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【コラム】AI画像生成による初のエロ漫画雑誌か? 『COMICシャルム』創刊の異質さ、無名どころか存在しない作者 

 【注意】かなり辛口な内容です。

 当ブログ「Nocturne Times」ではここ数年、成人雑誌や官能小説をチェックしています。ですが、成人向け漫画雑誌の創刊なんて滅多にありません。直近ではメロンブックスが「COMICルクセリア」を創刊しましたが、稀有なケースでしょう。

 そんな雑誌不況の真っ只中、「COMICシャルム」という見慣れない雑誌が2026年3月27日発行でFANZAに並んでいました。写真集ジャンルはAIに浸食されておりますが、漫画雑誌ジャンルにAIが出てきたのは、これが初めてだと思います。

 出版社はラビットフット。これまた見慣れないレーベルで、首を傾げていました。しかし、表紙イラストの独特な肌光沢、何よりも表情と顔輪郭で分かりました。

 ――これ、AIで生成したイラストだ。

 生成AIによるアダルト漫画雑誌。ついに、ここまで来たかと戦慄しました。

 同人作品だとフィルターや検索除外機能などで弾かれるため、商業作品で売り出すケースが増えておりましたが、漫画雑誌での刊行は初かもしれません。写真集などのジャンルでは数え切れないほどイラストが出てます(ぶっちゃけ邪魔……)。

 なお、私(三紋昨夏)はAIに対する立場は中立です。ネタ画像を生成してみたり、遊んでみたことはあるんですよね。TRPGの背景に使ったこともあったかな? ですが、飽きて辞めちゃいました……。2022年頃にブログでも「創作では実用に耐えない(キリッ!)」と言っており、 「イラストレイターはAIで失業するなんて先の話」と断じていた。

 それから4年です。技術は進歩し、ついにここまで来たかと感じました。

 官能小説家でも賛否が分かれていて、AI挿絵を活用する人もいれば、絵師に有償依頼してるほうがいいと思う人も。何度か試行錯誤した結果、自分も小説挿絵について後者に寄ってます。

 既に同人ではmamayaさんの「バ先のパート主婦」が有名で、DL数も相当あると思います。レビューを公開してますが、あの記事だけで数万PVの閲覧数があるんですよ。AI同人でランキング1位を取った先駆け的な存在だったのもあるでしょう。

 官能小説においてもエロティックノベルラボという謎レーベルが、AIイラストの表紙でエロ小説を発行してます。乱造気味なので、Nocturne Timesの「新刊まとめ」では載せてません。電子のエロ漫画(単行本)においてもAI生成のフルカラーコミックは何冊か出ていたと思います。ランキングの上位にあがって話題となったこともありました。

 そういう意味では、AI生成による「成人向け漫画雑誌」が刊行されるのだって、何ら新しいことではないのかもしれません。これまた余談ではありますが、集英社の週刊プレイボーイ編集部は2023年ごろに「AIぐらびあ」を販売し、炎上で即中止に追い込まれてます。

 既存の出版社でAIを大々的に活用した刊行物は出せていない……と思います。そんな状況下、(大変失礼ではありますが)よく分からない出版社レーベルが生成AIのエロ作品を乱造しています。

存在が確認できないAI執筆陣

 エロ漫画の雑誌といえば、表紙を飾る看板イラストレーターがいます。創刊号ともなれば、名の知れた著名な作家を使うものです。ところが、この『COMICシャルム 1』のイラストを生成した担当者「右左ゆうた」は、いくら検索しても活動履歴が出てこない。X(旧Twitter)どころか、創作をしていた記録が一切ないのです。

FANZAのサンプルページから引用

 他の作者も同様です。我々ぺこり、ガムイチ、ぽん尻、ヨルノヤカタ、桃尻レイ、爺太郎、Nodon、ざこへみー、いずれも過去の記録が見つかりません。Googleで検索してみてください。2026年3月以前の創作ログは確認できません。確認できないのは8人全員です……。

 初出のペンネームなのか、ラビットフットの社員(あるいは業務委託?)を疑ってしまう。無名どころか作者の存在が確認できないなんて異様です……。ちょっとしたホラー感を覚えました。

 内容としては500ページ超のフルカラーコミック。新作6作品+ラビットフット配信作品から厳選5作品の1話をまとめたもの。価格は1320円(税込)と普通のアダルト雑誌と遜色ないというか、電子レーベルだと高い部類です。紙も発行していると、兼ね合いもあるので電子版も1000~1400円くらいの価格帯。かなり強気な値段設定です。

ラビットフットとは? シャルム編集部とは?

 謎です。まじで謎です。どこの会社が運営してるのか、調べても出てきません。「ラビットフット」の会社サイトはないです。検索しても出てくるのは無関係な会社です。

 X(旧Twitter)@rabbitfoot_AIは動いていますが、pixivは死んでます。2024年12月から活動をしているので、中の人はいるとは思います。Amazonの著者ページも真白で、会社や編集部をPR・告知する気は皆無……。

 エロに対する情熱を微塵も感じ取れない。

 ラビットフットの刊行物レビューは低評価ばかりですが、怖いもの知らずなら買ってみるのも一興……(;´Д`)? AIで勝負するのは構わないけど、写真集ジャンルみたいに荒らされたら嫌だなぁ……。

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