊敬を集めていた祖父は大きな武勲を挙げた。どのような功績だったのかまでは知らないとリアは説明する。

 祖父は軍の内情を孫娘には教えてくれなかったそうだ。

「祖父のおかげで私は女仙になって、健康な身体を手に入れました。私がこうして生きていられるのは、皇帝陛下と祖父のおかげなんです。でも、私は何もしてなくて……」

「リアはケーデンバウアー侯爵家に仕えているのでしょ。王妃の側女なのだから、もっと堂々としていればいいじゃない」

 ロレンシアは不思議に思う。侯爵家の地位は絶大だ。王族に匹敵する財力を持つ大貴族だっている。その傘下にいるリアは、そこらの下女とは違うはずだ。

「ケーデンバウアー侯爵家に仕えているのは、あんまり風聞が良くありません。あっ! その! 絶対に誤解しないでください! ケーデンバウアー侯爵家は、とても立派な貴族様です!」

「立派な貴族に仕えているのに風聞が良くない……?」

「死恐帝の話をご存じですか? 私の一族は⋯⋯。母方なのですが、その昔に共和主義に傾倒していました。かつて皇室を害する勢力に加担していたらしいです」

 メガラニカ帝国が滅びの危機に瀕した〈リバタリアの災禍〉。

 その災いの始まりは共和主義者による死恐帝の暗殺事件だった。当時、メガラニカ帝国の国政を支配していた反皇帝の共和主義者は、一転して迫害の対象となった。

 現在の帝国においても影響は続いている。

「ベルゼフリート陛下が即位されるまで、共和主義者の子孫というだけで、追放処分が下される時代でした。先祖の罪で住む場所を追われた私達に手を差し伸べてくれたのは⋯⋯。有力な大貴族の中で唯一、ケーデンバウアー侯爵家だけが、大罪人の末裔を保護してくれたのです」

 ケーデンバウアー侯爵家に仕える者で、家名を捨てているのは共和主義者が先祖にいるからだ。

「ケーデンバウアー侯爵家は変人ばかりだと貶されています。だけど、代々のご当主様は、正義と弱者の味方でした。ヘルガ妃殿下は立派な御方です」

「……おかしな人ではあったけど……そういう背景があるのね」

 ロレンシアはヘルガの評価を改める必要があると感じた。リアの話を聞くと、ヘルガは帝国の良識派に属していると思えた。

(ケーデンバウアー侯爵家が帝国軍の穏健派なら、ヘルガ王妃と良好な関係を築いていたほうが良いかも……)

 リアとの雑談で得た情報は、セラフィーナと共有している。少しずつ、帝国の内部事情が分かってきた。しかし、リアから得られる情報は少ない。

 生活上の不便は皆無だ。しかし、アルテナ王国を守るために動くには、別の情報源が必要だった。


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