2025年 3月25日 火曜日

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【207話】大帝国の空白地帯

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 ――熟れた淫女は喘ぐ。少年の陰茎に縋る貪欲な姿はあさましく、いやしく、けがらわしい。

 セラフィーナは自身の不埒ふらちで俗悪な所業をよく理解している。辱めを受ける以前の清らかな国母であったのなら、淫らに堕落した今の自分を罵倒していたであろう。しかし、過去に立ち返ることはできない。

 ベルゼフリートとセラフィーナの背徳的な結びつきは、より強固なものとなっていた。

 敗国の女王は強請ねだるように腰をくねらせ、恥も外聞もかなぐり捨てて、大帝国の幼帝に抱かれる悦びを享受する。

 前夫ガイゼフとの二十年に及ぶ凡庸で幸福な夫婦生活に不満はなかった。しかし、もう知ってしまった。味わえなかった究極至高の性的快楽。強者に支配され、従属する安心感。後宮女仙ハーレムの一員に加わったセラフィーナは淫叫をうたう。

「あぁっ♥︎ んぁあ゛ぁっ~~♥︎」

 舌先を出して大口を開ける。唾液が口元から流れ出た。

(流れ込むっ♥︎ くるっ♥︎ くふふふっ♥︎ んっ♥︎ はぁ~♥︎ オマンコの奥にきていますわ♥︎ 放たれるっ♥︎ 皇帝陛下のぉっ♥︎ ご主人様のっ♥︎ 濃厚な精子っ♥︎ くるっ♥︎ くるっ♥︎ きちゃいますわぁっ♥︎)

 膣道に挿入された巨根が蠕動ぜんどうしている。セラフィーナの豊満な身体に抱き付いたベルゼフリートは精根を振り絞り、熟れきったオマンコにオチンポを突き立てる。

「セラフィーナ⋯⋯で⋯⋯。はぁはぁ。最後ね⋯⋯。もう僕⋯⋯! 限界! 無理! んっ⋯⋯くっ⋯⋯!」

 息を荒くしたベルゼフリートは、ぜいぜいと呼吸が乱れていた。疲労困憊の小さな身体を必死に動かす。腰使いのキレは鈍く、ぎこちない動きだ。黄葉離宮の女仙八人を相手取ってのハーレムセックスは、終わりが近付いていた。

「陛下♥︎ 最後の一滴まで私の膣内なかにお注ぎくださいっ♥︎」

「はぁはぁ。ふう。んっ! くぅっ!! これで今夜は終わり⋯⋯ッ! もう一滴も⋯⋯。出ないから⋯⋯!」

 今日のベルゼフリートは朝から晩までセックス漬けだった。

「はぅ~。疲れちゃった。やっぱ多人数相手だと不利だね」

 空っぽになった陰嚢ふぐりでは、大きな二つの睾丸こうがんが鈍痛の波を発する。足腰の疲れが一気に表れた。挿入した男根を抜く体力すらなく、ベルゼフリートはセラフィーナの爆乳に頭を乗せた。

「大満足。ヤりすぎてオチンポが痛いくらい」

 皇帝の夜伽役を完遂した黄葉離宮の女仙達は、やわらかに笑い合った。性奉仕が終われば離宮の主であるセラフィーナ以外の女仙は、女官の誘導で退席しなければならない。しかし、今回は特別な計らいがあった。

 黄葉離宮の側女も含めた全員がベルゼフリートの寝床で一夜を過ごす。少年と八人の妊婦が円形の巨大なベッドで共寝する。

「皇帝陛下、お加減はいかかでしょう?」

 ベルゼフリートの身体を包むように、セラフィーナが抱いている。萎えきって柔化してなお、巨根極太の陰茎は膣道を拡げている。

「ぬるぬるって感じかな。セラフィーナこそ大丈夫? オイルを皮膚に塗り込んだけど、そろそろ日焼けが痛み始めると思うよ」

「ほんの少し、ヒリつく程度ですわ」

「帝都アヴァタールに帰る頃には黒肌に染まってるだろうね。色んな人に見せびらかしたいな。あっ、冒険者組合の件はちょうどいいかも。きっと僕らが戻ったら謁見を申し込んでくる。冒険者の溜まり場がどんなところか、この目で見てみたいな」

「陛下も同伴されるのは⋯⋯。お許しが出るでしょうか? 難しそうですわ」

「えー。悪さをしてた魔物達は一掃したんでしょ。いいじゃん。アルテナ王国の王様を抜きに話を進めたら、いじけちゃうよ? 夫婦仲睦まじくの共同統治だよね、女王様?」

 ベルゼフリートはセラフィーナの乳首を吸い始める。元凶を討伐したとはいえ、帝都襲撃があったばかりだ。三皇后の許可は当然、女官総長も許しはしないだろう。

(警備を固めたグラシエル大宮殿であれば、陛下の同伴も可能かしら? 難しそうですわ。戦勝式典でヴィクトリカが忍び込んでいたし、レヴェチェリナの妖術が発動してしまった場所でもあるわ)

 セラフィーナは己の考えが正しいと思いながらも、口に出すことはなかった。母乳を美味しそうに飲んでいるベルゼフリートが愛しかった。慈母の面持ちで撫で回す。

 与えられた役割に酔い痴れる。女仙、愛妾、情婦、愛人、伴侶、性奴。セラフィーナが担う役は様々ある。その中で他の者達には与えられない唯一無二の役割、特別な感情が一つだけあった。

 ――母親ママ

 母性愛に飢えた幼帝は甘える相手を欲している。日焼けするように命じてきた理由もそこにある気がした。

 セラフィーナを徹底的に奪い取っている。ガイセフの妻でなく、リュートやヴィクトリカの母親でもなく、自分だけの家族に仕立て上げる。ベルゼフリートの歪んだ家族愛を淫母に堕ちたセラフィーナは受け入れる。

「さっきもさ、ロレンシアやララノアと小難しい顔で話し合ってたね。どう? 急かし立てるわけじゃないけど結論は出た?」

 ベルゼフリートの思惑は透けていた。三皇后の意向は示されている。セラフィーナを頷かせるために、ベルゼフリートは動かざるを得ない。

「もう答えは決まっております。しかし、条件は事細かに定めねばなりませんわ。大切な血税なのですから」

 アルテナ王国には議会が存在しない。政治に無関心だった女王を補佐するため、官僚による閣議は行われていた。閣僚の意見は単なる助言である。その気になればセラフィーナは君主の大権を振るえた。

(懸念すべきは国内貴族の反発。メガラニカ帝国の軍事力を使えば何とでもなるでしょうけど、反乱を起こされるのはよろしくないわ)

 セラフィーナは思考を巡らせる。宮廷内の勢力図を思い浮かべた。

(軍閥派の愛妾である私はどう立ち回るべきでしょうね)

 宮廷を牛耳る三皇后はアルテナ王国の安定を望んでいる。失政で貴族勢力の反乱を誘発したとなれば、ただでさえ不安定なセラフィーナの立場が危うくなる。

(――かといって、旧帝都復興への財政支援を断る選択肢はありませんわ。帝国内に足掛かりを築く絶好のチャンスですもの。冒険者組合が自治区を手に入れようとするのなら、必ず祭り上げるが必要となりますわ)

 セラフィーナは己の知力だけで、特級冒険者ネクロフェッサーの筋書きに辿り着いた。冒険者組合と利害は一致している。しかし、それは旧帝都ヴィシュテルの復興が大前提だ。復興が失敗に終われば、負債だけが残る。

(五百年前に棄てられた古代の都。あらゆる意味で空白地帯だわ)

 純朴で無知だった女王は、メガラニカ帝国の後宮で驚異的な成長を遂げた。

 壮絶な経験は人間を育てる。敗亡の瀬戸際に追い詰められ、仇敵たる皇帝ベルゼフリートの御子を産み、己の淫欲と本心を自認したとき、皮肉にも君主が持つべき才覚に目覚めた。

(帝都アヴァタールに帰ったら忙しくなりますわね。中央諸国の動きも気になる。でも、今は⋯⋯♥︎ くふふふっ♥︎ 可愛い子♥︎ 私に甘えていますわ♥︎)

 セラフィーナは優しさに満ちた慈母の顔でベルゼフリートを撫でる。血の繋がった我が子達には、ついぞ一滴も与えなかった母乳を好きなだけ吸わせた。桃色の乳首を繰り返し甘噛みしてくる。

「――あぁんっ♥︎」

 セラフィーナが膣圧を高めても、ベルゼフリートの男根は反攻してこない。精液を搾り尽くされた男根は、柔らかくしぼんでいる。

(ふふっ。本当に大きいオチンポ。えているのに、この太さ♥︎ 挿入していると、下腹部が苦しくなるわ。陛下の遺伝子を受け継いだ男子は、この立派な逸物も受け継がれるのかしら? はぁ♥︎ はやくお腹の御子を産みたいわ⋯⋯♥︎)

 ◆ ◆ ◆

 天空城アースガルズは五月二十一日、帝都アヴァタールの上空に帰還した。

 緊急事態の終息後、メガラニカ帝国はゆるやかに日常を取り戻していった。評議会と国民議会が再開され、宮中の政治的喧騒が始まりを告げる。

 メガラニカ帝国で起きた凶事は、周辺諸国にも伝わっていた。人類共通の敵である魔物が起こした大事件。魔狩人は人類結束を呼びかけ、反帝国勢力の中央諸国を牽制した。特級冒険者ノエル・ウェイジャーも冒険者組合を通じて、軍事衝突の回避に努めた。

 ――同日、ある重要な会議が開かれていた。

 中央諸国の北方にある大国、バルカサロ王国の軍師団は統合参謀本部の本庁舎に集結し、今後の施策を議論する。

「ややこしい事態になりましたな」

 目下の問題は増長するメガラニカ帝国の脅威についてである。円卓を囲む軍師達はそれぞれの見解を述べる。

「ヴィクトリカ王女が秘密裏に産んだ男児は、皇帝ベルゼフリートの子で間違いない。メガラニカ帝国の悪辣あくらつな贈り物というわけだ」

「今はヴィクトリカだぞ。東アルテナ王国は中央諸国の防衛線。持ち堪えてくれなければ困る。我が国が戦場となれば、被害は前回と比べるまでもなくなる」

「中央諸国は全員そうであろうよ。国境を接する我がバルカサロ王国とアルテナ王国。二つの国が倒れれば、増長したメガラニカ帝国の大軍勢は中央諸国になだれ込む」

「既にアルテナ王国は半壊状態だがな」

「だからこそ、残された東アルテナ王国は軍事的要衝となる。手綱を握っておきたい」

「それは難しいな。ヴィクトリカ女王はバルカサロ王国を遠ざけている。ガイゼフ様に付けていた我が軍の顧問団を送り返してきた。評判の通り、意固地な小娘だ」

「父親の諫言にも耳を貸さぬ有様と聞く。信頼する側近の老女を相談役としているそうだ」

「上級女官のリンジーだろう。元々はセラフィーナの教育係だった。有名な女だ」

「リンジーの名は知っている。死んだと聞いたぞ」

「自死を偽装して白月王城から逃げ出した。元気な御老人だ。頭の切れる女だが、こちらの思うとおりには動かん。ヴィクトリカ女王が重用するわけだ」

「無理もあるまい。我らはヴィクトリカ女王を一度は見捨てて、謀殺を許容した。実父の祖国とはいえ、自分を殺そうとした相手を信頼するほど、馬鹿な娘ではなかろう。不信感はそう拭えぬさ」

「メガラニカ帝国に捕まって送り返される程度には愚かだ。母親の本性があの売女ではな。バルカサロ王家の血は薄かろうよ」

「やはり一年前、戦争のどさくさで始末しておくべきでしたな。厄種となる前に⋯⋯。いや、今からでも遅くはない。ヴィクトリカ女王を抹殺し、東アルテナ王国を我が国に取り込む。どうだろうか?」

「メガラニカ帝国で動乱が起きたと聞く。魔狩人が動いた。魔物絡みゆえに動けなかったが、東アルテナ王国の併合は考えられたな」

「どうかな。私は反対するぞ。緩衝地帯は維持すべきだ」

「右に同じだ。メガラニカ帝国は国境線の軍備を緩めず、増兵までしていた。暴れ回った魔物はそこまで強くなかったのかもしれん」

「東アルテナ王国の併合は短絡的だ。メガラニカ帝国と触れる国境は小さいほうがいい。緩衝地帯の維持に務めるべきだろう。昨年末の条約を破る結果となる。奴らに大義名分を与えてしまうぞ」

「利益が見込めないな。我らが欲していた肥沃な穀物地帯は西側にある。東は出涸らしだ。土地に旨味がない」

「同感だ。土地だけでなく民心も掌握できまい。アルテナ王国の民衆がバルカサロ王国に付くかは微妙だぞ。奴らは負け戦に巻き込まれたと被害者面をしている。ガイゼフ様やバルカサロ王国を逆恨みする者達までいる」

「見捨てたのは事実だ。メガラニカ帝国の軍事力を我らは侮っていた。実際、私は安堵しているよ。アルテナ王国の犠牲がなければ、我がバルカサロ王国の被害がもっと大きかった」

「なんにせよ、ヴィクトリカ女王に死なれるのは困る。残ったアルテナ王家の血筋は全てメガラニカ帝国側だぞ。西アルテナ王国をまとめあげる王族がいない」

「血筋ならヴィクトリカ女王の私生児がいるぞ」

「非嫡出子を後継にはできない。父親がメガラニカ帝国の愚帝であれば、なおさらだ」

「父親が誰かは表沙汰になっていないはずだ。誤魔化せないか?」

「その気になればメガラニカ帝国が喧伝する。隠したり、偽装するのは無意味だ。放置しておくべきだろう」

「利用方法はありそうなものだがな。売国妃セラフィーナが産んだ三つ子の娘達よりはいいだろう」

「まだまだ子供はさらに増えるぞ。セラフィーナが懐妊したという情報を掴んだ」

「なんと! 呆れ果てたものだ! あの売国妃! また孕んだのか!?」

「次は男児を産むかもしれない。仮に女児だったとしても、二度あることは三度ある。四度目や、五度目も試せる。セラフィーナが帝国の後宮にいるのなら時間の問題だ」

「メガラニカ帝国の後宮は、穢れた妖術で女を不老にすると聞く。男児が産まれるまで、セラフィーナは皇帝の子を妊娠し続けるかもしれないな」

「リュート王子が亡くなられたのは惜しまれますな。バルカサロ王家の血を引く男子だったのに⋯⋯。生き残っていたのがヴィクトリカ女王でなく、リュート王子であれば⋯⋯」

「だからこそ、帝国軍は王都陥落の直後にリュート王子を処刑した。たった一人の王子だ」

「こうなるのであれば、ガイゼフ様にはもっと頑張っていただきたかったな。セラフィーナと二十年も夫婦めおとでありながら子供が二人だけ。世継ぎをもっと産ませるべきだった」

「まったくだ。戦争が終わってまだ一年だぞ。なのに、皇帝はセラフィーナに子供を三人産ませた。セラフィーナの畜生胎は次に何匹産むのやら」

「下品な言い方はやめろ。それに、過去のことを口にしても意味がない。協議すべきは今後をどうするかだ」

「今後? 決まっている。アルテナ王家の正当な王統はヴィクトリカ女王の胎で維持せねばなるまい」

「東アルテナ王国の正統性を強める。やはり血筋だ」

「バルカサロ王国の有力貴族を婿に取らせるか? ヴィクトリカ女王に世継ぎの子供を産ませる」

「それがいい。ルテオン聖教国への根回しも必要だ。教会と結びつきの強い大貴族が好ましい。アルテナ王国は教会の勢力圏だと示すのだ。教会も軍事支援がやりやすかろう」

「さっそく候補を探そう。バルカサロ王国の大貴族で、教会の有力者と縁戚関係のある健康な男。王家再建のため、ヴィクトリカ女王には嫡子を産んでもらう。愚帝の血を引く私生児を担ぎたくはないからな」

「中央諸国の力を結集し、アルテナ王国の西側を取り戻す。何としてでもメガラニカ帝国を大陸北西に押しとどめねば⋯⋯」

「軍の再建も急務だ。先の戦いでは手痛い損害を被った」

 軍師団の意見は、メガラニカ帝国が強大な脅威という点で一致していた。本軍を出動させなかったとはいえ、アルテナ王国と連合を組んでいたにも関わらず惨敗した。その衝撃は本国でも重く受け止められていた。

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