ベルゼフリートが最初に呼んだのは、狐娘のエルフィンだった。実家の負債を返済できるのならと、潔く血酒の仙薬を飲んだ。
低身長だが、身の丈に合わないロリ巨乳。愛らしい童女の見た目だが、今年で三十一歳と聞かされ、ベルゼフリートは驚いた。そして挿入後の流血で初めて気付く。
「⋯⋯処女だったの?」
「は、はいっ⋯⋯。あうぅっ⋯⋯はぅ⋯⋯!」
「膣内と膣外、どっちに出したらいい?」
「あぁ⋯⋯んぁ⋯⋯いぃぅ⋯⋯!」
「ん?」
「あぅ⋯⋯! 痛くないほうで⋯⋯!!」
「⋯⋯痛くないほう?」
「はいっ! とっ、とにかく⋯⋯! 痛くないほうがいいですっ!!」
(事前に処女だって申告してくれれば、優しく抱いてあげたのに⋯⋯。痛かったんだ)
◇ ◇ ◇
その次に呼び出されたのはルイナとアリスティーネ。アマゾネス族の二人は説得だとか話し合いは不要だった。
目の前にベルゼフリートが現われた瞬間、ビキニアーマーを脱ぎ捨て、正座の姿勢となった。
「私の子宮に皇胤をお授けください! 陛下っ!!」
「何とぞ! 私に皇帝陛下の御子をお恵みくださいっ!!」
「アマゾネス族だね。うん。予想通りの反応」
控えていたハスキーがルイナとアリスティーネに仙薬を手渡す。
「まずは血酒の仙薬で女仙になってくれる? 処女だろうけど、たぶんアマゾネスは平気かな。話が早くて助かるよ」
「この二人、どこかで会ったような気がします。どこだったか。あと少しで思い出せそう⋯⋯たしか⋯⋯えーと、コロシアムで会いました?」
顔を覗き込むハスキー。視線を逸らすアリスティーネ。
「ないっすね! 初対面です!」
無敗の決闘王だったハスキーに惨敗し、皇帝とのセックスを競ったコロシアムで初戦敗退だった。苦い敗北を味わった記憶はそう簡単に拭えない。
「私達は冒険業一筋でしたから! 警務女官長と面識を得る機会なんてないですよっ! はっははは⋯⋯!」
取り繕うルイナは三回戦敗退。やはりハスキーに一撃で葬られた。手も足も出なかった嫌な記憶が蘇っていた。
「そうですか。宮廷にもアマゾネス族の戦士は沢山いますし、誰かと勘違いしていたのかもしれません。いや、でも⋯⋯どこかで⋯⋯コロシアムで戦ったような⋯⋯?」
焦るアリスティーネは「そ、そんなことよりもセックスしましょう! 皇帝陛下のオチンポが風邪を引いてしまいます!」とベルゼフリートにオマンコを差し出す。
抜け駆けした相方を押しのけ、ルイナはベルゼフリートを押し倒し、「陛下! 私っ! 今日! めっちゃ排卵日ですッ!!」と迫った。
アリスティーネとルイナは速やかに処女を失った。
アマゾネスの扱いに慣れているベルゼフリートも気楽だった。女冒険者の処女オマンコに種付けし、放心しているエルフィンの隣に並べた。
「三人目、完了っと! 血酒が頭に回って酔ってるのかな? 酔いが覚めるまで休んでてね」
うつ伏せで横たわる三人の女冒険者。エルフィンの豊尻。アリスティーネの媚尻。ルイナの艶尻。女陰は破瓜の鮮血と白濁液で汚れている。
「あぅ⋯⋯あぁ⋯⋯! いっぁ⋯⋯あぅうぅ⋯⋯!!」
「あんっ♥︎ 孕んだ⋯⋯♥︎ 絶対に孕んじゃったぁ⋯⋯♥︎」
「陛下の強い胤♥︎ しゅごいのぉ♥︎ 卵子が犯されるっ♥︎」
◇ ◇ ◇
二人の屈強な女戦士を降し、満足したベルゼフリートはロレンシアに男根のフェラ掃除を命じる。超乳で挟み込み、唾液を垂らして亀頭をしゃぶる。上目遣いで愛しい主君に愛を奉じる。
「えーと、君はテレーズだっけ。神術使いの僧侶? 見た目からして聖職者っぽい。大神殿の神官や巫女とは違う服装をしてる。宗派が違うんだって?」
「はい。私はベルゼフリート陛下を絶対主と崇拝する皇帝聖堂会のシスターです。主上と言葉を交わせる幸せ⋯⋯! 拝謁の機会をいただき、誠に光栄でございます」
「話の通りでさ。冒険者を辞めて、女仙になってくれない? お仲間の三人はもう僕のハーレムに入っちゃった」
見知った仲間がベッドに並んで倒れているのを一瞥する。丸見えのオマンコから垂れ流れる精液。純潔を散らされ、皇帝の女とされてしまった仲間達。テレーズは仲間が誇らしかった。
「喜んで! 主上の望みであれば、我が身をお捧げいたしましょう」
仙薬の血酒で満ちた杯を飲み干し、全裸となったテレーズは微笑んだ。一部の妃はテレーズの入内を懸念した。皇帝を絶対主と定義する過激な宗派ゆえに、皇帝聖堂会は大神殿の監視対象となっていた。
(見た目通りの聖職者って感じ。長老派の妃と似てる。落ち着いた雰囲気の女性だね。大神殿の妃達はヤバいって言ってたらしいけど、そんなことないじゃん。普通の美女だ)
上品な愛撫を済ませ、ベルゼフリートとテレーズは正常位で合体する。聖職者の純潔が散った。
乳間に顔を挟み込ませる。小身のベルゼフリートはテレーズの顔を見上げた。
(⋯⋯キツキツのオマンコ。でも、すんなり挿入できちゃった。処女だったけど、ふだんからほぐしてたりして。大神殿の巫女もムッツリだったりするしねぇ)
もし苦悶の表情を浮かべていれば、腰の動きを止めるつもりだった。
――テレーズは狂気染みた貌で笑っていた。
「え⋯⋯あ⋯⋯?」
危難を察知したベルゼフリートは、すぐさま離れようとした。しかし、逃げの判断が遅すぎた。がっしりと身体を掴まれた。
「主上! 主上! 主上ぉおっ! 愛しの皇帝陛下あぁぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!! あぁああああ⋯⋯ああ⋯⋯あっあっー! あぁああああああっ!! 陛下ぁっ、陛下ぁっ 陛下ぁぁぅううぁわぁああああ!! あぁんっ♥︎」
力任せに乳房を押し付けてくる。
「おうぅ⋯⋯! く、くるしぃ⋯⋯あぅ⋯⋯!」
テレーズは清楚なシスターの仮面を投げ捨て、欲望のままに狂愛の対象を抱きしめた。体格で劣る幼い皇帝はなすがままだった。
「クンカクンカ! クンカクンカ! スーハァー! スーハァー! はぅう! スーハーっ! スーハー! いい匂いですぅう⋯⋯! 頭髪くんくん! んはぁっ♥︎ ベルゼフリート陛下の灰色髪をクンカクンカしたいぉお♥︎ いいですよね!? あぁぁ♥︎ クンカクンカ! あぁあ!! 間違えていましたわ! モフモフしたいぉおっ! モフモフ! モフモフ! 御髪をモフモフぅぅうっ! 髪の毛♥︎ 食べたいっ♥︎ ちょっとだけ、一房だけ食べちゃいますね♥︎ おいちいぃい♥︎ きゅんきゅんきゅいぃぃっ♥︎」
「たすけ⋯⋯! ハス⋯⋯あぁ⋯⋯!」
寝室の壁際で待機していたハスキーが目配せを送る。警務女官長の意図を察し、暗器使いのユリアナはスカートに隠していた鎮静剤を取り出した。
「戦勝式典の皇帝たん可愛いかったよぅ!! 遠くで見てたんですよぉ? あぁぁああ⋯⋯あああ⋯⋯あっあぁああああぅ!! ふぁぁあああんんっ!! 戦争に勝てて良かったねベルゼフリートたん! あぁあああああ! かわいい! ベルゼフリートたん! かわいい! あっああぁああ! ベルゼフリートたんのオチンポに処女を捧げられて嬉し⋯⋯いやぁああああああ!! にゃああああああああん!! ぎゃあああああああああああああああ!! こんなの現実じゃない!! あ⋯⋯これはいつもの妄想? よく考えたら⋯⋯? セックスは現実じゃない? にゃあああああああああああああん!!」
「おちつっ⋯⋯!! はな⋯⋯はなして⋯⋯っ!」
「うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!! いやぁぁぁあああああああああ!! はぁああああああん!! ベルゼちゃんを独占してる大神殿のクソアマぁああああ!! 誑かしやがってっ!! このぉ! ちきしょー! ぶちのめしてやる!! 嘘だ! 嘘っ! こんな嘘はやめ⋯⋯て⋯⋯え!? 見⋯⋯てる? 本物のベルゼちゃんが私を見てる? 本物のベルゼちゃんが私とセックスしてるっ! ベルゼちゃんが私のオマンコにオチンポを挿れてる! 泣き顔のベルゼちゃんが私を見てるうぅぅ!! ベルゼちゃんの精子が膣内に出てるっ!! よかった⋯⋯世の中まだまだ捨てたモンじゃありませんわぁっ! いやっほぉおおおおおおお!! 私には主上がいますわぁ!! やりましたよぉおっ!! セックスしちゃいましたぁ!! あぁ♥︎ 可愛いっ! 困り顔のベルゼちゃああああああああああああああん!! 私を嫌いにならないでくださいっ♥︎ 好き♥︎ 好きなんですっ♥︎ いやぁあああああああああああああああ!!! あっあんああっああんあぁ、私のオマンコでイってくださいっ!! 射精してるなら和姦ですよねっ!? 陛下も私が好きですよね!? 愛しのベルゼちゃんっ!! 私の主上ぉぉお!! 愛しておりますっ♥︎ んんぁぁあああ!! ううっうぅうう!! 私の想いィィィイッ♥︎ ベルゼちゃんの御心へ届け!! 偉大なる帝国の主上に捧げ――」
――ぷすっ!
ユリアナの毒針がテレーズの頸部に刺さった。即効性の神経毒で狂気に取り憑かれたシスターは意識を失った。
「よくやりました。ユリアナ。大神殿の妃達が懸念していた通りの人物ですね。女官登用試験のブラックリストに入っているわけです。噂に違わぬ狂信者でした」
ハスキーはベルゼフリートを救出する。気絶してるくせに、テレーズは捕まえた幼帝の身体を強い力で抱きしめていた。
「んっ! んぷはぁッ!? ちょ、ちょちょちょちょ! ハスキー! この人ヤバくないっ!?」
「はい。ヤバいと思いますよ」
「聖堂会のシスターなのに!?」
「真面な人格の聖職者なら大神殿に巫女入りしますよ。聖堂会のシスターなんかやってる時点で察するべきです。不敬者への私刑やテロ行為だってやる集団です」
「マジモノのカルト集団じゃん! それ!」
「とにかく女仙にしてしまったので、天空城アースガルズに上げないといけません」
「あ、あれ? ぬぅっ、抜けない!? オマンコから抜けないよっ!?」
「おや⋯⋯? 意識を失う間際、何かしたのかもしれません」
「何って何!? 怖いんだけど!」
「術式の発動はさせていないので、もしかすると拘束系の異能でしょうか? まるで呪いの装備ですね。医務女官に解除させますので、少しお待ちください」
「こわぁ⋯⋯。美人だけど⋯⋯この人⋯⋯めっちゃ怖いよ⋯⋯! 後宮で暮らすの? 一緒に⋯⋯?」
「問題を起こすようなら牢獄に軟禁しておきましょう」
「ユリアナ! 影で拘束! 意識を取り戻す前に縛っておいてッ!!」
ユリアナは生来の異能で影を実体化できる。怯えるベルゼフリートに命じられたとおり、テレーズの両手両脚を縛り上げた。
「とんだ恐怖体験談だった」
「しっかり出すモノは出しておりますね。さすがは陛下です。怖くても射精はするのですね」
「生命の危機を感じると性欲が高まるってヤツだよ。二回も射精しちゃった。強引なのは嫌いじゃ無いけどさぁ。限度があるよ⋯⋯」
見た目は文句なしの美女だ。しかし、中身に問題がある。少なくとも二人きりでは会いたくない。
「申し訳ございません。陛下。旅の最中は⋯⋯真面な僧侶に見えたのですが⋯⋯」
ロレンシアは謝罪する。話している限りでは常識的な人物に思えた。だが、付き合いの長い者は知っている。ベッドの上で無関係を装い、無言状態の女冒険者三人はテレーズの正体を分かっていた。
強固な信仰は、聖職者の力を強化する。冒険者の仲間としては頼りになるヒーラーだったのだ。
「残りはララノアだけだね。呼んできて。普通の女性なら、もう何でもいいや。あー怖い怖い⋯⋯!」
◇ ◇ ◇
「――話を聞く限りだと拒否はできそうにありませんね」
女官に連れてこられたララノアは、大きな溜息を吐きたくなった。
皇帝の御前ゆえに、無礼な振る舞いは許されない。熟達の女冒険者は、無残に横たわる仲間の姿を見る。
「残りは私だけ⋯⋯なのですか?」
「うん」
「そうですか⋯⋯テレーズとも⋯⋯やってしまったようですね⋯⋯」
「う、うん⋯⋯。でも、僕は責任を取る。後宮で不自由な思いはさせない。ほぼ強制的に女仙にしちゃったわけだから⋯⋯。特別待遇の側女にするよう配慮する。僕らも冒険者組合とは揉めたくない」
「仮にですが、私が男だったらどうなっていたのです?」
「たぶん、大陸外に追放かな。最悪の場合は秘密裏に⋯⋯。君たちはそれだけの秘密を知ってる。僕の過去が明るみにでたら、今の安定した政治体制を揺るがしてしまう」
「陛下の事情は承知しております」
ララノアは駆け出しの新人冒険者だった頃、神官長のカティアに勧誘された過去を思い出した。危険が付きまとう冒険者業。しかも、死恐帝の時代は亡者が跋扈する阿鼻叫喚の地獄だった。
大神殿の巫女になれば、安全は保障される。しかし、勧誘を断り、ララノアは冒険者を続けた。廃都ヴィシュテル奪還戦に参戦し、微力といえど、救国の英雄アレキサンダーと共に戦った。
死線を掻い潜り、一級冒険者の高みに辿り着いた。まさかこんな形でパーティーが全滅するとは思いもよらなかった。
(受け入れるほかなし⋯⋯かぁ⋯⋯)
長命種のエルフ族であるが、ララノアは齢百二十を超えた。現役を退く潮時かと観念した。
「陛下、一つお願いを申し上げてもよろしいでしょうか?」
「僕にできる願いならね。僕で無理なら、妃に取り次ぎはするよ」
「ロレンシア様に仕えている金髪の娘。ヴィッキーと名乗っている従者の生命を保障していただけますか?」
ほんの少し、責める口調でララノアは述べた。視線の先にはロレンシアがいた。
「さすが一流の冒険者さんだ。気付いたんだ。ヴィクトリカ王女に」
「戦乱の最中、死んだとの噂は聞いていました。しかし、ロレンシア様との距離感や態度を見れば、想像はできます。どんな身分であれ、短い間ですが、旅の苦楽を共にした仲間です」
「仲間ね。そう、そっか」
「帝都アヴァタールに戻ってから、彼女の姿を見ていません。ロレンシア様が帝国軍を呼び、差し出したのではありませんか? 口封じの対象である私達は女仙とする。ですが、彼女はどうなります。不安でなりません」
「殺されはしないよ。でも、これは秘密なのだけど、三皇后はセラフィーナを排除すると決めた。子供が産まれ次第、産褥死で葬られる。ロレンシアの説得次第ではあるけど⋯⋯おそらくは⋯⋯」
「アルテナ王家の血統を絶やす気なら、ヴィクトリカ王女も始末する。宮廷はそう考えるはず⋯⋯」
「いいや、血統は断絶させないよ。僕とセラフィーナの子供がアルテナ王国の新王となる。傀儡の幼い王様さ。でも、産まれた子供が健康に育つかは分からない。保険は必要でしょ?」
「それでヴィクトリカ王女は生かすと?」
「うん。ヴィクトリカは死んでいる扱いだ。わざわざ殺す意味は低い。メガラニカ帝国が必要とするとき、保護していたという名目で表舞台に出す」
「母親が消えるから、娘は保険ですか?」
「宮廷に道徳や倫理はないよ。セラフィーナを生かす場合は、ヴィクトリカの身が危うくなる。一人は必要。だけど、二人はいらない。どちらも僕の秘密を知ってる。危険な方を始末するって話だよ」
「無礼を承知で申し上げます。私が宮廷へ上がらず、自由な冒険者の生活を好んでいたのは、そういった話が嫌いだからです」
「⋯⋯分かる気はする。そうなると僕が嫌い?」
「陛下の責任とは思いません。⋯⋯元凶は誰でもないと思います。八年前の出来事もそうです。間違いはありました。しかし、あれほどの惨事になったのは⋯⋯巡り合わせが悪かった」
「うん。そうだね」
「帝国宰相のウィルヘルミナ閣下は、罪悪感に突き動かされている気がします。最初は不思議でした。淫奔なサキュバス族で、あんなに堅苦しい性格の女性がいるなんて⋯⋯。しかし、全貌を知って納得しました」
「⋯⋯⋯⋯」
「ナイトレイ公爵家の令嬢が生来の気性を殺し、陛下と帝国に奉仕しています。私が我が儘を通すのは間違っている。私は⋯⋯自由を捨てるのが怖いのです。ですが、結婚はそういうものかもしれません」
ララノアは血酒を飲み干した。五人の女冒険者は女仙に生まれ変わった。不老不病の肉体を得る代わりに、瘴気で穢れた存在。破壊者の転生体に性奉仕する伽女となった。
「――処女ですので、お優しくお願いします」
ララノアはショーツの紐を解き、床に脱ぎ捨てる。スカートを捲り上げると無防備な膣穴が丸見えとなった。
「その格好でやっちゃう? 軽鎧は脱がないの?」
「どうせなら冒険者の私を犯してみたくはありませんか♥︎」
「いいね。それ。せっかく本物の冒険者とセックスするなら、着衣のままが盛り上がる。お尻をもうちょっとだけ下げて。立ちバックで処女膜を散らしてあげる⋯⋯!」
「んっ⋯⋯ぁ⋯⋯ぅ⋯⋯! あぅんんっ⋯⋯!!」
前屈の姿勢で尻を突き出す。背後から近づくベルゼフリートに身を委ねた。血が滴り落ちる。
「僕ね。エルフを孕ませるの得意なんだ。ララノアも子供ができちゃうかもしれないから、ちゃんと名前は考えておいてね」
百二十年以上、守り続けた乙女の厚膜は、たった十三歳の少年に破られた。
「んっ⋯⋯! んんぁ⋯⋯んんんっ! あんんんんぅうっ!! あぁあぅっ⋯⋯!!」
ララノアはセックスに興じる。押さえ込んでいた性欲を解き放ち、初めて女の魂を解放した。自由な冒険者には戻れない。ならば、家庭に入ったつもりで、初めてのセックスを愉しんだ。
その昔、パティーを組んでいた女冒険者が若い領主と結婚し、引退したことがあった。数年ぶりに再会すると、女冒険者は子持ちの母親となっていた。
(悪くはないかも⋯⋯ね⋯⋯。んぁ⋯⋯♥︎ 激しいっ⋯⋯♥︎ 子犬みたいに腰を振ってる。私が処女だから頑張ってくれてるのかしらっ⋯⋯♥︎ 私も応えてあげないと不敬ですね? んふふっ⋯⋯♥︎)
ララノアの嬌声をあげる。苦楽を共にした仲間達にアクメを見られてしまった。
エルフィンは「なぜ始めてなのに痛くないのだろう」と不思議そうに首を傾げている。アリスティーネとルイナは素直な反応だ。羨ましげに眺めている。目を覚めしたテレーズは、影縛りから抜け出そうと暴れていた。警務女官に猿轡をされている。
「んぁ⋯⋯おぉぅ⋯⋯っ♥︎ 突き上げぇてっ⋯⋯るぅうっ⋯⋯♥︎ 陛下のオチンポが⋯⋯んぉ⋯⋯あんぅ♥︎ あうぅ♥︎ あんぅ⋯⋯♥︎」
「エルフの子宮はこうやって亀頭で押し上げる。孕みやすくなるんだ。眠ってた卵子を起こしてあげるんだよ?」
ビュルッビュルルビュルルルッ! 子壺に若々しい少年の精子が注がれる。元気に脈動する男根の感覚。ララノアは初めての膣内射精を体感する。
「あぁ⋯⋯んぁ⋯⋯♥︎ あぅうっ⋯⋯♥︎ 陛下の精っ⋯⋯♥︎ しかと受け取りました⋯⋯♥︎ 女仙の酔いでしょうか? 全身が火照っています♥︎」
「どうせだから今晩は全員でセックスしよ。まだまだ足りてない人もいるみたいだしさ。皆の処女をもらったお礼を僕もしたいな」
幼帝に純潔を捧げた五人の女冒険者は今宵、血酒で女仙となり、胎に皇胤を賜った。
美女揃いの一級冒険者パーティーが同時に引退し、大きな話題となった。
後宮に入内と聞き、納得する同業者は多かった。才色兼備の美女達を寝取られた気分になる。相手が皇帝ベルゼフリートでは仕方ないと悔し涙を流したファンは多かったという。