2024年 10月13日 日曜日

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【42話】フィルム・クリスタルの真実 種付けされる愛妻の狂態(♡)

NOVEL亡国の女王セラフィーナ【42話】フィルム・クリスタルの真実 種付けされる愛妻の狂態...

 ガイゼフは決断を先送りにした。しかし、ヴィクトリカの意思は変わらないだろう。

 軍師団の幕僚は、ガイゼフの同意を必要としていなかった。

 バルカサロ王国の軍師団は、アルテナ王国の分割統治に狙いを定めていた。しかし、ヒュバルト伯爵のような者と手を組むのは、外聞が悪すぎる。

 そこでレオンハルト元帥の捕縛という大博打をしかけることにした。

 賭け金はヴィクトリカ王女の身柄。ただし、無謀極まる作戦が成功しても交渉で求めるのは、セラフィーナ女王の解放ではない。アルテナ王国の東西分割案であった。

 東側をバルカサロ王国に、西側をメガラニカ帝国に割譲する。これはバルカサロ王国の大方針となっていた。

 作戦が失敗した場合も想定してある。ヴィクトリカ王女を殺害し、その責任をヒュバルト伯爵とレオンハルト元帥に擦り付ける。

 むしろ、そちらが作戦の本命だった。

(ガイゼフ王……いや、もうアルテナ王家が滅ぶのなら、もうじき王婿でもなくなるのか……。哀れな御方だ。本国はアルテナ王家を必要としていない。貴方様は父君の国王陛下だけでなく、兄君らにも見限られているのだ……)

 こうなった責任は、帝国軍の侵攻を防げなかった軍師団にもある。幕僚の面々は気の毒に思いつつも本音を明かさない。

 ガイゼフ王は軍師団を信頼したが、結果を出せなかった。この点に関し、軍師達は罪悪感を覚えている。

(セラフィーナ女王が皇帝の子供を生んだところで、アルテナ王国の国体が瓦解していれば、王統など意味をなさない……。王家の取り潰し。それが本国からの意向なのですよ……)

 見限っているからこそ、バルカサロ王国は大胆な決断を下した。

 状況次第で、アルテナ王家はヴィクトリカ王女の死をもって断絶とし、バルカサロ王国の全軍で侵攻する。

 バルカサロ王国は他国を救うために軍勢を動かすつもりはない。しかし、王家を廃絶し、主権者が不在となったアルテナ王国全土を手中に収めるのなら、総力戦をする価値があると判断したのだ。

(ガイゼフ様もこれを見れば、セラフィーナ女王への愛執を捨て去ってくれるだろう。帝国の策謀は見え透いているが、このフィルム・クリスタルは活用させてもらう。この醜態を公表すれば、セラフィーナ女王は君主としても終わりだ)

 軍師の手に握られているのは、映像や音声を記録できる特殊な結晶石。一流の魔術師が丹念に加工し、魔術式を刻印することで完成するフィルム・クリスタル。

「実は見せたいものがございます。ガイゼフ王よ、こちらの部屋に……。とても混乱され、傷つかれることとは思いますが、ガイゼフ王は知っておかねばなりません」

 軍師団の幕僚はガイゼフ王に頭を下げる。

 ヴィクトリカ王女には見せない。なぜなら母親を救出する意義を見失いかねないからだ。

 バルカサロ王国は、セラフィーナやヴィクトリカを切り捨てる覚悟を決めた。バルカサロ王家の一員たるガイゼフにも、本国の方針に同意してもらう必要があった。

 ◇ ◇ ◇

 長い黄金髪を乱し、淫猥な喘ぎ声を叫び、狂態を晒しながら尻を振る美女。

 肉棒に跨がり、騎乗位で交わる2人の男女。

 染みと皺のない真っ白な肌は、汗で濡れている。

 巨大な乳房が弾み、太腿の媚肉が波打つ。

「んひぃんッ♥︎ 子宮にぃっ、もっと出してぇ……♥︎ オチンポがびくびくってっぁああぁ♥︎」

 フィルム・クリスタルは、少年と美女の淫事を細部まで記録していた。

 淫行に耽る美女に、太々しい男根をぶち込んでる少年の肌は浅黒い。しかし、日焼けによるものでなく、生まれつきの肌色のようだ。髪は真っ白で、毛先の癖が目立つ。その体躯は小さく、まだまだ幼い子供だ。

 仰向けに横たわる少年に跨がり、女陰を打ち付けている美女は肌は雪原のような純白色。長髪は絹のように滑らかで、まさしく鮮やかな金糸であった。豊満な乳房を暴れさせながら、尻肉を揺らしている。

 幼い少年と大人の美女の交わりを、ガイゼフは見せつけられていた。少年の顔は知らない。しかし、美女の正体は分かってしまった。

 ——その美しい声は、聞き覚えのある愛する妻の声だった。

 ——その美しい顔は、見覚えのある愛する妻の顔だった。

 ガイゼフの心は強く否定する。だが、脳では理解した。見知らぬ少年と激しいセックスをしているのは、ガイゼフの妻だ。

「んっあっ、あんっ♥︎ んひぃ♥︎ オチンポから精子があがってきたぁ……9回目めぇ……♥︎ 子宮に出されちゃったぁっ♥︎」

 一男一女を儲けた愛する妻。セラフィーナの膣穴には巨大な肉棒が突き刺さっている。陰茎の裏筋を通る尿道が盛り上がり、両脚を伸ばしたまま硬直している。

 ——少年は妻の膣内に放精していた。

 男性器の脈打ちは、大量の精液を送り込んでいることを容易に分からせる。

「あっ……あひ……あぁ……んゅぃん……っ♥︎」

 セラフィーナは腰を浮かせていたが、絶頂の余韻によって両脚の踏ん張りを解いてしまう。尻肉の重力に押されて下腹部が下降し、半挿入だった巨根が膣穴にズブズブッと飲み込まれた。

「もういい……。見たくない。止めてくれ……」

 完全結合したセラフィーナのオマンコは失禁し、嬉し泣きの体液を尿道から漏らした。見るに堪えない妻の痴態を見せつけられた。

 ガイゼフは大きなショックを受け、両目から涙が溢れる。

「そうしたいのですが、このフィルム・クリスタルには呪いがかかっており、記録した映像を閲覧した者は、最初から最後までを確認しなければならないのです。結界術式が周囲を囲んでいます。再生を止めた場合、我々は結界から出られません」

「なんだそれは……? ふざけるなよ……! こんなものを見せられて、俺の心は狂いそうだ……! 映っているのが偽物の妻だとしても、不快過ぎる代物だぞ!」

「いいえ……、これはセラフィーナ女王で間違いありません。そして相手をしている少年は第8代メガラニカ帝国皇帝ベルゼフリートです。幼帝の身体的特徴と一致しています」

「黙れ! 黙れっ! 俺の……俺の妻を愚弄してるのか! こんな淫女が……我が妻なはずあるか……!! よく似た偽者を用意したに決まってるだろうがっ! 軍師なら帝国の策謀くらい見抜け!! こんな下らないものを見せやがって!」

 ガイゼフはフィルム・クリスタルを起動させた軍師の胸ぐらを掴み上げた。

「うぐっ……! ガイゼフ王よ……。お気持ちは分かりますが、帝国軍はセラフィーナ女王に皇帝の子を産ませようとしているのです……」

「だから、何だ? セラフィーナが……、こんな……卑猥な行為をするはずがないだろ……! セラフィーナのことは、夫の俺が誰よりも知ってるんだ! アルテナ王国の女王が⋯⋯! こんな醜い姿になるものか……!」

 泣きながらガイゼフは言葉を吐き出す。しかし、誰よりもセラフィーナを知っているからこそ、このフィルム・クリスタルに記録された女が妻だと理解していた。

 セラフィーナの身体を知っている男は、夫であるガイゼフだけだった。

 アルテナ王家とバルカサロ王家の友好を不動のものとするため、子供を作った夫婦なのだから。しかし、この夫婦関係は破滅を迎えようとしている。

「帝国には性魔術に長けた夢魔族もおります。事実、帝国宰相ウィルヘルミナはふしだらな淫魔であり、そうした悪の種族によって、清廉な女性が拐かされることは多々あります。耐性のない女性は、誰であってもこうなってしまうのです」

 ウィルヘルミナが知ったのなら抗議しただろう。ふしだらな種族は否定しようもないが、サキュバス族は悪の種族ではない。けれど、メガラニカ帝国以外では、悪性種族と差別されていた。

「……くそ……くそぉ……っ!」

 打ちひしがれたガイゼフは、大粒の悔し涙を流す。その最中もフィルム・クリスタルは愛妻の不義密通を上映し続けている。

「ともかく、セラフィーナ女王を救出したとしても、精神的な問題を抱えているでしょう。王都ムーンホワイトでは、皇帝と女王が肉体関係を持ったことは周知の事実となっています……」

「クソ野郎が……っ! メガラニカ帝国め……! セラフィーナにこんな辱めを……! 絶対に……絶対にあのクソガキ皇帝は殺してやる……! 俺の息子を殺したように、死体は吊し上げて、ゴミを漁るカラスどもの餌にしてやる……!」

(500年ぶりに即位したメガラニカ帝国の皇帝。邪な呪術によって選ばれた幼年者が皇帝となり、弑逆すると災厄を齎すという言い伝えもありますが……。まあ、こんな与太話まで教える必要はないか……)

 軍師はガイゼフの肩に手を置き、心を落ち着けてフィルム・クリスタルの映像を確認するように促した。そうしなければ、室内に発生した結界に軍師も囚われてしまう。

 妻を寝取られたガイゼフには気の毒だったが、現実を見せつける。アルテナ王家を見捨てる覚悟をガイゼフにも持ってほしかったのだ。

「これをヴィクトリカには見せるな……。絶対に……娘には見せるな……」

「無論、承知しております……」

 見せつけられる間男との濃厚な種付けセックス。性交を遂げているベッドの近くには、喪服らしき漆黒のドレスが脱ぎ捨てられていた。

 セラフィーナが身に付けている黒い下着は、愛液や白濁液が染み付き汚れている。

 これまで知らなかった愛妻の狂態。幼い少年の極太チンポで開発される貞淑だった女王の薄桃色の女陰。絶望の谷底に叩き落とされた哀れな夫は悲嘆する。

 その悲しみは、妻を陵辱する幼帝ベルゼフリートへの怒りに転じる。

 メガラニカ帝国の思惑に反し、まだガイゼフは妻への愛を失わなかった。ただし、それは愛情というより、幸せだった過去に対する執着に近いものであった。

「んぁあああっ、んぁっああああぁーっ♥︎ 奥にぃ来てるわぁぁ♥︎ んっ、んうああっ♥︎ いっちゃぅうぁぁああああああああああぁあっ……っ♥︎」

 憎き怨敵の子胤が、愛する妻セラフィーナの子宮に注がれる。絶頂の咆哮はガイゼフの精神を砕き、悔し涙が溢れた。ガイゼフは最後まで妻の不貞を見せつけられた。

 ——それから数週間後、メガラニカ帝国はセラフィーナ女王の妊娠を発表する。ガイゼフ王は愛する妻が敵国の子を身籠もったことを知り、さらなる絶望を味わう。


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