2024年 10月13日 日曜日

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【48話】妊婦女王のパイズリ奉仕(♥︎)

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【48話】妊婦女王のパイズリ奉仕(♥︎)

 月日は流れ、7月中旬となった。セラフィーナは行動を起こせずにいた。

 お腹の中にいる胎児を育てるだけの生活。穏やかではあるが、強い焦燥の想いを抱えていた。

 妊娠4カ月を迎え、ぽっこりとした下腹部の膨らみが外見に現れた。腹回りが緩やかな妊婦用の肌着を身に付けている。中着や上着についても、妊婦の体型にフィットするマタニティドレスを考える頃合いだ。

 子宮内で胎盤の形成が始まり、母体と胎児は臍の緒で結ばれる。母親が供給する栄養で、胎児の体重は前月の4倍となる。内蔵など重要器官が育ち終えると、次に手足の骨、筋肉の発達が始まる。

 この頃になると、妊娠初期に苦しめられていた悪阻の症状が収まる。食欲が回復し、喉を通すようになった。

「具合が悪いって聞いてたけど、元気そうで安心した」

 黄葉離宮を訪問したベルゼフリートは、寝室のベッドで横たわるセラフィーナに労いの言葉をかけた。

「それはどちらの意味で言われているのでしょう。身重となった私を気遣われて……? それとも、夫以外の子供を孕んでしまった私の心持ち。浅ましさを皮肉られているのですか?」

 陵辱の末に孕んだことを思えば、もっと悲壮感を漂わせるべきだ。

 夫婦の誓いを裏切り、不義の子を宿した。その事実は受け止めている。セラフィーナの両目からは一滴の涙も流れていなかった。

「両方かな」

 ベルゼフリートはセラフィーナの孕み腹に手を当てる。胎児の鼓動は弱々しく、手のひらに伝わってこない。しかし、お腹の膨らみが生命の宿りを証明していた。

「セラフィーナの懐妊はアルテナ王国に知れ渡ってる。僕の子供をセラフィーナは産む。この事実は全員が受け入れなきゃいけない。僕はこの子の父親だし、セラフィーナは母親。僕達の赤ちゃんだ」

「⋯⋯あくまでもこの子は庶子ですわ。陛下は私の夫ではありません」

「そんな建前がいつまで通じるかな。アルテナ王国の王位を巡って、ガイゼフ王やヴィクトリカ王女と争うかもよ。できれば、戦争が起こらないようにしてほしいかな。それとも、セラフィーナはガイゼフ王やヴィクトリカ王女には関心がない?」

「いいえ……。夫と娘を心から案じておりますわ。この先、私がどんな選択をしようと、ガイゼフとヴィクトリカは、私の愛する夫であり、娘でありつづけます。たとえ二度と会えないとしても、幸せに暮らしてほしいと願っていますわ」

 本心を告白しているつもりだ。しかし、感情の矛盾に気付かないほど、ベルゼフリートは鈍感ではない。

「その割には僕とのセックスを楽しんでいたけどね。ねえ、本当はどういう気持ちなの? 僕が言うのもアレだけど、旦那さんはすっごく可哀想だよね。国を追われて、息子を殺され、妻まで奪われた。その挙げ句、奥さんが敵の子を孕んじゃったんだよ?」

「……それは……陛下が無理やり私を……」

「セラフィーナが僕を押し倒して、オチンポから精子を貪ってる姿を記録したフィルム・クリスタル。もう旦那さんは見てくれたみたいだよ。くすくすっ! 感想文は返ってきてないけどね。あはははははっ⋯⋯!」

「意地悪ですね…………。きっとガイゼフから侮蔑されているでしょう。ふしだらな女だと」

「あんなセックスを僕としちゃって、旦那さんにバレてる。それでも、セラフィーナの気持ちは変わらない?」

 ベルゼフリートと言葉を交わすのは数ヶ月ぶりだった。妊娠の発覚後、ベルゼフリートとセックスをする理由がなくなった。

 そうなれば軍閥派としても、わざわざ二人を会わせるような計らいはしない。

 久しぶりの会話で、セラフィーナは不貞をなじられた。心に突き刺さる言葉の棘は、ドロドロとした罪悪感を生じさせる。

「もう私は……自分がよく分かりません。陛下の子供を産んでしまうせいで……どれだけの人間を不幸にしてしまうのかと……」

「旦那さんは祝福してくれないだろうね。捨てちゃえばいいのに。僕を選んでさ。その決断できないのは、僕の魅力が足りてないから?」

 夫のガイゼフや娘のヴィクトリカ。アルテナ王国の人々に申し訳ないと思う気持ちはあった。しかし、一方でセラフィーナ自身、ベルゼフリートの子供を産むことに、かつてほどの拒絶感はない。

「子供は別として、僕への気持ちはどう?」

「……まだ、私は決断する気はありませんわ。選択の時がくれば、私はガイゼフとの婚姻を破棄し、陛下の伴侶となります。けれど、今が選ぶべきタイミングだとは思っておりません」

 ベルゼフリートは甘える子猫のようにベッドに入り込んできた。

 横たわるセラフィーナの下腹に手を添えながら、小さな囁き声でお喋りを続ける。

「じゃあ、次は内緒話しよ。僕との約束はどうする気? 僕のパパやママを探してくれるんだよね。忘れちゃった?」

 耳元での囁きは、紛れもない幼帝の本心だ。

 血の繋がった家族へ向ける猛烈な未練。隠された過去を追い求める感情に偽りはなかった。

「⋯⋯けして、約束を忘れていたわけではありませんわ。この数ヶ月は悪阻が酷くて、身動きがとれなかったのです」

 頬を赤らめたセラフィーナは、義務的に抵抗を演じて見せる。ベルゼフリートは下着を脱がせようとする。セラフィーナは手を撥ね除けようとはしなかった。

「手かがりを掴むには、天空城アースガルズの外に出る必要がありますわ。お力添えをいただけるでしょうか?」

「う〜ん。セラフィーナは僕の愛妾だけど、実質は戦争捕虜だ。外出許可はもらえないと思うよ……?」

「それでしたら、ロレンシアはどうでしょう?」

「セラフィーナに比べれば可能性はあるかな。でも、難しいだろうね」

「元々ロレンシアは同伴する予定のなかった従者です。監視役を付けたり、条件付きで構いませんわ。ロレンシアに外出許可を与えて、陛下の生まれ故郷を調べさせたいのです」

「交渉次第。僕に権限は一切与えられてない。ヴァネッサを説得する材料があるかどうかだね」

 軍務省は軍事上の理由から、セラフィーナの行動に制限を設けている。自由は認められない。

 予定外で連れてきた従者なら、捕虜としての価値は低い。しかし、ロレンシアはフォレスター辺境伯の娘だ。すんなりと要求が通るかは怪しい。

(無理を通さないといけないわ。都合よく、今日は皇帝の御付きとしてヴァネッサが来ている。陛下の言葉添えで動いてくれるなんて思いませんわ。でも、どうすれば交渉を上手く進められるのかしら……)

 思考を巡らせている間、セラフィーナの乳房はベルゼフリートに弄ばれている。だが、自由にさせていた。今さら痴戯を拒めるはずがなかった。

「ちゃんと僕との約束を守る気なのは嬉しいね。だから、セラフィーナにご褒美をあげちゃおうかな」

 幼い皇帝が妖艶な肉体に魅了されている。

 夫を愛する妻でありながら、年下の少年を発情させている淫蕩な状況。セラフィーナは高揚感を覚えていた。

「ブラジャー、外していい? まずはオッパイで僕のオチンポを扱いてもらおうかな。うわぁ……、これって、くすくすっ、あーもう、すごいね……!」

「何がおかしいでしょうか? わ、私は普通にしてるつもりですわ……」

 セラフィーナは乳首の勃起を笑われたのだと思って、しどろもどろの態度だ。

 ベルゼフリートの笑いは、手のひらに収まりきらないバストサイズに膨らんだ乳房についてだった。

「セラフィーナのオッパイって本当にでっかいけど、前より大きくなってない? 何度も揉んだけど、ちょっと膨らんだよね。これ」

「……はい。陛下の子を身籠もったせいか、最近になって胸回りが大きくなりましたわ」

 まだ母乳は出ていないが、セラフィーナの女体は乳飲み子を養う準備を始めていた。

「上手にパイズリできたら、約束通り、妊娠祝いのアナルセックスをしてあげる。オッパイで扱いてよ」

 衣服を脱ぎ捨て、暗褐色の素肌を露わにしたベルゼフリートは、孕み腹のセラフィーナに性奉仕を命じた。勃起した男根を間近で見せつけられ、セラフィーナは肉体の火照りを抑えきれなくなった。

「陛下……。昨晩はどなたと寝ていたのですか?」

「そんなこと気になる?」

「それは……その……陛下から香水の匂いがしているので……。シトラスの香りでしょうか……? 妊娠してから匂いに敏感になってしまって……」

「ふーん。知らない間に匂いが移ったみたい。くんくんっ。自分では分からないけど、今朝まで大神殿の王妃とセックスしてたんだ。知ってる? 神殿は祭儀でシトラス香を焚くから、ちょっと匂いが強いんだ」

「……ウィルヘルミナ宰相ではないのですね」

「宰相は忙しいから、僕の相手をしてくれるのは、仕事がお休みのときくらいだよ。それにしてもさ、おかしな質問だね。どうしてウィルヘルミナをそこまで意識してるの?」

「いえ……、口に出てしまったのが、宰相のウィルヘルミナ閣下だったというだけですわ。深い意味はありません」

「ふーん。そうなのかなぁ。まあ、そういうことにしておいてあげる」

 セラフィーナは、自身の豊満な乳谷で陰茎を挟み込む。根元から爆乳で包んでいるが、ベルゼフリートは巨根なので亀頭の先端が突き出てしまう。

「両手で乳房を内側に押さえ付けて。圧迫して、谷間で擦る感じ。そうそう、上手だね。もっと激しく上下に動かしてみなよ」

「こうっ……でしょうか……?」

「ぎこちないけど悪くない。さすがデカパイだけあってパイズリも見事なものだ。うんうん。いい感じだよ」

 ベルゼフリートは満足そうな顔を作り、セラフィーナの頭を優しく撫でる。

「旦那さんもちゃんと使ってあげれば良かったのに。こんなに立派な爆乳を可愛がってあげないなんて、宝の持ち腐れだよ」

 セラフィーナはガイゼフに対する愛情を失ったわけではない。しかし、環境の変化に加えて、妊娠という決定的な夫への背信行為が、セラフィーナの正常な倫理性を狂わせた。

(敗戦の日、私はあんなに夫を恋慕し、再会を望んでいたのに……)

 セラフィーナは今の本音を明かせない。

 現実逃避的に淫行に意識を向けていた。慣れない性技に戸惑いながら、セラフィーナは指南された通りに身体を動かす。ガイゼフとの夫婦生活で、こんな不埒な淫行はしてこなかった。

(あぁ……オチンポから濃厚な雄の香りがする……! 精液の匂いとも違う! 他の女に付けられた香水でもない! きっとこれが陛下の匂い……っ♥︎)

 男性器から立ち上る淫猥フェロモンを嗅ぎ、セラフィーナは雌としての興奮が抑えきれなかった。

「んっ……! んぅっ……! んぅっ……!」

 眼前にあるのはガチガチに硬くなった亀頭。パイズリの動きは激しさを増す。尿道から透明な我慢汁が漏れてきた。

「んぁ……♥︎」

 射精の前兆を感じ取る。セラフィーナは肉欲は暴走を始めた。

 セラフィーナの祖先にはサキュバス族がいる。そうでもなければ、爆乳巨尻の淫猥な女体を持つはずがない。

 セラフィーナのエロボディは先祖返りによるものだ。

 舌体から大量の唾液が湧きだし、口元から滴り落ちる。

 血に秘められた淫魔の本質がざわめく。

 セラフィーナは胸の谷間から突き出たオチンポの先端を咥えた。

「んぢゅるるうぅっ♥︎ んぢゅっ♥︎ れろゅっ♥︎ ぢゅるぅうんぅじゅゅるぅゆれぉろっ……♥︎」

 大きく口を開け、亀頭を舌先で絡め取る。恥垢すら味わうように舐め回し、上目遣いでベルゼフリートに媚びる。

「うわぁ……。パイズリだけでよかったのにフェラまでしちゃうんだ。僕のオチンポ汁を味わいたかった?」

「んぎゅんぅゅっ♥︎ んぅぷぢゅうぅゆぅっ♥︎」

 淫猥な音を奏でながら、セラフィーナは男根を啜る。

 かつて国民から慈愛の女王と親しまれ、ガイゼフに寄り添っていた貞淑な妻だった面影はない。

「セラフィーナにとっては数ヶ月ぶりのセックスだもんね。妊娠してるくせに身を持て余しちゃってたの?どスケベな女王様だね。いいよ。ご褒美をあげるから、もっと口を大きく開けて」

 セラフィーナは上下に口を開ける。雛が親鳥から餌を貰う光景に似ている。舌先を突き出して、ベルゼフリートの射精を受け止めた。

 ——ビュルッ! ビュルルルッ!

 男根から放たれた白濁液で口内が満たされていく。どろりとした食感、甘味と苦味の混じった独特の風味。以前なら汚物だと吐き出していただろう。しかし、今のセラフィーナは飲精で絶頂する。極上の充足感に包まれていた。

 純血のサキュバスには及ばないにしても、精液を美味しく食してしまう程度の淫魔的因子を宿しているのだ。

「オチンポミルクをセラフィーナのためにいっぱい出してあげる。一滴残らず食べてね」

「はふぁいぃ、んっぎゅ、んっ♥︎」

 舌先を丁寧に動かし、亀頭を舐め回す。セラフィーナは尿道から溢れてくる精液を絡め取った。

「セラフィーナに朗報がある。忘れちゃいそうだから、今のうちに教えてあげるね。アルテナ王家が所有する宝物の中に、〈朱燕の乙女貝〉というアーティファクトがあるんだって。それは元々、メガラニカ帝国の大神殿が保有していたんだ」

 精液を咀嚼するセラフィーナに、ベルゼフリートは大神殿からの要請を伝えた。

「その宝物を大神殿に寄進すれば、ヴァネッサさんから外出許可をいただけるのですか?」

 〈朱燕の乙女貝〉を取引材料に交渉すれば、ロレンシアの外出を認めてもらえるかもしれない。

「どうかな? ヴァネッサ?」

「〈朱燕の乙女貝〉を所望しているのは大神殿であって、私たちではありません」

 控えていたヴァネッサは首を横に振る。

「⋯⋯ヴァネッサさん。私は軍務省から、ウィルヘルミナ宰相の秘密を探るように命じられていました。しかし、私が陛下の子を妊娠し、軍務省は方針を変えたようですわ」

「それで……?」

「協力していただけるのなら、軍務省より先に宰相の弱味をお教えてさしあげますわ。ロレンシアに外出の許可をいただきたいの」

「悪くない提案です。⋯⋯しかし、全ては宰相の弱味を掴めばの話です。現時点では、狸の皮算用としか思えません」

「……たとえ失敗したとしても、ヴァネッサさんに損はありません。私が勝手にやったと処理されるはずですから」

「条件次第です。火の粉を被りたくはありません。私が扇動していると思われるのは甚だ迷惑です。これから私が提示する3つの条件を飲めるのなら、ロレンシアさんに外出許可を与えましょう」


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