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【117話】女王の帰還

 冬の厳しさが深まった十三月十四日。

 王都ムーンホワイトの上空に天空城アースガルズが浮かんでいる。

 アルテナ王国の人々は半開きの口で、冬晴れの大空を見上げた。空を占有する巨大な建造物。メガラニカ帝国の圧倒的武力に気圧され、奥底に秘めていた反抗心は、木っ端微塵に打ち砕かれた。

 アルテナ王国は国防の大部分を同盟国のバルカサロ王国に依存してきた。強大な軍事大国に独力で対抗する手段はない。

 空に浮かぶ巨島の影は、白月王城を覆っていた。巨大な島が丸ごと浮かぶ空中要塞。帝国全盛期の黄金時代、空中要塞は十二城あった。アースガルズは現存する唯一の天空城だ。

 皇帝ベルゼフリートから溢れ出た超絶的なエネルギーを動力源とし、月に最低一度、動力炉にマナを注ぎ込む儀式が行われる。

「ねえ、セラフィーナ。アルテナ王国って雪が降らないの? 地面どころか屋根も白くなってない。雪がまったくないみたい」

「寒い冬の日はごく希に降りますわ。ですが、アルテナ王国は温暖な国ですから、積もる前に溶けてしまうのです。山岳部でないと積雪は見られませんわ」

「そっか。イリヒム要塞付近の山脈を抜けたら、急に空気が暖かくなった。真冬の十三月なのに。春先みたいな気温だ。厚着だと汗が出てきちゃうよ。上着はもうちょっと薄くて良かったかも」

 アルテナ王国に比べ、メガラニカ帝国の冬は厳しかった。特に海に面していない北部高原は、豪雪地帯で知られている。

 通常、沿岸部に比べて、内陸は冬の寒さが増す。

 大陸は暖まりやすく、冷えやすい。一方で海面は暖まりにくく、冷めにくい。気温が下がる冬は、内陸部がよく冷やされ、極寒の気候となる。

 本来の理屈なら、海に面していないアルテナ王国は典型的な寒国だ。しかし、アルテナ王国は冬の厳しさと無縁の温暖な国だった。

「分厚い気脈が暖気を運んでくると聞いております。冬が訪れても暖かな気候が維持されますわ。ですから、アルテナ王国で凍死者は滅多に出ませんわ」

「暖気ね。メガラニカ帝国まで流れ込めばいいのに」

 大陸を循環するマナの大河。上空を吹くマナを気脈、大地の底を流れるマナを地脈と呼ぶ。アルテナ王国は大陸のマナ循環が交差する位置に存在し、暖気が溜まるホットスポットだった。

「雪かきとか、雪下ろしもいらないわけだ。羨ましいよ。まあ、僕はそういう重労働はしないんだけどさ」

「⋯⋯陛下がお育ちになったナイトレイ公爵領はお寒いそうですね。ロレンシアから聞きましたわ」

「うん。帝国の北部なんだ。どか雪が降る。今ごろは僕の身長よりも高い雪が積もってるはずだよ。でも、一番大変なのは雪解けの春。街道がぬかるむんだ。川の増水で橋が流されたり、雪崩が起きたり。冬よりも春先が大変なんだ」

「暮らしにくそうな場所ですわ」

「主要な街道は石畳で舗装してる。帝都との物流が途絶えないようにね。不便ではあるけど、やっていけてるよ。温泉目当てで、わざわざ冬場に来る人もいるくらいだ」

 天空城アースガルズの昇降籠しょうこうろうで、ベルゼフリートとセラフィーナは雑談していた。

「生まれ故郷は特別。セラフィーナもそう思わない?」

「はい。こうして故郷に戻ると、なおさらそう思いますわ」

 下界は白亜の都、純白の大理石を基調とした美の街。セラフィーナが生まれ育った故郷である。

「離れていたのは、ほんの十カ月だったのに⋯⋯。とても懐かしく感じますわ」

 街の色合いと同じ、白無垢しろむくの花嫁衣装に身を包んだセラフィーナ。

 妊婦体型のウェディングドレスは、女官に命じて製作させた特注の婚礼衣だ。皇帝が身に着ける礼服を専属で担当する裁縫の庶務女官は、卓説した技量を持つ技官である。

「その花嫁衣装、セラフィーナによく似合ってる」

 セラフィーナの爆乳を際立たせる谷間の露出。巨尻を覆う布はシースルーの薄布で生肌が透けている。極めつけは陰核の包皮に付けたエンゲージピアスだ。

「オマンコのピアスもね。そんなのを着けたのは初めてでしょ?」

「はい♥︎ 前夫ガイゼフとの⋯⋯、結婚祝いのロザリオを加工したのですわ♥︎ 純金のロザリオを溶かし、皇帝陛下との愛を誓う新たな装飾品にいたしました♥︎ 忠愛の証ですわ。ぜひご覧くださいっ♥︎」

「ふーん。元々は結婚祝いの贈り物なんだ? そんなことして良かったの?」

「はいっ♥︎ 新郎が娶った新婦に祝い品を贈るのです♥︎ 夫婦のロザリオっ♥︎ ガイゼフも私と同じものをもっておりますわ♥︎」

「思い出の品だろうに」

「構いませんわ。だって、今の私が愛しているのは陛下なのですから。私の夫は唯一、ベルゼフリート陛下。新たなアルテナ王国の王っ♥︎ 御身だけですわ⋯⋯♥︎」

「教会の教えが広まってないから、帝国だとそういう風習ないんだよね。創造主に愛を誓うんだっけ?」

「夫婦の誓いですわ。教会の聖職者に夫を愛する誓いを立てますの♥︎ ガイゼフを愛していたときは、首からぶら下げておりましたわ⋯⋯♥︎」

「へえ。そうなんだ。でも、無くさずにずっと持ってるのって大変そう。ロザリオを首にぶら下げてたら、おっぱいに挟まっちゃうじゃないのかな」

「ええ。胸の上に乗せていたのですけど、谷間に落ちてる汗まみれになっていることもありましたわ」

「ん? あれ⋯⋯? でもさ、セラフィーナは僕と会ったときも付けてなかったよね?」

「凶事のときだけ、外すのが慣わしですわ。あのときはリュートの喪中でしたの。けれど、今日は⋯⋯めでたい祝いの日ですわ」

「僕とセラフィーナの晴れ舞台だもんね。僕らの赤ちゃんも産まれる。アルテナ王国の貴族に見せつけてやるんだ」

「はい♥︎ アルテナ王国の新王♥︎ 愛しき私の夫君⋯⋯っ♥︎ ベルゼフリート陛下⋯⋯♥︎」

「ガイゼフと離縁した今、僕がセラフィーナの正式な夫だ。処刑されたリュート王子の犠牲を無駄にはできない。祟られそうだしね。だから、セラフィーナは僕が幸せにしてあげる。前の男なんか忘れちゃうくらいにね」

 ベルゼフリートはセラフィーナの陰裂に手を伸ばす。恥毛の手触りを楽しむ。

「私はもう陛下に夢中ですわ。ガイゼフなんか忘れています♥︎ あぁ⋯⋯♥︎ 早く陛下の御子をお産みしたいですわぁ♥︎」

 メガラニカ帝国の女性は陰毛を処理している。嫁入り先の性文化に従うつもりだったが、ベルゼフリートはありのままを望んだ。見栄え良く切り揃えるのみで、脱毛処理は施していない。

「んふふっ♥︎ ご存知ですか? 今日が出産予定日ですわ♥︎」

 セラフィーナは股間に茂る黄金の縮れ毛をじっくり撫でてもらう。

「いつ生まれてもおかしくないね。たった今、この瞬間に産気付くかもよ? 大丈夫なの? オマンコにこんな大きなピアスを付けちゃって」

「医務女官は問題ないと言っておられましたわ⋯⋯♥︎」

「そっか。それなら良かった」

「んっ♥︎ あぁ、本当に楽しみ⋯⋯♥︎ 元気な三つ子を産ませていただきますわぁ♥︎」

「双胎以上とは聞かされたけど、自然妊娠で三つ子とはね。ショゴス族みたいな例外を除けば初めてかも? よっぽど欲求が溜まってたんじゃない。性欲も最初からすごかったし。三十七歳の子宮で励んじゃったね」

「もぅっ♥︎ 陛下ったら⋯⋯♥︎ 歳はおっしゃらないでほしいですわ⋯⋯♥︎」

「落ち着いてる雰囲気で気取ってたくせに、めっちゃ発情してたんじゃん。いやらしい女王様。早く国民にセラフィーナの本性を教えてやりたいよ」

「んふ⋯⋯っ♥︎ 陛下の若々しい皇胤のおかげですわ。だって、ガイゼフの貧弱な子胤では、ちっとも孕めませんでしたもの。二十年間も夫婦だったのに、産めたのたった二人。陛下は一年と経たず三人ですわ⋯⋯♥︎」

「セラフィーナの淫乱オマンコは、僕のオチンポじゃないと満足できないもんね。アルテナ王国の皆に見せてやるんだ。僕とセラフィーナが愛し合ってる姿をさ。皇帝を拐かすエロい人妻オマンコだ」

「はいっ♥︎ 陛下だけのオマンコですわ⋯⋯♥︎」

「僕の赤ちゃんをいっぱい産んでね。ママ♪」

「お産みいたしますっ♥︎ させてくださいっ♥︎ ですから、私に沢山の子胤をください♥︎ 喜んで陛下の血脈を紡ぎますわ♥︎ 何人でもっ⋯⋯♥︎」

 セラフィーナは股を開いた。オープンクロッチのセクシーランジェリーは膣部の入口をひけらかしている。

「陛下のオチンポにご奉仕いたしますわ♥︎」

 美熟女の妊娠オマンコが幼い少年の劣情を煽る。

「ちょっ、ちょっと待った。僕らはロレンシアを待ってるんだよ。それに、この後は白月王城での調印式だ。外国の要人がたくさん来てる。ガイゼフだっているよ? 分かってるんだよね?」

「もちろん知っておりますわ♥︎ ⋯⋯でも、関係ありません♥︎ そうではありませんか? ご遠慮なさらず♥︎ 皇帝陛下らしくありませんわ♥︎」

 ベルゼフリートが着る礼服の下穿きスラックスはだけさせた。屹立きつりつする男根を取り出し、涎の滴るオマンコで捕食しようとする。

「陛下⋯⋯♥︎ 愛しておりますわ♥︎ どうかっ♥︎ 妻の役目を果たさせてくださいませっ♥︎」

 セラフィーナはベルゼフリートに背を向ける。艶尻を突き出し、「んっ♥︎ んぁ♥︎」と発情声で啼いた。

 淫蜜で濡れる膣口をヒクつかせる。挿入をせびり、押し付けた。握り拳サイズの亀頭に陰唇で接吻する。

「ロレンシアが来るまでだよ? もうっ。最近のセラフィーナは淫女ビッチすぎる⋯⋯!」

「陛下に対してだけですわっ♥︎ 他の男にはいたしませんっ♥︎ 前夫のガイゼフにだって、こんなことはしなかったわぁっ♥︎ んあ♥︎ 陛下っ♥︎ 陛下ぁぁあ~~♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あぅ♥︎ んぁぁああぁ~~♥︎」

「はぅ! んっ⋯⋯くぅっ⋯⋯! はぁ、んっ! セラフィーナのオマンコ、暖かいっ! とろちゃうそう⋯⋯っ! 気持ち良すぎてっ! 僕、我慢できないっ! 出しちゃうっ!」

 ベルゼフリートはセラフィーナのボテ腹を抱きしめた。臨月の妊婦は悦びで身震いしている。

膣内なかに♥︎ 陛下の熱いのっ♥︎ ぜんぶっ♥︎ お注ぎになってぇ⋯⋯♥︎」

 もうじき血の繋がった夫婦の愛し子が誕生する。花嫁の妊娠オマンコは、幼すぎる新郎の祝胤で満たされた。

 パンッ! ゔぅぢゅぅっ! パンッ! ぶゅぢゅうっ! パンッ!! ぢゅるゅうぅ!! パンッ⋯⋯!!

 幼き性獣ケダモノは、花嫁の熟れた女肉を貪る。巨尻に男根を叩き込む。精液で満ちた子壺をぐちゃぐちゃに掻き混ぜる。

 警務女官長ハスキーは主君の戯れを眺めている。その最中、懐中時計で時刻を確認した。時計を目視すること三回。不安に駆られたハスキーは、昇降籠しょうこうろうの出入り口を睨む。

(調印式は正午過ぎ。昇降籠しょうこうろうが地上に降りるまでの時間を考慮しても、戯れている時間はありますね。しかし⋯⋯)

 猶予はまだ十分にあった。けれど、調印式の主役が遅れては、メガラニカ皇帝の体面に傷がつきかねない。皇帝のスケジュール管理は女官の管轄。たとえ一秒だろうと遅れてしまったら、口喧しい妃達は女官に抗議するはずだ。

(陛下とセラフィーナさんは盛り上がると二回戦、三回戦と続きかねませんね。晴れ舞台の緊張をほぐすには良いのかもしれませんが⋯⋯)

 ハスキーは部下に「ロレンシアを急がせなさい」と耳打ちする。一礼した部下の女官は、メイド服の裾を持ち上げて駆けていった。

「ユリアナ。警備は万全ですが、万が一に備えてください。バルカサロ王国やルテオン聖教国の者達が来ています。貴方の影は異能力スキル、術式の発動に先んじて陛下を守れるはずです」

「⋯⋯⋯⋯」

 ユリアナは頷く。他にも数名、暗殺防止に秀でた力を持つ警務女官がいる。帝国軍が厳重な警備体制を敷いているが油断は禁物だ。 皇帝の身辺警護を担うインペリアルガードは、自分達であるとの矜持が警務女官にはあった。

 ベルゼフリートのみならず、セラフィーナも暗殺の対象となりえる。中央諸国からすれば、メガラニカ帝国に屈した女王は、死んでくれた方がましなのだ。

 ◇ ◇ ◇

 ロレンシアを取り囲む大勢の女官達。帝国流の化粧で、生来の美しさを一段と高め、磨き上げられていた。

 着付けは女官総長ヴァネッサに加えて、女官十人の手が入っている。皇帝の子を宿す孕女とはいえ、側女に過ぎない。ロレンシアが従えるには分不相応な人数だ。

 取り囲む女官には共通項があった。

 奉仕種族ショゴス――肉体をスライム状に変容できる特殊な種族特性を持つ者達。繁殖は己が孕んで産むほかに、他種や同族の子宮に寄生卵子を植え付け、苗床の代理母にしたてる方法がある。

「ヴァネッサさん⋯⋯。私は⋯⋯。もう少し控え目な衣装にしたいです⋯⋯。セラフィーナ様と同じウェディングドレスなんて着られません⋯⋯!」

「遠慮はいりません。ロレンシアさんの晴れ舞台です。皇帝陛下の隣を歩かれるのです。セラフィーナさんに気兼ねする必要がありません。胸を張ってください。ご立派な艶姿ですよ」

 ヴァネッサは励ましの言葉を贈り、ロレンシアの背中を押してあげた。

 ショゴス族の女官達は微笑んでいる。皇帝に次ぐ厚遇を受ける理由は単純。ショゴス族に肉体改造されたロレンシアは、子宮に寄生卵子を産み付けられている。

 ――ロレンシアの苗床子宮は十二胎。十二人の赤児が宿っていた。

「素晴らしい孕み袋です。故郷の方々に見せつけてあげましょう。恥ずかしがらず、誇るのです。人の限界を超えた超乳。陛下はたいそう気に入られています」

「あぁ⋯⋯んぁっ⋯⋯!」

「皇帝陛下の御子⋯⋯♥︎ 奉仕種族である私達、ショゴスの名誉はご主人様との子孫を残すこと⋯⋯。もっともっと、たくさん、いっぱい産んでくださいね。ロレンシアさん。私達は応援しております」

 ヴァネッサを含めた十一人のショゴス。ロレンシアを輪姦し、子宮に寄生卵子を注入した者達だった。

「陰核にエンゲージピアスをお着けいたします。暁銀という特殊な合金です。鮮やかな真紅でしょう? ロレンシアさんの美しい赤髪とお似合いのです」

「はぅ⋯⋯あぁ⋯⋯!」

「アルテナ王国は温暖な気候とお聞きしますが、大切なお腹を冷やさないようにしましょうね。オマンコは仕方ありませんけれど。この花嫁衣装は三皇后の指定ですから⋯⋯ふふっ⋯⋯! 綺麗なオマンコですわ」

 ロレンシアが身に着けている花嫁衣装は、乳首と膣を露出させている。突き出た尻肉は透ける薄布で覆われるのみ。破廉恥な花嫁衣装を超乳のロレンシアは着こなしている。

「失礼いたします」

「はぅっ♥︎ あ⋯⋯♥︎ んっ♥︎」

 女陰に繁茂する鮮紅の恥毛を掻き分ける。ヴァネッサはクリトリスの包皮を摘まみ、暁銀の祝姻ピアスを装着させた。

 ◇ ◇ ◇

 身支度を整えたロレンシアが昇降籠しょうこうろうに到着する。ハスキーが遣わした女官に急かされ、刻限ぎりぎりに乗り込んだ。

「んぁっ⋯⋯んっ⋯⋯♥︎ 陛下♥︎ んぁっ⋯⋯♥︎ んぅうぅうっ♥︎ あっぅうぅっー♥︎ アアァ♥︎」

 セラフィーナは絶頂に達し、うっとりと瞳を歪ませる。人生二度目の花嫁衣装に身を包み、花婿の精子を搾り取った。

「あぅっ⋯⋯ふぅ⋯⋯♥︎」

 セラフィーナは愛くるしい嘆息を吐く。肉尻を掴み、ベルゼフリートは立ちバックで極上の膣圧を堪能する。

「遅かったね。ロレンシア。おめかしに時間がかかったの?」

「申し訳ございません。用意したウェディングドレスのサイズを調整していたら、時間が間際になってしまいました」

「平気だよ。セラフィーナと愉しんでたから。いいデザインのドレスだよね。スカートがめくりやすいし、股間のところに挿入用の穴が空いてる。膣内射精すれば丸見えになるね」

 ベルゼフリートはセラフィーナの膣穴から男根を引き抜いた。

 陰裂にぽっかりと空洞ができる。黄金の陰毛で亀頭を拭う。茂るマン毛に精子の白糸がまとわりついた。

「こっちにおいで。ロレンシア」

「陛下⋯⋯。ですが、もうお時間が⋯⋯。調印式に遅れてしまいます」

昇降籠しょうこうろうが地上に降りるまでの時間があるよ。セラフィーナのおかげでビンビンに出来上がってる。すぐ射精できそうな状態。だから、ロレンシアの妊娠オマンコを味わいたいな」

「あぁっ⋯⋯♥︎ 陛下⋯⋯♥︎」

 ロレンシアは自身の淫尻を向ける。淫穴が愛液で湿っていった。

 恥ずかしげもなく、慣れた手つきでスカートをたくし上げる。穴開きの陰部をベルゼフリートに見せつけた。

「クリトリスに着いてる紅色のピアス。よく似合ってる。赤はロレンシアの色だもんね。伸ばした髪も、オマンコの陰毛も真紅色。産まれてくる子供達が母親似なら、間違いなく鮮やかな赤毛の子だろうね」

 妊娠オマンコは挿入を待ちあぐねる。淫蜜で濡れた膣に極太オチンポが挿入された。

 歓喜で身悶えるロレンシアは、全身をベルゼフリートに委ねる。

「そろそろだね。ロレンシアの出産予定日も。気分はどう? 僕に愛されて母親ママになる気持ちを教えてよ」

「あぁっ♥︎ んぁっ♥︎ 陛下に愛される幸せ♥︎ このうえない喜びですっ⋯⋯♥︎」

 昇降籠しょうこうろうの下降が始まる。

 女官総長ヴァネッサの合図で、皇帝一行を乗せた石楼の籠は、白月王城の正門前広場に向けて、ゆっくりと高度を低くしていった。

 着陸までの数分間、ロレンシアの膣内に皇胤が注入される。母乳を噴出させながら淫らに喘いだ。その様子をセラフィーナは穏やかに眺めていた。

 昇降籠しょうこうろうが大地に降り立った。セラフィーナとロレンシアは約十ヶ月ぶりに故郷の土を踏みしめる。

 孕み腹に宿すは、祖国を攻め落とした皇帝の子。花嫁衣装の妊婦二人は、出迎えの臣下達に胤付けされたばかりのオマンコを見られてしまった。唖然とするアルテナ王国の貴族達は言葉を失った。

「ふふっ♥︎ ただいま戻りましたわ♥︎ 私が帝国で発表した談話をちゃんと耳にしているかしら?」

 セラフィーナの陰核で、煌びやかな黄金のピアスが輝いた。出迎えの貴族と門番は淫悶のフェロモンに酔わされる。淫猥ではしたない。だが、下品だと蔑めなかった。

 美しき黄金髪の女王は堕落してもなお、王威を発していた。妖しさを含んでいるが、むしろ今の方が支配者らしく堂々としている。

「この御方は我が愛しの夫にして、アルテナ王国の諸侯が忠誠を誓う新王、ベルゼフリート・メガラニカ陛下♥︎ 主君の帰還ですわ。さあ、貴方達、何をしてるのです? はやく正門を開けてくださる?」

 白月王城の正門が開かれた。小柄な少年が赤絨毯の中央を進み、その両脇を二人の妊婦が歩く。

 赤児を宿し、太った胎がたわむ。ウェディングドレスの上衣から突き出た巨満の双乳。陰核の包皮を貫通する金と紅のエンゲージピアス。陰毛に絡みついた粘着質の精液。

 妊婦二人の表情は朗らかだ。幸せそうな満面の笑みを浮かべている。

 幼さない少年に孕んだ我が身を寄せ合わせ、故郷の地を踏みつける。

 王家に仕えてきた者達は理解した。名実ともに自分達の祖国は征服されたのだ。帝国軍に王都を占領され、女王が辱められた衝撃など序の口だった。


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