都内で開催されていたベル・エポック(美しき時代)展覧会に行ってきました。
土日は予約制で、慌てて予約しましたが、かなり空きがあって助かりました。
入館料が1200円とちょい高めですが、1800年代後半から1900年代初頭のイブニングドレス、子供用の衣類など、当時の現物を展示されると聞き、なんとか時間を作り、行ってきました。
――そもそもベル・エポックとは何なのか?
最初は自分も意味を知りませんでした。「フランスの芸術?」と何となく思って展示会が開かれている新橋に。予約の時間になるまで、カフェで時間を潰しつつ、ベル・エポックが何なのかを調べていました。
wiki先生によると「ベル・エポック(仏: Belle Époque:「美しい時代」)は、厳密な定義ではないが、主に19世紀末から第一次世界大戦勃発(1914年)までのパリが繁栄した華やかな時代、およびその文化を回顧して用いられる言葉である。」だそうです。
古き良き時代。日本で言うところの江戸時代とかですかね? それとも令和の今なら昭和後期のバブル? 何にせよ「良き時代」だとか「昔は良かった」と形容される華やかな時代をベル・エポックと言うのでしょう。
wikiでも言及されていますが、対比的にアメリカは「狂騒の20年代(ジャズ・エイジ)」と呼ばれた1920年代があります。こちらは、ベル・エポックが終わってから約10年後。第一次世界大戦の被害をアメリカが直に受けなかったことを物語っていますね。
乗せている写真は撮影許可ゾーンの展示品です。本当はアクセサリーやバックル、ドレスや家具類なども記録しておきたかったのですが、こちらは図録で我慢します。
展示物はそれほど多くなく1時間もあれば回れます。
『ロイ・フラー 黄色の衣装』はとても気に入りました。不気味な印象を受けますが、ロイ・フラー(アメリカのダンサー)を調べると、パフォーマーの躍動感を描いているのだと分かる作品でした。でも、ちょっとホラーテイスト。
フランスっぽさがある作品が数多く並び、実を言うとそんなに好きな絵柄じゃなかったりします。
そんな中、ミュシャだけは「やっぱ現代でも通じる絵柄だなぁ」と頷いて見ていたのでした。
個人的に一番の見どころは、ドレスなどの衣装類、帽子などもあって、おそらく現物。創作資料としては絶品でした。
道化師の絵。この時代から道化師はこんな化粧をしていたんですね。