2025年 1月21日 火曜日

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【前編】ゴブリンが潜む魔窟城にて ~牝奴隷に堕ちた女騎士クロエ、淫魔と化した王女ウェンディ~

NOVEL短編小説【前編】ゴブリンが潜む魔窟城にて ~牝奴隷に堕ちた女騎士クロ...

 ジーサバルト王国の地下深くに邪神を封じた遺跡があった。人類の歴史から忘れ去られた太古の大聖者が築いた封印のくさび。地底に広がるラビュリンスである。

 あるとき、ダンジョンと化した地下迷宮が発見され、ジーサバルト王国の初代国王は、ドワーフ族の地下都市を真似た洞窟城ヘーレンベルクの築城に取りかかった。

 巨額の国費を捻出して建立された難攻不落の名城。そうなるはずだった。しかし、現在の洞窟城ヘーレンベルクは朽ち果てた廃墟になっている。

 古代遺跡に封じられた邪神の力が、さまざまな凶事を引き越したせいだ。

 ――城主の自殺。

 ――相次ぐ失踪者。

 ――奇怪な不審死。

 ――狂死疫病の蔓延。

 洞窟城ヘーレンベルクは呪われていた。

 かくして邪神の封印地に築かれた忌まわしき廃城となった。洞窟城ヘーレンベルクに人間が住んでいたのは、築城されてからの約十年だけ。呪われた魔窟に近づく物好きはおらず、棄てられてからの数百年は無人の廃墟となった。

「おっ♥︎ おおっ♥︎ んぉっ⋯⋯♥︎ んぁ~♥︎」

 静寂が支配する地下で淫奔な嬌声が木霊する。

「もっとしっかり歩け!! もう休む気か!? この使えない牝奴隷め!! 尻を揺らしてる暇があったら、早く足を動かせ!!」

 大迷宮の地下道で濁声の罵りが響く。

 機嫌を損ねたゴブリンは、四つ足で歩かせている牝奴隷の巨尻を皮鞭で叩いた。

「んぉっ♥︎ んおほぉ⋯⋯♥︎」

 ぶるぶると身震いした牝奴隷は、アナルに突き刺さった牛尾プラグを左右に大きく振った。丸見えの陰裂から淫蜜の飛沫が噴出する。

 汚泥に塗れているが、ゴブリンに乗り回されている牝奴隷は、顔立ちが整った若い娘だった。

 清水でこびり付いた汚れを濯ぎ落とせば、黄金の美髪は光り輝き、透き通った明媚な素肌は艶を取り戻すだろう。しかし、魂にこびり付いた淫らな穢れは、どのような方法をもってしても拭い取れない。

「ごぉ、ごしゅじんさまぁ⋯⋯♥︎ おちんぽぉっ♥︎ おぢんぽぉをくだひゃぃいっ♥︎ オマンコの疼きが抑えられませんっ♥︎ 子宮に注いでぇ⋯⋯♥︎ ゴブリン族の雄々しいザーメンお汁うぅぅぅ~♥︎ 卑しい牝奴隷の淫穴にぃ♥︎ おちんぽぉっ! お願いしますっ♥︎ オチンポをぶちこんでください♥︎ あっ♥︎ あっ♥︎ あぁ~んっ♥︎」

 ゴブリンの牝奴隷となった人間の娘は、尊厳を粉々に砕かれていた。

 かつては異形の怪物を睨みつけていた両目の瞳が潤んでいる。飼い慣らされた愛玩犬が、主人にへつらうような仕草で媚びを売った。

「ちっ! また発情しやがって!! 魔狼ワーグさえいればお前みたいな牝奴隷を足になんかしねえのによぉっ! いいぜっ! おらっ! そんなに俺様のオチンポが欲しけりゃ、くれてやるよっ!! 喘げ! 発情牝!」

 牝奴隷の背中から降りたゴブリンは、腰巻きを捲り上げて、勃起した生殖器を露わにした。緑肌のに肉棒は人間の男根よりも太々しい。

「んあぁっ♥︎ んぅおお~っ♥︎ ご主人様のおちんぽ♥︎ おちんぽぉっ♥︎ ありがとうございましゅっ♥︎ んぁっ♥︎ オマンコが幸せぇっ♥︎ んぁ♥︎ あんっ♥︎ あんっ♥︎ あんぁあぁんっ~~ぅううぅぅ~~♥︎」

 野性と暴力を具現化させたゴブリンの極太オチンポが、牝奴隷のオマンコに挿入される。膣道の肉襞が一斉に蠢き、荒々しく突き進む肉棒を熱烈に接待する。亀頭を子宮口へと誘引し、根元まで咥え込んだ。

「たくっ! 相変わらず、すげえ締まりだな」

「あぁ♥︎ ありがとうございますっ♥︎ おっ♥︎ んぉっ♥︎ 愛液のお漏らしがとまらにゃいぃっ♥︎ んぉっ♥︎ んぉっ♥︎ ご主人様の牝奴隷として精一杯、オマンコご奉仕いたしますっ♥︎」

 ゴブリンと人間の異種交配。牝奴隷は自分の意思で巨尻を振り、ゴブリンの股間に女陰を打ち付けた。

 パンッ! パンッ!! パンッ!! 喘ぎの嬌声とともに、淫靡な肉音が鳴り響いた。牝奴隷の動きを見れば、おぞましい緑鬼と交尾するのは、これが二度目や三度目でないとすぐ分かる。

「死ぬまで使い潰してやる。お前みたいなカスに俺様のガキを孕ませてやったんだ。恩を忘れんじゃねえぞ」

 醜悪な笑みを浮かべるゴブリンは、四つん這いの牝奴隷に覆い被さる。亀頭で子宮の入り口を圧迫し、孕んで膨れた胎を刺激する。

「んぁっ♥︎ らめぇっ♥︎ やめぇっ♥︎ ご主人様⋯⋯♥︎ 赤ちゃんがつぶれちゃううぅっ⋯⋯♥︎」

「なめてんじゃねえよ! 俺様のガキだぞ! 貧弱な人間と一緒にするな。この程度でどうにかなるわけねえだろ? そのデカ乳に溜まったミルクも搾り出してやるよ!!」

 ゴブリンのシャーマンは奴隷化した人間に畜生の入墨を刻む。身体に彫られた畜生刻印を見れば、その奴隷がどういう扱いをされているかが分かる。

「んぉっ♥︎ あん♥︎ あんぅ♥︎ んぉおおおぉぉぉ~~~っ♥︎」

 双乳からミルクを噴き漏らしながら、牝奴隷はアクメに達した。

 彼女の胸元に彫られた畜生刻印は〈牝牛ホルスタイン〉のシンボル。主な役割は搾乳と子産み。ゴブリンのシャーマンは拉致した人間の中で、発育が豊かな乳房の大きい女を繁殖用の牝奴隷とするのだ。

「あぁぁっ⋯⋯♥︎ んぁっ♥︎ ゼーフェリンクさまぁっ♥︎ 濃厚なザーメンが子宮に注がれてますっ♥︎ しゅごいぃのおぉお♥︎ おぉぉっ♥︎ おおぉぉっ♥︎ 身体の悦びが止まらないぃぃっ⋯⋯♥︎」

 ゴブリン・シャーマンと呼ばれる緑鬼の呪術師は、愚鈍な個体が大多数を占めるゴブリン族では、飛び抜けて知能指数が高い。群れを率いる氏族長、あるいは群れの中で優遇された地位が与えられる。

 ゼーフェリンクはどの群れにも属さない流れ者のゴブリンだったが、人間の魔術師に匹敵する強大な呪力を宿していた。

「射精が終わったら休憩は終わりだからな。このクソッタレな地下迷宮を攻略しなければ、俺達は永久にさまよい続ける⋯⋯! 太陽なんか大嫌いだったが、今ほど恋しいと思ったときはねえぜ。たくっ!」

 地下に巣穴を造るゴブリンは日光を嫌う。だが、既に一年近くも地下迷宮に囚われているゼーフェリンクは、暗闇にうんざりしていた。

 呪力で生じさせた灯りは、自然光の温かみを微塵も感じさせない。最初は何ら不快だとは思わなかったが、ゼーフェリンクも次第に気が滅入ってきた。

「牝奴隷の乳を搾れば、飢え死にはしねえ。若い人間を捕まえて牝奴隷にできたのは幸運だった。だが、こんな生活はいつまでも続けられねえ」

 ゼーフェリンクは牝奴隷の母乳を搾って食糧としている。母乳は無限に湧き続ける。なぜなら、交尾で呪力を供給し、栄養を与えているからだ。

「地下迷宮は呪い力で充ち満ちてる。自然回復量が消耗を上回っている環境だからこそ成立している芸当だ」

 迷宮の邪悪な力は、ゼーフェリンクの呪力を回復させる。ゼーフェリンクは牝奴隷との交わりで、呪力エネルギーを精液に転換して注ぎ込む。栄養豊富な精液を子宮で受け取った牝奴隷からは良質な母乳が搾り取れる。

 迷宮からエネルギーが供給される限り、無限に続く食物連鎖に思える。しかし、そんな都合の良い話があるはずもなかった。

「射精が終わったら出発だ。ぐずぐずできねえぞ。俺達の体力消耗は少しずつだが確実に増え続けてる」

 体力消耗が自然回復量を上回ったとき、ゼーフェリンクと牝奴隷は飢えを満たせなくなる。

「迷宮の淀みに俺らの肉体が馴染み始めたせいだ。力の濃い深層に進まないと、いつかは枯渇して餓死だ。出口から遠ざかることになるが、もう迷宮を突破する以外に脱出方法がなくなっちまった」

 口には出さないが、先に限界が来るのは子胤を搾り取られているゼーフェリンクのほうだった。牝奴隷のオマンコに搾精で奪われる呪力は増えていた。

 性豪のゴブリン族だからこそ、今でも御し切れているが、ゼーフェリンクが人間の男であれば、数日で枯れ果てて死んでいる。

「あっ♥︎ んぁっ♥︎ あぁっ⋯⋯♥︎」

 淫欲に酔い痴れた牝奴隷は、苛虐心をくすぐる喘ぎ声で啼いた。羊水で満ちた子宮にいる醜悪なゴブリンの赤児達が母胎を腹を蹴る。

(産みたいっ♥︎ ご主人様の赤ちゃん⋯⋯♥︎ ゴブリンの子供っ⋯⋯♥︎ ママになりたいっ♥︎ 群れのママになってゼーフェリンク様を偉大なボスに♥︎ ゴブリン・キングするぅっ⋯⋯♥︎)

 ゴブリン・シャーマンに彫られた畜生刻印は、肉体のみならず精神をも変貌させる。ゴブリンに飼われた牝奴隷で社会復帰できた者は一割に満たない。

 身体に刻まれた穢れの印を削ぎ落とし、強力な記憶消去の治療を行っても、肉体は陵辱の記憶が忘れられない。

 ゴブリンの精液は異種の牝を孕ませ、大量に摂取すると強い中毒性が発揮される。禁断症状が抑えきれず、ゴブリンの精液を求めて、医療院から脱走した患者もいるほどだ。

「おっ♥︎ あぉぅうぅ♥︎ あんんぅうっ♥︎ んぉぉおんぉっ⋯⋯♥︎」

 牝奴隷は四足獣の体勢で子胤を一滴残らず吸い出した。膣道の収縮はいっそう強まり、ゼーフェリンクを逃さない。互いの生殖器が結合し、しばらくの間は繋がったままだ。

「はぁ♥︎ はぁ~♥︎ んんぅうぅぅぅ~はぁ~~♥︎」

 小刻みに全身を震わせ、絶頂の余韻を反芻している。垂れ流れる母乳が、温白色の水溜まりを造っていた。

 牝奴隷が身に着けているネックレスにも母乳が引っかかった。普段は乳間に挟んで隠している大事な首飾り。尊厳ある人間だった頃の名残だ。

 ゴブリンの牝奴隷に堕ちても、この首飾りだけは大事に持ち続けた。摩耗しきった現在でさえ、これだけ死守していた。ある意味では命よりも大事なモノだった。

 ジーサバルト王国に仕える高潔な騎士へ与えられる純銀の徽章。たとえ牝奴隷に堕とされようと、誇り高き騎士だった過去は抱き続けていた。

 子宮から立ち昇る性悦。薄汚れた我が身への悲哀。相反する心情で精神がぐちゃぐちゃに乱される。大粒の涙が頬を伝う。それでも牝奴隷はゴブリンの男根に縋り付くしかなかった。

 ゼーフェリンクと牝奴隷は一蓮托生。一日に一回は交尾をしないと発情が抑えきれなくなる。膣内射精で呪力の生命エネルギーを得られなければ、数日で衰弱死してしまう身体なのだ。

「あぁっ♥︎ んぁっ⋯⋯あぁぁ⋯⋯♥︎」

 ゴブリンの子胤で孕まされた赤児が荒ぶっている。胎動が強まっている。とっくに出産してもいい時期なのに、産まれてくる気配がなかった。

 邪悪な力が充満する地下迷宮は、生命の誕生が禁じられている。遠い昔の忘却された過去、強大な力を持つ大聖者が施した封印のせいだ。

 牝奴隷の胎から、ゼーフェリンクの悪しき子が生まれ出るのは、古代遺跡の封印が解かれた刻。すなわち、邪神の復活が成し遂げられた瞬間なのだ。

「姫様⋯⋯! ウェンディ⋯⋯さま⋯⋯! 逃げてっ⋯⋯!!」

 牝奴隷の呻き声は、地下迷宮の深淵に飲まれた。

 ◇ ◇ ◇

「⋯⋯⋯⋯? クロエ! ねえ、ちょっと待って! 向こうから声が聞こえたわ!!」

「ウェンディ様、立ち止まってはいけません。ここはもう呪われた洞窟城ヘーレンベルクの内部⋯⋯。人間を惑わす邪な霊が跋扈する恐ろしい魔窟です」

 クロエと呼ばれた女騎士は足を止めなかった。片手が塞がるのを承知で、ウェンディの手をしっかりと握り締めている。

「女性の声が聞こえたの⋯⋯。私達の他にも逃げ込めた人がいるのかもしれないわ」

 今にも泣き出しそうな幼い少女の名は、ウェンディ・フォン・ジーサバルト。頭に被せているティアラは王族の証。ジーサバルト王国の姫君だった。

「王城の抜け道を知っていたのは国王陛下だけです。もし声が聞こえたのなら、追っ手の可能性があります。お疲れとは思いますが急ぎましょう」

 王女を護衛する女騎士の名はクロエ・クィンシー。すらりと高い長身、軽装の黒革鎧で覆われているが、大きな胸部の膨らみは隠しきれていない。淫欲をそそらせる豊満な肉付きだが、女騎士の凜々しい目付きは不純な想いを封殺する。

 ――首元で煌めく純銀の徽章は、クロエが王家に仕える忠誠心厚い騎士であると示していた。

「蛮族の軍勢は王城を包囲していました。国王陛下の指示で宮廷魔術師が城内に火を放ちましたが、敵軍にも魔術師らしき者はいるようです。火が収まれば、逃げた者を追うはず⋯⋯」

「父上と母上は⋯⋯!」

「国王陛下と王妃様は王城と命運を共にされたのです。王子様が戦争で亡くなられた今、ジーサバルト王家の血筋は、ウェンディ様しか残されておりません。私の使命は姫様を生き延びさせることです」

 北部高原の蛮族によって、ジーサバルト王国は滅亡の危機にあった。いや、既に滅亡してしまったというのが正確だろう。

 国境の砦が陥落すると蛮族の侵略者は、恐るべき早さで要衝の都市を攻略していった。都市が抵抗すれば略奪され、男は殺され、女子供は奴隷にされる。しかし、降伏した場合は略奪を一切しなかった。

(蛮族の小狡い策略⋯⋯! しかし、効果は覿面だったは⋯⋯。くそっ! 国内の臆病者は次々に降っていった⋯⋯!)

 孤立した王都は大群に包囲され、ついにジーサバルト王国の老王は苦渋の決断を下した。もはや勝敗は明らかだった。王国騎士のクロエも城を枕に討ち死にする覚悟を決めた。

 おそらく武器を捨てた女なら、騎士団に所属していたとしても殺されはしない。しかし、敵国の奴隷嫁になるくらいなら、敵兵を一人でも多く殺して冥府に赴くほうがいい。

 おめおめと生き延び、侵略者の子胤で孕まされ、血筋を穢すのは我慢ならなかった。

「ご安心ください。何があろうとウェンディ様は私がお守りいたします⋯⋯!」

 王国騎士団の特攻に加わらず、大切な王女であるウェンディを連れて大迷宮の地下道にいる理由は、国王と王妃から名指しの命令を賜ったからだ。

 ――王城の隠し道は洞窟城ヘーレンベルクに繋がっている。王女のウェンディが生き延びれば、王国復興の希望は潰えない。騎士クロエ・クィンシーよ。どうか娘を連れて逃げてほしい。

 たった一人残された王女が敵の手に落ちれば、ジーサバルト王国は完全に滅びてしまう。ウェンディを託さされたクロエは教えられた秘密の抜け道を使って、脱出を試みている。

(しかし、よりにもよって洞窟城ヘーレンベルク⋯⋯。どんな怪物が潜んでいるか分からない。姫様を連れて、こんな場所を通りたくはなかった。だけど、この呪われた廃城が私達に残された唯一の逃げ道⋯⋯!)

 ドワーフ族の地下都市を真似て、洞窟に築城されたヘーレンベルクは、王城の地下まで伸びていた。隠し井戸の地下道は、代々の国王に受け継がれた口伝の秘密であった。

 ウェンディの頭上にある黄金のティアラは、聖なる光を放っている。王権の象徴である王冠は、魔窟に潜む怪物を遠ざけると伝わっていた。

 松明がなくとも王冠の聖光が、クロエとウェンディの周囲を照らしてくれていた。

「クロエ! これ? 壁に落書きがあるわ」

 立ち止まったクロエは、ウェンディが指差す方向に視線を向けた。壁面に記された不気味なマーク。意味は分からないが意図は明白だった。

「⋯⋯何かがいるのは確かみたいです。紋章学の知識はありませんが、蛮族だろうと獣の血文字は使いません。緑鬼族⋯⋯ゴブリンの記したものでしょう」

「ゴブリン⋯⋯? ゴブリンって何なの?」

「低劣な亜獣族です。言葉が通じる個体もいますが、理性のないケダモノです。群れになると農村を襲うので、兵士や冒険者が駆除をしています。⋯⋯連中は地下に巣穴を作るそうです。ここに住み着いているゴブリンがいるのかもしれません」

「⋯⋯⋯⋯」

「姫様、そんな顔をなさらないでください。大丈夫です。ゴブリンの背丈は人間の子供くらい。とても弱い生き物です。洞窟城ヘーレンベルクに潜む魔物がゴブリン程度でほっとしました」

「クロエなら蹴散らせるのよね?」

「ええ。問題なく追い払えます。それにゴブリンは臆病ですから、自分より弱そうな相手だけ攻撃します。だから、私といれば襲ってきたりはしませんよ」

 クロエの認識は正しい。ゴブリンは勇気と無縁の醜悪な生物。弱い者を襲って奪うのが種族本能だった。しかし、言葉を翻せば自分より弱いと見做されれば絶対に襲いかかってくる。

(壁に残された獣血の文字⋯⋯。もしかするとマーキングのつもりで書き記した⋯⋯? ゴブリンにそんな知恵があるの⋯⋯?)

 地下迷宮を進んでいるクロエも、それとなく進んできた道に跡を残してきた。蛮族の追っ手がきている可能性があるので、目立つ痕跡は残せない。

 そこでクロエは小石を等間隔に並べるマーキングを置いて、進んできた道が分かるようにしていた。

(ゴブリンが残したマーク⋯⋯。何を意味しているのかしら。 大きな楕円の丸が描かれて、中央に交差する十字⋯⋯?)

 深く考えたところでゴブリンの思考が読めるはずもない。何の意味もない落書きの可能性だってある。持ってきた食料と飲み水はわずかだ。地上へ抜け出す道を見つけ出さねば、地下迷宮の隅で白骨体が二つできる。

「姫様、体力があるうちに進みましょう。運が良ければ一日で洞窟城ヘーレンベルクを踏破できるかもしれませんよ」

 不安げなウェンディを元気づけるつもりで、クロエは軽い冗談を飛ばした。

「――クロエ!! クロエ!?」

 緩みはほんの一瞬。しかし、大迷宮の魔窟はクロエの油断を見逃しなかった。

 一流の冒険者パーティーであれば、必ず一人はいるであろう斥候役スカウトが闇沼の仕掛け罠に気付いただろう。

 あるいは、悪知恵の働くゴブリン・シャーマンが罠を見抜き、シンボルを残しておく。歪んだ大きな丸印、中央に交差する十字。ゴブリンの間では落とし穴を意味する警告のシンボルマークであった。

「しまっ――」

 クロエの下半身は底なしの闇沼に沈み込んでいる。手を握るウェンディが必死に引っ張り出そうとするが、クロエの体重を持ち上げることは不可能だ。

(不味い! くっ! 私の大間抜けめ!! こんな落とし穴に気付かないなんて!! このままだと姫様まで一緒に落ちてしまう⋯⋯!!)

 動揺したクロエは判断を誤る。底なしの闇沼は迷宮に忍び込んだ人間を深層へと落とす罠。脱出は難しいが、命を奪われるほどの危険性はない。

 最悪なのはクロエとウェンディが引き離されること。たとえウェンディを道連れにしてでも、一緒に下層へと落ちた方が良かった。

「姫様! すぐに戻ります! 動かず、そこにいてください!!」

 手を離してしまった。クロエは最善を尽くしたつもりだったが、最悪の結末へと転がり落ちていった。

 クロエは闇沼に呑まれ、残されたウェンディは立ち尽くす。武器を持たず、弱い少女はたった一人で孤立してしまった。

 ――クロエの視点では約一年前に起きた出来事である。

 地下迷宮の下層に落下したクロエは、ゴブリン・シャーマンのゼーフェリンクと遭遇する。相手は体格に劣る矮小な鬼。負けるはずがないと慢心を抱いたのが運の尽きだった。

 女騎士クロエは低劣な亜獣族と見下した緑鬼に敗北した。

 不様な敗北者の末路は、〈牝牛ホルスタイン〉の畜生刻印を彫られた牝奴隷。組み敷かれたクロエは、ゴブリンの醜悪な男根で処女を散らされた。

 迷宮の浅層に残したウェンディを助けるどころではなくなり、辱めの調教を受け、ゼーフェリンクに隷属してしまった。

 身に着けていた黒革鎧は、シャーマンの呪術で鞍に魔改造された。四足獣の体勢でクロエはゼーフェリンクを乗せて歩く。足を止めれば尻を鞭で叩かれた。

 度重なる膣内射精で胎に緑鬼の赤児が宿り、孕み腹は膨れ上がった。一回り大きく成長を遂げた乳房は、止めどなく母乳を生産した。ジーサバルト王家に仕えた高貴な女騎士の面影は消えていた。

 ◇ ◇ ◇

 ゼーフェリンクは、ゴブリン・シャーマンでも優秀な個体だった。冒険者に群れを全滅させられたときも一人だけ生き残った。

 悪運が強いのではない。百戦錬磨の冒険者を出し抜く頭脳があった。紛れもなくゼーフェリンクは実力で生き延びてきた猛者だった。

 群れがのボスが死に、流れ者となったゼーフェリンクは、群れの再建を目論んだ。しかし、その前準備にゼーフェリンクが望んだのは、人間の冒険者を皆殺しにできる強力な呪術だった。

 洞窟城ヘーレンベルクは邪神を封じる遺跡に繋がっている。その噂を聞いたゼーフェリンクは、邪神の力を我が物とするため、地下迷宮に挑戦した。

「くそ⋯⋯っ! この先は無限回廊だ。また同じ場所に戻ってきちまったぜ!」

 大迷宮は時空が歪んでいる。時の流れが一定ではなかった。ゼーフェリンクとクロエは一年近くを洞窟城ヘーレンベルクで過ごしているが、外の世界では数日の出来事かもしれないのだ。

 もちろん、逆もありえる。外では数百年、あるいは千年の時が過ぎている可能性もあった。

(無限回廊⋯⋯? あぁ⋯⋯。ぅう⋯⋯。天井から闇沼の汚泥が滴ってる。覚えのある匂い⋯⋯。ここは私が最初に落ちたところ⋯⋯。私がゴブリンの牝奴隷にされた場所⋯⋯)

 闇沼に落下したクロエが、ゼーフェリンクと遭遇した無限回廊の入り口に戻ってきていた。床には血痕が残っている。

「⋯⋯⋯⋯」

 石床に付着した血は生乾きだ。迷宮の内部でも時間の流れには誤差が生じている。

 血痕は戦いの血飛沫ではなく、クロエが破瓜を失ったときに流れた処女喪失の血。ゼーフェリンクに処女膜を貫かれた際の鮮血だった。

 ――やめろ! 小汚い鬼め! ケダモノ!! 私に近づくなっ!! やめっ! いやぁぁっ!! 痛いっ! あぅうっ! 入ってこないでっ! 裂けるっ! いぃっ! 痛っ! いぃっ! ダメ! ダメダメっ!! ダメぇえええええええええええええええええええええええええええええっ!!

 陵辱の記憶が蘇る。呪術で痺れた身体は、まったく言うことを聞いてくれなかった。身包みを剥がされ、無防備となった股を無理やり開かされた。

 丸見えとなった純潔を守ってきた高貴な女騎士の処女オマンコに、醜悪極まるゴブリン・シャーマンの極太男根が突き刺さった。

「懐かしんでやがるのか? ケケッケケケケ! そういや、ここでお前は最初に名乗ってたよな? 格好付けてジーサバルト王国の騎士だとか何とかよぉ。くひゃっっひゃひゃ! なぁ? え? もう一度、俺様にあの口上を聞かせてくれよ」

「⋯⋯⋯⋯邪魔をするなら王国騎士の剣で切り伏せる。命が惜しければ⋯⋯私の道案内をしろと⋯⋯言いました」

「で、今のお前は何をやってる?」

「牝奴隷です。私は偉大なるゴブリン・シャーマン、ゼーフェリンク様に飼われている畜生の〈牝牛ホルスタイン〉⋯⋯♥︎ ご主人様をお乗せし、乳を搾り出し、子を産み、一生を尽くす下等生物です♥︎」

 胸元に刻まれた〈牝牛ホルスタイン〉の畜生刻印は、禍々しい呪力でクロエの精神を縛っている。

「アナルに挿した牝牛の獣尾プラグが絶対隷属の証♥︎ 私のオマンコをご主人様専用の肉便器ですぅ♥︎ 交尾したいっ♥︎ 私はぁっ♥︎ 偉大なゴブリン族の子胤をいただいてる幸せな牝ですっ♥︎」

「そうだ。牝奴隷クロエ! お前は俺様の精液が摂取できなきゃ禁断症状で狂死しちまう。このクソッタレ迷宮に囚われてる間は、その前に餓死するだろうがな。けひゃっひゃひゃひゃ! 褒美がほしいか? 尻を撫でてやる!」

「あぁっ♥︎ んぁっ♥︎ ご主人さまぁっ⋯⋯♥︎ もっと♥︎ もっとぉぉっ⋯⋯♥︎ オチンポもほちぃ♥︎ ゴブリンの特濃ザーメンをオマンコにっ♥︎」

「ケッケケケケ! 何回だ? 膣内射精は一回きりじゃもう足りないんだろ? 言ってみろ、牝奴隷!」

「さ、三回っ♥︎ オマンコにご主人様の新鮮な射精を三回ほしいですぅっ♥︎ もうっ! 今日の発情が抑えきれませんっ♥︎」

「三回か? 三回も俺様に膣内射精してほしいか? 三回⋯⋯、いやらしい牝奴隷めっ! いいだろう! 今日はよく頑張ったからな。孕んだ子宮に三発! ブチ込んでやるっ!」

 処女を奪われた思い出の場所で、クロエはゼーフェリンクとの交尾を始めた。もはや陵辱で泣き叫んでいた女騎士はいない。ゴブリンの男根に悦び喘ぐ、淫らな牝奴隷が一匹。感悦の涙を垂れ流しながら、艶尻を激しく振り始めた。

「あぁんっ♥︎ んんぁっ♥︎ いぐぅっ♥︎ おまんごぉにくるぅうぅっ♥︎ おぢんぼォ♥︎ しゅごぃいのぉぉ~っ♥︎ ご主人様に捧げるぅうっ♥︎ 奴隷♥︎ 幸せぇっ♥︎ んうぅゅぅう⋯⋯っ♥︎ あっ♥︎ あぁっ♥︎ あぅぅぅっ♥︎ んいぃいぉぉぉぉぉぉぉぉっ~~~~♥︎」

 クロエとゼーフェリンクがいるのは、無限回廊の入り口。先に進み続けても永遠に続く廊下。行き止まりはなく、ひたすら直線が伸びている。

 本来であれば絶対に突破できない深淵の封印。突破する方法は、ジーサバルト王国に伝わる王冠が放つ聖なる光だけであった。

「く⋯⋯、く⋯⋯ろ⋯⋯ぇ⋯⋯?」

 性交に夢中のクロエとゼーフェリンクは、無限回廊の最奥から歩いてくる一人の少女にまだ気付いてない。王族の豪奢なドレスを着た可憐な童女は、王女ウェンディ・フォン・ジーサバルトであった。

 クロエの体感では、王女と離れ離れになってから一年もの時間が流れている。王家直参の女騎士からゴブリンの牝奴隷になり、異種の鬼仔を孕んだ母親となった。しかし、大迷宮の時空は歪んでいる。

 クロエがゴブリンの牝奴隷となって過ごした一年の間、ウェンディが一人きり味わった孤独な時間は――。


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【NTR制裁】弱虫陰キャなボクが強制催眠能力に目覚めた結果 ~いじめっ子の爆乳巨尻ママを孕ませたら、DNA検査で托卵がバレて家庭崩壊まで追いやった話~

 ◆◆◆【生ハメ配信】浮気妻Y子の出産報告◆◆◆ 「視聴者の皆、ひさしぶり~! 生ハメ配信を見てくれてありがとぉ♥︎ 同人AV女優Y子のセックスライブ放送スタートします♥︎」  浴衣姿の爆乳美女がカメラにピースサインを向ける。 「ふふっ♥︎ あんっ♥︎ んぅ~♥︎ 実はもう挿入されちゃってます♥︎ もちろん竿役は人妻オマンコを孕ませまくってるヤリチンのRくんで~す♥︎ 最近になってやっとチン毛...

〈魔法と奇跡のミスティリオン ~最強を喰らう最弱の聖導士~〉【1話】御嬢様がベタ惚れしている少年(♥)

あらすじ人間族が魔法の力を授かってから三千年。大陸随一の魔法大国であるシュトラル帝国に暮らす少年「シオン」は、生まれながらに魔法の才能がない無能力者だった。一切の魔法が使えないシオンは老師の勧めで、聖職者の道を進み始める。魔力を扱えぬ身であるからこそ、誰よりも大聖女の恩寵を与えられたシオンは、魔法を消滅させる〈祓魔の奇跡〉の使い手になった。悪しき魔法使いを...

【聖処女マーテルの懐胎】第一話 プロローグ

 うら若き乙女達の学舎まなびや――パルセノス修道院。 聖女マーテル・フローラが創立し、男人禁域の結界が張り巡らされた聖域。穢れた悪魔が近づけぬ廉潔なる女子修道院であった。 人里離れた奥地の山麓さんろく、俗世との関わりが絶たれた秘境で、二十人の修道女達が聖女マーテルから教えを学んでいる。創始者にして、修道院長を務めるマーテルは、魔神王の軍勢を退けた逸話で知られた偉大な聖者だった。 ...

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