2024年 2月22日 木曜日

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【74話】戦勝式典の閉幕 正妻と愛妾

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【74話】戦勝式典の閉幕 正妻と愛妾

 祭典の終焉を告げる花火が打ち上がった。

 グラシエル大宮殿で談笑する貴族達は、打ち上げ花火の爆発音で会話を止める。戦勝式典の行事が全て終わったのだ。

 庭園に集まる帝都の人々は、無償で配られた料理と酒で腹を満たし、満足げな顔で帰り支度を始める。

 宮殿内の貴族や将校は、名残惜しそうに酒杯から手を離す。酔い醒めの冷水を飲む者も多かった。

 評議会の代表である三皇后は、閉会の挨拶を述べるため、大広間の壇上に上がった。慣例によれば、催事の開幕は皇帝が告げる。閉幕を告げるのは皇后の仕事だ。

 行政を照覧する宰相ウィルヘルミナ、軍事を統括する元帥レオンハルト、司法を預かる神官長カティア。

 ――優艶なるサキュバス。

 ――覇気を放つアマゾネス。

 ――神々しいハイエルフ。

 才色兼備の美女が3人並ぶ光景は壮観であった。

 名実ともに宮廷を牛耳る三人の女傑。彼女たちがメガラニカ帝国を支配している。しかし、その権力の源は幼き皇帝だ。評議会が主導する政治体制下では、皇帝の妃となるのが権力者の条件であった。

 皇帝ベルゼフリートと女王セラフィーナは中座してから、大広間で姿を現わさなかった。天空城アースガルズに帰還したと思い込んだ者は多くいた。

「おや? 陛下が戻ってこられた。てっきりお帰りになったものだとばかり⋯⋯」

「おやまぁ、隣に侍らせているのはアルテナ王国の女王ですな。実に破廉恥だ。薄地の衣装は、黒い下着が透けて、視線をどこにむければよいのか困ってしまう。男にとっては目の毒ですな」

「宮廷の妃達から目の敵にされていると聞きますがね。どんな気持ちでこの場にいるのやら⋯⋯。あのみっともない腹では、祖国に戻れますまい」

「不敬ですぞ。はっははは。セラフィーナ女王を孕ませたのは陛下の戦果なのですぞ?」

「おっと! こりゃ失敬。酔いがまだ覚めていないようだ」

 幼き皇帝と孕み腹の女王。主役二人が大広間に戻ってきたのは、閉会式の最中であった。

 素顔を仮面で隠そうと、二人の正体は一目瞭然だ。

 数十人の警務女官を背後に従え、黄金髪の妊婦を連れている色黒白髪の少年。メガラニカ皇帝以外にありえない。

 貴族達は口元を扇で隠しながら、面白おかしく小声で噂を囁く。ベルゼフリートとセラフィーナは衣服を整え直していたが、夜伽の残り香が身体に染み付いた。

 淫靡な匂いを嗅ぎつける種族は興奮している。

「あら、精子と愛液の芳ばしい匂い♥︎ 皇帝陛下はお盛んですわね。パーティーの最中に抜け出して、セラフィーナ女王といたしてきたのかしら?」

「貴方、風邪でも引いてるの? あんな猛烈な淫臭を漂わせて、何もなかったはずがないでしょう。オッパイの大きな女王も満更じゃなさそうね。お腹に陛下のお子様を宿しているくらいなのだから、きっと愛妾の立場を受け入れたんだわ」

「羨ましいわぁ⋯⋯♥︎ 私も皇帝陛下の性奴隷になりたいわ。陛下のオチンポはインキュバスよりご立派らしいのよ。くっふふふふ♥︎ 想像しただけで濡れちゃったわ」

 会場に居合わせたサキュバス族の貴族は囁き合う。淫魔の異名を持つサキュバス族。淫臭を嗅ぎ取り、すぐさま皇帝と女王の交わりに気付いた。

「何を言うかと思えば⋯⋯。貴方は未亡人でしょう。亡くなったご主人が悲しむわよ。後宮に上がれるのは処女だけなのよ」

「そうかしら? 愛妾なら非処女だろうと構わないはずよ。だって、あの女王は人妻でありながら、陛下の愛妾となっているじゃないの」

「そう言われればそうねえ」

「せっかく地上に降りてこられたのだから、皇帝陛下にはもっと遊んでいただきたいわ」

 彼女らの会話は下世話で、着ているドレスも貴族というよりかは娼婦だ。しかし、それを咎める者はいない。

 色事を中心に物事を考える。それがサキュバス族の生き方だ。ウィルヘルミナのような生真面目なサキュバスは例外中の例外だ。むしろ異質なのだ。

「それはそれとして、我らの宰相閣下は大丈夫なの?」

「心配は無用よ。切れ者なんだから」

「宮廷での権力基盤は強固だと聞くけれど、陛下の御寵愛を掴んでほしいわ。あの女王に陛下を寝取られたりしないかしら⋯⋯?」

「政治家としては優秀でしょ。セックスはどうなのかしら? 帝国宰相に同族のウィルヘルミナ様が着任したときは、私たちサキュバスが暮らしやすくなる政策をしてくれる。そう思っていたのにねえ⋯⋯」

 サキュバス達はウィルヘルミナに疎ましげな視線を向けた。

 左右対称の美しい翼、頭部から生えた捻れ角、異性を魅了する爆乳と引き締まった腹回り、豊満な臀部と両脚でありながら、すらりと伸びた細い両足。どれをとっても文句の付けようがない媚肉の女体だ。

 ウィルヘルミナの妖艶な肉体美に欠点はない。美貌の女王と名高かったセラフィーナが劣等感を抱くほどだ。

「宝の持ち腐れでないといいわね」

 淫靡な外見に反し、ウィルヘルミナの性格は真面目一辺倒だ。政策は合理性を重んじた剛直なものが多い。これまで種族特権として認められていたサキュバス族の売春を課税対象とし、娼館の特権を剥奪するなど、出身種族だろうと容赦がない。

 帝国の種族既得権を廃止する開明政策は多くの支持を集めた。だが、それまで利益を享受していた特権者からは不評だ。

(はぁ⋯⋯。あのサキュバスの二人組。男性器を咥えていないと静かにできないのでしょうか? 精液カクテルを飲んで大人しくしてほしいですね⋯⋯)

 ウィルヘルミナは猥談で盛り上がる同族の二人を睨みで黙らせた。

(さて、やっと陛下が戻ってきましたね。まったく、遊ぶ女ならいくらでも用意するというのに。悩ましいですね)

 ウィルヘルミナもサキュバスだ。ベルゼフリートとセラフィーナの身体から発せられる猛烈な淫臭に気付いた。

 ボテ腹の妊婦は、仄かに赤く染まった発情顔を浮かべ、自身を孕ませた幼い少年に寄り添っている。見ていて愉快になる光景ではなかった。

(赤毛の女⋯⋯。ロレンシア・フォレスターがいない。あの側女も今回の夜伽に連れ込んでいたはず⋯⋯。別行動? なぜ?)

 ロレンシアは大広間にはいない。この時、温室御苑に残ったロレンシアは、レイプされたヴィクトリカを保護していた。その後は当初の計画通り、皇帝の過去を探るために動く手筈となっている。

(陛下の体臭から匂う愛液の香りは三人。孕んでいる女だけが匂わせる独特の香り⋯⋯。妊娠している女を二人抱いた。これはセラフィーナとロレンシアの淫臭で間違いない。しかし、残りの一人が分からない)

 ウィルヘルミナは女官に視線を向ける。

(この女は妊娠していない。まさか女官が相手を⋯⋯? いや、それはおかしいですね。処女の匂いがする)

 ウィルヘルミナは嗅覚だけで、皇帝が何人の女を抱いてきたか見抜く。そのうちの一人が処女であったと確信する。

(破瓜の血⋯⋯。セラフィーナに匂いは付着していない。年齢は⋯⋯成熟していない若い女。十代後半? おかしい。奇妙です。セラフィーナの淫臭と類似している。まるで若返らせたような⋯⋯血縁者⋯⋯?)

 壇上のウィルヘルミナは明晰な頭脳から、一つの可能性に辿り着いた。

 あまりに突拍子もない答えだ。本来なら捨て去るべき推論。だが、ウィルヘルミナは小さな手がかりから、正答を導き出した。

(陛下はヴィクトリカ王女の処女を散らせた。手引きしているのはラヴァンドラ王妃? いいえ。なさそうですね。彼女にそこまでの胆力はない)

 隣に立つ帝国元帥の横顔を見る。

(レオンハルト元帥が黒幕とは思えません。セラフィーナが娘を差し出したというのは⋯⋯。しかし、共謀者がいなければ逢い引きは不可能)

 ウィルヘルミナはラヴァンドラの不穏な動きを察知していた。

 査問会の件で冷遇した後、セラフィーナと接触していたのは知っている。何らかの取引をしたのは間違いない。

(予断に予断を積み重ね、手をこまねいているよりは、保険をかけるべきですね。妃の暗躍ではなく、他国の工作だとすれば、由々しき事態。軍務省に情報を流すのが上策でしょうか⋯⋯)

 ウィルヘルミナは軍務省に通達すると決めた。ラヴァンドラに釘を刺す意味合いも込めてだ。

(ラヴァンドラ王妃の動向は気になります。経緯はどうあれ、セラフィーナは軍閥派所属の愛妾。私の派閥下にいる王妃と繫がりをもっているとなれば、レオンハルト元帥はさぞ不愉快に思うでしょう)

 その気になればウィルヘルミナは、皇后特権でベルゼフリートを詰問できる。だが、確たる証拠もない。サキュバスの嗅覚だけを根拠に、愛する夫を問いただすつもりはなかった。

 自分の知らない処女の女官と遊んでいた可能性はある。

(それにしても面の顔が厚い女王です。夫と子を持ち、一国の君主でありながら、セックスの悦楽は存分に味わう。不義の交わりで孕み、膨れた胎を見せびらかす淫女に成り果てたと知ったら、故国の人々はどう思うのでしょうね)

 冷淡な軽蔑の眼差しを向ける。生涯をベルゼフリートに捧げたウィルヘルミナからすると、セラフィーナは薄汚れている。君主ならば自国の王都が陥落したときに、潔く自殺しているべきだと思っていた。

(陛下の求婚を受け入れ、ガイゼフ王と離縁したのならまだ理解できます。淫楽に魅せられ、欲望のままに生き恥を晒している⋯⋯。その自覚がないのでしょうね⋯⋯)

 操を立てる素振りすら見せない。大きく膨らんだ孕み腹に手を添えて、幼い皇帝の気を引こうと素肌を密着させている。

 白いドレスは生地が薄く、黒い下着が透けていた。中出しされた精液が膣口から漏れ、下着に白濁色の染みを作っている。

(レオンハルト元帥はとんでもない女を連れてきた。メガラニカ帝国のためにも、陛下の教育上も、さっさと宮廷から追放してやりたい⋯⋯)

 ウィルヘルミナとセラフィーナは、お互いの視線に気付いた。帝国宰相の蔑視に対し、孕み腹の女王は鼻先で笑う。これまで悪行とは無縁だった清らかな女性が、生まれて初めて俗悪な感情を発露させていた。

「思い上がりも甚だしい⋯⋯。売国妃め⋯⋯」

 滅びつつあったメガラニカ帝国を再建し、皇帝を支える賢臣ウィルヘルミナからすれば当然の感情だ。呟いた声は会場の雑音に掻き消され、真横に並ぶ皇后にしか聞こえていない。

 ベルゼフリートは愛妻の怒気を感じ取り、擦り寄ってくるセラフィーナから距離をとろうとしていた。しかし、絡め取られた獲物は、逃げられやしない。


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