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【260話】計画の第一段階

 陰嚢ふぐりの奥底で丹念に練り上げた生命の胤を、ベルゼフリートはイシュチェルの子宮に染み込ませる。だらしなく垂れた爆乳が荒ぶる。

 幼き皇帝は柔らかくたるんだ熟女の肉体を抱きしめる。

 馬のようにふとましい肉茎を突き立て、押し当てた亀頭で子宮口を塞ぐ。大帝国の君主として、自らに課せられた責務を果たす。夫を失ったばかりの未亡人のオマンコに極太オチンポの形を覚えさせる。

 良母の貞操を破壊し、背徳的な肉欲で征服する。

 ――バルカサロ王国の人々を救いたい。行方知れずの我が子を助けたい。

 愛する者達を守るため、心優しき王妃イシュチェルは二度目の純潔を散らした。この世でもっとも愛する存在のため、嫌悪する少年と交わる。精力みなぎる男根を挿入され、女の悦びを感じてしまう。

 慎み深き修道女であろうと、亡き国王を慕う王妃であろうと、子を産んだ母親であろうと――メガラニカ帝国の後宮ではおんなの本性が暴かれる。

「あぁっ♥ あ゛ぁ♥ んぉおぉっ⋯⋯♥」

 痴女の露出ドレスで着飾った熟女は甲高く嬌声を上げる。大口を開けて淫らに喘ぐ。熟れた女体は、若々しい少年との性交に歓喜しているのだ。

(妊娠なんかしないっ! 愛していない男の子を孕みたくない⋯⋯!! 拒絶してるのにっ! どうしてこんなに私は気持ちよくなっているのぉっ⋯⋯?)

 膣内が精子で満ち溢れ、再び母親となる未来を本能的に望んでしまう。

「我慢なんかやめなよ。イシュチェルは死んだことになってるんだ。僕とセックスしたからって、誰にも責められたりしないよ。セラフィーナと違ってさ」

 心地よいささやきに頷きたくなる。だが、寸前のところで踏み留まった。修道院で培った信仰心がイシュチェルの精神を支えた。

「はぁはぁ⋯⋯。皇帝陛下だって⋯⋯私の身体で満足できないでしょう⋯⋯。私も同じ⋯⋯愛は⋯⋯男女の営みは⋯⋯が通じていなければ⋯⋯形を成さない⋯⋯!」

「へえ。意固地だね。でもさ、はあるじゃん。早く子宮の聖印を消し去って、僕の赤ちゃんを産んでよ」

 乳首をつねり上げ、乱暴に引っ張り、イシュチェルの肢体を引き寄せる。

「んぁっ♥ ああぁっ⋯⋯♥ んっ♥ やぁっ♥ いぁぁああっ♥ んぅ♥ んゆぅ♥ あぁっ! あぁっ! あぁっ!! あぁっんぁっ! あぁん⋯⋯っ♥」

 イシュチェルは羞恥心で身をよじらせてもだえ悦ぶ。

 熱帯夜で茹で上がった艶肌から、大粒の汗が流れ落ちる。肌を合わせていると、高鳴り続ける鼓動が伝わってくる。貪欲に求めてくるベルゼフリートと心身が一体化する。

「一緒に気持ち良くなろう。僕のオチンポでイっちゃえ! イけっ!!」

「んぅっ♥ あぁっ! あぃっ♥ ひぃぐぅっ⋯⋯♥」

 膣内で精子を撒き散らす極太オチンポにひだがしがみつく。絶頂で膣が引き締まる。幼少者からの誨淫かいいんに屈し、発情した身体は強い刺激を欲した。

 かたわらで交わりを見守っていたセラフィーナは、したり顔で静かに微笑んでいた。

 押し倒されてるイシュチェルが羨ましかった。オチンポを根本まで咥えた膣口がヒクついている。処女膜を貫き、雄々しく脈動するオチンポが愛おしい。早く自分も抱いてもらいたい。沸き起こる愛欲が女陰を湿らせる。

(イシュチェルの純潔が散りましたわ。わざわざ長老派の重鎮を動かし、処女膜を復活させた意味は必ずある。これが聖印を解除するための第一歩ですわ。これで聖印の効き目も弱まっていく⋯⋯と考えていいのかしら?)

 警務女官の一人が小走りで部屋を出ていった。三皇后と女官総長へ報告しに行ったのだ。宮中の実権を握る者達は、是が非でもイシュチェルに子を産ませたがっている。

 黄葉離宮で起きた出来事は、三皇后に報告を上げなければならなかった。

(気になることは沢山ありますけれど、今は調教役の務めに全力を尽くしましょう。くふふふっ♥ ベルゼフリート陛下のお相手を独占できるのだから本当に役得ですわ)

 愛妾はサキュバス族に匹敵する淫気を放ち、心から愛する主君の意識を引き寄せる。淫靡な露出ドレスは男の情欲を煽る。甘ったるい母乳の香りを漂わせ、究極至高の美を体現した容貌で誘惑する。

「あれれ? セラフィーナってば、もしかしていてる?」

 ベルゼフリートはこれ見よがしにイシュチェルの子宮を穿うがつ。

「ええ。ほんのちょっぴりだけ♥ ベルゼフリート陛下♥ お願いですわ♥ 抱いてくださいっ♥ 私もメチャクチャに犯してぇ♥ 妊娠してるのに⋯⋯ご覧の通りです⋯⋯♥ 淫蜜のよだれが止まりませんわ♥」

 金色の陰毛は愛液で濡れて恥部に張り付いてる。股間をあえて露出させたエロドレスは、オマンコの陰唇がくっきりと見えた。我慢できなくなったセラフィーナは立ち上がり、ベルゼフリートの顔面に女陰を密着させた。

 我が子を愛でる母親のようにセラフィーナはベルゼフリートを撫でる。

(さあ、舐めて♥ 私の可愛いベルゼ⋯⋯♥ 家族ママの愛情たっぷり注いであげますわ⋯⋯♥ はうぅんっ⋯⋯♥ きたっ⋯⋯♥ きたぁっ♥)

 クリトリスの口吸いから愛撫が始まる。ふくよかな太腿をむぎゅっと掴み、舌先で膣穴を舐めまわす。膣汁の洪水を飲み干し、鼻息を荒くしながら舌体を巧みに踊らせる。

 ベルゼフリートは正常位でイシュチェルを犯しながら、セラフィーナの淫裂をすする。帝国宰相ウィルヘルミナに仕込まれたクンニは絶技の域に達している。

(太腿を握っていた両手がお尻にっ⋯⋯♥ 揉まれているわ♥ あぁ⋯⋯♥ 力いっぱいにっ♥ ちっちゃな指で揉みしだかれるぅ⋯⋯♥)

 感極まって両脚の力が緩みそうになる。ベッドの上は不安定だ。しっかりとベルゼフリートが支えてくれる。唇を股間に食い込ませ、左右の手で巨尻を鷲掴んで抱き寄せた。

 黄葉離宮の性宴が今宵も始まる。

 大帝国の幼帝は隣国の高貴な美女二人を手中に収めた。アルテナ王国の女王セラフィーナ、バルカサロ王国の王妃イシュチェル。子持ちの国母達は後宮で性交の喜悦を享受する。

 ◆ ◆ ◆

 宰相府の執務室で報告を受けたウィルヘルミナは静かにほくそ笑む。女官嫌いでありながら、深夜遅くに訪ねてきた女官をねぎった。内心で主君の働きぶりを絶賛し、目に見えて上機嫌だ。

「バルカサロの王妃イシュチェルは女仙となり、皇帝陛下と肉体関係を結んだ。わざわざ処女に戻してまで契りを交わしたのです。これで悪疫が鎮まってくれれば良いのですが⋯⋯。ともあれ、ベルゼフリート陛下にご褒美をあげないといけませんね」

 臣下たる宰相が皇帝の功労をたたえるのは不自然だ。しかし、メガラニカ帝国では主従の実態が逆転している。最高権力者は二つの議会を掌握している帝国宰相ウィルヘルミナだ。

 分権制度はあれども、実質的な宮廷の支配者である。

(難民の流入が減少すれば万々歳です。大神殿の祝福が広がってくれることを祈りましょう。⋯⋯どうにもならければ見捨てるだけのこと。しかし、強硬策は弊害が大きい)

 非情な選択もウィルヘルミナの考えに上がっていた。北方の国境全域を封鎖し、押し寄せる難民を排除する。だが、懸念がある。

 国境封鎖は帝国軍の協力が不可欠だ。西アルテナ王国の駐留軍を増員しなければならない。幸いにして征服地の反帝国感情は萎んでいる。問題なのは帝国軍を支配する厭戦の風潮だ。

(私の本音としては、バルカサロ王国の内乱に乗じて一気に攻め込みたい。しかし、兵士の厭戦気運はまるで不治の病です。侵攻の大義名分がなければ帝国軍は動かない)

 軍務省は大規模な派兵を嫌がるだろう。人道を重んずる大神殿の反発も目に見えている。

 一方、大規模な外征は愛国主義に傾倒している人々の賛同を得られる。帝国の人々は自信を取り戻し、超大国の誇りを取り戻そうとしている。だが、熱狂する民意を振りかざし、帝国宰相の強権を行使する気にはなれない。

(まずは旧帝都の復興を優先させねばなりません。再び魔物の巣窟にされては困ります。それにしても、周辺諸国の政変とは⋯⋯。時期が悪い)

 いずれは脅威となる周辺諸国を征服し、ベルゼフリートの安全を確保する魂胆だ。とは言いつつ、何事にも優先順位があった。

(内乱が収束した後、バルカサロ王国の先鋭化した賊徒は暴発し、帝国を攻めてくるやもしれない。⋯⋯東アルテナ王国やルテオン聖教国の動向も注視しなければなりません)

 脅威は燻っている。

 そんな状況下で帝国軍は軍縮計画の真っ最中だ。軍務省はメガラニカ帝国の突出した軍事力こそが、諸外国で「帝国脅威論」の元凶と考えている節がある。

(レオンハルト元帥とヘルガ王妃をどう説得したものか。棍棒外交で敵国をことごとく叩き潰したほうが、将来の被害はずっと少ないのに⋯⋯。いや、これは戦場に出ない者の傲慢かもしれません)

 バルカサロ王国で政変が起こり、軍縮計画の見直しが検討されているものの、軍務省は大方針を堅持している。

「⋯⋯⋯⋯」

 考えをまとめたウィルヘルミナは呼び鈴を鳴らした。

「至急、軍務省に連絡を取ってください。レオンハルト元帥と話し合いたい案件がいくつかあります。こちらから提案せずとも、待っていればあちらが持ち掛けてくるとは思いますが、受け身は性に合いません。先手を取ります」

 ウィルヘルミナは秘書官の側女に命じる。

「承知いたしました。宰相閣下」

 側近達は行動が早い。ナイトレイ公爵家に所縁ゆかりのある腹心で固めている。気心の知れた者達ばかりだ。ウィルヘルミナの意向をすぐに理解してくれる。

「それともう一つ。レオンハルト元帥の了承を取り付け次第、黄葉離宮にご滞在中の皇帝陛下を宰相府にお招きします。先んじて受け入れ体制を整えてください。どうせ女官も引っ付いてくるのですから、女官総長ヴァネッサか、警務女官長ハスキーに根回しをお願いします」

「皇帝陛下をお招きするのですか?」

「陳情がきていますからね。これで妃達の欲求不満も多少は和らぐでしょう。夜伽の優先権はクジ引きで決めましょうか」

「夜伽をクジ引きでお決めになると?」

「ええ。クジ引きなら平等です。地位の高い者を優先すれば不満が燃え盛り、派閥内の不和を生じさせてしまう。私が割り当てを決めれば、それはそれで火種になります。無用な恨みは買いたくありません」

「宰相閣下の仰る通りです。しかし、三頭会議の決定で皇帝陛下は黄葉離宮に長期滞在しております。皇帝陛下の御身を素直に引き渡してくださるでしょうか?」

「レオンハルト元帥は渋るでしょう。囲い込んだ皇帝陛下を手放したくないはず⋯⋯。気持ちはよく分かる。黄葉離宮という軍閥派の縄張りに置いておけば、自分の寝所に呼びつけることもできる。三頭会議での決定がある以上、後出しでの無理強いは難しい。⋯⋯しかし、今回は譲ってもらいます」

「承知いたしました。準備を進めます」

「頼みました。宮廷の秩序を乱さぬためにも、下級妃のご機嫌取りも大切です。レオンハルト元帥を頷かせる説得材料は揃っています」

 その後の展開はウィルヘルミナが予想した通りに進んでいった。

 三頭会議でベルゼフリートを黄葉離宮に長期滞在させると合意していたが、その目的はイシュチェルを孕ませることだ。聖印の問題は残っているが、肉体関係を築くという最大の関門を突破した。

 ベルゼフリートを黄葉離宮に留まらせる根拠が薄れてた。

 事情を知らぬ大半の者達からすれば、ベルゼフリートが黄葉離宮に入り浸っているようにしか見えない。これでは不平不満がセラフィーナや黄葉離宮の側女に集まってしまう。イシュチェルを懐妊させねばならないが、計画の第一段階までは進んだ。

 また、黄葉離宮にリアがいないことも都合が悪かった。

 リアの立場はヘルガ王妃に仕える側女でしかない。だが、帝国軍で崇敬を集める老将軍の孫娘である。黄葉離宮の側女達が疎まれていても、リアが防波堤の役割を果たす。ところが、リアは産休で不在だ。

 ウィルヘルミナの提案は諸般の事情を勘案し、妃や側女の妬みを抑制する狙いがあった。

 揉め事は先んじて手を打つべきだ。その点は誰しも同意できるであろう。だが、レオンハルトからすると、せっかく自陣に引き寄せたベルゼフリートを掠め取られた気分になる。これは感情的な拒否感だ。理屈では説明できない。

 しかしながら、それでは帝国宰相の要求を跳ね除ける理由は用意できない。

 熾烈な交渉の末、軍閥派は宰相派の要求を条件付きで受諾した。週二回、皇帝を宰相派の妃にあてがうことになった。

 身柄を奪い合われている幼き皇帝は能天気なもので、しばらく遊び回れると能天気に大喜びしていた。

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