小説家になろうグループは8月6日、書報の一部機能を変更し、R18部門グループサイト内の書報ページで書影(書籍の表紙写真)の掲載を取り止めると発表した。
解決に向けた検討を継続するとしているが、今後は一律でR18書籍化作品の書影が表示されなくなる。(「書報」の一部機能変更のお知らせ:2024/08/06)
書報ページのサービス提供が混乱している原因は、2023年夏から「版元ドットコム」で書影取得が困難になった影響と考えられる。事実、小説家になろうグループは、同時期に書影を表示するために使用していた外部サービスの利用の取りやめている。(「書報」掲載の一時停止のお知らせ:2023/05/11)
その後、2023年7月にサービス再開したが、外部サービスではR18作品の書影がほぼ取得できなくなったという。
R18コンテンツ作品 書影の取得困難
小説家になろうグループは「書影を取得可能な方法を検討しておりましたものの、問題の解決が困難であり、また小説家になろう(全年齢対象サイト)側で新たに使用を開始した外部サービスは、R18コンテンツの利用に制限がございましたため、実装することができませんでした」と説明している。
「版元ドットコム」からの書影取得が困難になったのは、出版物の書誌情報を管理する「JPO出版情報登録センター」の利用規約が改訂されたためだ。一部出版社からのクレームをきっかけに書影の利用に関する条件が規約に追加された。
「版元ドットコム」は主に「JPO出版情報登録センター」経由で各出版社から書誌情報を得ていたため、利用規約の変更で書影提供が困難になった。現在の「版元ドットコム」は許諾した出版社の書影のみを提供しており、書誌情報の網羅性は著しく低下した。
小説家になろう(全年齢対象サイト)はAmazonや楽天などのネット書店が提供するAPIで代替が可能だが、データ利用はアフィリエイトを前提としている。そのため、R18コンテンツでの活用は難しいと想定される。
インフラ化する「Amazon」「楽天ブックス」
これまでは紙媒体・電子書籍の複数媒体からの発売であっても、いずれか1種類のみでしか申請できない仕様だったが、今回の変更に伴って、複数媒体での申請が可能になった。
紙媒体の場合は「ISBN」、電子書籍の場合は「楽天kobo商品番号」「ASIN(Amazonのコード)」などの識別コードを入力することで、1回の申請で複数媒体の書籍情報が掲載できる。
また、これまでの書籍情報の入力欄のほか、書籍の特設サイトのリンクも掲載できるよう、専用の入力フォームの追加も実施した。
出版作品詳細ページ 紙書籍・電子書籍のリンク
全ての識別コード「ISBN」「楽天kobo商品番号」「ASIN」を入力した場合、「楽天ブックス(紙書籍)」「楽天kobo(電子書籍)」「Amazon(紙書籍)」「Amazon(電子書籍)」の最大4つのリンクが掲載される。
上記のほか、申請時に特設サイトのURLをご入力いただいた場合は、そのサイトへのリンクも併せて掲載される。出版作品詳細ページの下部に、書籍の原作となる小説家になろうグループ作品へのリンクも追加できる。




