2024年 6月16日 日曜日

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【78話】偉大なハイエルフと聖婚の女神

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【78話】偉大なハイエルフと聖婚の女神

 帝都アヴァタールの郊外に停泊する天空城アースガルズ。禁裏きんりと呼ばれる司法府の領域は、特別な儀礼を執り行う都合上、方角が北側に固定されている。

 大神殿は天空城でもっとも大きな建造物だ。周囲に広がるのは森林地帯。長老派の妃が住む離宮は、森の中に点在している。

 大神殿はカティア神官長を頂点とする長老派の本拠だ。妃は司法神官を兼職し、エルフ族や神族などの長命種で占められていた。

「神官長猊下。仮面舞踏会マスカレードでの出来事を耳にしました」

「昨夜じゃというのに耳聡いのう⋯⋯。アストレティアよ、其方も招待されていたのだから、出席すればよかったものを。面白い見物じゃったぞ」

「猊下! 妃位すら持たない愛妾の狼藉をお許しになるのですか?」

 天神族の王妃アストレティアはカティアのもとを訪れ、苦言を呈していた。

 アストレティアは正真正銘、本物の女神だ。その神格は他者を圧倒する。だが、皇后の一席を占める女傑、カティアは余裕の表情を崩さなかった。

「儂は寛大じゃからな。妬みは若人の特権じゃよ。年寄りが見苦しく騒いでは、物笑いの種となるだけ。後始末は元帥や宰相がしてくれるじゃろう」

「世間の風評がございます。あの愛妾、ますます増長するやもしれません。それに留まらず、陛下に悪影響を及ぼすこともありましょう」

「何もしておらんわけではないぞ。抗議の意味も込めて、陛下をお呼びしておる。しかし、来てくれるかは分からん。皇后特権ではなく、私的な呼び出しだからのう。陛下の気分次第じゃ」

「悠長なことを仰せられていますが、カティア猊下は三皇后の一角なのです。宮廷の秩序を維持する義務がございましょう」

「はて? 帝国憲法にそのような条項があったかのう?」

「慣習と伝統でございます。序列の乱れは安寧を害し、ひいては皇帝陛下の宸襟しんきんを悩ませると危ぶんでおります」

「そう語気を荒立てるな。宰相や元帥であれば我慢ならぬじゃろう。しかし、神官は争いには関わらぬ。だからこそ、中立公正な司法機関なのじゃよ。妃である前に、我らは法の番人。司法神官の自覚を忘れてはならんぞ」

「本当にこのままでよろしいのですか?」

「再び査問会を招集し、セラフィーナ女王を糾弾するつもりかの? 宰相府の要請であれば、司法神官は貸し出してやる。だが、あれは人的資源の浪費じゃよ。陛下は若い女と遊びたいのじゃろう。それくらい器量で許してやらんでどうする?」

「我ら長命種に比べれば『若い女』ですが、短命種の基準で見れば、36歳のセラフィーナ女王は若くありません」

「これこれ。いかんな。我々の感覚を短命種に当てはめてはならんぞ。長命種の基準なら36歳は赤子じゃ」

「短命種の感覚で36歳は若いとは言えないような⋯⋯」

「儂とてアルテナ王国の女王が、良い遊び相手とは思わぬ。じゃがのう。陛下には学んでもらわねば困る。人妻と火遊びしたい年頃なのじゃろうよ。略奪愛も一つの勉強と思えば良かろう?」

「陛下に好ましい影響を与えるとは思えませぬ⋯⋯」

「過保護じゃのう。アストレティア」

「当然です。もう我々は失敗できません。悲劇を繰り返したくはありません」

 新帝の誕生により、メガラニカ帝国は息を吹き返した。長い時間をかけて、大陸全土を支配する覇権国家へと成長していくだろう。そうなったとき、妃の数は際限なく増える。

「今でこそ、高位の聖職者や帝国貴族ばかりが妃位を得ている。⋯⋯今後はそうもいかぬぞ。経験は積んだほうが良いのじゃ。外からの血を入れねばならぬ」

 宮廷の啀み合いは、内輪の争いに過ぎない。抗争が激化したとしても、帝国の基盤を揺るがす大事にはならない。自身の種族や領地を守るために、母体の国家が滅んでしまっては本末転倒だ。

「この先、併呑した国家の王家を取り込む。一〇〇年先かもしれぬが、メガラニカ帝国は領土拡張政策に舵を切る。歴史が証明しておる」

 帝国の領土が広がれば、国家の性質も変容する。宮廷にセラフィーナのような外部の王族が上がってくるのは避けられない。

「宰相府が煽っている再征服活動レコンキスタの弊害でしょう」

「ふむ。弊害か? 勘違いしてはならんぞ。望んでいるのは民衆じゃよ。宰相府や国民議会は民意の受け皿。世論は無視できぬ。評議会とてそうだ」

 戦争反対を訴えている筆頭勢力は軍務省だ。大神殿は司法機関の性質上、政治的立場を明らかにしない。だが、神官達は戦線拡大に反対していた。

 軍務省と大神殿は民意に迎合しない。一方は職業軍人、一方は聖職者、どちらも民衆と離れた位置にいる独立機関だ。

「死恐帝が眠られ、やっと太平の世が訪れたというのに⋯⋯。人々は何を考えているのでしょう。五〇〇年に及んだ大災禍⋯⋯。破壊帝や哀帝の暗黒時代を含めれば、私たちは一〇〇〇年ぶりに平和を手にしているのです」

「そうじゃな。良い時代となった」

「災禍の時代に比べれば、とても良い時代となりました。しかし、新帝の即位直後に軍事クーデターが起こり、国内の反乱騒動が終わったかと思えば、次は隣国との戦争⋯⋯。争いはいつまで続くのでしょうか」

「英雄アレキサンダーが良くも悪くも、メガラニカ帝国に変化を与えた。アレキサンダーの勇名は、大宰相ガルネットと並び称されるほどじゃ。救国の英雄はもう死んだが、民衆は伝説の続きを期待しているのじゃろう」

「伝説の続き⋯⋯。期待するのはご自由ですが、戦乱は終わりにしてほしいです」

 アストレティアは救国の英雄アレキサンダーと面識があった。

 現在、帝国元帥を務めるレオンハルトの祖父、死恐帝を鎮めた偉大な英雄。アレキサンダーの活躍がなければ、間違いなくメガラニカ帝国は滅んでいた。

(あのとき、旅の仲間に加わっていれば、私の人生は大きく変わっていたのでしょうか⋯⋯?)

 アレキサンダーが集めた七人の仲間。その一人がアストレティアとなっていた可能性はあった。その昔、アレキサンダーは優秀な神術師を求めて、大神殿を訪問した。

 大神殿は新帝誕生の備え、女仙候補の巫女を育成する組織でもある。いかなる理由であれ、出奔した巫女は地位を剥奪される。長命種であるからこそ、これまで積み上げた数百年を捨てられなかった。

(あの当時⋯⋯。メガラニカ帝国が滅びようと、いつの日か災禍は終わり、新帝が現れる。そう考えている巫女が大半でした。自分の手で死恐帝を鎮めようと思う者はいなかった。たった一人を除いて⋯⋯)

 アストレティアは冷淡な態度で、アレキサンダーを門前払いにした。

 よく覚えている。英雄願望を抱えた無謀な若者にしか見えなかった。今でこそ演劇の主役を務める偉大な英雄。しかし、そうなる前のアレキサンダーは、公爵家の無鉄砲な御曹司だった。

(今となっては、手の平を返すほかありません。きっと人を見る目がなかったのでしょうね)

 アストレティアは帝国の滅びを受け入れていた。他の者達も同じだった。帝国がなくなろうとも大神殿を存続させる。それこそが使命だと考えていた。だが、ある巫女はアレキサンダーの旅に同行すると手を上げた。

 大神殿に残っていれば、皇后の座が決まっていた大巫女は出奔した。

「かつての栄光を取り戻すと人々は熱狂しておるのだ。栄大帝と宰相ガルネットが成し遂げた大陸平定の偉業。伝説の再来を望んでおる」

「⋯⋯全盛期のメガラニカ帝国です。今の我が国にそれほどの力はありません」

「若い者は血気盛んで、夢見がちじゃのう。どこぞの英雄気取りを思い出す無謀さじゃ。かっかかかかか!」

 当の本人は自分が枯れ果てた老人だと嘯く。帝国の民衆を夢想家だと冷笑した。しかし、かつての彼女は荒唐無稽な冒険に人生を賭けた。

 誰よりも夢想家であったといえる。

(――だが、この方は成し遂げた)

 仲間達と共に死恐帝を鎮め、堂々と大神殿に帰還した。皇后の地位を与えられて当然の功績だ。アストレティアを含め、何者も不満は抱いていない。長老派の妃達は格付けを受け入れ、カティアの神官長就任を支持した。

 ――だからこそ、新帝の寵姫は神官長であってほしかった。

 英雄アレキサンダーと七人の仲間。最後まで生き残ったのは三人。深手を負ったアレキサンダーは、新帝の即位を見届けずにこの世を去った。もう一人の仲間も後を追うように亡くなった。

 たった1人の生き残り。仲間達から遺志を託されたハイエルフは何を想うだろうか。

 アストレティアは皇后の地位を欲しない。今の神官長が報われなければ、あまりに不憫だと思うからだ。誰よりもベルゼフリートの正妃に相応しいのはカティアなのだ。

「どうしたのじゃ? 急に黙り込んで?」

「いえ、何でもございません⋯⋯。少し考え事をしておりました」

「歳をとると言葉が出てこなくなるからのう」

「猊下。私まで年寄り扱いするのはおやめいただきたい」

「心外じゃのう。儂ほどではないが、アストレティアも古株じゃろう。若作りをしても内面の老いは誤魔化せぬぞ?」

「天神族は不老でございますゆえ、私の身心は永遠の18歳です。」

「ふむ。ならば、儂は陛下と同じ13歳あたりかのう?」

 アストレティアは咳払いをして話題を元に戻す。

「ごほんっ! ともあれ、ベルゼフリート陛下の御生誕により、帝国は急速に国力を回復しております。けれども、栄大帝の時代とは状況が異なります。人口、領土、軍事力⋯⋯」

「名宰相ガルネットはおらんしのう」

「この先も現れないでしょう。軍事と内政、双方の才能を併せ持つ不世出の大天才です」

「儂も同意見じゃな。しかし、国は動き始めた。バルカサロ王国とアルテナ王国に勝利したのが転換点となったのじゃ。大陸の中央諸国は、忘れかけていた帝国の存在を思い出した。ルテオン聖教国が和平仲介を申し出てきたのは、牽制じゃろう」

「教会勢力は危険な宗教勢力です。皇帝崇拝を否定しています。和平仲介の申し出は、きな臭い動きかと」

「まったくじゃな。屍肉の匂いを嗅ぎつけた黒鴉カラスを思わせるのう」

 ルテオン聖教国の不穏な動きは、三皇后の昼食会でも議題となった。ウィルヘルミナやレオンハルトも注視している。和平交渉の仲介役を申し出ているが、真意は見え透いていた。

 メガラニカ帝国は戦争に勝利したが、未だにアルテナ王国の全土を掌握できていない。財政難に陥っているバルカサロ王国は、積極的な軍事行動をとれない。だが、いざとなれば挙兵を厭わないだろう。

 また、セラフィーナの夫、ガイゼフの存在は無視できない。正式な離縁が成立していないため、ガイゼフはアルテナ王国の王位を保持している。

「ルテオン聖教国には教会の総本山があります。背後にいるのは教会です。妻を寝取られた哀れなガイゼフ王が教皇に助けを求めたのでは?」

「教会の誓いで、セラフィーナ女王とガイゼフ王は夫婦となったからのう。教会からすれば、異教者の皇帝が女王を簒奪したと見ておる。不義は明々白々じゃ。教皇に妻を盗られたと泣きつくのは、なんと情けない話じゃのう」

「もはや醜聞は覚悟の上でしょう。夫婦の誓約は教会が認定しています。それを盾に、セラフィーナ女王の身柄返還を求めてくるのでは?」

「教会は創造主と開闢者を信仰対象としてる。困ったことに自分の価値観を他者に押しつける悪癖もある。大昔から皇帝崇拝を根本とするメガラニカ帝国とは対立が多かった。おっと、それは儂より神族である其方がよく知っておるはずじゃったな」

「教会の聖典によれば、天神族は創造主と開闢者が遣わした現世の統治者。天意の代行者として、地上の種族を導く義務があるそうですから⋯⋯」

「アストレティアの解釈ではどうなのじゃ?」

「おめでたい選民思想です」

「辛辣じゃのう。この世界で最多の信者を抱える世界宗教なのじゃぞ?」

「思い込みを根拠に代行者を気取るのは阿呆です。天神族とて種族の一つに過ぎません。そもそも創造主や開闢者の存在を確かめた者がいるでしょうか?」

「創造主と開闢者が実在するかは別として、メガラニカ帝国の神族は異端者の集まりじゃ。聖典に背いて魔神となるわけでもなく、皇帝に服従しているのは、神族の規範を著しく脱しておる」

「私のような神族を教会は認めたくないでしょう。この際、それはどうでもいいです。私の生き方は私が決めます。しかしながら、セラフィーナ女王はどうでしょう? アルテナ王国には教会の信徒が数多くいる。国教です。セラフィーナ女王も教会の信徒のはず」

「何が言いたいのじゃ? セラフィーナに棄教を迫るのか?」

「求めるのは改宗です。あの女を宮廷から排除できないのなら、教会への信仰を棄てさせるべきです。正式に離婚を宣言させ、ガイゼフの王位を廃嫡すれば、いくつかの問題は消え去ります。教会の教義を棄て、陛下を崇拝していると内外に示すのです。宰相府や軍務省はきっと賛同してくれるでしょう」

「火種は火事となる前に消火すべし、というわけじゃな」

「その通りでございます。バルカサロ王国やルテオン聖教国、諸外国に介入の口実を与えたくないのであれば、改宗させるべきです。御自身の立場をはっきりさせてから、宮廷で好きなだけ騒動を起こされればよろしい。陛下に忠愛を誓う身内なら、もはや私は口を挟みません」

 アストレティアの懸念は、セラフィーナがアルテナ王国の君主であり続けていることだった。宮廷の妃達が権力や寵愛を巡って闘争をするのは、仕方のない。後宮は実力主義なのだから、競争を許容すべきだ。

 その中でセラフィーナは特異な立場にある。アルテナ王国の女王が宮廷で何かしらの権力を手にしたとき、その使い道は帝国の利益と相反する。祖国を攻め落としたメガラニカ帝国に尽力するとは思えなかった。

「アストレティアは随分と嫌っておるのう?」

「⋯⋯不道徳な女です。好ましく思う面が皆無です」

 ——アストレティアは「聖婚」の神格を持つ女神。不義密通の淫女セラフィーナに嫌悪感を抱いていた。


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