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【19話】皇帝の小休止 穏やかな一刻

 正午を報せる鐘の音が城内に鳴り響く。

 皇帝ベルゼフリートは目覚めた。寝室に帝国元帥レオンハルトの姿はなかった。

(お腹、空いたなぁ。それよりも朝風呂⋯⋯、いや昼風呂で身体を綺麗にしようかな)

 皇帝の起床を待っていた警務女官に、レオンハルトの行方を訊ねたところ、軍務省の会議に呼び出されていると教えられた。

「そっか。会議⋯⋯。だったら、お風呂で汚れを落として……、ハスキーのいる貴賓館に戻るよ」

 ベルゼフリートは湯浴みと遅い昼食を済ませて貴賓館に帰った。

 軍務省ではそのまま皇帝を総督府に留めようとする声も上げられていた。しかし、女官長ハスキーはそれを認めなかった。結局、女官の職権を尊重しなければならず、皇帝の身柄は再び女官達に預けられた。

 ベルゼフリートは貴賓館の豪華な応接間でくつろぐ。甘い茶菓子、蜂蜜とミルクがたっぷりの紅茶を淹れてもらった。女官長ハスキーは昨晩起きた騒動について報告し、近衛騎士団の顛末を説明した。

「近衛騎士団の反乱ね。そんなのはどうでもいいけど、王城の探検は禁止?」

 ベルゼフリートはがっかりしていた。近衛騎士団の武装蜂起は思わぬところに影響を及ぼした。ハスキーに頼んでいた白月王城の探索が警備上の理由で取りやめとなった。

「昨晩の事件で警備体制を強化することになりました。残念ですが、軍務省から許可できないと返答がありました。帰国まで貴賓館でお過ごしください……」

 内実を正しくは伝えていなかった。なぜなら、ハスキーを始めとする警務女官も軍務省の意見に賛同していた。皇帝の安全を考え、外出に対して否定的であった。

 ハスキーはあえてそれを口にせず、悪役を軍務省に押しつける。

「残念ですが軍務省の決定です。レオンハルト閣下の命令でもあります。どうか、ご辛抱くださいませ」

「うーん。貴賓館の部屋から出ちゃダメなの? じゃあ、庭園で遊ぶのも禁止?」

「はい。申し訳ございません。です。ご了承ください」

「ちょっとだけでも何とかならない? 女官長のお力でさ」

 ハスキーに媚びへつらい、何度か泣き付いたものの、返ってくる答えは変わらなかった。

 理由が理由だけに、どんなに甘えても軍務省と女官の決定は覆らない。事態を察したベルゼフリートは、いさぎよく貴賓館で残りの時間を過ごした。

「はぁ……。レオンハルトは僕を置いて仕事に戻っちゃうし、すごく暇だよ……」

「護衛の女官たちから聞いております。皇帝陛下はレオンハルト閣下とお楽しみだったらしいですね」

「うん。絞り取られたよー。惨敗も惨敗! 中出しは1回しかさせてくれなかった。アナルセックスだったけど11回連続射精はマジでやばかった。腹上死は一番幸せな死に方だっていうけど、本当のところはどうなんだろうね? それに騎乗位だったら、むしろお尻の下で死ぬことになるような……?」

「陛下、ご安心ください。歴代の皇帝で腹上死された御方はおりません。しかし、昨晩はセラフィーナ女王を寝室に呼び出したはずです。なぜわざわざ総督府にいるレオンハルト閣下のところへ? 何かお気に召さないことがあったのですか?」

「あー。それ聞いちゃう? それがさ、いろいろとあったんだ。好き嫌いなんて、ほとんど気にしてないけども、最近はレオンハルトともご無沙汰だったからさ。まあ、お願いされたから、今夜こそセラフィーナの相手をしなきゃいけなくなったけど……」

「ああ、やはり陛下はセラフィーナ女王がお嫌いなのですね?」

 女官長ハスキーはむしろ、それを望んでいるかのような口ぶりだった。

「だからって意地悪して泣かせたりしちゃダメだからね。ハスキー、前にも宰相派の公妃を泣かせてたでしょ。意地悪するから妃達との仲が悪くなるんだよ?」

「向こうは向こうで、平民出身の私を嫌っています。正当防衛の一種です」

「そうかな? 正当性は感じないけど⋯⋯」

「それで、どうなのです? 我々、女官は軍務省と共同歩調をとっています。しかし、セラフィーナ女王の相手がお辛いのであれば、その旨を女官総長にお伝えいたします。皇帝陛下のご意向が示されれば、女官総長も考えを改めるやもしれません」

「他に好きな人がいるから、わざわざ相手をしてもらう魅力がないってだけ。可哀想だとは思ってるよ」

「セラフィーナ女王に同情していると?」

「同情してるのは、このアルテナ王国の国民だよ。宰相府や軍務省の対立が深まるのなら、一番被害を受けるのはアルテナ王国の民だ。可哀想にね。でも、可哀想なだけ。僕にはどうしようもできないから、自分の役割に専念する。つまり、セラフィーナ女王との種付けセックスにね。あのデカパイとお尻は本当にすごいよー。何を食べるとアレくらい成長するんだろうね?」

「口惜しいですが、胸のサイズは私も負けてしまいます。そこそこ自信があったのですが⋯⋯」

「ハスキーも大きいのにね。宮廷にはもっと大きい妃がいっぱいる」

「⋯⋯宮廷の女達は少し肥え過ぎています」

「セラフィーナの巨乳っぷりはヴァネッサに対抗できるかも。入内すれば後宮での五指に入るじゃないかな?」

「女官総長は『不定形』なので比較対象として不適格なのではありませんか? 皇帝陛下の前では姿を崩しませんが、忙しい時は、腕や目を増やしたり、分裂してたりするんですよ。我が女官総長殿は」

「いいなぁー。ショゴス族は便利な身体で羨ましい! 僕もスライムみたいに分裂できたら楽ができるのに……」

「私も同感です。ショゴス族の女官に効率で勝つのは不可能ですから」

「本当にそうかな? 単にハスキーが不器用なだけなんじゃないの?」

「むむっ! 皇帝陛下、それはちょっと心外です。今夜は私の手料理を振る舞いましょうか? 警務女官であろうと一通りの家事はこなせるのですよ」

「ほんとに?」

「料理は母に仕込まれています」

「でも、ダメダメ。料理長が怒るよ。警務女官に職域を侵害されたって」

「それもそうですね。料理長もショゴス族出身でした。あの一派を敵に回したくはありません。私が作れるのは家庭料理。産まれたときから、専門的な教育を受けているショゴス族に匹敵するとは、口が裂けても言えません」

 帝国内には多種多様な種族が暮らしている。東の沼地に住んでいる少数民族ショゴスは、いわゆるスライムと同じ性質を持つ種族だ。帝国外では異形種と誤認され、勘違いで殺された者までいる。

 一方、帝国において、一流の執事や家政婦はショゴス族であるべきとの文化が根付いていた。そのため、帝国貴族はこぞってショゴス族の使用人を雇おうとする。真面目で忠誠心の厚いショゴス族は、秘書官重としても活躍している。

 マイノリティーな種族だが、ショゴス種族の社会的地位はとても高い。ショゴス族も奉仕種族の誇りと矜持を抱いている。余談であるが、女官総長の座を巡り、ショゴス族の内部で熾烈な争いが起こったのは有名な話だ。

「そういえば赤毛の子はどうだった?」

「ロレンシアさんですか? 女仙となりましたが、彼女もいろいろあって今は療養させています。医女の診断によれば、命に別状はないそうです。しかし、皇帝陛下のお相手をするのは難しいかと……」

「今の僕はすっからかんだよ。セラフィーナとの夜戦に備えて英気を養ってるところ。誰かを孕ませる余力はないよ」

「講和条約の調印式でヴィクトリカ王女の影武者となっていた娘です。興味があるのかと思っておりました」

「可愛い子だとは思うけど、命令されてないし、わざわざ手を出す必要もないかな」

 暇を持て余したベルゼフリートは、窓辺から庭園を眺める。

 戦争に負ける前であれば、貴賓館の庭園はアルテナ王国の王族や要人、一部の大貴族しか立ち入れない高貴な場所だった。しかし、今の王城は帝国軍の占領下にある。

 皇帝を守るために配備された屈強な帝国兵が、我が物顔で庭園内を巡回していた。

「おやおや……?」

 ベルゼフリートは面白いものを見つけ、視線を止めた。

 庭園の片隅で、帝国兵が庭師らしき職人と言い合いをしている。帝国兵は庭師が持つ枝切り鋏や梯子を指差し、何かを言っていた。

「⋯⋯詰まらない諍いでしょう。ご不快なら止めさせてきましょう」

「いいよ。僕が口を出すと余計にややこしくなる」

 庭師は苛立った様子で、帝国兵に言い返している。会話は聞こえずとも、その内容は容易に想像ができた。

「警備上の揉め事かな……。上でも下でも同じか。講和条約を結んだけど、真の意味での和睦は程遠いみたい」

 メガラニカ帝国とアルテナ王国の講和条約は結ばれた。戦争は終結している。しかし、その翌日に一部の近衛騎士が反乱を起こし、セラフィーナ女王と良好な関係は築けていない。

 ——火種はくすぶり続けている。

 メガラニカ帝国軍の内部では厭戦の機運が高まっていた。

 特に将校以上の士官は、今が引き時であると確信している。これ以上踏み込めば泥沼の戦争に嵌まりかねない。それが軍務省の統一見解だった。

「和平のために、やるだけやらないとね……。夜になったらセラフィーナを呼んできて。レオンハルトから、もう一度だけ女王の返事を聞くように頼まれた」

「求婚の返事ですか……?」

「うん。振られても再チャレンジしろだってさ」

「レオンハルト元帥閣下は慈悲深い。あの強情な女王様が、今さら意思を変えないでしょう。それでもお聞きするのですか」

「それが皇后の命令だからね。血縁は講和条約の要。メガラニカ帝国皇帝である僕とアルテナ王家の血を引く者が子作りする。ヴィクトリカ王女がいないのなら、セラフィーナ女王を使う。拒絶されようともやるだけやるしかない。だから、返事をちゃんと聞く。同意してくれれば子作りが捗るからね」

 ベルゼフリートは手紙を受け取っていた。本国にいる帝国宰相ウィルヘルミナから送られてきた親書だ。

 通信傍受を避けるため、高位の魔術師が物質転移の魔術式を発動し、高いコストを払って送り届けた重要な指示書であった。

「宰相府からの転移速達郵便ですか。宰相閣下からの親書には何と?」

「近衛騎士団の起こした騒動について、ウィルヘルミナはおかんむり。角が真っ赤になってるかな。これは後が恐いね……」

「宮廷が荒れそうです」

「ウィルヘルミナとレオンハルト。僕はどっちも好きだから、二人が仲良くしてくれると嬉しいよ」

「そうもいかないのではありませんか。軍務省が勅命を使ったことに関して、宰相閣下は快く思われていないでしょうから」

「あれれ? まるで他人事だね。協力した女官達に対しても同じなんじゃない?」

「あくまで女官は皇帝陛下の輔弼役ほひつやくに過ぎません。皇帝陛下の身を案じて協力したのです」

「軍務省の言いなりになってた僕にも怒ってるかなぁ。でもさ、これで戦争が終わって、帝国兵がお家に帰れればと思ったんだよね。ウィルヘルミナだって、その辺の事情は配慮してくれるといいけど……」

 ベルゼフリートは再び庭園に目を向ける。庭師と帝国兵のいざこざは解決していた。

「向こうの諍いに口を出さなくて正解だった。揉め事はうまく収まったみたい」

 何人かの帝国兵がジョウロで水撒きをしている。通常任務の同僚が警邏している傍ら、非番の帝国兵は雑草抜きに従事させられていた。

「帝国兵の新しい仕事は水撒きや雑草抜きですか。似合いませんね」

 その姿は妙に愛らしく、笑いを誘う光景だった。

「双方が妥協してくれると、万事上手くいくものらしい。僕らも見習いたいところだ」

 庭師達のまとめ役らしき老人が、帝国軍の若い兵長に深く頭を下げている。庭園への立ち入りを拒む帝国軍は、アルテナ王国の庭師に最大限の配慮を見せた。

 優美かつ荘厳な庭園を維持するため、庭師達は不断の努力を注いでいるのだろう。帝国兵からすれば庭園の花々や木々の水やりなど些細なことだ。しかし、職人達からすれば貴賓館の庭園は、代々受け継がれてきた王国の宝物。命より大切な庭園に違いない。

 馴れない作業に従事させられている帝国兵の一人が、小さな鉢植えを倒していた。

 その瞬間を見ていたのは、今のところ窓から庭園を見下ろしているベルゼフリートだけ。帝国兵はブービートラップを解除するかのような慎重な仕草で鉢植えを元に戻した。誰にも見られていないと安堵する帝国兵。その姿をニヤニヤしながら皇帝は眺めていた。

「木々や花々のお世話は荷の重い仕事みたい」

 幼帝ベルゼフリートは蜂蜜とミルクがたっぷり入った紅茶を飲み干す。その日は、ハスキーと談笑しながら室内でゆっくりと過ごした。

 レオンハルトとのセックスで消耗した精力の回復に努め、今夜の種付けに備えるために。


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