2025年 1月21日 火曜日

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【128話】正体不明の女仙

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【128話】正体不明の女仙

 

 神官長の執務室、禁裏の最奥でカティアは眉をしかめていた。

 

「――どう思われます?」

 アストレティアはカティアの見解を求める。

 天空城アースガルズで最も重要な場所は皇帝の住む帝城ペンタグラムの禁中、そして祭礼聖域である大神殿の禁裏。禁裏の神官は司法権を照覧し、法秩序の維持に努める。

 

「ありえぬことじゃな⋯⋯。この報告は信じがたい内容じゃよ」

 手渡された報告書を厳しい目付きで睨む。

「カティア猊下、瘴気の残滓を確認しております。バルカサロ王国やアルテナ王国との戦争、宰相閣下とセラフィーナ女王の騒動で長らく滞っていましたが、ようやく尻尾を掴みました」

「儂らの懸念が事実だとして⋯⋯どうやってじゃ? 方法が分からぬ。女仙となるための仙薬は女官総長が管理しておる。三皇后は一定量の血酒を保管しておるが盗まれた話は聞かぬ」

「女仙の瘴気は災厄を呼びます。一所ひとところに留まれば強い痕跡を残します。私の部下がアルテナ王国の王都ムーンホワイトで発見した穢れは、レオンハルト元帥やローデリカ王妃のものではありません。我々が知らない女仙の残穢です」

「メガラニカ帝国が把握していない女仙⋯⋯。事実だとして、どのようにして血酒の仙薬を入手したのじゃ? 一滴たりとも盗まれてはおらん。血酒を摂取しなければ女仙化は不可能じゃ」

「過去に前例があります。栄大帝の時代に起きた事件をカティア猊下もご存知のはずです」

「あれは例外中の例外じゃ。先帝の血酒を特殊な方法で保存し、新帝の即位後に飲めば女仙となれる。しかし、今回はその方法を使えぬ。暗殺された死恐帝は十分な量の血酒を生成しておらんのじゃ」

「死恐帝には女仙がいなかったと記録されています。事実ですか?」

ではそうなっておるのう。となれば話は別じゃ。今となっては真偽を確かめられぬ。じゃが⋯⋯一人、いや二人⋯⋯、女仙となれた者がいたかもしれん」

「その二人誰です?」

「神官長ロゼティア、女官総長アトラク。二人のことは其方もよく知っておるじゃろう?」

「はい。尊敬に値する方々でした」

「五百年前⋯⋯。宰相と元帥が皇帝の弑逆を企んだ当時、大逆犯に組しなかった忠臣の二人じゃ。死恐帝が殺された即位式の夜、血酒の四杯あった。⋯⋯儂の古びた記憶が正しければじゃがのう。覚えておるか?」

「当時の私は司法神官で地方にいました。即位式には参列できなかったのです」

「そうか。そうであったのう。あの場にアストレティアはおらんかったな⋯⋯」

「最初に女仙となる名誉は三皇后、次いで女官総長です。四杯の血酒が用意されていたとは思います。しかし、死恐帝が⋯⋯」

「死恐帝は毒殺された。こともあろうに宰相と元帥の謀りでのう⋯⋯。即位式で亡くなった死恐帝には女仙が一人もおらぬ。しかしじゃ。儂はこう考えておる。神官長ロゼティアと女官総長アトラクは、死恐帝の死後に血酒を飲んだとな」

「亡くなった後に⋯⋯? しかし、それでは⋯⋯」

「神官長ロゼティアは偉大な神術師じゃった。儂を上回る才能と力を持つ、賢い御方であった⋯⋯。皇帝の死に絶望したロゼティアはその場で殉死したのじゃ。女官総長アトラクも毒味を怠ったと責められ、暗殺犯の一味と疑われた。酷い濡れ衣じゃったがな。⋯⋯即位式の翌日、アトラクは自殺してしまった」

「カティア猊下は二人が血酒を飲んでから亡くなったとお考えで?」

「飲んでいるはずじゃ。しかし、当時の儂はそれでロゼティアとアトラクの二人が死恐帝の女仙になれたと思い至れなかった⋯⋯」

「カティア猊下はその認識を改めた。そんな言い振りに聞こえます」

「即位式の夜から五百年後、英雄アレキサンダーは死恐帝の災禍を終わらせるため、廃都ヴィシュテルに攻め入った。旅の仲間とケーデンバウアー侯爵が率いる帝国軍と共にな。帝都解放戦じゃ。儂は屍者の巣窟と化した帝嶺宮城ていれいきゅうじょうで、ロゼティアの亡霊を見たのじゃ」

「亡霊⋯⋯?」

「生と死の狭間をさまよう怨霊。いや、災禍の屍霊とでも言うべきか。⋯⋯死人は女仙となれぬ。そう思っておったが⋯⋯、ロゼティアの霊体は女仙の瘴気を宿しておった。我々の知らぬ性質が血酒にはあるのやもしれん⋯⋯」

「本当ですか? その話は初耳です」

「確証のある話ではないからのう。聞き苦しい言い訳とおもってくれて構わぬが、儂とて当時は余裕がなかったのじゃ。⋯⋯アストレティアよ。なぜ死恐帝の災禍は五百年以上も続いたと思う? その原因を考えたことがあるはずじゃ」

「死恐帝がメガラニカ帝国を呪ったからでしょう? 私は⋯⋯死恐帝をお恨みはできません。それだけの大罪を我々はしでかしたのですから⋯⋯。ベルゼフリート陛下が現われるまで、私は帝国が滅びても止む無しと思っておりました」

「死恐帝の怨恨。儂もそう考えておったよ。しかし、事実は違うかもしれぬ。救国の英雄アレキサンダーは死恐帝を鎮めた。奴は死ぬまで何も語らなかったが、儂は怪しんでおるのじゃ。本当にアレキサンダーは死恐帝をたおしたのかとな⋯⋯」

 カティアが吐露した本音にアストレティアは驚いた。

「まさか⋯⋯? カティア猊下のお言葉とは思えません」

 

 滅びの運命にあったメガラニカ帝国を救ったアレキサンダーは英雄だ。その偉業を支えた仲間の一人がアレキサンダーに疑心を抱いている。

「なぜ疑うのです!? 実際に災禍は終息しました。英雄アレキサンダーが死恐帝を鎮めなければ、災禍はずっと続いていた」

「アレキサンダーは救国の英雄じゃ。これは間違いのない事実じゃよ。生き証人である儂が否定するわけなかろう。じゃがのう、奴は儂にすら語らなかった秘密がある。五百年続いた災禍の原因は間違いなく破壊者ルティヤの顕現じゃ。しかし、死恐帝はメガラニカ帝国を祟っていなかったかもしれぬ」

「どういう意味です?」

「⋯⋯アレキサンダーは帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの隠し通路を全て知っておった。儂ですら知らぬ通路まで。歴代の女官総長だけが知っていた秘密の抜け道も含めてじゃ。どこでアレキサンダーは知ったと思う⋯⋯? 長年の謎じゃった」

「アレキサンダー公爵家は代々続く帝国軍の名家です。⋯⋯何らかの事情で伝わっていたのでは? たとえば帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの図面があったとか?」

「その可能性はあるじゃろうな。しかし、それでは分からぬ。なぜ仲間に話さなかった? 仲間にまで隠すようなことではあるまい」

「それはそうですが⋯⋯」

「⋯⋯ここからは儂の推測でしかないが、話させてほしい。廃都ヴィシュテルには屍霊がいたのじゃ。儂は死んだはずのロゼティアやアトラクと戦った。帝嶺宮城ていれいきゅうじょうは生と死の境界が崩れておった。死恐帝の霊が廃都のどこかにいたかもしれぬ」

 カティアは言葉を区切った。そして導き出した結論を語る。

「もし死恐帝がアレキサンダーに協力していたとしたらどうじゃ? 善良な人格を維持し、心優しい少年の心のままだったら? 国を救おうとする英雄に助力していたとすれば? 死恐帝に帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの構造を教えてもらった。それならアレキサンダーの行動や態度に説明がつく」

「突飛なことを言われるのですね。破壊者ルティヤの転生体は寿命以外で死んだとき、大きな災厄を起こします。人の心は失われてるはず⋯⋯。歴代の皇帝は⋯⋯少なくともそうでした」

「ベルゼフリート陛下の過去を知っておろう。昨年の末、破壊者ルティヤ転生体は亡くなっておる。災厄が起きていないのは、血の繋がった息子であるベルゼフリート陛下が転生体の器を受け継いだからじゃ」

「転生体の器を移せるとしたら⋯⋯? まさか!? 破壊者ルティヤの力を他人が操作できると言いたいのですか⋯⋯!?」

「死恐帝の時代、五百年もの長きにわたって災禍を起こしていた元凶は神官長ロゼティアだったのやもしれん。意図的でなかったかもしれぬがな」

「しかし、ロゼティア様が⋯⋯」

「恨んでいたはずじゃよ。皇帝を殺した者どもを⋯⋯。誰よりも⋯⋯。死に際、神官長ロゼティアは大逆犯の宰相と元帥に呪いをかけた。いや、呪いはメガラニカ帝国そのものに放たれたのじゃ」

「女仙は穢れを引き受ける存在であって、破壊者ルティヤの力を操ったりはできません。あくまでも癒やし手です」

「女仙は血酒を飲むことで不老となる。転生体と強い血の繋がりができるからじゃ。つまりは血が繋がる。血脈は器の封印を解くのかもしれぬ」

「血縁⋯⋯。ベルゼフリート陛下が父親から器を受け継げたのは、血の繋がりが濃かったからでしょうか? たしかに母親と息子の近親相姦で生まれた子供であれば血は濃い」

「メガラニカ帝国の礎を築いた大宰相ガルネットは、帝国憲法で皇帝の近親婚を禁じた。倫理的な問題以上の意味があった。英明なるガルネットは気付いていたのかもしれぬ」

 ベルゼフリートの父親は同胎の兄でもある。母親と息子の近親相姦児。通常の親子以上に血は濃くなっている。

「よいか、アストレティア。どんな形であれ、破壊者ルティヤの力を操れるとすれば脅威じゃ」

「はい。破壊者ルティヤの荒魂を抜き取る方法があるとしたら、恐ろしいことになります。悪しき者が何を考えるか⋯⋯容易に想像がつきます」

「ふむ。しかし、器の受け継ぎは、本人が望まねばおそらく不可能じゃ。しかも、継承先は血の濃い近親相姦児でなけばならぬ。こちらは心配せずともよい。ベルゼフリート陛下が自分の娘や妹に手を出さぬ限りはのう」

「⋯⋯念のため、大神殿で目を光らせておきましょう。起こりえるのでは? ベルゼフリート陛下がセラフィーナとどんな性交をしているか。噂を耳にしませんか?」

「甘えたい年頃なのではないか? 母親が恋しいのじゃろう」

「甘えるのなら私だって⋯⋯。別にセラフィーナである必要はありません。私も母乳は出るのに⋯⋯!」

「⋯⋯⋯⋯」

「カティア猊下は何も思われないのですか?」

「んっ? んぅ⋯⋯。儂は胸が小さいからよく知らぬ」

「そういう問題ではないでしょう!?」

(いや、どういう問題なのじゃ⋯⋯?)

 カティアは内心で首を傾げていたが、ヒステリックに憤慨するアストレティアを宥めることにした。

 

「はぁ、分かった。間違いが起こらぬとも限らんな。目を光らせておこう。それでよかろう?」

「はい。しかし、今の問題は女仙のほうです。カティア猊下。もしロゼティアが死恐帝の力を操っていたとしたら、どのような方法を使ったと思われますか?」

「お手上げじゃ。皆目見当も付かぬ。しかし、死恐帝が存命であったなら無理であったはずじゃ。破壊者ルティヤの器が正しく機能している間、何者も手出しはできぬ。古の秘蹟で結ばれた封印は強固じゃ」

「封印の裏を突くなら、皇帝の崩御後に死者の状態で女仙とならなければいけない。そんなところでしょうか⋯⋯?」

「話を本筋に戻そう。正体不明の女仙。本当にそんな者がいるのなら、絶対に捕らえねばならぬ。正体を確かめるのじゃ。目的⋯⋯いや、企みを明らかにせねば⋯⋯」

「この件、宰相府や軍務省に協力を求めますか?」

「時期尚早じゃ。情報が漏れてしまう。そもそも、どうやって血酒を手に入れたのか、どう説明する? この疑問が解消されぬ限り、宰相府や軍務省には情報を開示できん。頼るとしてもナイトレイ公爵家やアレキサンダー公爵家への協力依頼とすべきじゃ。そのほうが秘密は守られる」

「死恐帝の血酒はどうなったのですか? ⋯⋯はっきりさせておかなければいけません」

「皇帝が息絶えると血酒は腐敗してまう。特殊な方法で保存しなければそうなるのじゃ。神官長ロゼティアと女官総長アトラクは自死の直前に飲んだ。大逆を犯した宰相と元帥が持っていた杯は砕け散り、血酒が床に飛び散った」

「用意された血酒の杯がどこかに残っていた可能性は?」

「宰相と元帥の血酒は間違いなく失われておる。この両目でしかと見たぞ。ロゼティアが後追いで自殺したとき、儂は駆け寄った。神官長に与えられた杯は空じゃった。当時、まったく気にしておらなかったが、おそらく飲み干しておる。三皇后の血酒は消滅したのじゃ」

「女官総長アトラクの血酒は?」

「アトラクは服毒自殺した。死に際、血酒を飲んだようじゃ。遺体の近くに杯が転がっていた。血酒に毒を混ぜたのかもしれぬ」

「確かですか?」

「儂が最初に遺体を見つけた。⋯⋯これも確実じゃ。アトラクが死恐帝の血をぞんざいに扱ったりはしないはずじゃ」

 カティアは暗澹あんたんたる表情で過去の惨劇を憂う。宰相と元帥の暴挙、神官長の自殺で宮廷は大混乱だった。

 混迷極まった事態を収拾するため、神官長代理に就任したカティアは当時のケーデンバウアー侯爵と女官総長アトラクの部屋を訪問した。

 死恐帝の災禍はすぐには現われず、弑逆に加担した共和主義者は破壊者ルティヤを完全に葬ったと笑い飛ばしていた。しかし、カティアとケーデンバウアー侯爵は、メガラニカ帝国を滅ぼす大厄災が起きると確信していた。

 残された忠臣で何とか善後策を講じようと駆け回った。反皇帝の気運が醸成されていた当時の情勢下、信頼できる人物は一握りであった。共和主義に心酔する者が帝国宰相に上り詰められる時代だった。

 女官総長の地位を与えられたアトラクは、数少ない信頼できる人物であった。

 アトラクの遺体を見つけたとき、カティアはメガラニカ帝国の滅びを覚悟した。国家の根幹が瓦解していく恐ろしさ。死恐帝の弑逆は悪夢の始まりだった。

 その夜から五百年、屍者を呼ぶ灰色の濃霧がメガラニカ帝国を覆った。生と死の境界が消え去り、黄金の大帝都と讃えられたヴィシュテルは屍霊の魔都となった。

「血酒の腐敗を防ぐ方法はあります。栄大帝の時代、烈帝の血酒で女仙となった者が現われ、大きな騒動となりました。同じ方法が使えるはずです。死恐帝に限らず、先帝達の血酒がどこかで保存されていたのかもしれません」

「どうじゃろうな。事情が当時とは異なる。烈帝と栄大帝の在位はさほど年代が離れておらん。先代の死恐帝ですら五百年じゃ。百年や二百年ならともかく、五百年も腐敗を留めておくのは不可能じゃよ」

「ベルゼフリート陛下の血酒が使われたとするなら、ナイトレイ公爵家で暮らしていた頃に血を抜かれたのでしょうか?」

「護衛は付けていたようじゃが、ありえなくはなかろう。だが、儂らは最悪の想定をするべきじゃ」

「⋯⋯何者かがベルゼフリート陛下の父君から血を盗んだ」

 本来、メガラニカ帝国の皇帝になるべきだったのはベルゼフリートの父親だった。

 名前すら失われた森番の少年。家族の死で絶望し、母親の屍を辱めてしまった哀れな子供。生まれ落ちたベルゼフリートは父親から転生体の器を継承した。

「そうじゃ。大神殿とアレキサンダー公爵家は新帝捜索に全力を尽くしたが、最初に陛下を見つけたのはナイトレイ公爵家じゃった。しかし、もしもナイトレイ公爵家よりも前に見つけていた者がいたなら、血を盗むのは簡単じゃよ。シーラッハ男爵領に住む森番の息子でしかないからのう」

「シーラッハ男爵の殺害事件を再調査します」

「よかろう。調査を進めるのじゃ。ただし慎重にのう。儂はベルゼフリート陛下の出生に関する秘密を守っていた。陛下自身の精神だけでなく、帝国宰相ウィルヘルミナの立場も考えてしまった。老婆心じゃよ。陰謀はないと思っておった」

「族滅の判決を言い渡した司法神官アマンダは信頼できる者でしょうか? 敵と通謀しているのでは?」

「儂はアマンダを幼い頃から知っておる。信頼できる者じゃ。しかし、調べたければ調べるがよい。正体不明の女仙がいるのなら、真相を明らかにせねばならん。不幸な偶然が重なっての悲劇だったのか、それとも何者かの作為が働いていたのか」

「何者かの陰謀であれば、森番の一家が族滅で処刑されるように仕組んだはずです」

「保険はかけておくべきじゃな。神殿騎士の精鋭をシーラッハ男爵領に派遣せよ。陛下の弟妹をお守るするために⋯⋯。敵が実在するとすれば、アマンダやナイトレイ公爵家の騎士だけでは対処しきれぬ狡猾な相手じゃ」

「敵がベルゼフリート陛下のご弟妹を人質として利用すると?」

「いや、人質というより、皇帝陛下の血縁者だからじゃ。器の移し替えはまずありえぬ。しかし、やるとすれば陛下と妹を近親交配させて産ませた子供が継承に適しておる。ここまで来ると邪法じゃがな」

 母親と息子の間に産まれた近親相姦児の兄妹。兄と妹が交われば、さらに血の濃い子供が生まれる。

 ――禁忌中の禁忌。

 メガラニカ帝国がベルゼフリートを庇護している限りは起こりえないはずだった。


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