2025年 3月23日 日曜日

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【225話】化猫騒動〈その参〉 黄金色に輝く血

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「ブライアローズの好きにさせてあげれば良かったのに」

 帝城ペンタグラムに帰宅したベルゼフリートは、ブライアローズが回収されたという残念な報告をヴァネッサから聞かされていた。

「軍閥派の側女にご足労いただきました」

 帝国元帥レオンハルトの厳命を受けたタイガルラとキャルルの二人によって、ブライアローズは金緑后宮に引きずられていった。

「湖で寝てただけでしょ?」

 ベルゼフリートは食い下がる。しかし、帝城ペンタグラムの実質的最高権力者であるヴァネッサは首を横に振った。

「そういうわけにはまいりません。遊泳禁止の湖です。御苑を管理する女官がとても迷惑しておりました。帝城ペンタグラムで暮らすのなら、人並みの生活をしてもらわねば困ります。野生動物じゃあるまいし」

「いいじゃんかー。生き方は人それぞれだよ」

「皇帝陛下はブライアローズ様をペットにでもなさるおつもりですか?」

「え!? 飼ってもいいの?」

「駄目です。アレキサンダー公爵家の問題児は引き受けられません」

「えー。面倒を見てあげようよー。それにブライアローズは問題児じゃない。ちょっとだけ社会に不適合なだけ」

「いけません。あの方は女官の手に余ります。怠け癖が感染うつっても困りますしね」

 ヴァネッサはベルゼフリートの脈拍を確認し、消毒液に浸した綿紗ガーゼで手首を拭う。

 皇帝の専属医は医務女官長アデライドであるが、女官総長のヴァネッサも医術師の専門知識も持ち合わせている。

「アデライド。準備が整いました。採血をお願いします」

 医務女官長アデライドは大蛇の下半身を滑らせて這い寄る。純白のメイド服を着た医務女官達も深く一礼し、ベルゼフリートの身体を触診する。

 厳しい登用試験を突破した女官の中でも、医務女官は専門知識と高度な技量を求められる。

 天空城アースガルズの公衆衛生、さらには女仙の医療を担当する。だが、もっとも重要な職務は皇帝ベルゼフリートの健康管理である。

「皇帝陛下、今のご気分はいかがですか?」

 美しい半蛇娘ヒュギエイアは下半身が緑鱗で覆われている。みやびな蛇腹を動かし、ベルゼフリートを長い胴体で取り囲む。

「絶好調かな。昨日はね、ウィルヘルミナのところでたっぷり愉しんできた」

 乳房を揉みしだこうと伸びてきた指先が跳ね除けられる。諦めの悪いベルゼフリートは柔らかな臀部を触ろうと腕を伸ばすが、蜷局を巻いたアデライドに躱されてしまう。

「お触り禁止?」

「陛下も懲りませんね。お仕事中です。まったく⋯⋯。近ごろはますます精力が盛んのようで⋯⋯。皇后陛下がたっぷり搾精したにも関わらず、お元気が有り余っておられる」

 幼帝の股間に生えた巨根が大きな膨らみを作っている。

「あれれ? なにを妄想しちゃったのかな? 僕はセックスしたとは言ってないよ? 釣り池で楽しんだけかもしれないのに」

「でも、セックスのことでしょう? 生真面目な宰相閣下ですがサキュバス族には違いないのですから」

「くすくすっ! あっははは! 誤魔化してもしょうがないか。その通り。いっぱい愛し合ってきた。ウィルヘルミナが精液瓶のストックを作りたいからって、いっぱい搾られちゃった」

「夜ふかしは程々になさってください。近ごろは生活習慣が乱れております。不健康な生活をしていたら、お仕事にも障りがございますよ」

 淫奔な性生活にやや呆れつつも、アデライドは嬉しそうだった。魔物に魂を奪われ、昏睡状態に陥った時は心臓が凍る思いだった。

 皇帝がたおれれば、メガラニカ帝国は一気に崩壊する。

 これは誰もが分かりきっている事実だ。幸せに生きていてくれれば、国家は安泰である。安全な後宮でセックス中毒になってくれていたほうが、医務女官長としてはありがたかった。

「夜はお愉しみの時間だもん。皆が僕を寝かせてくれない。ちなみにね、今夜は女官にサービスする日なんだ。アデライドも予定が空いてればどうかな? そのスベスベの蛇体ボディを久しぶりに楽しみたいな」

「そういう口説き文句は妃殿下に向けられては? 『皇帝陛下の御子を授かるにはどうすればよいか?』と、医務女官に相談してくる王妃や公妃は少なくないのですよ」

「へえ。そういうお悩み相談もされちゃうんだ。お医者様は大変だね。なおさら、僕がお仕事の疲れをねぎらってあげなきゃ。ご褒美をたっぷりあげちゃうよ」

「それは嬉しいお誘い。⋯⋯しかし、今日は採血をいたします。激しい運動はお控えくださいませ」

「うん。分かった。じゃあ、今夜は優しいセックスをしよう。全身を締め上げる激しい交尾プレイも嫌いじゃないけど⋯⋯。アデライドはどうしたい? エッチなお医者さんごっことかしちゃう?」

「相変わらずでございますね。私は本職の医務女官長です」

「皇帝ジョークだよ。笑ってほしかったなー」

「はぁ、そうですか。とにかく、今は動かないで、じっとしていてくださいね。針を刺します。腕がチクッと痛みますよ」

「もぅ~。医務女官長はお硬いんだから~」

 アデライドはベルゼフリートの左手を固定し、採血針を静脈に挿入する。

 透明な管を通って、新鮮な血液がガラス瓶に溜まっていった。

 医務女官の正当な業務とはいえ、皇帝の玉体を傷つける行為には違いない。護衛のハスキーとユリアナは、医務女官達が不審な動きをしないかと鋭い目つきで監視している。それが皇帝を守護するインペリアルガードの務めだ。

 アデライドをはじめとする医務女官達は、警務女官の警戒心に不快感は抱かない。互いの仕事を尊敬し、尊重もしているからだ。

「ちなみにさ、医務女官に相談してる妃って誰なの?」

「おや? 気になりますか?」

「女官を毛嫌いする妃が多いのに、わざわざ頼るのは相当なお悩み事だよね。誰か知りたいな」

「恐れながら医務女官には守秘義務がございます。たとえ皇帝陛下のご命令であっても、患者に関する情報はお伝えできません」

「じゃあ、ヒント! ヒントならいいでしょ?」

「私の口が軽いと思われますか」

 アデライトは二股に割れた蛇の舌を見せる。

「はぁ。残念」

 ベルゼフリートは採血をちっとも嫌がっておらず、アデライドにずっと話しかけ続けた。

 瓶一本分の採血はすぐ終わった。医務女官は手際よく採血針を抜き取り、特殊な軟膏で傷口をすぐさま塞いだ。

「はい。結構です。お疲れ様でございました」

「え? もう終わり? 瓶一本だけでいいの?」

 まだまだ余裕だとベルゼフリートは手振りで示す。だが、アデライドは首を横に振った。

「頂戴する血液は必要な量だけです。次の採血は来月にいたしましょう」

 部下の医務女官から血液瓶を受け取ったアデライドは、自身の名を蓋に印した。

「どうぞ。ヴァネッサ様」

 美女を不老不病の仙人に変える妙薬。その原料はベルゼフリートの血液である。医務女官長が採取した血液は神官長に渡される。それまでは女官総長が厳重に管理する。

 血液瓶の蓋にヴァネッサの名前が書き加えられた。

 女官総長と医務女官長、さらに警務女官長まで立ち会わなければ、ベルゼフリートの血を抜くことは許されない。

「カティア猊下にお渡しするまで、私が責任を持って保管いたします」

 ヴァネッサは血液瓶を陽光にかざす。真紅であるべき人間の血液が光り輝いている。

 まるで黄金の鱗粉を混ぜ込んだかのようだった。

(アデライドも気付いておりますね。血液の輝度がとても高い⋯⋯。伝承通り、まさしく黄金の血。陛下の御力が増しているのは、多くの女仙から報告を受けていました。神官でない者にすら皇気が見えている。旧帝都ヴィシュテルで起きた一件が大きく影響しているのでしょうか⋯⋯)

 昏睡状態から目覚めたベルゼフリートは、すこぶる健康だった。女仙であればみなぎる皇気を感じ取れる。夜伽を務めた女仙が帯びる瘴気も増していた。

(皇帝陛下が本来の力を取り戻した。神官達はそう見ているようですね)

 器側の強度が高まり、皇気の放出が安定した。

 過去の記録と照らし合わせて、医務女官と神官が導き出した結論だ。不完全な器だったベルゼフリートは、大妖女レヴェチェが引き起こした事件を乗り越え、本来あるべき力を取り戻した。

(皇帝陛下の御身に宿る絶大な力⋯⋯。上手く活用すれば大陸全土を支配できる。しかし、メガラニカ帝国が増長すれば破壊帝の災禍が再び繰り返されるかもしれない。国家の繁栄と安全⋯⋯。どちらの道を選ぶべきか。悩ましい問題です)

 ヴァネッサの責務はベルゼフリートの御世話と安全を確保すること。メガラニカ帝国の方針に干渉するつもりはない。三皇后の派閥抗争が皇帝に危険を及ぼさない限り、女官総長は静観の立場を堅持する。

(工務女官の増員は必要です⋯⋯。しかしながら、新たな妃や側女の入内は時期尚早と思えます)

 天空城アースガルズの総点検を実施した結果、工務女官の業務量が急増し、人手不足状態に陥っている。そんな渦中、新たな妃や側女が増えてほしくはなかった。

(派閥の均衡を崩してしまう。これ以上、宰相派の勢いが増すのは望ましくない)

 尊き血は金色の粒子を放っている。

 王族の血は黄金のように光り輝くという逸話がある。その由来はメガラニカ皇帝の血で間違いない。

 由緒正しい血統の王族や貴族といえど、流れている血は平民と同じである。だが、メガラニカ帝国の皇帝だけは特別だ。

(この血を誰が飲み干すことになるのでしょうね⋯⋯)

 ショゴス族はスライムのように肉体を変化させることができる。

 ヴァネッサは胸部の一部を柔化させて、体内に血液瓶を取り込んだ。大神殿に受け渡す日まで、黄金の輝きを放つ高貴な血は大切に保管される。

 ◆ ◆ ◆ 

 とある日の夕暮れ、黄葉離宮にヘルガの使者が到着した。

 ケーデンバウアー侯爵家の御旗を掲げた馬車は、魔術で召喚された獣霊によって牽引されていた。駆けてきた使者は、正面玄関で掃除をしていたリアとエルフィンに告げる。

「ヘルガ妃殿下がお呼びです。愛妾セラフィーナ、側女ロレンシア、側女テレーズ。御三方は馬車にお乗りください」

 セラフィーナとロレンシアだけでなく、なぜかテレーズが呼び出しを受けた。黄葉離宮で暮らす女仙達は「人選がおかしい」と首を傾げる。

 我慢できなかったエルフィンは「テレーズ? 何かの間違いではありませんか? まとめ役のララノアと取り違えているのでは?」と問い返す。だが、ヘルガの使者はテレーズで合っていると返答した。

「ヘルガ妃殿下は聖堂教会の女僧侶テレーズをご指名です。至急、ご準備をお願いいたします。上級妃からの命令であります」

 当の本人であるテレーズは、能天気に盛り上がっていた。

「なんと嬉しい! もしかするとヘルガ妃殿下は聖堂教会に入信されるおつもりかもしれません! さあ、いざ参りましょう! セラフィーナ様、ロレンシアさん!」

 口には出さないが、黄葉離宮の全員が「それは絶対にない」と思っていた。まともな大貴族は公安総局の監視対象になっている過激派宗教と距離を置いている。

 変人奇人で評判のヘルガ・ケーデンバウアーだが、人権意識の高い良識派貴族だ。そもそもケーデンバウアー侯爵家は常に寛容な政策を取ってきた。

 人に迷惑はかけても、暴力行為は是としない。皇帝を絶対視するあまり、過激な破壊行動を起こす聖堂教会の思想と相容れるはずがなかった。

 後宮で暮らしていれば、異国出身のセラフィーナでもメガラニカ帝国の内情は透けてくる。

 ケーデンバウアー侯爵家の善政は、リアの口からもよく語られていた。当初はリアが主人を過剰に持ち上げているのだと思った。しかし、客観的に見てもケーデンバウアー侯爵家の統治は優れていた。

 ベルゼフリートが即位するまでは「先進的なケーデンバウアー侯爵家に比べ、隣り合うナイトレイ公爵領は時代遅れで古臭い」と引き合いに出されていたくらいだ。

 ナイトレイ公爵家が新帝を擁立してからは評価が並び、「開明派のケーデンバウアー侯爵家」と「伝統保守のナイトレイ公爵家」で静かな対抗意識を燃やしている。

(分かりませんわ。ヘルガ妃殿下はどういうおつもりかしら? テレーズまで呼び出して⋯⋯。一体何を⋯⋯?)

 上級妃の呼び出しは断れない。セラフィーナ達はすぐさま外出の妊婦服に着替えて、迎えの馬車に乗った。車内で身体を揺られながら、ヘルガが自分達を呼び出した真意を探る。

(心当たりはないわ。旧帝都ヴィシュテルの復興に関することなら、テレーズは呼ばないはずですもの。もしかしてヘルガ妃殿下の離宮で夜伽が催される? いいえ、それもおかしいわ。夜伽のお誘いなら迎えは女官が来るはず⋯⋯。遣わされた使者はヘルガ妃殿下の側女だとリアが教えてくれたわ)

 車輪から伝わる振動がセラフィーナの爆乳を震わせる。馬車が石を踏んづけたらしい。

(揺れが大きくなってきましたわ。荒れた道を進んでいるのかしら?)

 対面に座るロレンシアとテレーズも胸元を押さえつけて、乳房がこぼれないように体勢を低くしている。

 豊満な乳房の美女達にとって、夏場の蒸し暑さは辛いものがあった。乳間の風通しが悪いと胸部に熱がこり、下着やドレス服を汗だくにしてしまう。

 胸元を大胆に開いた妊婦服は、ベルゼフリートの好みというよりは実用性を考えてのデザインだ。女僧侶の聖衣をアレンジしたテレーズは控えめだが、セラフィーナとロレンシアは上乳が丸見えとなっていた。

(念のために外出の格好にはしているけれど⋯⋯。この馬車はどこに行くのでしょう)

 セラフィーナは乳輪が見えるギリギリまで露出し、日焼けした小麦色の肌を溢れんばかりに強調している。王家の淑女にあるまじき派手な装いであり、夜の花街で男客を誘う売女の淫姿だ。しかし、性隷であることを受け入れた愛妾には相応しい。

「海辺よりは涼しいけれど、天空城アースガルズも暑くなってきたわ。ロレンシア、そっちの窓を開けてくれる?」

「はい。セラフィーナ様。冷たい飲み物も持ってきましたので、喉が乾いたらお申し付けください。帝都アヴァタールの熱気が上昇気流で流れてくるそうですよ」

 三人の中で最も破廉恥な格好なのはロレンシアだ。乳頭に装着したニップルピアスがブラジャーと上衣から突き出している。大きな母乳止めピアスのお陰で乳輪は隠れているが、後宮でしか許されない格好だ。

(バストサイズで夜伽役を選べばこの面々になりますわ。けれど、そんなわけ⋯⋯ありませんわよね⋯⋯?)

 黄葉離宮の女仙を乳房の大きい順で選出していけば、馬車に乗っている三人となる。後宮随一の超乳となったロレンシアは言わずもがなであるし、テレーズもセラフィーナにこそ及ばないが、胸部の盛り上がりは相当な代物である。

 聖堂教会の僧侶服さえ着ていなければ、冒険者時代に周囲の異性を虜にしていただろう。悪名が知れ渡る前までは、美貌と乳房を目当てに街頭布教演説を聞きに来る野次馬がいたと聞いている。

(それに馬車が向かっている先はヘルガ妃殿下の離宮じゃなさそうですわ。窓から見えるのは、見慣れない道と風景⋯⋯。中央から離れていっていますわ)

 栄大帝時代に設計された天空城アースガルズは、広大な面積を誇る空島であり、地表部分には数百の離宮が点在する。

 中央にそびえ立つ帝城ペンタグラムを基点として、宰相派・軍閥派・長老派の三領域に等分割されている。いずれの派閥も大半の離宮は空き家だ。

 離宮を下賜されているのは王妃九人、公妃二十九人、妾二人。后宮に住む三皇后を除くと、総計四十人の妃と妾だけである。

 それぞれの離宮は石畳の道で繋がっている。瘴気が蔓延する宮中では使役霊ファミリア石造獣ゴーレムが馬車を引き、人や物を輸送する。

 空き家の離宮に繋がる道は往来がない。夏場の時期は雑草が茂り始める。

 道路整備は工務女官の仕事だ。しかし、基幹部の総点検が行われていたこの時期、工務女官の人員は不足している。

 工務女官長は不本意であったが、仕事の優先順位を付けた。過労で倒れられたら、さらに職務が滞る。そういう事情があり、使われていない離宮の手入れは行き届いていなかった。

(まさか⋯⋯!? ここは⋯⋯!?)

 外を眺めていたセラフィーナの瞳に荒れ果てた庭が映った。

 嫌な予感は的中する。三人を乗せた馬車は、化猫騒動で一躍有名になったで停まった。


【ちょっとした小話】不老不病の仙薬〈血酒〉について

 適合者を女仙に変える仙薬。破壊者ルティヤを封じる器の血液を発酵させることで生成できる代物。適合条件は器を癒せる資質を持つ女。

 現在の帝国は女仙候補者の処女性を重視しているが、処女じゃなくても女仙になった女はいる(セラフィーナやロレンシア等)。リアのように先天的な病人でも適合すれば、完全完治の健康な身体になる。

 実は美女である必要もない。過去において聖大帝は人格&出自で女仙を選び、評価対象に外見は含まれてなかった。また、栄大帝がもっとも愛した大宰相ガルネットはそこまで美人じゃない。能力主義で血酒を与えていた。

 ベルゼフリートの時代は外見評価がとてつもなく厳しい。美醜で不適格者が弾かれる。女官の場合は登用試験や実績で能力を証明しなければならず、妃や側女は血筋・家柄・資産が重要視される。最後に大神殿が思想調査をするので、聖堂教会の関係者が血酒を賜ることはない。

 非貴族の平民が女仙になる方法は、超難関の登用試験で合格するしかない。大神殿の巫女となれば血筋・家柄・資産などの条件は免除されるが、天神・天使・魔神・悪魔・エルフ族などの長命種じゃないとまず不可能。500年も大空位時代が続き、順番待ちの巫女が大勢いるため、短命種は待っている間に老婆になる。

 メガラニカ帝国で血酒の扱いは、かなりセンシティブな政治案件。

 戦争を早期に終わらせたかった帝国軍がセラフィーナとロレンシアを女仙にしてしまったが、かなり強引な手段で押し通したので、議会はかなり荒れた。

▼血酒を飲んでいない女仙キュレイ

 元魔物のキュレイを帝国軍が殺したがってる理由も、政治的な案件が絡んでる。キュレイの存在が明るみに出ると「身元不明の人間が女仙になってるのはどういうわけだ!?」「血酒を飲まなくても女仙化する方法があるじゃ!?」と騒動が起きる。

 キュレイは魔狩人の保護下にあるが、国外に脱出させたり、世間に知られてしまったら、帝国軍が全力で殺しに来る(殺意を漲らせた本気のブライアローズが放たれる)。

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