朝風呂での逢瀬を楽しんだベルゼフリートとセラフィーナは、更衣室で新しい服に着替える。
ベルゼフリートの濡れた髪をタオルで優しく拭う警務女官ハスキー。皇帝の世話は高位の女官が行う。皇帝付きの女官では、警務女官長のハスキーが最高位である。
下位の女官は、セラフィーナの長髪を乾かしている。女官は妊娠中の妃や愛妾の世話をしてくれる。しかし、多くの妃は専属の使用人である側女がいる。特別な事情がなければ、女官に頼ろうとはしない。
セラフィーナに仕えている側女は、ロレンシアとリアの二人だけだ。しかも、そのうちの一人は下界で活動中だ。リアが働き者だろうと人手不足は補えない。女官の手助けが必要だった。
「本日のお召し物はこちらでよろしいでしょうか?」
「ええ、ありがとう。ところで、昨日のドレスは直せそうかしら?」
「生地が破れていました。新調したほうがよろしいと思います」
「そう。気に入っていたのだけど⋯⋯。でも、仕方ないわね」
昨晩のセックスで、セラフィーナはドレスを駄目にしてしまった。ベルゼフリートが無理やり剥ぎ取ったせいで、破けている箇所もあった。しょうがないと納得し、同じ物をもう一着注文すると決めた。
「僕のお小遣いでは弁償はできないよ。玩具やコスプレグッズを買ったせいで、今月はスッカラカン。ヴァネッサにお願いはできるけど厳しいかな。セラフィーナのドレスって特注だから高いでしょ?」
皇帝ベルゼフリートはお小遣い制だった。
女遊びは好き勝手にやっている。だが、財布の紐は女官総長ヴァネッサにしっかりと握られていた。皇帝から実権を取り上げため、経済力も封じ込められている。
「気にされる必要はありませんわ。新しいのを注文すれば良いのですから」
「それと、リアには申し訳なかった。わざわざ夕飯を用意してたんだってね」
昨日の夜、ベルゼフリートが押しかけて、セラフィーナは夕飯抜きでセックスをしてしまった。リアが準備していた夕食を無駄となっていた。
皇帝が口にする料理は、必ず女官が作ると定められている。昨日の残りを朝食とするわけにはいかなかった。
「料理は光芒離宮に持っていって、ユイファン少将とネルティさんに分けてあげたそうですわ」
せっかく作った料理を捨てるのは勿体ない。そう思ったリアは光芒離宮に料理のお裾分けをした。
セックスで疲れ切っていたユイファンとネルティはリアの厚意を喜んで受け入れた、という次第だ。
「そっか。それなら良かった。ところで、その真っ赤なエロいドレス⋯⋯。いつもそんなの着てた? 露出が多いし、セラフィーナっぽくない。もしかして新しく買ったの?」
「ええ。そうですわ。アルテナ王国で着ていた衣類は、お腹が膨らんでから着られなくなってしまったのですわ。それで、いくつか用立ててもらいました。どうでしょう、陛下? 似合っているでしょうか?」
派手な真紅のエロドレスを着たセラフィーナは、ノーブラかつノーパンだった。
容姿に自信がある若娘しか着られない煽情的なボディコンの装い。素肌を見せつける露出過多のデザイン。横乳が丸見えとなっている。
辛うじて乳首と女陰は隠している。だが、背中を覆う生地はなかった。巨尻の上半分を晒す淫靡な衣装だ。
「これさ。羽と尻尾が生えてる種族用じゃない? やっぱりだ。サキュバス族や悪魔族が愛用してるブランドだよ。うわぁ、すごい。後ろはお尻が見えてる。尾骨まで見えちゃってる」
「そうですわね。私の体型にサイズを合わせて注文したマタニティドレスなのですけど⋯⋯。下着より露出が多ですわ。けれど、陛下はお好きなのでしょう?」
セラフィーナはベルゼフリートの股間に視線を向ける。
本人は妊婦服と言い張るが、あきらかにセックスを誘う痴女のドレスだ。
「もしかして誘ってる? ダメダメ。さっきアナルセックスしたばっかりなんだから」
「いつだろうと私は構いません。ドレスを脱がずにセックスできますわ。ご覧ください。パンティーは穿いていませんわ」
セラフィーナはドレススカートの裾を持ち上る。女陰の割れ目を惜しげもなく見せつけた。
黄金色の恥毛が生えた恥部。ベルゼフリートの巨根で淫悦を知った女の穴。左右対称の美しい陰裂は清楚を装っている。
「本番セックスは朝ご飯を食べ終えてからね」
「⋯⋯陛下はいつごろまで、私の離宮に滞在されるですか?」
「心配しなくてもいいよ。しばらく黄葉離宮に泊まるつもり。皇后や妃に呼び出されたら、また別だけどもね」
「ありがとうございます。陛下。滞在中、ご奉仕させていただきますわ」
昨晩から何も食べていないベルゼフリートとセラフィーナは食堂に移動し、遅めの朝食を済ませた。
小食のベルゼフリートは、普段よりもたくさん食べた。
女官が用意した大量の料理を完食できたのはセラフィーナのおかげである。食事の最中、セラフィーナはベルゼフリートに山盛りの料理皿を差し出した。
「いらないってば。もういい。十分だよ」
「よろしいのですか? これも私が食べてしまって⋯⋯?」
「うん。いいよ。セラフィーナにあげる」
「陛下、たくさん食べないと大きくなれません。野菜だけでなく、お肉も食べるべきですわ」
「いいの。オチンポは十分大きいもん。それにセラフィーナみたいに大っきなオッパイはないから、栄養の維持費だってかからないんだよ。そもそもさ、子豚の丸焼きなんて、普通は完食できない。朝から重たすぎ⋯⋯」
「そうでしょうか? きっと陛下が幼いからですわ。夕食を抜いた翌朝です。これくらい平気で食べられますよ」
「うーん。それは違う気がするけどなぁ⋯⋯。絶対に違う気がする」
ベルゼフリートの背丈はなかなか伸びない。健康体なら破壊者ルティヤの転生者は一千年の時を生きる。
肉体の成長が完全に止まるのは、成人に達してからだ。しかし、ベルゼフリートの成長は止まりつつあった。
(夢で見たベルゼフリートの父親は背が高かったわ。あと数年もすれば、あれくらい逞しい体付きになるはず。育ち盛りなのだから、もっと食べなければならないのに⋯⋯)
(うわぁ⋯⋯。本当に食べきった。これだけ食べればオッパイとお尻は、そりゃ大きくなるよ。僕とセラフィーナの子供も大食いになっちゃうのかな?)
◇ ◇ ◇
ベルゼフリートはセラフィーナを連れてデートに出掛けた。
天空城アースガルズは、一つの大きな島が空に浮かんでいる隔離地帯だ。宮廷でしか暮らせない女仙のため、憩いの場を各所に設けてあった。
地上世界と異なり、天空城には動物が住み着いていない。女仙の瘴気が充満しているせいで、鳥などの動物は寄りつかない。ただし、昆虫や魚類など、瘴気の影響を受けにくい下等な生命は住んでいる。
皇帝一行は小川の流れる庭園に到着した。長閑な雰囲気が広がっている。場所は帝城ペンタグラムの近郊。女仙が解放している皇帝御苑の一つだった。
ベルゼフリートとセラフィーナは、女官が持ってきたピクニックシートの上に寝そべった。
今日は夏の日差しが強い。日除けのパラソルが日光を遮ってくれている。
「セラフィーナって日焼けしたりしないの?」
「体質なのか肌が焼けると、赤くなってしまうのです。黒ずみはしませんわ。もともと外仕事をしてこなかったというもありますけれど⋯⋯」
「そうなんだ。僕とは真逆だね。僕は日焼けするともっと肌が黒くなるよ。海で遊んだときは真っ黒になった。あれ? セラフィーナは海を見たことがある?」
「いいえ、アルテナ王国は内陸国です。海を見た経験は一度もありませんわ」
「そうなんだ。赤ちゃんが産まれたら連れて行ってあげるよ。来年の夏かな。年に何回かは旅行に行けるんだ。地方巡幸だから公務なんだけどね。海はいいところだよ。生魚と貝が美味しい」
庭園は人気がない。ベルゼフリートとセラフィーナの二人を除くと警務女官しかいなかった。
それもそのはずだ。今は平日の昼間。妃達は宰相府、軍務省、大神殿のいずれかで働いている。
無位無官のセラフィーナは、暇を持て余している。職位のない愛妾は皇帝の情婦。性奉仕以外の仕事が与えられていない。
そもそも異国から無理やり連れてきた女王に任せる仕事などなかった。それこそ、ベルゼフリートとの子供を産む。子作りが求められている役目だった。
(こうしていると、昔の日々を思い出してしまう。メガラニカ帝国との戦争が起こるまでは、白月王城の園庭でガイゼフと安穏な一刻を過ごしていたわ。リュートやヴィクトリカを呼んで、家族で⋯⋯)
当時のセラフィーナは幸せだった。愛する家族と過ごす日々はとても充実していた。
自分を愛してくれる優しい夫、慕ってくれる子供達、笑顔を向けてくれるアルテナ王国の人々。
満たされていた平和な日々は奪われた。戦争が始まり、王都が陥落するとセラフィーナは不幸と絶望の谷底に突き落とされた。
(今の私は不幸せ? 性の悦楽を教え込まれ、私は変わってしまった。本当のセックスを味わってしまったら、もう以前の私には戻れない。あの平凡な生活に戻れたとして、私は満足できるのかしら?)
後宮の女となってから、セラフィーナは変貌した。
ベルゼフリートと爛れた暮らしをしているうちに、家族の思い出が上書きされていくのだ。
夫のガイゼフと愛し合い、夫婦の営みしていた。
今のセラフィーナはガイゼフを思い起こしても女心が昂ぶらない。セラフィーナはガイゼフを男と見られなくなっていた。
身心ともに、セラフィーナが異性として、見ているのはベルゼフリートだけだった。
(私はこの子を望んでしまっているの⋯⋯?)
幼く愛らしい少年は自分を孕ませた。彼は男でもあるが、幼い子供でもあった。忘れてしまった母親を追い求め、寂しさを抱えている。
「ねえ。オッパイ、吸ってもいい⋯⋯? いいよね、セラフィーナ」
抱き付いてきたベルゼフリートは、セラフィーナの爆乳を揉みながら乳首をしゃぶる。触り心地を楽しんでいるようだ。本番行為は求めてこなかった。
セラフィーナは腕枕で、ベルゼフリートを寝かしつける。我が子に母乳を吸わせる母親の仕草だ。まだ母乳は出てこないが、ベルゼフリートは乳首を甘噛みするだけで満足している。
「あら⋯⋯。眠ってしまいましたわ。くふふふ。ママのオッパイを吸えて安心したのかしら?」
セラフィーナは寝息を立て始めたベルゼフリートを愛でる。
心中で強い母性愛が湧き起こる。ガイゼフとの間に儲けた二人の子供より年少の幼子。セラフィーナとベルゼフリートの年齢差は親子に近い。
「好きなだけ、甘えさせてあげますわ⋯⋯♥︎」
オッパイを吸わせたまま、セラフィーナは目蓋を閉じた。
今なら夢の世界に入れるような気がした。その直感は正しく、目を閉じるとすぐに、セラフィーナは過去を再現した夢幻の世界に降り立った。
◇ ◇ ◇
「——子供達を頼む」
ベルゼフリートの父親は最愛の妻に別れを告げる。もう二度と会えない。夫婦はお互いに分かっていた。
「どうして? パパも一緒に行こうよ。引っ越しするんでしょ?」
「俺は一緒に行けない。いいか。×××は男の子だ。お前が家族を守るんだ。いつまでも母さんや姉に甘えるんじゃないぞ。俺の代わりになるのはお前だけなんだ」
普段は厳しい父親が涙を流す。肩を震わせていた。幼児のベルゼフリートは口を噤んだ。
何が起きているのかは分かっていない。泣いている父親を見て、何も言えなくなってしまった。
妻子を逃す囮となるため、父親は一人で歩いていく。父親は振り返らなかった。
「行きましょう。この林道を進んでいけば、マルスフィンゲンを抜けられるわ」
「×××、おんぶしてあげるから、来て」
「大丈夫⋯⋯。もう一人で歩けるよ。お姉ちゃん」
シーラッハ男爵を殺害した森番の男が捕まったのは、それから二日後のことだった。人物確認の後、大神殿の裁判にかけられた男は、領主殺しの罪を認めた。
分家にあたるシーラッハ男爵を殺されたナイトレイ公爵家は、司法神官に族滅の適用を強く求めた。
一方で森番の男は、家族の関与を強く否定した。そのうえで、妻は子供を連れて逃げてしまったと主張。今の自分には家族が一人もいないと司法神官に訴えた。
自己弁護も虚しく、領主殺しは反逆罪に当たると認定。司法神官は森番の一家に族滅判決を言い渡した。
絞首刑に処された森番の男は、街道で死体が晒された。その後、火葬で骨まで焼かれ、遺灰は共同墓地に埋められた。
逃げ去った妻と二人の子供を捕縛するため、ナイトレイ公爵家は騎士団の動員を決定する。
その当時、次期当主であった若き日のウィルヘルミナは、騎士団の長だった。箔を付けるための儀礼的なもので、実務は副団長が担っている。
殺されたのは、ウィルヘルミナの出自であるシーラッハ男爵家であり、血縁上は大叔父にあたる人物だった。
復讐すべしと命じられ、ウィルヘルミナは面識のないシーラッハ男爵の仇討ちをするため、現場に駆り出された。ケーデンバウアー侯爵領に逃れようとしていた妻子が捕縛されるまで、三日とかからなかった。
捕まったとき、姉は弟だけでも逃がそうと弓矢を放った。
矢はウィルヘルミナの肩を掠めた。故意に狙ったわけではなかった。単なる偶然だ。
牽制で放った一発だったが、騎士団の面々はそう思わない。
——その場で切り捨てられ、首を刎ねられた。
母親に抱きかかえられた×××は、姉が殺される瞬間を見ていた。夢の世界で過去を追体験していたセラフィーナは悪寒に襲われた。
すすり泣く母親、幼い弟は無表情だった。血の繋がった姉を斬り殺し、その首を切断した騎士を睨みつけていた。
「悪く思うなよ。暴れなければこうはならなかった。悪いが仕事だ。怨むのなら、領主殺しの父親を怨んでくれ⋯⋯」
どうせ死刑になる犯罪者とはいえ、若い娘を殺してしまった騎士は陰鬱な気分だった。
妻子には同情的だ。しかし、判決が下った以上、死刑囚には違いない。
絞首刑に処すため、騎士団は母親と幼い弟を連行していく。処刑は近くの関所で行われる。
◇ ◇ ◇
ロレンシア達が訪れたとき、シーラッハ男爵領の関所跡地は墓園となっていた。関所の衛士が使っていたと思われる営舎は、墓守の住居に改築されている。
初老の魔狩人から聞いた事件は八年前、ここで起きた。
現在、新しい関所は山向こうにある。わざわざ新しい道を切り拓き、新造したのだ。
「皆さんは帝都から? わざわざ旧道を通られてここに?」
魔狩人が言っていたとおり、墓園に住む墓守は大神殿の巫女だった。
かつては司法神官として、マルスフィンゲン地方の裁判を担当していた。今は司法神官の職を退いている。大神殿に籍を残しているが、引退したと語った。
「アマンダと申します。この地で墓守をしております」
エルフ族であるため、実年齢は外見から分からない。妙齢の若娘。しかし、その表情に老いが垣間見えた。
「魔狩人から貴方の話を聞きしました」
「ああ⋯⋯。あのご老人ですか」
アマンダには心当たりがあるようだった。
「つまり⋯⋯昔の話を聞きに私のところへ? 生憎なのですが、私からお話しできかねます」
「皇帝陛下はご自身の過去を知りたがっているわ。私はロレンシア・フォレスター。天空城アースガルズで暮らしている女仙よ。八年前に起こった真実を知るために来たの」
「女仙⋯⋯。確かに貴方様から瘴気を感じます。ですが、神官長のカティア猊下が訪れたとき、全てをお伝えいたしました」
「カティア猊下? 神官長の?」
「当事者であるウィルヘルミナ閣下は話せないでしょう。しかし、いずれカティア猊下が陛下にご説明をされるでしょう」
「⋯⋯カティア猊下は、陛下に真実を明かさないつもりよ。お願い。ここで何が起こったのかを教えて! 魔狩人だって勘付いていたわ。私がそれに気付かない間抜けだと思うの?」
「ロレンシア様は皇帝陛下から命じられて来たのですか? 本当に? 妃に命じられているのでは?」
「違うわ。私は陛下のために調べているの」
これは本心だった。ロレンシアはセラフィーナの命に従っているわけではない。
忠誠の対象はベルゼフリートに切り替わっている。祖国アルテナのためでなく、愛する男のために動いていた。
「カティア猊下以外に、私から陛下の過去を聞き出した方はおりません。おおよその事実を察している魔狩人のご老人もいたようですが⋯⋯。もう口を閉ざすべきだと思っておりました」
「話してください。アマンダさん! 陛下は覚悟のうえで、ご自身の過去を知ろうとしています」
「貴方はメガラニカ皇帝の代理人ですか。なるほど、分かりました。陛下がお望みなら、私は話さなければならないのでしょう」
アマンダは扉を開ける。
「お入りください。全てを包み隠さずお話ししましょう」
アマンダはロレンシア達を建物に招き入れた。営舎として使われていたため、部屋数が多い。使われていない空き部屋を持て余しているようだった。
「アマンダさんはお一人で住んでいるの?」
「ナイトレイ公爵家の騎士が常駐しております。孤児院ではありませんが、子供を引き取っていますわ。どうぞ、こちらの部屋へ」
アマンダは八年前の出来事を語り始める。
ロレンシアだけでなく、ヴィクトリカと女冒険者の一行も真相を聞くことになった。
話が終わるまで、ララノアは部屋の外で待機していたかった。だが、エルフィンが護衛対象から離れるべきではないと進言した。
エルフィン以外のパーティーメンバーは好奇心を刺激され、前のめりとなっていた。結局、同席を余儀なくされた。
「今日と同じような猛暑の日でした。領主殺しの罪で族滅を言い渡された森番の妻と息子が関所に連行されてきました⋯⋯。他の領地に逃げるつもりだったようです。しかし、騎士団の山狩りで捕まりました」
激しく抵抗した姉は、騎士に殺害され、首を切り落とされた。
当時、アマンダは別件の裁判を担当していたため、処刑に立ち会えなかった。
罪人の処刑後、検屍のために死体を保管してほしいと手紙を送った。
——事件が起きたのは大陸歴七紀末年の夏。新帝即位の前年。紀元が改まる一年前の出来事であった。