カトリーナの姿をした人物は、庭先の物干し竿に洗濯物を掛けている。こうした雑事をしていると良い気分展開になる。けれど、普段はあまりやらせてくれないので、新鮮な気分となっていた。
「これでよし。完璧だ……!」
空になった洗濯籠を手に持って居間に戻る。居間には人間が2人、そしてメイドが1人いた。人間達は床で眠っている。メイドは虫けらを見るような目付きで、眠っている人間を見下ろしていた。
「ご主人様がわざわざそんなことをされなくても……」
「正体不明のメイドが洗濯物を干していたら怪しまれるだろ。これは俺がやらないといけない仕事だ。家事がシェリオンの本業だとしても譲ったりはできない」
姿や声はカトリーナのものであるが口調は違う。
冥王の〈変幻変貌〉を使えば、姿だけでなく一度聞いた声を完璧に再現できる。真似出来ないのは内面だけだ。
ルキディスはジェイクが人参嫌いだとは知らなかった。単なる好き嫌いなのではなく、アレルギーなどの先天的な体質で食べられない可能性を考慮して、無理に食べさせなかった。ボロが出るのを恐れたのだ。
しかし、今朝の時点でならサムに正体を知られても問題がなかった。ジェイクに怪しまれなければどうとでも修正が利く。
サムはこの世から消えてなくなってしまうからだ。
「サムにはここで退場してもらう。今まで役に立ってくれてありがとう。心から感謝するぞ。サム」
カトリーナの姿をしたルキディスは眠っているサムに注射針を向ける。
朝食に仕込んだ睡眠導入剤のせいで、サムとジェイクは深い眠りに落ちていた。毒液を注射されたとしても、気付かないまま永眠してくれるだろう。
「殺してしまうのですか……?」
「何か問題があるか? もうサムは用済みだぞ」
シェリオンにしては珍しいと思ってルキディスは手を止めた。
「どうせ家に持ち帰って死体を処理するのなら、私の玩具にするのは駄目ですか? こっちの人間は死にさえすればどんな殺し方をしても大丈夫だと聞いています。私にお任せください」
「いや、駄目だ。サムはここで殺す。運んでいる途中に目覚めたら面倒だ」
シェリオンは遠回しに自分の手で殺させてくれと強請ってきた。「そういうことか」と納得したルキディスは、シェリオンの提案を即座に拒絶する。
(よりにもよって断末魔を聞くのが大好きなシェリオンだからな……。サム、貴様は絶対にここで死んだほうが幸せだぞ)
役に立ってくれたが、殺すのは確定している。シェリオンに拷問されて殺されるより、ここで眠るように死んだほうが、サムのためだとルキディスは思った。
普通の人間だったなら、シェリオンにくれてやってもよかった。しかし、どんな形であれサムは協力してくれた人間である。楽に死なせてやるのが、せめてもの情けだ。
「――さよならだ。サム」
ルキディスはサムの脊椎に毒液を注射する。サムに使った薬は人間を即死させる猛毒である。同時に死体の腐敗を遅くする優れた致死毒だ。
「次はジェイクだな。貴様は証言者になってもらう予定だ。少しの間、眠って英気を養え」
ジェイクに注射するのは、生命活動を緩やかにする昏睡薬だ。
人間を生かしたまま深い昏睡状態に陥らせる。投与する量を間違うとそのまま永眠してしまう。ルキディスは細心の注意を払う。
ここでジェイクに死なれると計画を大きく変更しなければならない。
「サムの死体は、本国に輸送する。防腐処理をして箱詰めにしておけ。それと、この家に出入りするときは誰にも見られないように気をつけろ。シェリオンの容姿は目立つ」
「承知しました」
シェリオンはサムの死体をカバンの中に詰め込む。
殺人に罪悪感はない。冥王は人類の敵対者として生まれた存在だ。
創造主が冥王に与えた使命は「人類への攻撃」。魔物が人間を殺すのは、蛇が蛙を食べるのと同じなのだ。他の魔物と違うのは、眷族となる見込みがある人間に対して愛情を注ぐという習性だけだった。
協力してくれた人間を優しい方法で殺してやったのは、カトリーナを眷族化させる足掛かりを作ってくれた事への返礼だ。
「さてと、家事も一段落した。そろそろ眠り姫の相手をしてやるか」
本物のカトリーナは寝室にいる。この家には二人のカトリーナが存在していた。本物はずっと寝室で眠らされており、サムやジェイクの前に現れていたのは、カトリーナに化けたルキディスであった。
〈変幻変貌〉で、ルキディスは何時もの青年の姿に戻った。
「女の身体は疲れる……」
男性器を眷族製作用の凶悪な形状に変化させる。魔素耐性をあげる薬を投与したせいで、カトリーナの魔物化は鈍化している。
これまでカトリーナに注いだ魔素や瘴気は濃度が低い。遅々として眷族化が進まないのなら、濃厚な魔素を注いでやるまでだ。
ルキディスは夫婦の寝室に侵入する。他人の妻を、その夫婦の巣で犯すことに特別な興奮を感じた。
イマノルが家に帰ってくるまでの三日間、カトリーナの人間性を塗りつぶしてやるつもりだ。
「――起きろ。カトリーナ。子作りの時間だぞ」
ルキディスの接吻でカトリーナは目覚める。
日が昇っても、カトリーナの夜は終わらない。息子が待つ家に帰っても母親には戻れない。
夫が戻った時、カトリーナは魔を受胎しているだろう。冥王が与えた極上の快楽。その代償は彼女の平凡な人生と幸福であった。
カトリーナのオマンコに魔物の極太オチンポが入り込む。人外の生殖器を呑み込んだ膣穴は限界まで拡張される。乳首から母乳が垂れ流れていた。
「あんぅ……♥︎ んぉほおぉ♥︎ んぁ♥︎ あんぅう……♥︎」
カトリーナはルキディスの股間に尻を押し当てる。極太オチンポの蹂躙されているオマンコから半透明の愛液が湧き出す。淫蜜を滴らせながら男根を包む膣道は収縮活動を繰り返した。
「あっ……あんっ……孕むぅ……♥︎」
「ああ、そうだ。冥王の子を孕め。カトリーナ!」
カトリーナの子宮が精子を求めて降りてきた。若くて知的な美青年に擬態した魔物の子胤を胎内に招き入れてしまった。
******************
カトリーナは夫妻の寝室でルキディスに犯されている。ギシギシとベッドが音をあげている。素肌が打つかり合って、パンパンッと肉音が鳴っていた。
家には息子のジェイクがいる。しかし、ルキディスが投与した薬のせいでずっと眠っている。母親が魔物と姦通しているとは知らず、子供部屋で安らかに寝息を立てていた。
――冥王の計画は完成しつつあった。
王立劇場でカトリーナと交わり、一晩かけて精神と肉体を陵辱した。カトリーナは誘惑に負けて一夜だけの性的関係を許してしまった。だが、堕落しても、家族を捨てなかった。
ルキディスは喜んだ。堕落しない強い精神を持っているのなら、魔で染めきったときに強い眷族となる。カトリーナの魅力は家庭を持つ人妻であるということだ。
他人の妻でなければ、ルキディスもここまでの興奮を感じなかっただろう。美しい人間を汚し、清廉な魂を堕落させるのは魔物の冥利と言っていい。
シルヴィアを除けばラドフィリア王国では娼婦の相手ばかりさせられた。清純な人妻を抱き、淫母に染め上げるのを冥王は愉しんでいる。
ユファの報告によると、イマノルは仕上げの作業をしている。それはルキディスも同じで、カトリーナの仕上げをしている最中だ。
冥王の魔素を注ぎ込み、清純な人妻を淫婦へと導いてやる。
「人から魔物へと生まれ変われ。お前の素質を俺に見せてくれ。カトリーナ」
カトリーナを転生させる場所は、アーケン家の寝室と決めていた。
イマノルとカトリーナが普段使っている夫婦の部屋。夫と妻が愛し合う一室で、人妻のカトリーナを魔物に転化させる。そのために、今まで苦労して下準備を重ねてきたのだ。
「あぁっ♥︎ あ゛あぁぅうぁあぁぁっ……♥︎」
「いいぞ。カトリーナ。精子で満たされた子宮から魔素を吸い上げろ。欲望に従え。魂を委ねろ。魔の穢れを身に宿し、魔物へと堕ちるのだ!」
ルキディスはサムを始末してから、カトリーナの子宮に魔を注ぎ続けていた。カトリーナは色情狂いの淫女と化した。開発された膣穴と尻穴はもう夫の粗末な逸物では満足できない。
「魔素濃度の高い精子を出してやる。通常の人間なら発狂しかねない猛毒だが、今のカトリーナなら耐えきれるはずだ。子宮口に直射で出すぞ……っ!」
「んあぁっ♥︎ あんぅ♥︎ イぐぅう♥︎ 中出しでイっちゃうのぉおぉおおおおおおおぉ♥︎ ああぁんんっああああああああぁぁーーー♥︎」
王立劇場でカトリーナに飲ませた新薬の効果は想定していた以上だった。ルキディスは魔物としての本気の種付けをしている。大量の魔素を与えたのに、カトリーナの肉体は転化の兆候がない。
瞳は濁っていない。苗床化はしていなかった。しかし、シルヴィアのように眷族化している気配は感じられない。
(薬の量を間違えたな……。これでも魔素が足りないようだ)
魔素耐性の向上効果は永続しない。時間が経てば効果は切れる。高濃度の魔素を与え続ければ、いつかは転化が起こるはずだ。
「にゃはは〜の、にゃはは~♪ 子作り不倫セックス中に失礼するのニャ!」
ルキディスとカトリーナがいる寝室にユファが現れた。気配や音すらなく出現したユファに驚き、冥王は腰の動きを止めてしまう。絶対にありえないことだが、イマノルが帰ってきたのかと思ったのだ。
「ユファか……。ふぅ、ビックリしたぞ」
「遊びに来たニャー!」
「わざわざ足音を殺して入ってくる必要があったのか? まったく。ノックくらいしろ……。それと遊びではなくて護衛だろ?」
「にゃー。浮気の現場を目撃しちゃったニャ。僕の夫が人妻と繋がってるニャ。裏切られて、僕はとっても悲しいニャ。だから、僕も混ぜてニャ~!」
ユファはしくしくと泣くような演技をする。
ユファを呼び寄せたのは護衛のためだ。ルキディスは昨夜から眠っていない。そろそろ休息が必要だった。他の魔物と違って三大欲求を抱える冥王は睡眠を摂らないと衰弱してしまう。
冥王の精液で疲労を回復できるカトリーナと違って、ルキディスは精力を消耗し続けていた。
「あまり搾り取るなよ。ユファはいつも加減を忘れる」
気弱な妻を演じている間、ユファは人間の食事を食べるなどの苦労を味わった。眷族に褒賞を与えなければ主人として失格だ。冥王は信賞必罰を是とする。
ルキディスはユファを手招きした。
「やったニャ!」
ユファは瞬く間に服を脱ぎ捨てて、ルキディスとカトリーナがいるベッドに飛び込む。ルキディスの肩に自身の豊満な乳房を押し付けた。
ユファの肉体は理想的な雌の肉付きをしている。大きな乳房と引き締まりながらも張りのある尻、そして猫族の特徴である猫耳と猫の尾が、彼女の愛らしさを一層際立たせる。
「ユファさん……? なんでぇ……?」
蕩けそうな意識の中、カトリーナはユファの姿を認識する。
カトリーナの知っているユファとはまるで違う。底抜けに明るくて、魚料理のレストランや王立劇場にいた陰気な女性とは正反対だ。
「混ぜてもらうニャ。僕が上で、カトリーナが下ニャ! 浮気相手なんだから、本妻の僕を尊重してほしいニャ」
ユファはカトリーナの裸体に乗っかった。乳房を突き合わせると、ユファのほうが巨乳であるとよく分かる。
「母乳まで垂れ流してエッチな人妻ニャ♥︎ ルキディスのオチンポでオマンコもアナルもぐちょぐちょ♥︎ たくさん可愛がってもらって羨ましいのニャ♥︎」
ユファに恥じらいの心は微塵もない。カトリーナと生肌を密着させる。お互いの乳房が重なり、女性器が重なりあった。乳首と陰核が擦れ合う。
「僕のほうが大きいオッパイなのニャ〜♥︎ もっとオマンコをすり合わせるのニャ♥︎」
カトリーナの身体は精液塗れだというのにユファは気にしない。魔素を含んだ精液は、眷族であるユファにとって御馳走だった。
「僕が夫婦セックスの見本を見せてあげる♥︎」
ユファは尻から生えている猫の尻尾を高く上げた。
眷族はいついかなるときにおいても冥王に奉仕する生き物だ。冥王の身を護り、そして王の子を産む伴侶。ルキディスの陰茎がカトリーナの愛液で濡れてなかったとしても、ユファの膣は主君の男根をすんなりと受け入れただろう。
冥王の凶悪な魔物オチンポが、ユファの中に入り込む。
「ぶっといオチンポが来たにゃぁ……! はぁあぁんっ……! もっと奥まで行っていいニャぁ〜♥︎」
ユファはカトリーナの上で、見せつけるように喜悦の声をあげる。触れ合った肌を通じてユファの鼓動が伝わる。
ルキディスとユファの結合部から卑猥な音と共に大量の愛液が噴出した。流れ出た愛液は精液で穢れきったカトリーナの膣口にも垂れてきた。
(ユファさんのオマンコ汁……♥︎ すごく……熱い……♥︎)
恥丘にべっとりと付着したユファの愛液は熱を宿していた。肌同士を触れ合わせているため、どんどん熱を帯びてきているのが分かる。
膣内にオチンポを挿れているルキディスは、昂ぶるユファの体温を直に感じ取っているはずだ。
「んにゃぁあっ……♥ もっとぉ、強くぅーー! もっとぉ、もっとぉ、乱暴にオチンポをぶっ込んでほしいにゃぁ♥︎」
ルキディスはさらに速度をあげてユファを攻め立てる。
内蔵を突き上げるように限界まで男根を突き刺し、一気に抜いて、再び根本まで刺す。カトリーナのときとは比べ物にならない速度でピストン運動を続けた。
壊れそうなくらい滅茶苦茶なセックスだというのに、ユファは満たされた顔で愉しんでいる。
「ユファ……さん、どうして?」
「どうして僕がここにいるのかって? あぁんっ……♥︎ それは、全部知っていたからニャっ! 昨夜のカトリーナは夫と息子を捨てて、魔物チンポに夢中だったのニャ? にゃぁんっ♥︎ ぁにゃんっ!! んっ……くぅう♥︎ ぃ、いわなくてもっ、分かるニャ……♥︎ 僕がぁんあんぅっ! 分からないのは、ぁんっ! 精液の匂いは強いのにぃ……っ! 魔素の馴染みがイマイチっぽいことぉっ♥︎ んぁぁっぁぁああんっ……♥︎ んにゃぅうぅ……っ♥︎」
「それは薬の影響だ。思った以上の効き目だった。カトリーナの魔素耐性が上がりすぎてしまった。魔素汚染による侵食は起こっている。だが変異速度が遅い」
「にゃるほど……! ぉぁんっ♥︎ んあぁっ……! にゃぁは……!? あふにゃぁ〜〜ぅ♥︎ 来たのにゃっ♥︎ オチンポが膨張してきたのニャ!」
ルキディスはユファから男根を引き抜こうとした。精液を注ぐ相手は、カトリーナでなければならない。今はカトリーナを眷族化させているのだ。超高濃度の魔素を有した精液で、魔物化を加速させねばならない。
「にゃはっ♥︎ 逃がさないのニャッ♥︎」
ユファとルキディスの付き合いは長い。当然、射精のタイミングは分かる。ルキディスが膣からオチンポを抜こうとしている動きはすぐに察知できた。
「うぉ! お、おい、ユファ……!?」
ユファは膣の筋肉を締めて、オマンコで包み込んでいるオチンポを拘束する。そればかりか器用に足を動かして、ルキディスの腰を捕まえてしまった。
「逃がさにゃいっ♥︎」
冥王が種付けの猛者なら、眷族は種を搾り取る猛獣である。膣内に囚えている肉棒を刺激し、子種の発射を強制させる。
「僕のオマンコで気持ち良くなったくせに、他の雌に出そうとするなんて許せないのニャ♥︎」
「待て、ユファ! 魔素濃度を高めた特別な精液なんだぞ!?」
「搾り取るのニャ〜♥︎ えいっ♥︎ えいにゃっ♥︎」
ルキディスは腰を引いて抜こうと奮闘する。しかし、ユファのオマンコに入った陰茎は襞で絡め取られ、亀頭が子宮口に咥え込まれていた。加えて、ユファの両脚がルキディスの腰を押さえつける。
眷族の怪力に最弱の魔物は抗えなかった。冥王はカトリーナに与えるはずだった超高濃度の魔素をユファの子宮に射精してしまう。
「んぁにゃぁぁあんっ……♥︎ すごく濃いぃ♥︎ 極上の精液ニャ……♥︎ はにゃぁん……! これ、とっても美味しいにゃぁ……!!」
「くっ……ふぅ……はぁ……。あのな……この精液はユファのじゃなかったんだぞ」
「もう貰っちゃったニャ。返さないニャ♥︎ 泥棒猫に何を言っても無駄ニャ。出したんだから、最後の一滴まで頂くにゃ♥」
ユファの子宮内にドロドロの精液が濁流となって流れ込む。胎内で冥王の濃厚な精液を堪能する。主への性奉仕に勝る快楽はない。
この種で妊娠できれば言うことなしなのだが、護衛であるユファが孕み腹になるわけにはいかなかった。
「んにゃ〜。興奮しすぎて排卵しそうニャ〜♥︎」
「孕むなよ……?」
「酷いのニャ~! 浮気相手は妊娠させようと必死なくせに、本妻の僕にはこの仕打ち! カトリーナはどう思うニャ? さんざん僕のルキディスから種付けされた淫乱な人妻の感想を聞きたいニャ」
「わ、わたしは……」
カトリーナは言いよどむ。今の状況はカトリーナの理解を超えていた。なにがなんだか分からない。いつの間にか家に帰っていて、寝室でルキディスとセックスしてしまっている。
家にはサムやジェイクがいるはずなのに、カトリーナがどんな大声で喘いでも寝室にやって来ない。誰かが来たと思ったら、それは何とルキディスの妻ユファだった。
「ユファに搾り取られたせいで疲れた。俺は少し眠るぞ」
ルキディスはベッドの上で仰向けに横たわった。女性器で貝合せをしているユファとカトリーナを離れさせて、カトリーナを抱き寄せた。
「跨がれ、カトリーナ。物欲しそうにしてる膣穴を満足させてやるよ」
「ルキディス……私は……。あっ♥︎ あんうぅにゅぅ♥︎」
戸惑ったカトリーナだったが、誘惑に抗えず巨尻をルキディスの勃起した男根に降ろしてしまう。ルキディスはカトリーナの膣穴に陰茎を挿入すると、そのまま目蓋を閉じてしまった。
「このまま眠る。喋っててもいいが、動くと眠りが妨げられる。あまり動くなよ」
「んぁ♥︎ んぅっ♥︎ ん゛ぁあぁっ……♥︎」
カトリーナはルキディスに抱き付かれ、掛け布団のような役割をしている。眠っている間もルキディスの男根は、萎れることなくカトリーナを貫いていた。
「はぁはぁ……。ユファさん。私はどうなってしまったのかしら……?」
ルキディスと繋がったままのカトリーナはユファに質問する。
「見てる限りだと浮気してるニャ。夫婦の部屋で種付けなんて淫乱な人妻ニャ。清楚な見かけに反してエゲツないニャ〜」
「それは……! だって、あなたが……そうさせたんでしょ」
「失礼な人妻ニャ。僕は幸せをおすそ分けしただけニャ。そんなに嫌ならルキディスのオチンポを抜いて、愛する子供や夫のところに行けばいいニャ。君の不貞行為を考えると、絶対に許してくれるとは思えにゃいけど……。あ! それとも僕が二人を呼んでこようかニャ?」
「そ、それは駄目よ……っ! 絶対にやめてっ!」
「冗談ニャ。竿姉妹を売ったりしないニャ。ニャハハハ」
「息子は……、ジェイクは家にいるの?」
「カトリーナの子供? あっちの部屋で眠ってるニャ。寝室には誰も来ないニャ。君の夫は知っての通り工房に篭って仕事中。だから思う存分、気兼ねなく、夫婦の部屋で不倫セックスを愉しめるニャ」
「私をどうする気なのよ……? こんなことをして、何が目的?」
「カトリーナには可愛い子供を沢山産んで欲しいニャ。サピナ小王国は人材が足りてないニャ。君の夫、イマノルとかいう鍛冶職人は、僕らのために働いてもらうニャ。カトリーナには産んで貢献してもらう予定なのニャ~。子供を産むくらいしか能がない君には適任な仕事ニャ」
「私がルキディスの子供を産む……」
「カトリーナは産みたがってるニャ。分かってるはずニャ。精液で腹が膨れてるニャ。もう宿ってるはずなのニャン♥︎」
カトリーナは逃げ出せなかった。夫や息子よりも間男の青年を愛おしく思っていた。心身のみならす心までも虜となり、ルキディスから離れられない。
(気持ちいい。心が安らぐ。気持ち良すぎて止められない。子宮がルキディスの赤ちゃんを孕みたがっている。もう私のお腹にはルキディスの……)
ルキディスに身体を捧げていると名状しがたい多幸感がカトリーナの身を包むのだ。
――カトリーナは抗う意思を捨てて、魔物にその身を捧げ続けた。