◆メインヒロイン兼主人公◆
女王セラフィーナ・アルテナ(ヒュマ族♀)
アルテナ王国の女王。隣国の王子ガイゼフを婿として迎え入れ、一男一女を産んだ36歳の母親。家族を心から愛していた。
容姿は異性の視線を釘付けにする蠱惑的な体付き。形の整った爆乳と柔らかな巨尻、絹のように華美な黄金髪の美女。長身かつ爆乳なので、下を向いても足下がまったく見えない。美貌は大陸の端にも噂が届くほどで、周辺諸国でも有名だった。
ただし、内面は甘やかされて育った世間知らずのお嬢様。アルテナ王国は大陸有数の穀物地帯を持ち、非常に安定した国家だったがゆえに、財政は豊かで苦労知らず。君主としての政務は官僚に丸投げしていた。
メガラニカ帝国とバルカサロ王国の戦争に巻き込まれた挙げ句、国土を帝国軍に蹂躙。一人息子のリュート王子は処刑。娘のヴィクトリカ王女と夫のガイゼフ王は、国外に辛うじて逃れる。
屈辱的な講和条約を結ばされ、戦勝国たるメガラニカ帝国の皇帝ベルゼフリートにレイプされてしまう。息子よりも年下の幼帝に膣内射精された挙げ句、帝国の宮殿に囚われ、後宮の女として暮らすことを強いられる。
既にベルゼフリートの子胤で身籠もっているが、当人は妊娠の事実に気付いていない。陰謀渦巻く帝国の後宮で、祖国を守るために奮闘する。
★ちょっとした秘密:とんでもない大食い。胃袋は大宇宙。セックスの快楽を知ったせいで色欲に飢え始めている。ベルゼフリートがセックスで優位なのも最初のうちだけかもしれない……。
皇帝ベルゼフリート・メガラニカ(ヒュマ族♂)
古代の超大国メガラニカ帝国の第8代皇帝。500年ぶりに即位した13歳の幼帝。メガラニカ帝国の皇帝は、破壊者ルティヤの転生者が即位する儀礼的な地位であり、ベルゼフリートも例に漏れず、実権がないお飾りの君主。
暗褐色の肌とくせ毛の白髪が特徴的。男性器は馬並みの巨根でコンプレックス(サキュバス族からは好評)。性格は悪戯好きな子猫。警戒心が強く、甘えたがり。頭は年の割には賢い程度。最近は新聞を読むようになった。趣味は魚釣り。好きなものは紅茶。
破壊者ルティヤの転生者であるため、その血肉には無限に等しいエネルギーが内包されている。血液を発酵させると仙薬「不老の血酒」を得られる。血酒を飲んだ美女は、不老不死の女仙となるが、深い穢れを身に宿してしまう。
ナイトレイ公爵家によって保護される以前、幼少期の記憶を失っている。両親や本当の家族について、彼自身ですら何も知らない。孤児院の生まれとされているが……?
★ちょっとした秘密:皇帝らしく振る舞おうと努力しているが、精神は普通の子供。即位したばかりのころは、重度の人見知りだった。
大柄なレオンハルトと初めて会ったとき、捕食されてしまうかのような恐怖感を感じ、ウィルヘルミナのスカートに隠れてしまった。レオンハルトがとても悲しそうにしているのを見て、勇気を振り絞り、自分から歩み寄る。案の定、その夜に逆レイプ、徹底的に犯された。その後は直感を信じるようになった。
懐いた女性には、すぐ秘密を喋る。カティアから実年齢を教えてもらった直後、ウィルヘルミナに喋ろうとしたため、口封じの暗示をかけられたうえで、お仕置きのSMプレイをされた。皇帝の処女を奪ったのはカティア。その後は口が堅くなった。
◆メガラニカ帝国◆
宰相ウィルヘルミナ・フォン・ナイトレイ(サキュバス族♀)
皇后の一人で、行政権を統括する帝国宰相。最大派閥の宰相派を束ねる宮廷の最高権力者。楽観主義で知られるサキュバス族ながら、とんでもなく堅物の美女。
常に規律を重んじ、仕事中は背広姿なのだが、セラフィーナさえも凌駕する爆乳の持ち主なので、あまり似合っていない(というか、胸元が締まらない)。
ナイトレイ公爵家の当主であり、ベルゼフリートを最初に見つけた人物。育ての親という側面もあり、皇帝からの寵愛は絶対的なものとなっている。過保護なところがある。
★ちょっとした秘密:サキュバスなので大好物は精液。水筒にベルゼフリートから絞り取った精液を常備している。食材では魚類の白子を好む。新鮮な白子欲しさに自分で釣りに出かける。ベルゼフリートの趣味が釣りなのも、ウィルヘルミナが教え込んだから。
元帥レオンハルト・アレキサンダー(アマゾネス族♀)
皇后の一人で、軍権を統括する帝国元帥。帝国軍の最高指揮官であり、宮廷では軍閥派の妃を束ねている。
帝国最強の武人であり、種族はアマゾネス族。アレキサンダー公爵家が生み出した最高傑作であり、1対1の殺し合いで、レオンハルトに勝てる者は存在しない。レオンハルトに及ぶ者が現れるとしたら、ベルゼフリートとの間に産まれた娘達の中からである。
死恐帝を鎮めて帝国を救った大英雄の孫娘、名前のレオンハルトも祖父から譲り受けた。複数の異能持ちで、その中の一つが時間停止。レオンハルトと戦う場合、時間停止に対応出来ない時点で瞬殺される。
★ちょっとした秘密:実は七人姉妹の四女。一番強くなってしまったので、アレキサンダー公爵家の当主にさせられた。母親が手段を選ばない子胤ハンターだったため、父親が3人いる(このうち1人は脅迫して逆レイプ)。
父親が同じ五女とは仲が良い。六女と七女からは慕われている。上の姉たちとは、上下関係が逆転してしまったので気不味い。
神官長カティア(ハイエルフ族♀)
皇后の一人で、司法権を統括する司法神官長。長老派の妃達をまとめる筆頭者。裁判所を兼ねる大神殿の長として、数百年前から帝国に仕えている生き字引。種族はハイエルフ族。実年齢は誰にも教えようとしない。最近は妊娠自慢が酷く、周囲からうざがられている。
見た目は完全なロリ。現在は妊娠中なのでロリ妊婦状態。姿はベルゼフリートと同じ年代の幼さの残る少女。口調が古風なのは、古代エルフにありがちな訛り。
破壊帝、哀帝、死恐帝の暗黒期を知っているため、平和を齎してくれたベルゼフリートに心から感謝している。
★とてつもない秘密:帝国元帥レオンハルトの祖父母とは親友だった。ベルゼフリートに聞かせる冒険譚の大部分は実体験。カティア自身も伝説的な英雄の一人だが、自らの功績を明かそうとはしない。歳がバレるから。
ハスキー(ヒュマ族♀)
皇帝直属の女官。六人いる女官長の一人、警務女官長の役職を預かる。元々はコロシアムの決闘チャンピオンで無敗記録保持者だった。御前試合の三本勝負で帝国最強のレオンハルトに1度だけ勝利した猛者。勝因はレオンハルト元帥の手加減だったが、それでも紛れもない快挙であった。
警務女官長となってからは、ベルゼフリートに熱烈なアプローチをかけて寵姫の座を獲得した。非貴族ということもあって、宮廷では高飛車な妃達や側女と熾烈な争いを繰り広げている。その一方で厳しい任官試験を突破した女官には優しい。
★ちょっとした秘密:隠しているが、ベルゼフリートが他の女とセックスしていると興奮を覚える歪んだ性癖。特に自分と険悪な関係にある女がベルゼフリートと愛し合っているのを見てゾクゾクしている。他にもベルゼフリートに女官のメイド服を着させたりとヤバい片鱗を見せ始めている。
◆アルテナ王国◆
ロレンシア・フォレスター(ヒュマ族♀)
剣技に秀でた美しい18歳の女騎士。赤髪で誇り高い性格。王家に長年仕えてきたフォレスター辺境伯の娘で、祖国への忠誠心は誰よりも厚い。
幼馴染みの近衛騎士レンソンと結婚し、子を宿していた。しかし、女仙化の影響で流産してしまう。祖国を蹂躙した帝国を深く憎悪している。セラフィーナ女王を守る従者として、皇帝の後宮に入内する。
★ちょっとした秘密:実は剣士よりも魔術師の適性が高く、幼少期から修行していれば、歴史に名を残す大魔術師となっていた。でも、誰も才能に気付けなかった。これからも誰一人として気付かないので、才能が開花しない。
リンジー(ヒュマ族♀)
古くからアルテナ王家に仕えてきた上級女官の老女。セラフィーナを育てた教育係で、政治的な発言権を持っていた。政治感覚に優れ、影の実力者だったが、アルテナ王国の敗戦を回避させることはできなかった。(リンジーがガイゼフを暗殺して、バルカサロ王国の干渉を抑制し、メガラニカ帝国との戦争回避していれば別ルート)。
★ちょっと黒い秘密:昔は王家専属のゴミ処理係も兼任していた。家業から解放してもらったセラフィーナの父母は恩人。
ガイゼフ・アルテナ(ヒュマ族♂)
バルカサロ王国の王族出身者で、セラフィーナの夫。王婿として、アルテナ王国の国政に深く関与していた。メガラニカ帝国との戦争が始まるまでは良き統治者。しかし、良くも悪くも凡夫だったので、妻を寝取られてしまう。私生活では妻と子供達を愛する優しい夫。優れた点もないが、悪い点も見当たらない。強いて言うなら運の悪い人だった。
現在はバルカサロ王国に逃れ、囚われた妻の奪還を目指して、再起を図っているが……?
★ちょっとした秘密:セラフィーナの初産に立ち会ってからセックスレス発症。女王の処女を奪い、長男のリュートを産ませるまでは子作りに積極的だった。二子のヴィクトリカ王女が産まれてからは、すっかりご無沙汰気味に……。
ヴィクトリカ・アルテナ(ヒュマ族♀)
セラフィーナ女王とガイゼフ王の娘。母親と同じく美しい金髪の美女。若かりし頃のセラフィーナ女王と似ている。大人しそうな見た目に反し、性格は活発で勇敢。悪く言えばお転婆娘。ロレンシアと一緒に剣を学んでいた。
辛うじて王都ムーンホワイトを脱出し、バルカサロ王国に逃亡する。リュートの亡き後、アルテナ王国の嫡子はヴィクトリカ王女だけとなっている。
★ちょっとした秘密:生まれが王女のくせに、盗賊の素養が高い。忍び歩きで、気配を完全遮断できる異能持ち。幸運値も高く、悪運属性Aランク。
リュート・アルテナ(ヒュマ族♂)
セラフィーナ女王とガイゼフ王の息子。処刑後は鳥の餌となっていた。哀れ。
★ちょっとした秘密:ロレンシアに恋慕していたがレンソンに寝取られた。哀れ。
レンソン(ヒュマ族♂→×)
近衛騎士団の騎士。ロレンシアの元夫。玉砕者。
★ちょっとした秘密:色々な意味で再起不能……(´・ω・`)。
〈解説〉メガラニカ帝国の歴代皇帝
破壊者ルティヤ
祟り神みたいなもの。大切に可愛がってあげれば富と栄光をくれます。殺すととんでもない災厄で祟られます。被害が半端ないです。
始皇帝
大陸歴1紀。在位は300年。最初の皇帝。破壊者ルティヤの転生者は、依然から存在していた。メガラニカ帝国の国家体制の基礎が築かれる。
聖大帝【空白の1000年】
大陸歴2紀。治世は恵まれた武官と文官によって支えられ、在位は1000年に及んだ。聖大帝温厚な性格で、戦争を強く嫌ったため、領土拡張はなされなかった。崩御後も災禍は起こらず永眠。
烈帝【ザレフォースの災禍】
大陸歴3紀。烈帝は聖大帝よりも政治に興味を示す。しかし、政治腐敗が横行し、烈帝は軟禁される。貴族の圧政に耐えかねた民衆が反乱を起こすも失敗に終わる。傲慢な妃が反乱者をザレフォースで虐殺。怒りを抑えられなかった皇帝は憤死。
帝国歴3紀262年、「ザレフォースの災禍」が発生。帝都が壊滅。火の嵐が大陸全土を蹂躙した。
栄大帝【黄金帝国】
大陸歴4紀。名宰相ガルネットは容姿こそ劣っていたが、政治手腕は天才的で、政治体制を一新し、メガラニカ帝国を優れた法治国家に改革する。「ザレフォースの災禍」を再び起こさないために、皇帝の精神を安定させる環境を作ることにも注力。空中城塞アースガルズを創建する。女官総長の権限を拡大、最高立法府の評議会が設置される。
4紀138年、「大陸平定」の大偉業を成し遂げ、大陸統一通貨の発行など、数々の業績を残す。栄大帝の在位は1464年におよび、始皇帝以前を含めても歴代最長の在位期間。政治は全て名宰相ガルネットに任せていた。崩御後も災禍は起こらず永眠。
破壊帝【バルトリヤの災禍】
大陸歴5紀。当初は善政を敷く。あるとき、妃たちが皇帝の豹変に気付くが、既に手遅れだった。破壊帝は破壊者ルティヤとして覚醒。暴虐と苛烈を極める政治を行うようになる。後に「バルトリヤの災禍」と呼ばれる。覚醒原因など、詳細な記録は残っていない。
5紀443年。大陸の人口が半減。黒鉄の勇者が動く。空中要塞アースガルズを陥落させ、破壊帝を滅ぼす。破壊帝の崩御後400年間、灰色の冬が続く。大陸全土で大凶作が頻発し、大量の餓死者が出る。
哀帝【アンネリーの災禍】
大陸第6紀。民衆からの信頼を得るため、哀帝は懸命に努力するが、信頼を得られず心が折れる。職務放棄。
6紀26年、寵姫アンネリーと自殺。崩御後100年にわたって大陸で病魔が流行。「アンネリーの災禍」と呼ばれる。在位はわずか26年だった。
死恐帝【リバタリアの災禍】
大陸歴7紀。新皇帝が見出されるも、破壊帝と哀帝による失政が続き、皇帝の権威は失墜していた。共和主義者が皇帝を暗殺してしまう。皇后即位式の前夜、7歳で生涯を終える。崩御後、不死者を発生させる濃霧により、帝国に甚大な被害が生じる。
「リバタリアの災禍」と呼ばれ、約500年続く。期間が非常に長かったため、ついにメガラニカ帝国が崩壊の危機に直面する。英雄アレキサンダーが立ち上がり、死恐帝の魂を鎮める。かろうじて国体を維持する。この時点の帝国の力は衰え、覇権国家としての風格はなく、北方の衰退国として認識されていた。
新帝を探していた英雄アレキサンダーが病死。一族に次の皇帝を見つけ出し、必ず守り抜くように遺言を残す。
幼帝ベルゼフリート
大陸歴8紀。ウィルヘルミナが5歳のベルゼフリート帝を擁立。帝政復古を宣言する。帝国宰相となったウィルヘルミナによって、傾いていたメガラニカ帝国はめざましい速度で復興。