2024年 7月13日 土曜日

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【187話】皇帝護衛隊

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【187話】皇帝護衛隊

 ベルゼフリートは魔都ヴィシュテルに足を踏み入れてから昏睡状態に陥った。

 ウィルヘルミナに背負われたベルゼフリートの呼吸は浅く、徐々に弱まっている。帝気の衰えを女仙は敏感に感じ取る。生命の灯火が弱まっていた。

「⋯⋯⋯⋯」

 くさびの役割を担うウィルヘルミナが触れていれば器の強度が増す。しかし、魔帝との物理的距離が近付けば、魂の奪い合いは敵側が優勢となる。

(どれだけ早く敵を始末できるかにかかっています。頼みましたよ。レオンハルト元帥)

 小柄なベルゼフリートの体重は軽い。非戦闘員であるが、実家の騎士団長を務めていた経験から、セラフィーナに比べれば体力はあった。ウィルヘルミナの表情に疲労の色は現れていない。

 重苦しい雰囲気の真っ只中、護衛隊は荒れ果てた帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの廊下を進む。放棄されて久しい帝殿は、各所に栄華の残り香を感じさせる。しかし、魔物が放つ邪な空気で満ちていた。

(もはや人が住める環境ではありません。今回の件が全て片付いたとして、ヴィシュテルの後処理を考えなければ⋯⋯。いっそ更地してしまいたいくらいですが、歴史を重んずるドワーフ族が反対するでしょうね⋯⋯)

 五〇〇年にわたって屍者の大群が跋扈ばっこし、現在は魔物が闊歩する人外魔境の死地。再三の陳情にもかかわらず宰相府が旧帝都の復興に着手しなかった。その理由がよく分かる惨状であった。

「ふむ。道中の掃除は元帥閣下が済ませたようじゃのう。当初の想定よりも魔物との遭遇が少ない」

 カティアは捻じ切られた魔物の死骸を確認する。単独先行したレオンハルトに殺された魔物は、一撃で命を絶たれている。瞬身を駆使した奇襲は、影の魔物が張り巡らせた索敵網を潜り抜けながら行われた。

(歴代当主で最高の実力者という評価は妥当じゃな。ヴァルキュリヤが後継を四女のレオンハルトに代えると言いだしたときは困惑したがのう。シャーゼロットも当主に相応しい実力を備えていたというのに⋯⋯)

 レオンハルトが帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの内郭に侵入し、一匹目の魔物を殺したのは、不可侵領域を突破してから約三十秒後だった。

(才能の差はいかんともしがたいのう。しかし、生まれる時代さえ異なれば⋯⋯)

 戦闘のあらゆる面において、レオンハルトはシャーゼロットを凌駕する。しかし、七姉妹の長女が落第者というわけではない。ところが、後から生まれてきた四女は天才の中の天才だった。

「ウィルヘルミナ閣下、カティア猊下、シャーゼロットお姉様。罠や待ち伏せの気配はありません。宝物庫の階層に辿り着けそうです」

 先頭を進むレギンフォードは、槍先から滴る魔物の血を払う。刺殺された犬型魔物の死骸が廊下の片隅に転がっている。嗅覚の鋭い魔物が匂いを嗅ぎつけて襲ってきたが、ほんの数秒でレギンフォードの槍で屠られた。

「仲間を呼ばれる前に仕留めました。気付かれてはいないはず」

「敵は私達の位置を分かっていないのかねえ。気に入らないここは敵の本陣。気付かれていない? そんなわけはなかろうよ⋯⋯」

「シャーゼロットお姉様もそう思いますか?」

「当然。元帥閣下が露払いをしたとはいえ、緩すぎる警備だ。何か悪巧みがあるのだろうね。魔物どもは捨て駒の雑兵をそれなりに集めていた。用意周到に帝都アヴァタールを襲撃した連中だ。この程度のはずがあるものか」

 この場でもっとも階級が高いのは皇帝ベルゼフリート、その次に帝国宰相ウィルヘルミナと神官長カティアの二人。しかし、戦闘を伴う任務で指揮権を握るのは職業軍人と決まっている。

 帝国元帥レオンハルトは、皇帝護衛隊の現場指揮をシャーゼロットに与えた。

「ルアシュタイン。元帥閣下の位置は分かるかい? 周囲の警戒は私がするから時間をかけて探りな」

「はい。承知いたしました」

 両眼の瞼を閉じたルアシュタインは、次元操作でレオンハルトの位置を探る。

「――見つけました」

 視界を閉じなければ能力が使えない反面、ルアシュタインの効果範囲の広さは姉妹で二番目である。もちろん、能力射程が一番長いのはレオンハルトだ。

「元帥閣下は帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの中央塔にいますわ。敵と交戦中のようです。魔物の気配は一匹。建物内に強力な結界が展開されていて、詳しい状況は分かりません」

「よろしい。私の探知結果とほぼ同じだ。元帥閣下は神域結界で足止めされているらしい。まったく、呆れたものだよ。魔物はいつから神族の御業が使えるほど信心深くなったんだろうねえ⋯⋯。この状況、神官長猊下はどう思われます?」

「敵は神喰いの魔物で間違いないのう。栄大帝の言い伝え通りなら、教会の女神から奪った権能じゃ。神域の封印結界であれば次元操作も封殺できるやもしれん。救援に誰かを向かせるか?」

「助けは必要ありません。周りに誰もいないほうが元帥閣下は力を発揮できます。しかし、足止めの時間次第では、こちらも動きを変えねばなりません。レギンフォード、ルアシュタイン、小休止だ。ここで方針を決める」

 シャーゼロットは考えを巡らせる。最優先事項はベルゼフリートを安全な場所に退避させることだ。

(私達はともかく、ウィルヘルミナ閣下やセラフィーナの体力を考慮しなければならない。このまま陛下を宝物庫に行くべきか⋯⋯否か⋯⋯。どうにも敵の待ち構え方が気に食わない。我々を誘い込んでいるつもりか? 確証はない。だが、どうにも嫌な予感がする)

 当初の計画では宝物庫に逃げ込む予定だった。堅牢な壁で覆われた宝物庫なら、戦闘の余波が及ばない。しかし、魔物の巣窟と化した帝嶺宮城ていれいきゅうじょうの最深部まで侵入する必要がある。

(帝国元帥を足止めできる敵⋯⋯。帝都襲撃時、ブライアローズが議事堂で仕留め損なった〈神喰いの羅刹姫〉で間違いない。敵側の最高戦力だと見積もっていたが、なぜわざわざ捨て駒になる⋯⋯? 勝てる見込みはないだろう)

 相手は古代から生きる伝説の悪鬼。しかし、当主の座を奪っていった出来の良すぎる妹が敗北するなど考えられなかった。

(レギンフォードが倒した魔物は斥候ですらなかった⋯⋯。魔物の数が少なすぎる)

 シャーゼロットは強い違和感を覚えた。敵の戦力配置がおかしい。

せない。勝ち目のない強敵に戦力を投入する愚挙。そのくせ私達が護送している皇帝陛下は放置だと? 私が敵の司令官なら帝国元帥レオンハルトとは戦わず、陛下に狙いを絞る)

 敵がやっているのは勝算を捨てた負け戦。この期に及んで時間稼ぎをしている。

(宝物庫は本当に安全な場所なのか? 敵の狙いは宝物庫への誘導?)

 魔物達が勝利する唯一の可能性は、皇帝ベルゼフリートから破壊者ルティヤの荒魂を奪う。その一点に尽きる。

「神官長猊下。確認したいのですが、ヴィシュテルからの退避は困難ですか?」

「退避じゃと? 引き返すのか?」

「はい。敵が倒されるまで陛下を安全な場所に隠すのが任務。帝国元帥が暴れ回っているのなら、時間が掛かったとしても敵を掃滅できます」

 帝国軍の最強戦力であるレオンハルトを送り出した時点で、魔物の掃滅は十分に可能だった。そもそも皇帝護衛の人員を魔物退治の戦力にあてる予定はなかった。

「ヴィシュテルから逃げるためには、再び不可侵領域を突破しなければならん」

「内側からでも難しいですか?」

「儂だけでは破れぬ。陛下の御力が不可欠じゃ。予想しておったが⋯⋯皇帝陛下に大きな負担がかかっておる。儂らが侵入した直後、敵は結界を再構築しよった。魔帝の力はさらに増しておるのう」

「敵は駐屯地に魔物を送り出しています。千里眼で牛頭鬼の群れを見ました。不可侵領域には抜け道があるのでは?」

「不可侵領域の構築者であれば抜け道を作れるじゃろうな。敵の許しを請うてみるか? 儂らをおとなしく帰してくれるとは思えぬがな」

「⋯⋯⋯⋯」

「進みたくないのなら引き返して、市街地の廃虚に身を潜めるのも選択肢の一つじゃ。しかし、ヴィシュテル全域で灰色の濃霧が発生しておる。災禍に起因する霧であるなら外は危険じゃ」

「不可侵領域の外にも溢れ出ていた魔霧⋯⋯。あれは魔物の妖術で発生したものではなく、災禍の前兆でしょうか?」

「おそらくのう⋯⋯。儂は身に覚えがあるぞ。五〇〇年の長きに亘り、メガラニカ帝国を蝕んだ大厄災。リバタリアの災禍じゃ」

「災禍の霧だとすれば、魔物よりも厄介か⋯⋯」

「宝物庫に行くべきじゃ。屍者の群れがどれほどの脅威かは言うまでも無い⋯⋯。アレキサンダー公爵家の其方は伝え聞いているはずじゃ。魔物と違って災禍は戦って勝てるものではない」

「分かりました。宝物庫に向かいます。警戒しながら進みましょう。ルアシュタイン、レギンフォード。前方の警戒は任せる。私は最後尾で陛下の護衛に専念する」

 シャーゼロットが放つ威厳と風格は、アレキサンダー公爵家の長子に相応しい堂々たるものだった。アマゾネス族の大柄な体格も相まって、素人目にも超然とした覇気が伝わってくる。

 帝国軍最精鋭の護衛隊は臨戦態勢で皇帝を護送する。この中でセラフィーナは唯一、メガラニカ帝国の出身ではない。つい一年ほど前まで、戦争をしていたアルテナ王国の女王だった。

(味方だから心強い。けれど、もしこの方達が敵だったら⋯⋯。恐ろしい。私はどんな国と戦っていたのかを理解しきれていなかったわ)

 セラフィーナは身を震わせていた。反則級の強さを誇るアレキサンダー公爵家の七姉妹は、アルテナ王国との戦争にも投入されたと聞いている。

(アレキサンダー公爵家に対抗できる戦力はなかったわ。戦場での戦いはきっと一方的だった⋯⋯)

 敗亡は必然だった。アルテナ王国は平和で豊かな国ではあった。肥沃な農地は財政を潤し、貧困のない珍しい平和国家だった。

 突出した個人戦力、すなわち英雄と呼べるような逸材は一人もいなかった。防衛と外交は同盟国のバルカサロ王国に依存する体制だった。

(むしろ善戦したほうだったのかもしれないわ)

 臣下から敗報を聞かされた日の記憶が蘇る。

 宣戦布告と同時にメガラニカ帝国軍は、国境防衛の要衝であったイリヒム要塞に侵攻した。セラフィーナは出陣したガイゼフの勝利を祈っていた。だが、アルテナ王国とバルカサロ王国の連合軍は大敗を喫し、戦争の趨勢すうせいが決まった。

(戦場で殺されなかったガイゼフは、本当に運が良かったのでしょうね。レオンハルト元帥は最前線で戦っていたというわ。もしかしたらシャーゼロットさんも⋯⋯)

 戦線崩壊による大混乱がガイゼフを救った。参謀本部の作戦が予想以上の戦果をあげたのも一つの要因である。メガラニカ帝国軍は敗走する敵兵に追撃は行えなかった。

 圧倒的な武力を誇るアレキサンダー公爵家は、英傑の一族である。だからこそ、一方的な虐殺はできない。

 戦争にも守るべきルールが存在する。脆弱な敵兵を皆殺しにするのは簡単だが、残虐な悪業は戦後の火種となる。戦争の開始時点でメガラニカ帝国は勝利後の占領政策を考えていた。

(王国の兵士達には申し訳ないことをしてしまったわ。私は戦争を止めらなかった。⋯⋯どれほど悔いたところで過去には戻れませんわ)

 セラフィーナは下腹に手を添える。処刑された息子のリュートよりも年下の少年に孕まされた。二度目の懐妊は無理強いではなく、自らの意思で望んだ。

 三つ子の出産を終えて収縮した子宮は、皇帝の子胤で身籠もり、再び大きく膨れ上がろうとしている。

(死者は蘇りませんわ。私は進み続けるしかない。許しは請いません。国のためではある。しかし、私情は抱いてしまっているのだから⋯⋯)

 身も心も奪われた。幼少の皇帝に抱かれ、国母は女の悦びを知った。ただれた姦通を繰り返し、熟れた子宮は皇帝の巨根を愛した。

(あぁ⋯⋯。もっと深く⋯⋯! もっと激しく⋯⋯! 愛し合いたい⋯⋯! 私を奪って、染め上げてほしい⋯⋯! 陛下がこのまま永久の眠りに陥ってしまったら⋯⋯私は⋯⋯! 心がはち切れてしまいそうですわ)

 肉体に灯った愛欲の焔は、貞淑で清らかなだった人妻の乙女心を燃やし尽くした。女王は愛する少年のために、祖国を裏切り、家族を捨て去った。

「皇帝陛下⋯⋯」

 セラフィーナはベルゼフリートの頬を撫でる。今にも目覚めそうな寝顔だった。

(アルテナ王国の存続と平和を望むなら、メガラニカ帝国に寄り添うしかない。魔物達の策謀で窮地に陥った皇帝陛下をお救いすれば、私に対する信頼はより厚くなりますわ。陛下には生きてもらわねばなりません)

 セラフィーナの個人的な愛執とアルテナ王国の国益、その双方を兼ねている。

(破壊者ルティヤの魂を繋ぎとめるのが私の役目⋯⋯。必ずや陛下をお救いいたしますわ)

 無理やり攫われた隣国の女王ではなく、忠臣の一人としてメガラニカ皇帝に仕える。その第一歩だとセラフィーナは自分自身に言い聞かせた。

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