2025年 1月23日 木曜日

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【56話】幼帝の囁き 背信の誘惑(♥︎)

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【56話】幼帝の囁き 背信の誘惑(♥︎)

 発情状態の肉体を弄ばれ、ロレンシアの心は悦楽に飲まれていった。

 ベルゼフリートはロレンシアの乳房を丁寧に揉みしだき、乳首から滲む母乳を頬張る。その間も膣穴に挿入した肉棒が子宮を優しく小突く。

「あぁっ……♥︎ んあぁッ……♥︎」

 卵巣に住み着くヴァネッサ達の寄生卵子が、皇帝の子胤を欲して、ロレンシアの脳に発情ホルモンを送り付ける。感情とは無関係に肉体はベルゼフリートに従順となる。媚びるように膣道を締め上げた。

「すごいオマンコの締まり具合。オチンポが潰されちゃいそうだよ。あっははは♪ 鍛えていただけあってすごいね。ヴァネッサのせいで、オマンコはガバガバになってると思った。無用な心配だったねっ!」 

「あぁひぃ♥︎ あひんぅっ♥︎ いぎぃんぁっ♥︎ だ、だめっ♥︎」

「何がダメなの? どーして? ロレンシアだって気持ちいいでしょ。もっと正直になろ? 僕とのセックスを堪能して」

「やめっ……♥︎ んぁあぁぁっ♥︎」

「セラフィーナだってセックスを愉しんでるよ。煩わしい過去は忘れよう。もうロレンシアは騎士じゃなくて、孕み袋なんだらさ」

「あひぃんっ……♥︎」

 子作りに最適化されたロレンシアの身体は、性的刺激によって絶頂し、火照っていく。陰部から半透明の愛液が滲み出し、ベルゼフリートの男根を濡らす。

「子供を沢山産んで! 僕の子供を産めば、宮廷での力が強まるよ? たとえ側女でもね! 苗床だからショゴス族の後ろ盾だって得られるよ? ほらっ! もっと気持ち良くなって!」

「もおっ、もうだめぇ♥︎ そんなにっ♥︎ んぁ♥︎ 奥に入ったらぁあ……♥︎」

 脳裏によぎるのはかつての夫、レンソンの姿だ。一命こそ取り留めたが、ハスキーによって去勢されてしまった哀れな幼馴染み。

 ロレンシアは屈辱の極みを味わっている。ベルゼフリートに犯され、男根で喘がされていた。心中を渦巻く感情は憎悪ではない。体験したことのない快楽の荒波だ。幼帝の矮躯に押し倒され、極太の男根で好き放題に掻き混ぜられる。

(んぁんぁあ♥︎ こんなセックスっ♥︎ 激しいっ!! だめよ……だめなのにっ……♥︎ 相手は……祖国を滅ぼした憎い皇帝なのにっ! だめっ! 絶対にいけないのにぃっ♥︎ 子宮が気持ち良すぎて……頭が壊れちゃう……っ!)

 ロレンシアの膨らんだお腹を抱きしめ、ベルゼフリートは限界まで勃起した太々しい男根を奥底まで差し込んだ。それまで激しく動かしていたのに、ピタリと腰使いを止める。

(あっ……あぁ……♥︎ お腹の中にっ……精子が入ってきてる……!)

 予告無しにベルゼフリートは、ロレンシアの子宮に種付けを行った。

 肉体改造を施されたロレンシアは、毎日が排卵日である。中出しを決められた時点で、受胎は不可避となった。

 産まれてくる子供はショゴス族との混血児だ。借り腹となった者の遺伝子は受け継がれる。

 ロレンシアは出産する度に、ショゴス族の子供を産む。子孫を残すための生存戦略であるが、別の言い方をすれば遺伝子汚染とも言えた。

「んあぁ……はぁ……はぁ……♥︎」

 身を震わせるロレンシアは射精を受け止める。常人離れした精液量が子宮を埋め尽くす。

 主君であるセラフィーナがセックスの淫欲に染まり、痴態を曝け出す姿を目撃したとき、ロレンシアは眉を潜めていた。甲高い女王の嬌声は、ロレンシアの内心を深く傷つけた。けれど、今後のロレンシアは、もう後ろ指をさせなくない。

「いっぱい出しちゃった。ロレンシアのオマンコは僕の精子だらけ。絶対に妊娠したね」

 赤毛の騎士は、蕩けそうな顔で絶頂を体験していた。怨敵の肉棒に貫かれ、子宮を愛でられてしまった。屈辱ではなく、正反対の悦楽的感覚が身体をほとばしる。

「オマンコがきゅんきゅんしてる……。ロレンシアも気持ち良かったよね? ねえ? 僕に中出しされて嬉しかった?」

「……言いたく……な……んあぁ♥︎」

「下の口はとっても素直だよ。僕のオチンポが大好きだって言ってる」

 射精の最中、ベルゼフリートはロレンシアの身体を撫でる。曲線を描いたボテ腹を優しく包み、巨大化した乳房をマッサージする。

「ロレンシアはさ。もう何も守れないよ。セラフィーナは僕とのセックスに夢中で、アルテナ王国のことなんか忘れちゃった。ロレンシアだけが無理して頑張る必要があるの?」

「……そんな……こと……! セラフィーナ様は⋯⋯!」

 ロレンシアは否定する。いや、否定しなければならなかった。忠誠を誓う女王が、諦めてしまったら、アルテナ王国は終わりだ。完全なる敗北を意味する。

「ヴィクトリカ王女が死んじゃったのに、悲しんでる素振りさえ見せてない。僕とのセックスを愉しんでるだけ。ロレンシアをどう思っているのかな? こんな身体になっちゃったのに、ほんの数回だけ、お見舞いに来ただけだよね。ちょっと酷いと思うな。セラフィーナのせいで、苗床になっちゃったのにさ」

 幼帝の囁きには、虚実が挟み込まれていた。

 まずセラフィーナは娘の訃報を聞いて心から悲しんでいた。セックスにのめり込んでいるのは、一種の自傷行為であって、娘の死から目を背けたい衝動に駆られてのことだ。

 ロレンシアに対する態度も、自責の念を感じていたからである。セラフィーナは臣下に取り返しの付かない代償を払わせてしまった。気を病んだセラフィーナは、床に臥すロレンシアの私室から足が遠ざかった。

「ねえ。どうせ元の身体に戻れないなら、僕のために働いてみない? セラフィーナみたいに捨てたりしないし、ヴァネッサみたいに酷いことは絶対にしないよ。ちゃんとロレンシアを可愛がってあげる」

 膣穴から男根を引き抜いたベルゼフリートは、ロレンシアの身体に絡み付き、頬に優しく接吻した。

「……あの……それはどういう……?」

 栓の抜けた膣穴から白濁液が流れ、赤毛の陰毛を汚す。子宮内では精子が卵管を遡り、卵子との結合を目指して、体液を泳いでる。

 覚悟済みだった妊娠より、遥かにロレンシアの心を揺さぶる言葉を皇帝はささやいた。

 相手は十三歳の少年。一方でロレンシアは十八歳の若女だ。三十六歳のセラフィーナに比べれば年齢は近い。

 ロレンシアは一度もベルゼフリートに好感を抱いていなかった。ずっとベルゼフリートに敵意と嫌悪を向けてきた。ベルゼフリートが王国の敵だったからだ。

 祖国を蹂躙した帝国の皇帝、夫のレンソンを再起不能に陥れたハスキーの主人。産まれてくるはずだった最愛の子を、流産する遠因を作った人物だ。怨むのは当然だった。

「初めて会ったときの出来事を覚えてる? ロレンシアはヴィクトリカ王女の影武者を演じてた。赤毛を金色に染め上げて、逃げちゃった王女の代わりになりきってた。その時からロレンシアは嫌いじゃなかったんだよ?」

 無邪気な笑みを作り、ベルゼフリートはロレンシアの忠義心と良心を乱そうとする。

「誰かの道具になるんじゃなくて、自分のために生きてみたいとは思わない? このままだとロレンシアは、セラフィーナの手駒だ。ヴァネッサからすれば我が子を産んでくれる母胎。そんな利用されるだけの一生を送りたい?」

 膨らんだ腹を指差し、次に肥大化した乳房を鷲掴みにする。

 こんな身体になってしまったら、もう騎士としては生きていけない。孕み腹の妊婦が武器を装備していたら、世間の笑い物だ。見世物にしかならないだろう。

「何を言っているの……私には……っ!」

「回りくどかった? 僕はロレンシアと仲良くしたい。無理やり関係を作ったけど、そういうのじゃなくて、普通にラブラブなセックスをしたい。僕の気持ちってそんなにおかしいかな?」

「揶揄うのはやめてください……。私はセラフィーナ様にお仕えしているだけの……単なる従者です……」

「だったら自由恋愛だよね。僕はロレンシアが結婚してたのも知ってるし、女仙化のせいで流産したのも聞いてる。でもね、そうだとしても、ロレンシアを手に入れられて僕は嬉しい。愛のあるセックスをしたいよ」

「どうして私なんかに。そんな口説くような言葉を言うのですか……? 美しい女性なら他にも沢山いるはずです」

「返事を聞かせてよ。言い訳だ。この世にロレンシア・フォレスターは、この世にたった一人しかいないよ?」

 純粋な好意を向けられて、ロレンシアは言葉に詰まる。我が身に降りかかった理不尽は許せない。

 ベルゼフリートが語る言葉は、子供特有の我が儘だ。だが、だからこそ、本心のように思えてしまった。幼い皇帝はロレンシアを愛そうとしている。

「正しく生きるのは綺麗だよ。だけどさ、幸せになれるとは限らない。強ければそういう生き方も出来るだろうけど、きっと辛いよ。宮廷で暮らしていくのなら、僕と恋仲になったほうが幸せに生きられる。分かるよね」

「ダメです……私には……。たとえ身体を許しても、心までは貴方に渡せない……! どんなに壊されても……私を想ってくれている人を裏切れない……!! そうじゃないと……私は私が許せない……!!」

「へえ。想ってくれている人か。妬いちゃうね。セラフィーナよりも義理堅い。でもさ、女仙は不老なんだから、外の事情は気にしなくていいんだよ」

「だめっ……! 忘れられない……っ! 私は忘れたくないの⋯⋯!!」

「相手はどうかな? 百年もしたら、ロレンシアを覚えてる人は全部死んじゃってるよ? 僕の治政がいつまで続くかは分からない。だけど、500年後にはアルテナ王国だって消えちゃってるかもしれない」

 ベルゼフリートは立ち上がり、ロレンシアを残してベッドから降りた。

「愛してあげるから、僕のために忠誠を尽くしてよ。誰よりも僕はいい主人になってあげる! ほら、立ち上がって、ロレンシア……!」

 横たわるロレンシアの手を掴み、ベルゼフリートは引っ張り上げる。強い力ではなかった。しかし、それまで力の入らなかった二本の足が直立する。

 そのままベルゼフリートに脇を支えられ、ロレンシアは数日ぶりに自分の足で立ち上がった。

「⋯⋯⋯⋯うそ? ⋯⋯どうして⋯⋯?」

「ちゃんと立ち上がれるようになったね」

 ショゴス族から凄惨な輪姦を受け、肉体を壊されてから、ロレンシアは一歩も歩けなかった。

 自分は二度と歩けないと信じ込み、絶望のどん底に沈んだ。恥ずかしく、申し訳ないと思いながら、トイレの介護をリアに手伝ってもらっていた。確かに立ち上がれなかった。なのに、今は両足で体重を支えられている。

「僕に任せて。支えてあげる」

 歩行能力の喪失は精神的なショックに起因する。皮肉なことにロレンシアを立ち直らせたのは、憎悪していたベルゼフリートだった。

「……あっ……? え……? なんで……!?」

「身体だけじゃなくて、心を支えれば、ロレンシアは歩けるんだ。歩けないのは、心の問題。ヴァネッサの診断に間違いはなかった」

 忠誠を誓った主君セラフィーナではなく、怨敵の君主ベルゼフリートの手を握ってしまった。感情の整理が追いつかないロレンシアは、どうしていいのか分からなくなった。

 身体を壊されたロレンシアは、精神までも突き崩されてしまった。

 今まで自分が殉じてきた忠義心が、根本から瓦解する音が聞こえた。

「だいじょうぶ。僕だけは絶対に『ロレンシアの味方』だ。これからはずっと助けてあげる。僕が愛してあげるから、ロレンシアも僕を好きになってくれるよね?」

 背後に回ったベルゼフリートは、立ちバックでロレンシアの膣穴に挿入した。

「んぁ♥︎ んっ♥︎」

 中腰の姿勢となったロレンシアは、体重の半分をベルゼフリートに委ねた。

「煩わしい事情は忘れて、自分の幸せだけを考えよう。しがらみや因縁を捨て去って、新しい生き方を見つければいい」

「いやよっ……! できないっ!! そんなことを……!! 私の⋯⋯これまでの人生を否定しろっていうの⋯⋯?!」

「鏡に移った自分の姿を見てみなよ。もうロレンシアは戦える身体じゃない。こんなに大きいお腹で走れるの? オッパイだってこんなに膨れてる。セラフィーナと同じか、それ以上のサイズだよ?」

 後ろから手を伸ばすベルゼフリートは、孕み腹を両手で持ち上げ、次に乳房を鷲掴みにした。

「僕を好きになれば、悩みや不安がなくなる。どうしてわざわざ苦しい思いをするの? 忠義、愛情、愛国、騎士道、どれもロレンシアを救ってはくれなかった。幸福を望むのならロレンシアは僕に仕えるべきだ。僕の女になってよ」

 ロレンシアは媚肉を纏った己の肉体を直視する。

 壮健な身体を誇った赤毛の女騎士は、牧場で飼われている乳牛の体型に変貌していた。

 帝国の暴虐に抗い、王家に忠節を誓った結果がこれだとすれば、今まで守ってきた信念は何だったのかと涙を流してしまう。

 虜囚となった女王の精神を支えるため、ロレンシアは同行を願い出た。

 ここで屈するのは、背信にほからない。けれど、もうロレンシアは騎士であることが辛かった。こんな身体では、騎士と名乗れない。十八歳の弱い娘に戻りたかった。

「本当に……私を……救ってくれるの……?」

「僕に絶対の忠愛を誓ってくれるなら。僕は皇帝だ。誰よりもロレンシアを幸せにしてあげる。たくさん愛してあげるから、僕だけの臣下になって。愛し合おうよ。ロレンシア」

 優しく腰を前後に動かす。それまで消極的だったロレンシアは、両足を大きく開いて、ベルゼフリートの股間の高さに陰部を合わせた。立ちバックで交わる二人は結びつきを強める。

「どうしてほしい? ロレンシア」

「⋯⋯抱いてください。私を⋯⋯慰めて⋯⋯女にしてください⋯⋯! 皇帝陛下⋯⋯!!」

 精神が弱っていたロレンシアは、ベルゼフリートとの性交を受け入れてしまう。騎士道の背く行いに他ならない。幼馴染みで恋仲だったレンソンとの想いを捨て去り、己の意思でベルゼフリートの男根を子宮に招き入れた。


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