2024年 4月19日 金曜日

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【47話】朱燕の乙女貝

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【47話】朱燕の乙女貝

「それじゃ、これからもお仕事頑張って」

 ベルゼフリートはにっこりと無邪気な笑顔を作る。

 自分に課せられた役割はよく分かっていた。皇帝の職務には順応しているつもりだ。

 名前すら知らない初対面の美女と子作りを命じられたことだってある。

 もちろん、顔馴染みの王妃と過ごしているほうが心は安らぐ。

 長老派の王妃アストレティアは、ベルゼフリートと特別親しい間柄でなかった。けれど、幼い皇帝は、他の野心的な妃に比べ、丁寧かつ温厚な物腰のアストレティアを好いていた。

「カティアによろしく伝えておいてね」

「はい。しかと承りました。神官長猊下に必ずお伝えいたします」

 長老派の由来通り、大神殿の妃達は派閥筆頭のカティアをはじめ、エルフ族などの長命種が多数を占める。

 派閥内でアストレティアは特別だ。多種多様な種族が暮らすメガラニカ帝国において、片手で数えるほどしかいない天神族の女性だった。

 神格を有する本物の女神。多大な功績を持つカティアさえいなければ、神族のアストレティアが神官長となり、三皇后の一角を担っていたはずだ。

「陛下。あまり無理をなさらぬように。心労が表情に表れておりますよ」

「そう? 無理をしているように見えるかな?」

「昨今、さまざまな苦労があったと、うかがっています。陛下の御魂に安らぎを与えられるのは神官のみ。癒やしを求められるのなら、いつでも神殿にいらしてください」

「ありがと。大丈夫だよ。僕はいつだって程々にしか頑張ってないから」

「それは何よりです。過ぎたるは及ばざるが如し。何事においても程々が好ましい」

「うんうん。何ごとも程々ね……。それなら、僕とのセックスも程々がいい?」

 この4日間、アストレティアは帝城ペンタグラムに長期滞在し、ベルゼフリートの夜伽相手となっていた。

「一介の娼妓しょうぎであれば、淫欲に耽るのも許されましょう。けれど、帝国の妃たる者は国家の礎。国を支える臣下が道を誤れば、瞬く間に国は傾いてしまう。そうであってはなりません。色恋であろうと、程々がよろしいでしょう」

「もう。アストレティアったら。軽い冗談だったのに。真面目に答えないでよ。もっと僕とセックスしたいとか、そういう答えをしてほしかったかな」

「陛下の愛技はとてもお上手ですよ。だからこそ、不浄な交わり、荒淫はお控え願いたいのです。お相手をするとして、相応しい者と相応しくない者がおります。ご留意くださいませ」

 名残惜しさを滲ませながら、アストレティアは帝城ペンタグラムを去って行った。

 見送りを済ませたベルゼフリートは、そのまま寝室に戻る。

「女神だけあって、アストレティアは本当に真面目だ。でも、あれは説教だったのかな……? もしかして、たしなめられた……? うーん。心当たりが多すぎて分からないや」

 帝城の廊下を歩く道中、ベルゼフリートは自問する。乱交で側女を孕ませた噂をアストレティアが聞きつけたのだろうかと考えた。

「まあ、いいよね。小言なんていつものことだし!」

 ベルゼフリートは寝室のベッドに身を投げる。

 昨晩は遅くまでアストレティアと濃厚なセックスをしていたが、ベッドに事後の汚れは残されていない。女官が手早く新品のシーツに取り替えていた。

「ねえ、ヴァネッサ。アストレティアの後は? しばらく何の予定も入ってないよね?」

「はい。現在のところ、ご予定はございません」

 普段、ベルゼフリートの話し相手は警務女官長のハスキーが務めている。だが、今は謹慎という名の休暇中だ。

 今の御付きは、女官総長ヴァネッサが務めている。

「ところで陛下。昨晩、秘め事の最中にアストレティア妃殿下から、頼み事をされていたのではありませんか?」

 皇帝に対する請願は、全て女官総長が決裁する。

 アストレティアは、皇帝を経由して女官総長に請願を伝える古い慣習を律儀に守っていた。

「あ〜、そういえば言ってた。カティアの出産祝いとして、〈朱燕の乙女貝〉を寄進してほしいとか……。アルテナ王家が所有してる国宝の一つになってるらしいよ」

 臨月を迎えていたカティアは、このほど男児を出産した。そのお祝い品とのことだったが、〈朱燕の乙女貝〉はアルテナ王家の所有物だ。

 宝物はセラフィーナと共に、天空城アースガルズに持ち込まれている。

「その貝殻って特別な物なの?」

「帝国史によれば、〈朱燕の乙女貝〉は、かつて大神殿が保管していた宝具です。儀式用の触媒で、女神だけが使える希少な神器と伝わっています。行方知れずでしたが、アルテナ王家の宝物庫から発見されました」

「散逸したメガラニカ帝国の宝物ね。なんだか浪漫を感じちゃうよ。なんでアルテナ王家が持ってたんだろ?」

「元々、アルテナ王国はメガラニカ帝国の属領でした。詳しい経緯は分かりませんが動乱期に流出し、アルテナ王家がそのまま所有していたのでしょう」

「アルテナ王家の財宝を保管してるのは、ヴァネッサの部下だよね?」

「接収したアルテナ王国の宝物は、財務女官が管理をしております」

「そのまま取っちゃえば?」

「大昔に我が国から簒奪された宝物とはいえ、セラフィーナ女王の所有物であります」

「わざわざセラフィーナの許可をとる気なんだ?」

「大神殿は司法機関です。アルテナ王国の国宝を略奪したと後ろ指を指されたくないのでしょう」

「誰も気にしないと思うけどなぁ。そんなの」

「長老派の妃殿下は、いずれも体面を大事にしている方々です。なにせお歳を召された方が多いですから」

「僕がセラフィーナに頼んじゃおうか? ちょっとした取引は必要だろうけど、カティアの出産祝いなら、僕も父親として働かないとね」

「黄葉離宮をお訪ねになるのですか? 診察を担当している医務女官によれば、セラフィーナさんは悪阻に苦しんでいるそうです。時期をずらしたほうがよろしいかもしれません」

「それなら、お見舞いも兼ねて会いに行くよ。出産を終えるまで放置するのは酷いでしょ。それとも僕がセラフィーナと会うのは不味い?」

「宰相派閥は快く思われないでしょう。長老派閥もセラフィーナさんを嫌っております。アストレティア妃殿下が、別れ際に諫言していたのは、セラフィーナさんとの関係を指していると思われます」

「へえ、あれはそっちの事だったんだ。分からなかった。ところで、ヴァネッサもセラフィーナが嫌い?」

「差し出がましい真似はいたしません。セラフィーナさんは陛下の愛妾。いずれの出身であれ、後宮の愛妾は陛下の性奴隷であります。望むがままにされるがよろしいでしょう」

「性奴隷ね。でも、勅命で王妃に昇格するかもよ? そういう勅命をヴァネッサが作ってしまったんだから」

 妃の地位は皇帝より低い。しかし、実権を持っているため、妃は皇帝を上回る権力者だ。

 皇后に近しい妃であれば、皇帝を意のままに動かせる。アストレティアの要請は蔑ろにできない。彼女は王妃の地位を持ち、皇后と近しい実力者だからだ。

「今のセラフィーナさんは愛妾の身分であり、後宮に住む端女です。王妃となる日が来ようと、地位に見合う能力を示さねば、軍閥派の傀儡に過ぎません」

「要するに僕と同じお人形ね。ヴァネッサは手厳しいね」

「ヘルガ妃殿下やアストレティア妃殿下と同列に扱われたいのなら、王妃の器量を証明されるべきです。できないのであれば、身を捧げて、陛下の慰安に努めればよろしい」

「うん、うん。それもそうだ。アストレティアには悪いけど、火遊びは面白いからね。女王との不倫セックスだって、そこそこ気持ちいい」

「陛下ご自身はセラフィーナさんをどう思われているのですか?」

 ベルゼフリートは即答しなかった。以前であれば「可哀想な人」としか思っていなかった。

 改めて問われると、何と答えるべきか分からない。

(嘘吐きは嫌い。でも、セラフィーナが本当に僕の過去を教えてくれるのなら……)

 セラフィーナはベルゼフリートの子胤で孕んだ。身籠もった女王は何を想っているのだろうと首を傾げた。

 ガイゼフとの夫婦関係は、法律上は維持されている。しかし、アルテナ王国の将来を考えれば、いずれかの時点でガイゼフを見限り、ベルゼフリートと再婚する運命だ。

 セラフィーナに残された選択肢は少ない。

「セラフィーナの肉体は好みかな。オッパイとお尻が大きい。あと黄金髪が綺麗。内面は分からないや。とにかく今夜はセラフィーナの離宮に泊まる」

「承知いたしました。黄葉離宮に向かう準備が整うまでお待ちください。前触れの使者を送り、セラフィーナさんには夜伽の備えを促しておきます」

「セラフィーナは妊婦なんだから、夜伽は体調次第でいいよ。ダメそうなら、ロレンシアに夜の相手をしてもらうかな。まだ、手を出してないんだよね」

「赤毛の従者ですか? 側女に手を出すなら、ヘルガ王妃から下賜されているリアはどうされます? 側女2人を抱くのなら、両人とも身を清めるように命じておきます」

「⋯⋯リアには手を出さない」

「おや? 陛下の好みではございませんか?」

 ヴァネッサは意外そうな表情を作った。

「そういうわけじゃないよ。リアのお爺ちゃんって帝国軍のウィリバルト将軍じゃん……」

「あぁ⋯⋯なるほど。そういうことですか」

「⋯⋯ちょっと遠慮しちゃうよね」

 老将と名高いウィリバルトは、ユイファン少将と並び立つ帝国軍の名参謀だった。

 権謀術数を得意とするユイファンに対し、ウィリバルトは堅実かつ合理的な軍略を得意とする辣腕の戦術家。現在はアルテナ王国の王都に駐在し、レオンハルト元帥を補佐している。

「ウィリバルト将軍は孫娘を溺愛してる。だから、リアに手を出すのは不味い。⋯⋯と思う」

「孫娘を後宮に入れた時点で、陛下の御手付きになるのは了承していると思いますが?」

「それでも恐いからイヤなの〜。恐いもんは恐い!」

 リアは皇帝を心から敬愛していた。祖父のウィリバルトは孫娘の気持ちは理解している。なので、ヴァネッサの言うとおり、ベルゼフリートが遠慮する必要は全くなかった。

「リアとセックスするときは、まずウィリバルト将軍に頭を下げに行く。⋯⋯怒らせたくないもん」


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