「——有峰養助、お前を怪人災害防止法に基づき、特別閉鎖病院に収監する」
「は⋯⋯? ちょっと待ってください!」
突然、俺の住むボロアパートに押し入った警察官は電子手錠を構える。手首を差し出せとジェスチャーしてくる。
「どぉ、どういうことっすか!? 俺は怪人なんかじゃ⋯⋯うぁあっ!!」
警官隊は俺を床に叩き伏せる。
両手を強引に引っ張り上げられ、電子手錠で拘束された。
「俺の家っすよ! ちょ、ちょっと! 勝手に入らないでください! 俺は何も悪いことはしてないです!!」
「抵抗するなぁあッ! 取り押さえろ! お前の体液から怪人因子が検出されているんだ。怪人化係数はレベルD! 覚醒数値に達している! 安全のために社会から隔離する!!」
警察官は俺の首筋に注射を打ち込んだ。
「うぎゃあぁ⋯⋯!」
痺れが全身に伝播する。
神経がこんがらがる。脳からの指令が上手く伝わらない。
「うそ⋯⋯だ⋯⋯! 俺はにんげぅ⋯⋯!!」
有峰養助は人間だ。
俺は怪人なんかじゃない。だが、警察官は俺を怪人だと決めつけ、どこかに連れていこうとしている。
「見てください! こいつ⋯⋯。怪人化の兆候があらわれています! 部屋にこんなモノが!! あちらこちらに置いてあります!!」
ずかずかとワンルームに踏み込んだ若い警官は、飼育ケースを運んできた。
「なっ⋯⋯。なんだこれは! 気持ち悪い。虫が入ってるじゃないか⋯⋯! 典型的な異常兆候だな。証拠物を押さえておけ!!」
俺の背中を踏み付ける年配の警官は、荒々しく部下に命令を飛ばす
「ペットですよ! ただの昆虫飼育ケースじゃないですか!? 変なものじゃありませんっ!! 俺は昆虫が好きなんです! 実家が養蜂をやっていたから⋯⋯!」
「クワガタやカブトムシならともかく、不気味な蟻を飼う奴がいるか! 怪人化の異常行動だ!! おいィ! 鎮静剤を持ってこい! 追加で打つぞ! 怪人化して暴れ出すかもしれない! 特別閉鎖病院にすぐ収監するんだ!!」
「嘘だ! 俺はまともだ! 迷惑をかけずにひっそりと好きな昆虫を飼うのが犯罪なんですか! ちゃんと! 俺の話を聞いてくださいよォ! 誰か! ひぃ! 助けてぇっ!!」
俺は助けを求めた。
警官隊の後ろに少女が立っている。年齢は12歳前後であろうか。どこかで見た記憶がある。
「俺は人間だ! 怪人なんかじゃないよ!! きっ、君なら! 君は分かるだろ!!」
少女は冷めた視線を俺に向けている。
まるで車道脇のドブに投げ捨てられたゴミを見るような目だ。
侮蔑の感情が込められていた。
誰も俺の声なんか聞いちゃいない。
確かに俺は社会の底辺だ。大学に進学できず、正社員にもなれなかった。友人や恋人もいない。掃除夫のアルバイトを週4でこなすフリーター。
趣味はアリバチの飼育。飼育ケースの昆虫たちを静かに愛でる。
それだけが俺の小さな幸せだった。
「俺は⋯⋯誰にも⋯⋯迷惑なんかかけてないっ⋯⋯!! なんでだよぉ⋯⋯!!」
自分がよく分かってる。俺は立派な人間じゃない。
俺と同い年の奴らは、家庭持ちの父親だ。社会を支える大人。俺はずっと幼稚な子供のままだ。
——でも、仕方ないじゃないか。
努力ができないんだ。頑張れば報われるかもしれない。でも、できない奴だっている。それが俺なんだ。
それでも、せめて、誰にも迷惑をかけないように生きてきた。
自暴自棄になって八つ当たりなんかしない。だって、俺が自堕落なのは俺が選んだから。
親のせいでも、環境のせいでもない。俺は社会を憎んだりしなかった。
成功した奴らへの劣等感はある。
俺は負け組だ。でも、勝ち組を妬んだりしない。
そいつらは俺にできない努力をしてきた。だから成功したんだ。
成功を掴み取ろうとさえしなかった俺は、勝ち組を羨む資格さえない。
欲しがろうとさえしなかった弱虫だ。
「こんなのおかしいだろ⋯⋯! 何も悪いことしてないのにっ⋯⋯! どうして⋯⋯!! なにかの間違いだ! たすけてくれよぉ! アンタ達は弱い人間の味方だろ!! 何でこんなことするんだよぉ!」
俺は叫んだ。
取り押さえる警官。そして、俺を見ている少女に訴えた。
「きっしょ⋯⋯! なにこのオッサン。薄汚いから、はやく連れて行ってよ。マジで不細工でキモい」
「⋯⋯ぁ⋯⋯あぁあぁぁ⋯⋯!」
「うわぁ。大人のくせに泣いてるし⋯⋯。なんか臭い。漏らしてる? ねえ、お巡りさん。もう怪人として処理しちゃう?」
俺は少女の名を知っていた。
——魔法少女アリスティナ。
俺の住むN市を担当としている魔法少女。人口密集地の大都市では怪人災害が頻発する。
社会の安全と秩序を維持するため、政府は警察組織に新たな部署を新設した。
怪人災害対策部、魔法少女支援課。
怪人に唯一対抗できる魔法少女をサポートする治安維持組織。
掲げる正義は怪人災害の未然防止および最終解決。
「⋯⋯え⋯⋯ぇ⋯⋯なんで⋯⋯? 助けてくれないのかよぉぉ⋯⋯! うぅぐぅぅうう! うわあぁぁぁぁ!」
アリスティアは魔法杖を俺に突きつけた。
ゴキブリに殺虫剤スプレーを向けるかのような冷酷な瞳。俺は人間扱いされていなかった。
「うるさ。マジでキモい。こういう弱虫は生理的に無理! やっちゃっていい?」
「あらあら、ダメですよ。アリスティアちゃん。まだ被害が出てません。勝手に処分すると法的な問題があるので、このまま閉鎖病院に収監しましょう」
アリスティアに付き添う婦警は、半笑いで制止する。
「ふーん。アレ。治療できるの? あの気持ち悪いのが?」
「治療は無理でしょうね。社会復帰した例を私は知りません。収監されたらずっと檻の中です。怪人化したところで、大した被害は出せないでしょうけどね。——だって、社会にいたころから役に立ってないゴミですから」
「どうせ治療したって無駄なのにね。まさしく税金の無駄じゃん? 消しちゃおうよ。社会のために!」
「研究用の被検体にはなるんですよ。怪人は死ぬと身体が塵になって消えてしまうので、生け捕りは貴重です」
「ならいっか。こんなキモ男はいなくなったって誰も困らないしね。彼女とか一生できなさそう。ぷぅーくすくすっ! 一生童貞のキモオタ君じゃん。こいつ。存在自体が超めーわく! 生まれてこなければ良かったのに!」
俺は理解した。
俺は守られる弱者に含まれていない。社会の邪魔者なんだ。
俺みたいな社会不適合者から、稀に怪人に変異する人間が現れる。
体質者は百万人に一人。危険な怪人予備軍を見つけ出すため、政府は年に一度、国民の血液検査を実施する。
血中にマイナスの魔法因子を含有する人間は、怪人化係数が高い。
基準値超えの人間は、閉鎖病院に強制収監され、社会から隔離される。
一方、数百万人に一人の出現率で、プラスの魔法因子を持つ乙女が現れる。魔法能力をもって生まれた娘達は、人々から魔法少女と呼ばれている。
「有峰養助! 怪人災害防止法により、怪人化係数が安全数値に下がるまで人権を停止! これより治療のため、閉鎖病院に送致する!!」
「あぁ⋯⋯! うわぁぁっっっっぁぁぁあーー! やめろっ! 俺は人間だ!! 誰かを襲ったりなんかしないぃ! 俺の話をぉ! ぢゃんど話をきいてぐれよっぉぉぉ!!」
「五月蠅い! 大人しくしろ!! 鎮静剤を追加でもう一本だ!」
「うぁぁっ! うぎゃっ!!」
「よしっ! 暴れないように痛めつけてやれ! 大人しくなったら護送車に詰め込むぞ!」
警察官から袋叩きにされた。
傷だらけになった俺は引きずられていく。怪人収監用の護送車に放り投げられる。
俺は初めて他人を憎んだ。
どれほど辛い目に遭おうと、俺は誰かを呪ったりはしなかった。ダメ人間だとしても善人でありたかった。
敗北者の人生だ。見栄えのない人間。だけど、俺は善人だという誇りを抱いていた。
俺に残っていた唯一の尊厳だった。
「ねえねえ。お巡りさーん。今夜ね。テレビ局の取材があるから帰っていい? ちょっとスケジュールがきついんだよね〜。ほんと、ゴメン!」
「万が一に備え、魔法少女に護送してもらう規則ですが⋯⋯。まあ、そういう事情なら⋯⋯うん、仕方ないですな! 広報活動も大事なお仕事ですからね!」
野太い声に似合わない浮ついた口調だ。
俺を叩き伏せていた男性警官は、年下の幼女に鼻の下を伸ばしている。声だけで外の状況が分かった。
「さっすが! 話がわかるお巡りさん♡ 善良な市民の味方〜♡」
あの警官のほうが、俺なんかより変態だ。
アリスティアは小学校高学年くらいの少女。青臭いメスガキに擦り寄られて、警官は頬を赤く染めてる。
「放送は翌週の月曜日だからちゃんと見てよね! 魔法少女をサポートしてくれる警察官の活躍もちゃんと紹介してくるから!」
「アリスティアちゃん。私は手続きがあるので、閉鎖病院まで付いていきます」
「えぇ! 友香子さんも一緒に来れば? 対談相手はARAREの佐倉井くんなんだよ! わざわざ東京から来てるんだって!」
「まさか人気アイドルの? いいなぁ。アリスティアちゃん⋯⋯! 羨ましい! 報道キャスターが佐倉井くんってことは、ニュース・ハンドレッドの特集に出るのね? 佐倉井きゅんのサイン欲しいかも⋯⋯! う〜ん。困っちゃう! どうしよ! 一緒に行きた〜い!!」
アリスティアの隣にいた婦警だ。ARAREは、俺でも知ってる人気アイドルグループだ。
たしか佐倉井とかいうイケメンのリーダーは、報道番組のキャスターをしていた。
「こらこら! まだ仕事中だぞ。まったく!」
車外から聞こえてくる陽気な会話。魔法少女と警察官達は和気藹々と笑っている。
(ふざけるな⋯⋯! 俺をこんな目に遭わせた奴らが⋯⋯!! どうして平然と笑っていられるんだ⋯⋯!)
両手を電子手錠で拘束された俺は、悔し涙を流していた。激しい憎悪が俺の肉体を満たしていく。
「人で無しめ⋯⋯ぅ⋯⋯うぅぅぅ⋯⋯!」
エンジンがかかり、護送車が発進する。そのとき、俺は異変に気付いた。
(なんだ? 俺の指先で何かが動いてる⋯⋯)
両指の先端部。爪の隙間で何かが動いている。最初はゴミが挟まっているのだと思った。だが違う。黒い蠢きは生きていた。
(まさか虫⋯⋯? アリバチだ。飼育ケースから出てきたのか? いや違う!)
俺が飼育していた愛おしいペット達。1匹や2匹じゃない。数十匹のアリバチが指先から湧いてくる。
——俺は理解した。ずっと抑え込んでいた何かが解き放たれた。
「はっはははは⋯⋯。ははははははっ⋯⋯! くっはっははははははははは!! あひゃっひゃひゃひゃ!!」
俺は一匹じゃない。大切に育てた家族がいる。
「聞こえるぞ。あぁ、聞こえる。お前達の声が分かる⋯⋯!」
俺がワンルームの部屋で飼っていたアリバチ達。魂が繋がった眷族は、俺の言葉を理解してくれている。
「今まで悪かったなぁ⋯⋯。我が侭に付き合わせて⋯⋯不自由だったよな。うんうん。そうだな。ごめん。誰にも迷惑をかけたくないから、ずっとお前達を飼育ケースに閉じ込めてたんだ。でも、自由に生きたいよな? 覚悟を決めた。——俺は羽ばたくよ。お前達のために!」
アリバチの雌は羽根が生えていない。だから地ベタで餌を探してる働き蟻蜂は、よくアリに間違われる。でも、ちゃんとお尻に針がある。
翼が生えているのは雄だけだ。
俺の飼育していたアリバチは雌しかいない。何度か飼育ケースに雄を入れてやったが、毒針で殺されていた。
「お前達だけだよ。一途なんだな。⋯⋯ありがとう。愛しているよ」
俺は召喚したアリバチの群れを愛でる。そして人気のない道路まで護送車が移動したら、運転手を襲えと命じた。
——週明けの月曜日。
魔法少女アリスティアのテレビ特集は、緊急ニュースで放送延期となった。閉鎖病院に移送中の男が怪人化。護送任務にあたっていた警察官が襲われ、死傷者が出たのだ。
死者2名。重傷者4名。行方不明者1名。
N市は怪人災害注意報を発令。夜間の外出を控えるように求めた。
魔法少女支援課の警察部隊は、山間部に逃げた怪人を追う。怪人に拉致された婦警を救出するため、総動員で追跡している。
警察は間抜けだ。いつまでも俺が山中にいるわけがない。
怪人化で知能が劣化する奴らもいるらしい。だが、俺の思考回路は鈍っていない。人間だったころの記憶だってちゃんとある。
人間の有峰養助は死んだ。
——俺は昆虫怪人ベルベットに生まれ変わった。
尊厳を踏み躙り、平穏を壊した奴らに俺は復讐する。
◇ ◇ ◇
「事件発生から2日が経ちました。N市に出現した昆虫怪人の追跡は続いています。生存者によると怪人はベルベットと名乗り、魔法少女支援課の女性警官1名を拉致。現在にいたるまで逃亡しています」
スマートフォンに映ったイケメンのキャスターは、N市で起きた怪人災害の内容を読み上げた。
ニュース・ハンドレッドは、報道とバラエティを混ぜ合わせた番組だ。若年層にニュースを届けるため、人気アイドルグループARAREのリーダーが司会をしている。
「今日のゲストは怪人災害の専門家、有栗嘉節さんです。さっそくですが有栗さん。今回の怪人は何を目的としているのでしょうか?」
「怪人の行動原理は不明です。まさに支離滅裂。元人間ですが、昆虫型の怪人は知能の退化が著しい。統計によると、約半数の怪人が人語を失います。巨大なカマキリと思った方がいいでしょう」
馬鹿な専門家が、それらしい口調で的外れな解説を披露している。
笑ってしまう。俺はお前より遥かに賢い。カマキリと同レベルなのは人間のほうだ。
「なるほど。N市に現れた怪人はベルベットと名乗っています。これは珍しいケースなのですか?」
「愉快犯的な行動で、目立とうとする怪人もいます。稀ではありますがね」
「今のところ、市民の被害は確認されていませんが、護送にあたっていた警察官2名が死亡し、重軽傷者は4名。女性警官の佐々木友香子さんが拉致されています」
婦人警官の佐々木友香子は魔法少女アリスティアの補佐主任だ。
歳は23才。初体験は高校2年生のとき。夏祭りの夜、同級生の彼氏に処女を捧げている。
高校卒業後は父親と同じ警察官の道に進んだ。魔法少女支援課に配属。約2年前、アリスティアの担当に抜擢された。
高校から付き合っている彼氏とは、婚約をしている間柄。お互いの両親に報告する時期を見計らっている。
テレビ取材を受ける友香子の彼氏が映し出される。怪人に拉致された恋人の生存を信じ、救出を訴えている。
俺は友香子の顔を掴み、恋人の間抜け面を見せてやった。
「——ぁ♡ あぁっ♡ あっ♡ あぁっ♡」
乏しくなっていた友香子の反応が強まった。両目から涙を流している。真面な言葉を使えなくなっているが、まだ友香子の人格は残っている。
カメラがニューススタジオに戻り、再びキャスターの佐倉井と専門家の有栗が映る。
「なぜこんな惨事になったのでしょうか?」
「私が思うに、ここまで大きな被害が出たのは、魔法少女の同伴がなかったからです」
その通りだ。馬鹿な警察と間抜けな魔法少女がメディアの取材を優先したから、俺は楽々と逃げ出せた。
「こうなったのは全部、アリスティアのせいだ。恨むなら、あのメスガキを恨めよ。友香子」
「あふぅ♡ あんぁあ゛ぅぁっ♡ あぅうぅっ♡ あんんぅぉっ♡」
「お前が泣き叫んで助けを求めている間、魔法少女アリスティアは、あのイケメンアイドルと談笑してたんだ。善良な市民を守る正義の味方だってなっ! くひゃっひゃひゃひゃ!!」
友香子の乳房を鷲掴み、男根を突き上げる。女にしては贅肉が少ない。きっと警官だから鍛えているのだ。
怪人化していなければ、筋力の劣る俺では押さえ込めなかったはずだ。
「無能な警官隊はまだ山間部を探してやがるぜ。くひゃっひゃひゃ! なんで助けにこないんだろうなぁ? 恨め! 恨めっ! 憎しみを滾らせろ!!」
メスガキをなだめて、護送に同伴させていれば、こんな事態にはならなかった。
俺が何も出来ないと見くびった。
愚かな選択が今の災禍を招いた。
俺は昆虫怪人ベルベット。魔法能力者の怪物。人間に俺は止められない!
「いいですか。佐倉井さん。怪人は魔法災害とも呼ばれます。魔法はあらゆる科学法則を無視します。つまり、物理的な攻撃がまったく効かない」
「銃火器での鎮圧は難しいと?」
「難しいのではなく不可能です」
専門家の有栗は断言した。正しい。それについては間違いない事実だ。
「日本の警察官は拳銃で武装していますよね? でも、それは対人武器。怪人の魔法バリアは物理突破できません。サブマシンガンやロケットランチャー、果ては核兵器だろうとね。魔法は物理的な干渉の一切を遮断できる」
俺は眷族のアリバチで運転手を攻撃し、護送車を事故らせた。外に抜け出した俺を拳銃で撃った警官がいた。
俺の眉間に向けて連射した。だが、皮膚に当たった銃弾は砕け散った。
人間の犯罪者に銃は有効だろうが、怪人化に対しては無力なのだ。
「怪人に対抗できるのは、魔法少女だけです。だから、怪人と遭遇したら逃げてください。完全武装の軍隊だろうと怪人には勝てません」
「N市には魔法少女アリスティアがいます。事件当日は非番だったため、怪人出現の際に出動できなかったと警察は発表しています」
「ええ。仕方ないことです。魔法少女にも私生活があります。魔法能力者というだけで普通の少女なんですよ。学校に行って、勉強だってしないといけない」
魔法少女の正体は秘匿されている。メディアで報じられているアリスティアは変身後の姿だ。魔法の力で、身元が分からないようにしている。
(⋯⋯だが、魔法少女支援課でアリスティアのサポートをしていた友香子なら知っているはずだ!)
まだアリスティアの情報を聞き出せていない。
魔法少女の本名、家族構成、通っている学校。身元に関する情報を得られれば、復讐のチャンスが巡ってくる。
「気がかりなのは、怪人に拉致された女性警官の安否です。怪人退治と並行して、魔法少女アリスティアは、佐々木友香子さんの救出に全力を尽くすとコメントしています」
「女性警官の無線機が落ちていた付近を重点的に捜索すべきです。拉致・拘束・監禁などが発生してから72時が経つと、生存の見込みが絶望的となります」
「一刻も早く怪人が退治され、拉致された女性警官佐々木友香子さんの救出されるといいですね」
「ええ。まったくです。今回の怪人は既に警官を2人も殺害している。市街地に侵入させれば被害が拡大してしまいます」
「ありがとうございました。有栗さん。事件につきましては、情報が入り次第お知らせいたします。それでは次のニュースです。国防軍の創設を巡り、国会で与野党の対立が——」
俺は盗んだスマートフォンの電源を落とす。
警察やメディアの奴らは、俺がまだ山間部にいると思い込んでいる。護送車から脱走し、友香子を拉致した俺はN市の繁華街に向かった。
(俺はずっと掃除夫のアルバイトをしていた。だから、N市の地下に、無計画な地下通路があるのを知ってる⋯⋯!)
山間部からN市の中心部を通り、河川に水を流す無数の通り道。迷宮のような暗渠排水路に俺は潜んでいた。
「気温が一定。適度な湿り気。外敵の侵入を防ぐ複雑な構造⋯⋯! 地下鉄の排水とも繋がっているから携帯の電波も拾える! 俺の巣を作るのに最適な環境だ!!」
昆虫怪人となった俺は、自分の魔法能力を試している。
(羽根の生えた雄のアリバチ。それが怪人ベルベットの本性! 己の血肉から〈働き蟻蜂〉を召喚する魔法! 1匹1匹の眷族は小さく弱いが、群団となれば人間を囓り殺せる!!)
俺を閉鎖病院に収監しようとした警官どもは、鼻や耳の穴から侵入した〈働き蟻蜂〉に、脳を食われて死んだ。
(捕食寄生! 昆虫怪人である俺の固有魔法! 人体に蟲を侵入させ、脳髄や神経に寄生し、ゾンビのように操る!!)
警官を皆殺しにせず、生存者を残した理由だ。現在の医療技術で、俺の眷族に寄生された人間を救う方法はない。
(あるとすれば魔法。魔法少女の使う魔法なら、怪人の魔法に対抗できるだろうな)
俺は間抜けじゃない。すぐに魔法少女アリスティアと戦えば、俺は負けてしまう。
魔法の力を蓄える。あのメスガキを屈服させるため、怪人の力を高めるのだ。
「あぁうぅぁ〜♡ あぁっぁぁああぁ〜♡ あっぁううあぁぁぁぁぁ〜♡」
俺は生まれて初めて本気で努力している。練習と鍛錬は大切だ。
アリやハチは社会性昆虫と呼ばれる。
群団は卵を産む女王を頂点とする。労働階級の〈働き蟻蜂〉が餌集めや子育てを担当する。
産卵は女王だけが行う。しかし、女王は永遠には卵を産めない。老いた女王は役目を終え、〈働き蟻蜂〉から餌をもらえなくなる。
女王の末路は餓死だ。だが、死ぬ前に老いた女王には役目がある。
雄の蜂は、交尾の練習台に老いた女王を使う。生まれたばかりの雄は、新女王に種付けする役目を持つ。
女王の最期は、交尾の練習台となって死ぬ。
「身体の動かし方が分かってきた。お前は最高の練習台だぞ、友香子!」
昆虫怪人となった俺の身体は、表皮が甲殻に置き換わった。脱皮を繰り返し、人間の姿を捨てた。屈強な昆虫の肉体は、魔法力が宿っている。
「あん゛ぅぉあっ♡ あんぅぅう♡ あんぁああぁー♡」
人間だったころ未使用だった男根は、細長い生殖器に変貌した。亀頭は刺々しい。棘の生えた棍棒を思わせる。
「尻穴にぶち込むぞ。しっかり受け止めろッ!!」
射精すると同時に、俺は背中から生えた4枚の翅を動かし、重厚な羽音を発生させる。生殖器の輸精管が「ビクッ! ビクンッ!!」と脈打った。
友香子は四つ這いで、白肌の尻を突き上げている。
背後から覆い被さる俺は、友香子の直腸を白濁液で膨らませる。
唯一無二の雄である俺は、交尾で、群団を成長させねばならない。だが、童貞の俺は女性経験がなかった。
「約束通り、膣穴には挿れない。友香子は俺の練習台だ。肛門交尾で苗床にしてやるぞ」
半透明の翅を広げ、友香子にマウンティングする。召喚した〈働き蟻蜂〉を侵入させ、脳や神経に寄生させている。
「あぁ⋯⋯あんぁぁ⋯⋯♡」
かろうじて自我は残っているようだ。
捕食寄生の魔法で、身体の自由は奪っている。
体内に潜む寄生蟲は、恍惚と悦楽で宿主の抵抗心を麻痺させる。
俺と友香子の交尾は終わらない。睡眠時だろうとチンポはアナルに挿入したままだ。腸内に注がれた大量の精液で、友香子の腹は膨れ上がっている。
「くひゃっひゃひゃ! 妊婦みたいなボテ腹だ。いや、友香子は孕んでたな。さっき番組に出てた恋人の赤子なんだろ? 妊娠1カ月未満で、まだ誰にも言ってないんだよなぁ?」
友香子は恋人の子供を身籠もっていた。〈働き蟻蜂〉に寄生させるとき、お腹に赤ちゃんがいると懇願してきた。
馬鹿な女だ。助けを求める俺を社会のゴミだと切り捨てたくせに。怪人になった俺は、人間なんかに同情しない。
「安心しろよ。子宮には手を出してない。アナルは堪能させてもらってるけどなっ! くひゃっひゃひゃ! こんだけガバガバになったら、もう使い物にならないだろうなぁ!」
俺のチンポで貫かれた友香子の肛門は、括約筋が断裂している。もはや本来の用途では使用できない。だが、何一つとして問題はなかった。
「友香子には〈兵士蟻蜂〉を産んでもらう。昆虫怪人となった俺の固有魔法は捕食寄生だ」
「あぁ⋯⋯⋯♡ んぁやぁぁんぁ⋯⋯♡」
「友香子の肉体を化蛹にしてやる。母胎は兵士の蛹だ。安心して恋人の赤ん坊を産め。子宮の子供は、昆虫怪人ベルベットの奴隷兵士になるのだ!」
俺は交尾活動を再開する。友香子の乳房を掴み、尻穴に激しく男根を撃ち込む。
友香子は全身を揺すられ、精液ボテの孕腹がたぷんたぷんと波打つ。助けを求めようと口を開くが、喘ぎ声しか出てこない。
「あうぅあ゛あぅううあぁぁ⋯⋯♡ いぁぁやぁぁあぁ⋯⋯♡」
俺は友香子を犯し続けた。
復讐は必ず完遂する。奴らは平穏に暮らしていた俺を嘲笑った。クズどもを叩き潰す。
俺の童貞は魔法少女の処女オマンコで卒業する。魔法少女アリスティアを辱める日までは、婦人警官のアナルで我慢してやる。
(怪人魔法を極めれば、魔法少女にだって対抗できるッ!!)
それから数週間、俺は地下水路で友香子との交尾を続けた。
完全に自我が壊れてはつまらない。正気を維持させるため、盗んだスマホでニュース・ハンドレッドのネット放送を見せた。
見当違いの山間部を必死に探す警官隊。日に日に、行方不明となった友香子の生存を絶望視する世間。
ちょうど2週間目、警察官である友香子の父親が記者会見に現れ、「たとえ亡骸だけでも取り戻してほしい」と涙ながらに訴えた。
怪人に攫われた友香子は死んでいる。親族はそう思い始めた。だが、まだ友香子は生きている。
飲まず食わずで生きているのは、俺がアナルに注入する精液のおかげだ。俺の精子を吸収し、友香子は生かされる。
(そろそろだな。怪人魔法の感覚は掴めてきた。時期がきたら、友香子との交尾結合を解除する)
俺は盗んだスマートフォンの電池残量を確認する。5%を切っている。地下鉄の携帯電波を拾えるが、充電環境はない。
カメラの動画モードを起動する。地下は暗いので撮影するにはライトも必要だ。
「——愛しの眷族よ。このスマホを向こうの配管に差し込んで固定しろ。俺と友香子の交尾姿をインカメラで撮影する」
呼びだした〈働き蟻蜂〉にスマホを運ばせる。
友香子の腹は精液ボテで数倍に膨れ上がっている。
俺と友香子は一心同体だ。アナルにチンポを差し込み、輸精管を直腸に通した。挿入してから、ずっと繋がったままだ。
「友香子。スマホのカメラを見ろ」
眠っていた友香子を起こす。挿入したチンポで臓腑を刺激すれば必ず目覚める。
「あぁぁ⋯⋯ぁあぁあああああぁ⋯⋯!」
スマホに映し出された自分の肉体を見て、友香子は発狂した。
強く揉まれすぎて、垂れ下がる乳房。腸に詰め込まれた精液で、水風船のように膨張した腹部。体内に侵入した〈働き蟻蜂〉は脳髄と神経に巣を作った。
漆黒と黄色の甲殻で覆われた昆虫怪人は、誇らしげに四枚の翅を広げる。
「胎児の遺伝子改造が終わった。魔法少女アリスティアに動画を送り付けてやる。宣戦布告のメッセージだ」
俺は友香子の子宮に怪人魔法を注ぐ。
2週間かけて、アナルに蓄えた大量の怪人精液。身体に寄生させた蟲による肉体改造。子宮に眠る人間の胎児を変態させる準備は整った。
「あ゛ぁあぁぁあぁーー! だめっ! だめぇええぇええーーっ!! こわれうぅうあうっ! あぐぅあうあぅぅうあうぁあうあうぁぁぁーーー!!」
「友香子っ!! 昆虫怪人ベルベット様の〈兵士蟻蜂〉を産め!!」
「んあぁおぉあお゛っ! ん゛ぅうぶぅぅぅぅううふぅうぅ〜♡ あぁぁ⋯んあひしぎぃぃぁぁぁぁあぁ⋯⋯♡」
淫乱なアクメな顔で、友香子は嬌声をあげる。俺は媚肉の実る女体を愛でた。ハメ撮り動画を送り付ける奴らに誇示する。
魔法少女アリスティアをサポートし、魔法少女支援課の広報だった美しき女性警官。佐々木友香子は怪人の性奴隷に堕ちたのだ。
——〈働き蟻蜂〉は、録画ボタンを押した。
◇ ◇ ◇
魔法少女アリスティア。その正体は神月茜。N市内の私立学校に通う小学6年生だ。
魔法少女に変身する前の茜は、黒縁眼鏡をかけた地味目の少女だ。アリスティアは派手な金髪碧眼だが、茜は普通の日本人と同じ黒髪黒目だ。
学校では学級委員長を務める優等生。休み時間は物静かに図書室で本を読んでいる。底抜けに明るく、社交的な魔法少女アリスティアとの共通項は少ない。アリスティアと茜で似ているのは体付きくらいだ。2人を見比べても、同一人物だと気付く者はいない。
そもそも魔法少女の衣装には、認識阻害の効果があった。テレビや新聞記事に載ったアリスティアの容姿だけで、正体を探るのは不可能だ。
魔法少女アリスティアの補佐主任、佐々木友香子が行方不明となって2週間近く。地元警察の怪人対策本部は、有力な手がかりを掴めていなかった。
魔法少女の出動は、怪人の居場所を特定できてからだ。
茜は警察から連絡を待ち続けた。連れ攫われた友香子を助けたい想いは強まる。
「は⋯⋯? うそ。なにこれ?」
下校途中、スマホが鳴った。奇妙な動画が届いている。連絡用メッセージアプリは、魔法少女支援課からの連絡が届く。怪人の居場所を突き止めた連絡だと思って、期待して動画メッセージを開けた。
——だが、スマホの画面に映ったのは薄暗い地下の光景だ。
耳障りな虫の羽音。コンクリートの地面に水滴が落ち、水音が反響する。それとは別に、苦しむ獣の息遣いが聞こえた。
スマホのカメラ照明が点灯する。荒々しい喘ぎ声の正体が曝かれた。
「友香子さん⋯⋯!?」
怪人に拉致された友香子が全裸で立たされていた。
髪はぼさぼさに乱れ、瞳から生気が失せている。
照明の光度が徐々に上がっていく。女性器の周囲に茂った陰毛がよく映っていた。
ブラジャーで留められていない乳房は、突き出た孕み腹に垂れかかっている。
(友香子さん⋯⋯? うそ。どうしてお腹が膨らんでるの⋯⋯!?)
友香子の背後にいる昆虫怪人は妙な動きを繰り返す。友香子のお尻に自分の股間を擦り付けているようだ。
身を捩らせる友香子は苦しそうに呼吸している。丸々と膨張し、破裂寸前のボテ腹は重たそうだ。昆虫怪人が腰で突く度に揺れている。
「見ているか? 魔法少女アリスティア。俺は昆虫怪人ベルベット。くひゃっひゃひゃ!」
黒と黄の甲殻外皮で覆われた巨大虫の怪物だった。鋭い顎牙で威嚇する。
「いい具合に肥えてるだろ? お前のサポートをしてた友香子だぜ。可愛がり過ぎて、オッパイがこの通りだ」
前脚で友香子の乳房を持ち上げる。
形の整っていた美乳は昆虫怪人の容赦ない陵辱で崩れ、胸肌は傷だらけだった。
「友香子の胎にはガキがいる。高校時代から付き合ってる彼氏とのガキだ。俺の怪人魔法で友香子の身体を魔改造した。この2週間、友香子のアナルに俺の精子、つまり怪人因子を注ぎ続けた。この膨れ上がった見事な孕み腹が証拠だ。くひゃっひゃひゃ!」
ベルベットは友香子の両腿を持ち上げる。脚をM字に開かせ、恥部を見せつけた。
「俺のチンポと友香子のアナルが見えるか? 繋がりっぱなしなんだぜ? 警察が無駄な捜索活動している間、ずっと交尾してた。あひゃっひゃひゃひゃ! 友香子がこんな身体になったのは、お前らが無能だからだ! くひゃっひゃひゃ! 人間社会の上部にいる連中もたいしたことねえなぁっ!」
昆虫怪人の生殖器は、凜々しかった女性警官の尻穴を屈服させている。
強固な交尾結合から逃げ出すのはまず不可能だ。ベルベットが引き抜かない限り、絶対に交尾結合は解除されない。
「俺の怪人魔法を実演してやる。捕食寄生! 人間の体内に眷族蟲を侵入させ、人体を造り変える! 俺は友香子の胎にいるガキを〈兵士蟻蜂〉に変異させた!!」
ベルベットは股間を突き上げる。アナルをかき混ぜ、友香子に出産を促した。
「あぁはぁんっ♡ んぁあぅう゛あぁぁぁ〜♡ あぁひゃんっ♡ んひィ♡ あぁんぁあゆぅうぅ〜♡ んあぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜♡」
友香子は涎を撒き散らし、淫らに喘ぐ。背面立位のアナル責めで、肢体をくねらせ、よがり狂う。陰核の包皮が開く。膣口の淫華は勃起している。垂れ下がる母乳から、温白色のオッパイミルクが噴き出した。
「産み落とせッ! 魔法少女アリスティアに見せつけてやれ! 昆虫怪人ベルベットの忠実な下僕が誕生する光景をっ! うぉぉおおぉおぉおぉぉぉおぉーーっ!!」
ベルベットは怪人因子を注入する。チンポの輸精管から精子が濁流となって流れ込む。全力の怪人魔法を身に注がれた友香子は、雌の淫声で絶叫する。
「ああぅぅううぅぅぅう゛ぅうう〜〜〜♡ 赤ぢゃんぅぅぅ産んぢゃうっぅうううぅぅぅうぅうぅ〜!!」
友香子の膣が「くぱぁ♡」と開口する。黄緑の不気味な体液が排出された。おそらくは破水だ。人間の体液とは程遠い。昆虫の繭を踏み潰すと出てくる組織液と似ている。
「あぁぅぅんんっ♡ んおぉぉぁ〜! ああぅぅうあぁぁぁあ゛ぁううあぅぅあうぅ!!」
胎内の羊水を吐き出し終えた。黒い陰毛の茂った友香子の膣から、胎児の頭部が現れる。
産まれた赤子は〈異形の怪物〉だった。頭に触角が生えた蟻蜂女。
性別は雌らしく、人間と同じ乳房と女性器。顔立ちは整っている。しかし、発達した尾骨から生えた毒針、甲殻を纏う節足の四肢。紛れもなく、産まれた赤子が化け物だと証明していた。
「——全てお前のせいだ。魔法少女アリスティア。俺の生活をぶち壊した。復讐するため、俺は怪人になった」
ベルベットは友香子のアナルから生殖器を引き抜いた。交尾結合の解除は2週間ぶりだ。肛門括約筋が断裂し、ガバガバになっている友香子の尻に粘性の唾液を塗る。
友香子の腸は排泄臓器の役目を終え、貯精器となっている。
「友香子の産んだ〈兵士蟻蜂〉は、母胎の体液で育つ。この垂れ乳から母乳が出ている間は大丈夫だが、その後は⋯⋯分かるよなぁ?」
産まれたばかりの赤子は友香子の乳を啜っている。
「〈兵士蟻蜂〉は友香子の血肉を食らう。俺を倒し、友香子を救い出したいなら、俺の巣穴に1人で来い! いいか? お前一人でだぞ。警察や他の魔法少女に連絡したら、俺は友香子を殺し、N市から逃げる。位置情報を警察に伝える器具は外せよ」
ベルベットはカメラに勃起したチンポを押し付ける。クローズアップで映し出された生殖器は、怪人にふさわしい極悪な凶形だ。細長く、先端の亀頭には棘が生えている。ミミズのような輸精管が尿道から幾本も伸びていた。
「逃げるなよ。魔法少女アリスティア! くひゃっひゃひゃ!」
動画を見終わったタイミングで、テキストメッセージが送られてきた。
呼び出し場所はN市繁華街の地下水路。
車道の雨水を流す側溝の近くに入り口があると記されていた。
「呼び出すなら時間もちゃんと指定しろよ。やっぱバカ虫じゃん。あいつ」
茜は吐き捨てる。怪人に対抗できるのは魔法少女だけだ。警察に伝えたところで戦力にならない。一刻も早く友香子を救い出す。答えは決まっていた。単身で乗り込み、怪人ベルベットを退治する。
「——魔法変身」
神月茜は黒縁の地味眼鏡を外し、魔法少女アリスティアに変身する。体内に抑え込んでいた魔法力を開放し、魔力で衣装を構築する。
怪人がそうであるように、魔法少女の衣装は物理攻撃を遮断する。魔法少女アリスティアに変身すれば、どんな軍隊だろうと相手にならない。
アリスティアは魔法〈絶対領域〉を発動する。
魔法少女はスカートを着用している。無防備に空を飛ぶとパンティーが丸見えとなってしまう。それを防止する魔法が〈絶対領域〉だ。
〈絶対領域〉の発動中、魔法少女の恥部は絶対に露出しない。悪質な魔法少女マニアの盗撮を防ぐ手段であり、怪人から身を守る防衛手段だ。
怪人は欲望を抱えている。魔法少女に劣情を向けるおぞましい怪人は多かった。報道規制されているため、知る者は少ないが、敗北した魔法少女の末路は悲惨だ。
多くは行方不明となり、死体すら見つからない。
——N市の魔法少女アリスティアは、この日を境に消息不明となる。
◇ ◇ ◇
俺は魔法少女アリスティアを倒す。しかし、多くの怪人達が魔法少女に敗れた。それが意味するのは何か。怪人の力は、魔法少女に及ばない。
そこで俺は考える。怪人ベルベットと魔法少女アリスティアの違いとは?
(怪人は変異後、人間の姿に戻れない。ずっと魔法の力で身体を満たしている。だが、魔法少女はどうだ? 普段は無力な少女。つまり、魔法力を溜め込んでいる⋯⋯)
単純明快な話だ。魔法力を常に消費する怪人。普段は温存し、必要なときに変身する魔法少女。魔法能力の質と量が同等であろうと、力を溜めたほうが勝つに決まっている。
(連戦で魔法少女を疲弊させる戦法は使えない。俺は眷族を召喚できるが、巨大な群団を作るには時間がかかる)
〈兵士蟻蜂〉を量産する超巨大巣。俺の目指すところではある。しかし、年単位の時間がかかる。
母胎となる女達を攫っている間に、魔法少女に見つかってしまう。
(N市を守る魔法少女アリスティア。あのメスガキを利用すれば、巣造りは加速する! くひゃっひゃひゃ!)
俺は友香子が産んだ〈兵士蟻蜂〉第1号に複眼を向ける。
アリスティアには友香子を助けに来いと言ったが、もう手遅れだった。産まれた蟻蜂女は、友香子の母乳を吸い尽くし、体液を飲み干した。
ミイラ化した友香子の干からびた死体。その傍らに急成長し、〈兵士蟻蜂〉となった蟻蜂女が佇んでいた。
友香子の娘として産まれてくるはずだった赤子は、怪人ベルベットの忠実な眷族となった。
「俺の忠実な雌奴隷ワスプフルーレ。魔法少女アリスティアが来る。お前の活躍次第だ。もし成功すれば、〈兵士蟻蜂〉から〈女王蟻蜂〉にしてやる」
「ありがとうございます。ベルベット様♡」
友香子の体液を一滴残らず吸い付くし、蟻蜂女は知能を得た。成体となった眷属に俺は「ワスプフルーレ」の名を与えた。
「俺との肛門交尾を許す。尻を向けろ」
俺の童貞は魔法少女アリスティアの処女オマンコで卒業する。それまでは蟻蜂女のアナルでチンポを慰める。
猛らせたチンポをワスプフルーレの尻穴に突っ込む。母親以上の締まり具合だ。母胎となった友香子を吸い尽くし、ワスプフルーレの体型は理想的な女体に進化した。
母親だけではない。父親の遺伝子も交じっている。ニュースで映っていた恋人。あの男の血がワスプフルーレには流れている。
「あのムカつく婦人警官⋯⋯! 俺をゴミのように見下した女を犯し、産まれたのがお前だ! くひゃっひゃひゃ! 母娘で俺に尽くしてもらうぞ!」
「あぁんっ♡ んぅぅうう゛うう〜っ♡ ベルベット様ぁ♡」
「行くぞ。ワスプフルーレ! 魔法少女アリスティアを迎え撃つ⋯⋯!」
「はいっ♡」
ワスプフルーレとの繫がりを強化する。怪人一人では勝てない。だから、ワスプフルーレを装着する。
友香子を練習台としたとき、俺は気付いた。肛門交尾で合体している間、俺の魔法力は強まった。
俺の股間から生えるチンポ。昆虫怪人の生殖器は女体と結合することで、真価が発揮されるのだ。
胴体の左右から生えた副腕で、ワスプフルーレの身体を固定する。腸内に挿し込んだ亀頭を食い込ませる。
「おっ♡ あぁうぅうお〜〜っ♡」
「交尾姦装ぉお! 〈兵士蟻蜂〉ワスプフルーレ!! 装着ッ!」
——交尾姦装。
魔法少女が祝福魔法の装束を身に着けるように、俺はワスプフルーレを装備した。腸内射精で魔法力を充填する。
「ありがとうございます♡ お腹が満たされるぅっ♡ あぁんぁ〜♡ 偉大なるベルベット様ぁ♡ 魔法少女アリスティアを倒し、オマンコを必ずお捧げいたしますぅ♡」
俺はワスプフルーレを抱きかかえたまま、地下水道を飛翔する。雄の象徴たる4枚翅を羽ばたかせ、魔法少女の匂いがする方向へ急ぐ。
◇ ◇ ◇
俺は魔法少女アリスティアと再会した。繁華街の最下層に洪水防水の貯水槽がある。コンサートホールを思わせる巨大な地下空間だ。
水害を防ぐために多額の税金をかけて作られたが、機能はしていない。無計画な増築、地下鉄の延伸工事で、雨水が流れ込む構造となっていなかった。
俺がここの存在を知ったのは、住み着いた鼠の駆除をしていたからだ。社会の上部にいるヤツは知らないフリをしてやがる。
広く知られると大問題になる。最底辺の掃除夫だから知っていた秘密の場所だ。
「——うわぁ、きっしょ!」
金髪碧眼の小生意気なメスガキは吐き捨てた。人間だった頃の俺に吐き捨てた言葉とまるっきり同じだ。
(もう俺は変わった。昆虫怪人ベルベットとなった俺は魔法少女と同等の力があるっ!)
俺はワスプフルーレをアリスティアに見せつけた。股を広げさせ、肛門に突き刺さる生殖器を誇示する。
「なにそいつ? それがアンタの交尾相手? キモい虫ケラ同志、お似合いのカップルね。殺す前に教えなさいよ。友香子さんはどこ? 言われた通り、私は一人で来たんだけど?」
「随分な言いようだな。くひゃっひゃひゃ! ワスプフルーレ! お前の母親がどうなったか教えてやれよ」
アリスティアの表情が曇る。
昆虫怪人ベルベットに陵辱される友香子が産み落とした異形の赤子。送り付けられたビデオ動画に映っていた昆虫児。
よくよく観察すれば分かるはずだ。俺が姦装しているワスプフルーレの整った容姿。母親である友香子の面影が残っている。
「私はベルベット様の忠実な雌奴隷。〈兵士蟻蜂〉のワスプフルーレ♡ 貴方が探してる佐々木友香子は、私の母親よ」
ワスプフルーレは自分の乳房を揉む。貧乳のアリスティアより大きく実った美乳。友香子の豊満なエロい媚肉が遺伝している。
「私を産んだ後、母さんはミルクをくれたわ。私が成体となるために必要な栄養。母さんの乳房から滴る甘い蜜を吸い尽くしたわ」
「そんなの聞いてない⋯⋯! 友香子さんはどこ?」
「ふーん。そう。じゃあ、教えるね。母さんは干からびて死んでるわ。だって、私が体液を一滴残らず吸っちゃったから♡」
「⋯⋯あっそ。じゃあ、死になさい! 虫ケラ!!」
アリスティアは魔法杖を掲げる。
「——破魔の光矢!」
光弾が放たれる。魔法攻撃は物理遮断では止められない。同等の魔法力を込めたバリアか、あるいは回避するかだ。
——俺は回避を選んだ。
ワスプフルーレを姦装しているが、俺の俊敏性は失われてない。むしろ魔力が高まり、翅での飛翔速度は増している。
「くひゃっひゃひゃ! どこを狙っている!?」
全弾を躱し、反撃に移る。既に豆粒サイズの〈働き蟻蜂〉を配置している。
「一斉に襲いかかれ!」
〈働き蟻蜂〉の群団がアリスティアに襲撃をしかける。
俺の血肉を媒介に呼びだした数万匹の眷族。一匹でも体内に侵入すれば、脳髄と神経に寄生し、宿主の自由を奪う。
(計画通りに進めろ。ワスプフルーレ!)
(はいっ♡ ベルベット様⋯⋯♡)
貯水槽の広大な地下空間。支柱を壁にしながら、俺は空を舞う。
アリスティアは〈働き蟻蜂〉の群団を撃退しながら、俺に魔法攻撃を放ち続けている。
「ざぁーこッ! こんなので私が倒せると思ってるわけ? うざいだけっ! まじでキショい! キモ蟲! 死ねっ! 死んじゃえっ!!」
メスガキは叫いている。所詮は小学生のクソガキ。自分が徐々に追い詰められていると気付いていない。その余裕は今のうちだ。
〈兵士蟻蜂〉のワスプフルーレは尿道から特殊フェロモンを噴射した。
「いいぞ! ワスプフルーレ!!」
「おぉ♡ ん゛ぅううぁぉぉ♡ ベルベット様♡ オチンポくだちゃい゛ぃぃ♡ イっぅぅぐぅうぅぅう〜♡ アナルでイっぢゃうぅぅううううぅぅぅ〜〜♡」
交尾姦装の真骨頂。アナルに充填した精子を吸収し、ワスプフルーレは性毒フェロモンの淫霧を撒き散らす。
飛翔に集中しながらも、俺はワスプフルーレの尻に腰を押しつける。
計画成功の可否は、俺がどれだけワスプフルーレをアクメさせられるかにかかっている。
「あーもう! 虫嫌い! キモいっ!! キモいっ! キモいっての!! この害虫っ!! 私の魔法で吹っ飛んじゃえっ!」
この瞬間を俺は待っていた。友香子を始末する前に、魔法少女アリスティアに関する情報を脳から抽出した。
「——聖なる光よ! 邪悪なる力を打ち砕け!!」
怪人対策本部魔法少女支援課には、魔法分析官がいる。魔法少女の必殺魔法を記録し、弱点や改善点を教える。
(やるんだろ? 超光爆裂浄波・エクスプロージョン=アリスティア! 魔法少女の真名を冠する固有魔法!!)
発動されれば、俺の敗北は確定する。
理不尽な全域攻撃だ。回避不可、防御不可。文字通りの一撃必殺。
耐え切れれば勝機はある。魔法少女アリスティアの魔力は底を突き、なぶり殺せるだろう。だが、超耐久の怪人が瞬殺される大魔法だ。
(俺には防げない。だが、弱点はある。警察の分析官が指摘した弱点! 詠唱中の溜め時間は無防備!! 魔法防護の絶対領域が弱まる!)
「超光爆裂浄波・エクスプ——!?」
俺はアリスティアの眼前に迫る。桁違いの魔力膨張。事前知識のない怪人なら距離を取ろうとする。だが、それが敗北に繋がる。
(正解は速攻! 恐れずに突っ込み! 必殺魔法の発動を邪魔する!!)
魔法防護の絶対領域が脆弱化している数秒。この刹那に全てが決まる。
俺は四枚翅を広げ、空中停止する。ありったけの魔法力と精液をワスプフルーレのアナルに出す。腸内が収縮し、双方の絶頂がシンクロする。
「あんぁあぅぅ♡ イぐぅっ! アクメがきぢゃうぅぅぅ♡ ベルベット様っ♡ イぎぃうぅぅぅうふぅぅぅぅうーーっ♡」
ワスプフルーレは魔法少女アリスティアにフェロモンをぶっかける。股間から噴射したど派手な潮吹きは、魔法少女の顔面に直撃した。
「うわっ! くっさ! ぺっ! 汚いっ!! おしっこかけられたっ! ふざけんな! クソ怪人!!」
勝負は決まった。魔法少女の絶対領域を破った。アリスティアは蟻蜂のポイズン・フェロモンを吸った。
「はぁ? なにこれ⋯⋯! 身体が熱い⋯⋯! 怪人の毒なんかすぐに魔法で⋯⋯!!」
魔法少女は怪人毒を解毒できる。しかし、それは通常の環境下でならだ。
「くひゃっひゃひゃ! 今さら遅い! ここは地下の閉鎖空間! もう毒淫霧の散布は終えた。さっきの攻撃で絶対領域は消し飛んだ! 空気中を満たす毒フェロモンは、呼吸のみならず、皮膚からも吸収されるんだよぉぉ!」
手遅れだ。立て直す時間は与えない。解毒しながらも、アリスティアは毒を吸い続ける。
ワスプフルーレの毒フェロモンは猛烈な催淫効果を与える。
「ん⋯⋯ぁ⋯⋯! はぁはぁ⋯⋯! んっ⋯⋯う⋯⋯! なによ! これ⋯⋯!! やばっ⋯⋯!」
「アリスティア! お前はワスプフルーレが味わっているのと同じ悦楽を感じているのだ! くひゃっひゃひゃ! 気持ち良いだろう!? アナルを穿られる感覚を愉しめ!」
震える手でアリスティアは魔法杖を握り締めている。正常な精神状態からは程遠い。必殺魔法はもう発動できない。
「ワスプフルーレ。お前の望みは何だ?」
「ベルベット様にオマンコぉをお捧げることですぅ♡ 私の処女膜を散らしてくださいっ♡ ご褒美ぃ♡ ご褒美のオチンポがほちぃいのぉぉ〜♡」
ワスプフルーレは自慰を始める。俺との繁殖交尾を妄想しているようだ。自分の膣穴を指でかき混ぜている。
フェロモンを通じてワスプフルーレの快感と感情がアリスティアに伝染する。俺はタイミングを見計らう。
追い詰めたが、まだ油断できない。魔法少女の底力を侮って、敗れ去った有象無象の怪人は多くいる。
——事実、アリスティアは意地を見せた。
「私がアンタみたいな虫ケラに負けるわけないでしょっ! 私は魔法少女アリスティア! こんな毒なんかに負けたりしないっ! ぶっ殺してやるっ! ザコ怪人!!」
片手で下腹を押さえるアリスティア。子宮の疼きが辛いのだろう。だが、歯を食いしばり、震える手で魔法杖を天井に掲げた。
「超光爆裂浄波・エクスプロージョン=アリスティアーーっ!!」
一撃必殺の大魔法が発動される刹那、俺はワスプフルーレとの姦装を解除する。
「メスガキがぁああっ! 調子乗るんじゃねえ! いくぞぉっ!! ——姦装解除ぉぉぉぉおッ!」
アリスティアの大技は不発に終わるはずだ。だが、絶対にとは言い切れない。
万が一。否、億の一であろうと、理不尽な奇跡で消し飛ぶのは最悪だ。
アリスティアの致命的な弱点。必殺魔法が発現するまで、無敵だった魔法少女は無防備となる。魔法の護りがなければ、ただの人間だ。
ワスプフルーレからチンポを引き抜き、副腕で固定を緩める。
俺の意図を理解したワスプフルーレはすぐさま離れた。
「きゃ! こっち来ないでよッ!! きゃぁあぁぁああっ!?」
俺は正面からアリスティアの矮躯に抱きついた。風で捲り上がった魔法少女のスカート。絶対領域が発動していれば、パンチラなど起こりえない。
俺は突進の勢いをそのままに、アリスティアの股間に生殖器を突き立てた。
「うぉおぉぉぉおぉぉおおぉぉぉっー!!」
魔法少女の衣装は特別だ。魔力で編まれた絶対の防御。
「——処女オマンコをよこせぇええええっ!」
特に急所は硬い。スカートの裾くらいなら、怪人の攻撃で破ける。だが、下着の防御力は段違いだ。
(くそっ! ここまで追い詰めたのに! やぶれねえっ!! どんだけ魔力が込められてるんだ! ふざけんなっーー!! 犯させろッ! 魔法少女アリスティアをレイプするために、俺は怪人になったんだ!!)
フリルでデコレーションされたピンク色のパンティーが挿入を阻む。堅牢な核シェルターを竹槍で攻めてる感じだ。
必殺魔法の光が弾けようとしていた。これまでの怪人が消し炭にされた攻撃波が迫る。
「ザーコ! フニャチンの虫オタク怪人っ! 負け組の童貞だから薄汚い怪人なんかになるのよ! 地獄に堕ちなさい!」
俺は諦めかけた。だが、運は俺を見放していなかった。
「え⋯⋯っ!?」
パンティーの布生地がほぐれた。ちょうどオマンコの入り口だ。魔法少女アリスティアの膣口に亀頭が触れた。
「くひゃっひゃひゃ! 滲んでやがる! こいつは愛液だなっ!」
俺は副腕でアリスティアの肢体を拘束する。キツキツの処女膣穴に亀頭を押し当てる。
穢れを知らない小学生のメスガキ。未成熟の小さな乳房。尻肉はまだ開花を待つ蕾みの段階だ。
(ワスプフルーレのオマンコは愛液でビショ濡れ! フェロモンを吸ったメスは感覚が同調する! アリスティアの膣は発情して、濡れやがった! 膣から滲み出た愛液は、魔法少女パンティーの魔力縫合を弱めたッ⋯⋯!! いける! 今なら魔法少女の絶対防御パンティーを突き破れる!!)
俺は乾坤一擲の大勝負に挑む。
「——交尾姦装ぉぉお! 魔法少女アリスティアぁああああっ!!」
「——いやっ! なに! なにこれっ! いたっ! 痛いっ! 痛いっ、痛いぃっ! お股がさけちゃうぅぅぅ! 入ってこないでぇえええーーっ!!」
「——処女喪失! 合体装着ぅうぅぅぅうーーッ!!」
俺の細長い生殖器は、魔法少女アリスティアの処女膜を「ブチィ! ブチィッ!!」と貫通した。
「交尾合体っ! 完了!! あひゃっひゃ! 魔法少女のオマンコと繋がった! やったぞぉっ! くひゃっひゃひゃ!」
爆裂寸前だった必殺魔法は崩壊した。発動者であるアリスティアの魔法制御が失われたからだ。
「アリスティア! お前の処女膣穴を奪ってやったぞ! くひゃっひゃひゃ! もっと悦べよ! 俺の童貞をくれてやったんだからなッ!」
「いっ! 痛いっ! やめてっ! うごくっ⋯⋯なぁ⋯⋯!」
「泣きベソか? 俺が挿入できたのはオマンコが愛液で迎えいれてくれたからだ! アリスティアの淫乱子宮は俺の童貞チンポが欲しいってよぉ!」
俺はアリスティアを抱きしめ、女陰にチンポを沈める。膣襞の感触は最高だ。メスガキのロリ膣を押し広げる。
「ンぎぃっ⋯⋯!?」
「アリスティア。分かるか? お前ら魔法少女が必殺魔法を持つように、俺ら怪人は固有魔法がある。昆虫怪人ベルベットの花嫁、〈女王蟻蜂〉にしてやる⋯⋯!」
「ふざけんな! 怪人! アンタの言いなりになんかなってたまるかぁっ!! 私は悪い怪人を滅ぼす魔法少女アリステ⋯⋯いやっ! くるなっ! 近付かないでよ!」
「俺の血肉で造った〈働き蟻蜂〉だ。耳や鼻から侵入し、脳髄と神経に寄生する。肉体の造り替えだ。んぅぅうっ! んっ!!」
「んきゃぁっ! んあぁ! いたっ! んぎぃ⋯⋯ぎぃい⋯⋯!」
「子宮口に辿り着いた。〈女王蟻蜂〉の使命は子産みだ。この地下空間は昆虫怪人ベルベットの超巨大巣となる!」
「やだやだっ! なにやってるのよ!! お腹の奥がおかしいっ! やめてっ! 入り込まないでッ!!」
「俺の生殖器には、数十本の輸精管が通ってる。膣内射精で胤を注入するとき、俺は子宮だけじゃなく、卵巣にもぶっかける」
「あぅうっ⋯⋯! あぁ⋯⋯!」
「小学校の性教育で習ってるだろ? 女の腹には卵子がある。数は有限だ。成長するごとに卵子は減っていく。初潮がきたばかりのアリスティアは、百万以上の卵子がある」
俺は魔法少女の怯えきった子宮を小突いた。
「やめてっ⋯⋯! 赤ちゃんができちゃうじゃない⋯⋯! いや! アンタなんかのっ! 怪人の赤ちゃんなんか! 私は産まない!!」
「アリスティア! 胎にある卵子を全て孕ませてやる! 怪人ベルベットの〈兵士蟻蜂〉を産む母胎になれ!!」
「やめろっ! 虫ケラ! 私の魔法でアンタなんか! アンタなんか一撃で消し炭なんだからっ! んっ! ちょっ! 何か出てる! 私のお腹の中に⋯⋯ぁ⋯⋯んぁああぁぁぁ⋯⋯!」
「無駄っ! 無駄ァ! アリスティア! お前のオマンコは俺のモノになったんだよぉっ! くひゃっひゃひゃ! 俺の子胤を受け取れっ!!」
「ひっ! やだっ! やめてっ! きゃぁああっ! ひひぃぃいっ! 動かさないでっ! 壊れるっ! お股がこわれぢゃうぅぅう! 痛い! 痛いのやめて! あぅううぁぁあぁぁあぁあああああぁーーっ!」
「出す! 出すぞっ! 膣内にたっぷりとぶちまけてやるっ!!」
俺はアリスティアの子宮に精子を送り込む。女陰からは破瓜の鮮やかな血が流れ出ている。
フェロモンの催淫効果で発情状態のアリスティアはビクビクと身を震わせた。対面立位の繁殖交尾。友香子と違って、アリスティアは使い捨ての母胎とはしない。
——〈女王蟻蜂〉アリスティア。
「あっ⋯⋯! ⋯⋯んァ⋯⋯ぁう⋯⋯♡」
メスガキ魔法少女の下腹部が膨張する。
俺の精子でアリスティアの子宮は溺れている。
「最高の気分だ。魔法少女の力を封殺できた。アリスティアは立派な雌奴隷になった。くひゃっひゃひゃ! 可愛がってやるよ。俺専用のメスガキとしてな⋯⋯!!」
——ぢゅぷんッ♡
子宮の左右にある卵巣で、未熟な卵子と精子が融合する。アリスティアの胎内に眠る百万以上の卵子。その全てに俺の怪人遺伝子を注入する。
俺は童貞を、アリスティアは処女を捨てた。そしてお互いに親となった。
「N市を混乱と恐怖で支配するぞ。俺のために強い子を産め!」
対面で抱き合う俺とアリスティア。離れないように交尾姦装を強める。
一心同体の好一対。
「気絶するなよ。アリスティア。最低でも1カ月は繁殖交尾を続けるんだからなぁ! くひゃっひゃひゃ!!」
アリスティアの両眼から流れた涙が頬を伝う。
勝利者は敗北者の肉体を蹂躙する。人間時代の俺が組み敷かれたように、今度は俺が一人の少女を支配した。
◇ ◇ ◇
N市の魔法少女アリスティアが失踪して数カ月。表面上、社会に混乱は生じていない。だが、行方不明者の急増という形で、異変は起こっていた。
「——N市での怪人災害が発生してから4カ月以上が経ちました。有栗さん。N市で起こっている妊婦連続失踪事件。これはどういうことなんでしょうか?」
「N市で重大な怪人災害が発生していると見て間違いないでしょう。魔法少女アリスティアの消息を、地元警察の怪人対策本部は明らかにしていませんしね」
「⋯⋯⋯それは」
「これは発表されていませんが、魔法少女アリスティアのご両親が拉致されたとの噂がSNS上で話題になっています。まあ、真偽は不明ですが⋯⋯」
「⋯⋯あくまで噂ですよね?」
「とにかく、救援の魔法少女がN市に派遣されるまで、N市の周辺地域に戒厳令を出すべきでしょうな。魔法少女がいなければ、怪人に対抗できないのですから」
「⋯⋯⋯⋯」
ニュース・ハンドレットのイケメン司会者は沈痛な面持ちで押し黙る。アイドルの佐倉井はほんの数ヶ月前、魔法少女アリスティアにインタビューしていた。
昆虫怪人ベルベット。俺の出現で魔法少女の特集はお蔵入りとなった。
「あっ。もうニュース・ハンドレッドが終わっちゃった⋯⋯。私の扱いがどんどん小さくなってるんだけどぉ? もぉ〜さぁ〜。はぁ。ねえ。ダーリン♡ 私がいっぱい協力してあげるから、そろそろ派手に暴れない?」
女王蟻蜂アリスティア。悪堕となった元魔法少女は、巨大な孕み腹を撫でる。
乳房は相変わらず貧乳だ。本人は嫌がっているが、俺は小ぶりなオッパイが好きなので、アリスティアの胸を弄るつもりはない。
「ねえ♡ ベルベットぉ♡ 愛しのマイ・ダーリン♡ 攫ってきた妊婦は使い捨ての苗床なんだから、適当に肛門交尾してればいいでしょ? 遊びは許すけど、年増との浮気は許さないんだからぁ⋯⋯♡ ねえっ♡ ダーリン♡ 私が一番でしょ♡ いっぱい可愛がってね♡」
地下の奥深く、広大な空間の貯水槽に俺は超巨大巣を作った。
〈女王蟻蜂〉となったアリスティア。
約束通り、ワスプフルーレも昇格させてやった。二匹の女王は競うように俺の子を産んだ。
産まれてくるのは全て翅無しの雌。あっという間に蟻蜂怪人の群団を作った。
俺の計画に狂いはなかった。抵抗していたアリスティアは1カ月と経たずに怪人化した。
「もう少しだ。まだ兵力を増やす。増援で派遣される魔法少女が一人だけとは限らないからな」
「ふ〜ん。あっそ。じゃあ、暇だからアニメ見てる。ねえ、ちょっとぉ! そこの下働きちゃん! タブレットのアプリで、ウェブフリックスを起動して〜♡」
〈女王蟻蜂〉の命令に配下は忠実だ。
昆虫社会は女王がトップ。社会性を有する虫は、種付けする雄ではなく、出産能力のある雌が頂点に立つ。
俺とアリスティアは交尾姦装で繋がっている。ボテ腹のロリ少女を抱きかかえ、受精卵の発育を加速させるために精子を注ぐ。
「またアニメか? 盗んだタブレットは情報収集用なんだが⋯⋯」
「ベルベットも一緒に見よ♡ オススメは陰陽激戦記。これね。ちょう面白いよ。私、原作で好きになったの。あっ、大丈夫。ダーリンにネタバレはしないから♡」
(正直⋯⋯興味ない⋯⋯)
魔法少女アリスティア。変身前の姿は小学5年生の上月茜。読書が好きな地味な少女。というか、俺以上のオタクだった。
(俺は⋯⋯アニメとかは見てなかった)
見た目こそ、小太りのキモいアニメオタク。だが、有峰養助は金がなかったので、蟻蜂の飼育だけが趣味だった。
「⋯⋯アイドルとかはいいのか?」
「ん? 今はダーリン一筋だよ♡ それにぃ、ほんとはアイドルグループとか興味ないの♡ 話し合わせるために名前だけ覚えたの! だって、若作りのオッサンじゃん。あれ」
「⋯⋯そう⋯⋯か」
全国ツアーで大人気だったはず。アリスティアの意外な本性。上月茜は超オタク気質なメスガキだった。
おそらく趣味趣向は俺に近い。魔法少女アリスティアの振る舞いは、半分以上が演技だったようだ。変身を解除すると、かなり地味だった。
親に厳しく育てられた結果、魔法少女アリスティアとなっているときは、自由奔放に振る舞えたのかもしれない。
なんにせよ、中身はクソ生意気なメスガキだ。だが、俺に惚れ込んで、尖っていた性格の角が丸くなってしまった。
「だってさ〜、ダーリンのオチンポも私のロリ膣穴が好きでしょ〜? 私だってダーリンのオチンポが大好き♡ マジで交尾セックス最高ぅ♡」
アリスティアは俺をダーリンと呼ぶ。
積極的にセックスを求めてくる淫女となった。それどころか嫉妬深くなり、ワスプフルーレとの営みを妨害してくる。
「乳デカな雌より私だよね? 今度、ダーリンが大好きな小っちゃなオッパイで、パイズリだってしてあげる♡」
ワスプフルーレに乳奉仕させているのを覗き見ていたアリスティアは対抗心を燃やしているのだ。悪い気はしないが、俺は危機感を覚えた。
(俺が作った昆虫怪人の群団⋯⋯。もしかして〈女王蟻蜂〉のほうが種付け雄の俺より偉くな——いや、そんなはずはないだろ⋯⋯! ないない! ありえないっ!)
タブレットに映し出される少女向けの恋愛アニメ。正直に言おう。何が面白いのかさっぱり分からない。
口には出さない。なぜならアリスティアが産んだ子供達も母親が夢中なアニメを見ているからだ。
「んっ♡ んぁ♡ んぅぅ♡ あんぅっ〜♡ ダーリンのオチンポ愛してるぅ♡ ダーリンの強い赤ちゃん。沢山産んであげるねっ♡」
女系家族の父親と同じ気分だ。この群団で俺はたった1匹の雄。
アリスティアやワスプフルーレ、攫ってきた美人妊婦を好きなときに犯せるハーレム環境。だが、最近は奇妙な孤独を感じる。
「あっ。そうだ。ねえ、ダーリン。そろそろ私のママが実ってると思うよ♡ 私を産んだ胎だから、きっと役立つよ。ワスプフルーレよりは優秀なの産めるからさ〜♡ ねえ、ねえ、どう♡」
ワスプフルーレは産婦人科の妊婦を拉致したが、アリスティアは実の母親を攫った。愛娘を捜し回る母を罠に嵌め、地下の牢に閉じ込めてある。
(地下牢にいるのは全裸の人妻、そして浮浪者3人だ。裸の男女4人を独房に入れて、アリスティアは命じた)
——私のママを妊娠させた人間だけ助けてあげる♡ 私のダーリンは妊婦が欲しいの。だーかーら、ママの孕ませ競争ね♡ 種付けバトル始めッ♡
アリスティアの母親——神月天音がいる独房に、1日ごとの入れ替わりで浮浪者を入れる。3人の男で、生き残るのは天音を孕ませ、父親となった男だけ。
「そうだな。牢にいれてそろそろ1カ月だ」
「私のママ、どいつの胤で孕んじゃってるかな? 生き死にがかかってるから、初日からメッチャ犯されてたから、河川敷で捕まえたホームレス爺かも♡」
「男どもはどうするんだ?」
「助けるって約束? 守るわけないじゃん。ダーリンったら♡ もぅ♡ あんなキショい奴らは用済みだからぶっ殺し♡ 肉団子にしちゃおう♡」
上目遣いのアリスティアは抱きしめ、きゅんきゅんと膣を締め上げる。
「ダーリン♡ 私はママを捧げたわ。望むのなら学校の同級生もダーリンに貢いじゃう♡ 妊婦を作る良い方法を知っちゃったから♡」
「くひゃっひゃひゃ! いいのか? アリスティア。お前の母親が孕んだ赤子は種違いとはいえ、血の繋がった妹弟だぞ?」
「ダーリンのためなら♡ 私の全部をあげちゃう♡ 私は魔法少女じゃないもん♡ ダーリンの赤ちゃんを産む怪人女っ♡ 私ね♡ もっとぉ♡ もっとぉ♡ ダーリンと繁殖交尾したいのぉ〜♡」
俺とアリスティアは、タブレット端末でアニメを見ながら激しく愛し合う。交尾姦装の繫がりはさらに深まった。
アニメ鑑賞が一段落した後、俺とアリスティアは地下牢に向かった。
固形化した粘体唾液で作った格子戸の小部屋に閉じ込めてある。営巣は〈働き蟻蜂〉の仕事だ。
「ママぁ♡ 久しぶりだねっ♡ 茜だよ。今は〈女王蟻蜂〉のアリスティア♡ 昆虫怪人ベルベット様のお嫁さん♡ ママに食料を運んでたのはね。私の産んだ娘。だから、ママの孫娘なんだよ♡」
アリスティアはすすり泣く母親に、孕み腹を見せつける。
「ちゃんとレイプされて赤ちゃん作った? パパは五月蠅いから肉団子にしちゃったんだ。だから、ママが妊娠できるように私がホームレスを用意したの♡ グッド・アイデアでしょ♡ んぅぅ♡ んぁぅくうぐぅうっ〜〜ぁんッ♡ はゅゆぅんッ♡」
俺はアリスティアの淫穴から生殖器を抜いた。
「ママの子宮に赤ちゃんいるかなぁ〜♡ うん♡ やった♡ 赤ちゃんいるよ。子宮から声が聞こえる♡ おめでとう♡ ママ! 薄汚いホームレス爺の胤で妹ができたよ♡」
アリスティアの母親は泣き崩れている。変貌した娘を直視したくないのだ。人間だったころの俺なら不憫に思ったろう。
——だが、怪人ベルベットの俺に同情心はない。
「交尾姦装⋯⋯! 神月天音! 装着うぅぅ!!」
俺はアリスティアの実母。ホームレスに孕まされた天音のアナルにチンポを挿入した。呻き声を上げているが、抵抗はしてこない。
「ママ♡ がんばって赤ちゃん産んで♡ 特別なんだからねっ♡ ダーリンのオチンポをちょっとだけ譲ってあげる♡ 肛門交尾を愉しんで♡ ダーリンと合体してると、超ハッピーになれちゃうのっ♡」
背後を陣取った俺は、副腕で天音の肢体を固定する。ワスプフルーレが拉致した妊婦の過半数は人妻だった。
——だが、天音の犯し具合は特別だ。
(望まぬ妊娠をさせたアリスティアの母親。なるほどな⋯⋯。くひゃっひゃひゃ! やらせて正解だった。胎に宿っている胤違いの赤子。おそらくは魔法少女の資質がある娘だ⋯⋯!)
思わぬ収穫だ。ひょっとしたら神月天音は、魔法少女を産む体質者だったのかもしれない。
(アリスティアやワスプフルーレの不興を買うかもしれないが、天音を使い潰すのは惜しい⋯⋯。劣悪遺伝子のホームレスでさえ、魔法少女の父親となれた。怪人の子胤でもひょっとしたら⋯⋯。くひゃっひゃひゃ!)
俺は天音の下腹をさすってやる。3人の浮浪者は死に物狂いで、天音を犯したのだろう。酷い性臭がする。
膣穴から垂れる白濁液。裂傷の残る膣穴が陵辱の激しさを物語っている。
「儂が父親だ! 命令通りにしたぞ!」
「ふざけんな爺! 俺が孕ませたんだ! 昆虫怪人様! 俺ですっ! 命令通りにその女を孕ませたのは俺です!」
「ち、ちがう⋯⋯。オイラだ⋯⋯。だって⋯⋯天音さんはオイラとのセックスで一番感じてた⋯⋯!」
独房に囚われた薄汚い浮浪者どもが叫いている。
(ふんっ。浅ましいな。まあ、胎児の父親は爺だろうな。天音を最初に犯せたのが勝因か? それとも2巡目が回ってきた4日目に孕んだか⋯⋯。どうでもいいがな)
交尾姦装している天音の怯えが伝わってくる。
1カ月間続いたレイプ地獄。トラウマを抱えるのは当然だ。おそらくは男性恐怖症あたりを発症しているのだろう。
「ご苦労だった。天音が孕んだ赤子は俺が有効活用する」
俺はアリスティアに命じて、爺以外の浮浪者を始末させる。
「——うぎゃぁあっ!」
「——やだぁぁ! 死にたくないっ! 死にたくっ」
残された薄汚い老人は、唾をゴクリと飲んだ。1人だけ生かされた。それが意味するのは一つだ。
天音は顔を上げ、浮浪者の老人と視線を交わす。絶対に交わらないはずの男女が交配し、互いの遺伝子を受け継ぐ赤子が胎に宿った。
「天音の胎には娘がいる。にわかには信じられないが、魔法少女の資質を持つ娘だ。父親はお前だ。お前の子胤で天音は孕んだ」
俺は抱きかかえた天音の下腹を撫で回す。
「ママを孕ませてくれてありがと♡ あはっ♡ オジさんのおかげで可愛い妹ができちゃった♡ 肉団子になったパパも、家族が増えてきっと悦んでる♡」
「た、たすけてくれ! 約束しただろ!! 俺は言われた通りにしたんだ!!」
「ああそうだな。自由にしてやるよ。——やれ、アリスティア」
「は〜い♡ ダーリンっ♡ えいっ♪」
アリスティアは猛毒の尻針を発射する。
「——あばびゃ!」
浮浪者の脳天に毒針が突き刺さり、膨れ上がって爆散した。
「下働きちゃーん♡ 新鮮なお肉ができたから、ぱぱっと肉団子にしちゃってね♡」
魔法少女の衣装を着ているが、アリスティアの身体は怪人化している。見事な孕み腹の昆虫怪人女だ。
天音はすすり泣いている。怪物に変わり果てた娘はもう二度と元に戻らない。
「あひゃっひゃひゃひゃ! 心配するな。いずれお前も忠実な雌奴隷になる。なにせあと1カ月は俺と合体したままだ! 悦んで身を捧げる淫母に仕上げてやる! あひゃっひゃひゃひゃ!!」
胎児を怪人に改造したら、俺の子胤で天音を孕ませると決めた。浮浪者にはもったいない女だ。
地の底で俺は力を蓄え続ける。素質のある女を集め、巨大な蟻蜂怪人の群団を組織する。N市の人間に昆虫怪人ベルベットの力を思い知らせてやるんだ。
超巨大巣に淫猥な雌声が反響する。
勝ち気な婦人警官、佐々木友香子が産んだ娘ワスプフルーレ。俺に犯され続け、異形に変わり果てた魔法少女アリスティア。地上から拉致してきたN市に住む妊婦達⋯⋯。
ハーレムコレクションに極上の一匹が加わった。
「あぁ♡ んぁ♡ あぁはぁ〜んぅぅ♡ あんぅ♡ あんぅぅ〜〜♡」
神月天音——魔法少女アリスティアの実母。
執拗なアナル攻めで、精液ボテの腹ははち切れんばかりに膨らんでいくのだ。俺は精液の充填を開始する。
「ママ♡ めっちゃ気持ちいいでしょ♡ だから、私は魔法少女なんか辞めちゃった♡ 人間の雌はダーリンの奴隷になるために存在してるんだよ♡ 私たちオマンコは全てベルベット様のコレクションになるの♡」
——悦欲の愛巣で俺は怪人王となった。
【登場人物の紹介】
▽昆虫怪人ベルベット:有峰養助
怪人化してしまった社会の負け組。底辺ながらも善良な人間だったが、怪人化の嫌疑で警察と魔法少女に嬲られる。復讐心で昆虫怪人ベルベットとなり、N市を恐怖と混乱に陥れる。
巨乳より貧乳派。つまりロリコン気質。
【メインヒロイン】
▽魔法少女アリスティア:神月茜
N市で活躍する魔法少女アリスティア。金髪碧眼の美少女。自由奔放&ド派手のメスガキ。イケメンの前では態度を変える。
変身前の正体は神月茜。黒髪、黒目、黒縁眼鏡、地味な三つ編み小学生。両親の教育方針で厳しく育てられている。普段は淑やかで大人しい真面目な学級委員長。魔法少女アリスティアに変身すると、隠していた強気な性格が表面化する。
オタクを貶めているが、自分自身がアニメ・漫画・ラノベのオタク。もちろん貧乳。変身時の衣装は乳パッドで盛る。
【サブヒロイン】
▽佐々木友香子
N市の女性警官。魔法少女支援課に配属され、魔法少女アリスティアの補佐主任となる。高校時代から付き合っている婚約者がいる。巨乳の美人警官と巷では有名。その美貌から広報に抜擢された。
昆虫怪人ベルベットに拉致され、行方不明となってしまう。
▽蟻蜂女ワスプフルーレ
囚われの友香子が出産した怪人娘。ベルベットに忠誠を誓っている雌奴隷。顔立ちと体格に、母親である友香子の面影がある。魔法少女アリスティアを打倒するため、ベルベットと交尾姦装し、戦いに挑む。
母親譲りの爆乳でベルベットを誘惑している。だが、なぜか成果を得られてない。
▽神月天音
魔法少女アリスティア(茜)の実母。教育熱心で一人娘を私立学校に進学させようと躍起。娘の失踪後、世間に救出を訴える記者会見の直前、夫ともども消えてしまう。化粧がやや濃いめの美女。目つきが鋭く、見た目通りに性格もきつい母親。
背の高い細身でスタイル抜群。バストサイズは小さめのBカップ。子供は夫との間に儲けた茜だけだったが⋯⋯?






